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21.回想

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 「いってらっしゃい。」

 いつものように海斗が出かけるのを見送ってから、家の掃除と片づけを始める。ふと見ると、海斗のスマホがソファの上に置きっぱなしになっている。きっと忘れたのだろう。今頃、なくて困っているかもしれない。

 どうしようか、悩んだが、あとで届けることにする。その前にきちんとシャワーを浴びて、お化粧をして着替えてからでないと、出かけられる状態ではない。

 海斗と家にいるときは、裸か、裸エプロンなので、最近は、パンティもパジャマも着せてもらえない。

 お風呂上りに、ちゃんと下着と洋服を着ても、海斗が帰宅すると、すべて玄関で脱がされてしまう。

 昨日の帰宅時もそうだった。夕飯の盛り付けに夢中になり過ぎて、ピンポンが鳴ってから出るのが遅れる。手を洗い拭きながら玄関ドアを開けるなり、抱きしめられ、スカートの中に手を突っ込まれ下着を足首まで下げられた後、するりと片足を抜かれ、その片足は海斗の腕につかまり足をさんざん舐められる。

 「待って、待って。怒ってる?」

 「ああ、まどか、俺がどれだけまどかを抱きたくて、ウズウズしていたかわかるか?これからは、オートロックを解除する前にチャイムを鳴らすから、俺が帰ってきたことが分かれば、服を脱いで待っていてくれ。」

 そんな無茶な!わたしは、海斗の愛玩動物じゃないのよ!裸でお料理もお掃除も片付けもできない!特にお料理はやけどの危険だってあるし、誤って包丁で傷つけるかもしれないのに。

 言えずに海斗を睨みつける。海斗は、まどかのそんな思いとは裏腹に、スカートのフォックを外し、スカートが床に落ちるのを見てから、自分のベルトに手をかけ、そそり勃つモノにコンドームをかぶせる。

 そして、いきなりズブっと立ったままの状態で貫かれ、恍惚とした表情を浮かべてくる。海斗の左手は、まどかのカラダを支えるように?おしりを揉み、割れ目に手を差し伸べる。

 まどかは、さっきの足舐めでもう十分に潤っているとはいえ、物足りなさを感じる。おしりを揉まれたことにより、ビリリと電気が走るような快感が生まれる。

 海斗はまどかのブラウスに手をかけ上半身のボタンを外そうと試みるも、片手ではうまくいかないから。まどかが自らブラウスを脱ぐ羽目になる。ブラジャーのフォックは片手でも器用に外され、結局、全裸になって玄関先で貫かれた状態になってしまった。

 「恥ずかしい。」

 いくらここは、最上階でほかに住居はないと言え、玄関先でこんな痴態をさせられることは、羞恥以外の何物でもない。

 「綺麗だよ。まどか。」

 海斗のモノに貫かれたままキスをされる。唇は耳からうなじ、首筋、鎖骨へと下ろされていき、すでに海斗の腕は胸を揉み、頂をつまんでいる。

 「ああん……、もっと触って……。」

 こんなレイプされるような抱かれ方をしたくない。

 海斗はまどかの脇の下に手を回し一度持ち上げたかと思うと……突如、まどかのカラダにズドンと衝撃が走る。

 「あん!」

 今まで貫かれたと思っていたが、中途半端に刺さっていただけで、自分の体重によって、まどかの最奥まで貫かれたことによる衝撃だった。すごく熱くて硬くて、気持ちいい。

 まどかは、海斗の脇の下に手を回し無意識に腰を振りながら、海斗の背広を脱がしていく。

 やっと海斗の裸を目にしたときは、思わずその胸に顔をこすりつけながら、海斗の乳首にキスをする。いつも海斗がまどかにしてくれるように吸っては舐め、を繰り返すうちに海斗も、くぐもった声を漏らし始め感じていることを実感する。

 そのまま二人同時にイキ、まどかは意識を手放してしまった。

 気が付くと、まどかは、奥のベッドに寝かされ、綺麗にカラダを拭われていたことに気づく。

 海斗は、夕飯を済ませ、食器は綺麗に洗って、洗いかごの中に納まっている。いまは、お風呂に入っている様子が窺われた。お風呂場の中から、海斗の鼻歌が漏れ聞こえてくる。
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