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20.性感帯
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あれから1か月以上が過ぎ、まどかは海斗に抱かれることが日課となってきた。夕飯は早めに用意し、お風呂を沸かし先に入らなければ、いつも入りそびれてしまう。
アクセサリーとして身に着けていた浩介からもらったエンゲージリングは、ほとんど引き出しの中にしまったままにしている。
あまりにも頻繁に、海斗に抱かれることが多いため、指輪をはめていると海斗の顔や体を傷付けないか心配で外したのだ。
まどかは、海斗と結婚してから、専業主婦に徹している。大企業の経営者の奥さんが、外で働いているといろいろと問題がある。外聞が悪いということもあるのだが、ライバル企業から様々なトラップを仕掛けられ、会社に迷惑をかけてしまうことがあるからだ。
買い物は、海斗が出かけているときか、ネットでまとめ買いをする。とにかく海斗が家にいるときは、ほとんどいつも裸で抱き合っているから、服を着て外出することが嬉しい。
外出時には、ダイヤモンドの指輪をしていく。海斗とは、すぐに結婚したから恋人として、婚約者としての交際を一切省いているから少々寂しい。
もっとラブラブで、と言っても今は、十分すぎるほどラブラブで甘々なのだけど、結婚前にこういうことをしておきたかったと、ちょっぴり残念に思っている。
海斗からは、婚約指輪も結婚指輪も、もらっていない。釣った魚に餌はやらないということかもしれない。カラダの関係はあるけど、まどかはそれほど海斗に愛されていないような気がする。
浩介は、頻繁にまどかに「好きだ。愛している。」と言ってくれたけど、今まで海斗からそういった言葉を聞いたことがない。いや、正確にはあるかもしれないけど、覚えていない。それぐらい回数が少ない。
ただのサラリーマンだった浩介とは違い、海斗は上場会社の重役だから、家にいる妻のことまで気が回らないのだと諦めようと思っている。
カラダの関係はあるものの、海斗には愛されていないような気がする。でも、カラダの関係を断れば、海斗は間違いなくまどかを見捨てるだろう。もしかすれば、あのお見合いの席で、まどかにプロポーズをしてきたのは、若葉山銀行との関係強化のためだったかもしれない。
それにまどかと友達付き合いをしたいと言い出された時も、マンションオーナーの立場から、まどかの素性を調べ上げ、この時も若葉山銀行のことを知ったのかもしれない。
そう考えると何もかも、つじつまが合う。
海斗がまどかと結婚したことは、政略的な打算だったとしても、まどかは海斗のことが好きでたまらない。
海斗はまどかに人生の喜びを教えてくれたから。恋とセックス、それに命の恩人。
あの時、海斗に助けられなければ、今頃生きてはいない。
そして金曜日の夜が来る。正直、金曜の夜は、海斗との睦愛を思うと少し憂鬱になる。でも、海斗は、まどかの性感帯発掘に夢中になっているから無下にもできない。
何も予定がなければ、今夜から月曜日の朝まで、全裸で過ごさなければならないことも、悩みの種なのだ。宅配便や急な来客があった時は、大急ぎの大慌てで、服を着て、化粧をする。
カラダを重ねるときは、いつも化粧をしているのだが、海斗に舐めとられすぐボロボロになる。
新しい性感帯を見つけてもらえることは、嬉しいことかもしれないけど、海斗は開発記念として、そこにキスマークを付けるから、まどかは感じやすいカラダらしく、もう今では、全身が真っ赤の花が散りばめられているような状態。
外出するときは、その体の赤い印を見られないようにもう6月の初夏の陽気だというのに、いまだに長ズボンに長シャツ、首にはスカーフに帽子をかぶるという重装備でなければ、外へも出かけられない。
マンションのゴミ出しは、海斗の役目だけど、古紙回収や回覧板、書留を受け取るなど、たまに外へ出ることもある。そういう時に困る。
アクセサリーとして身に着けていた浩介からもらったエンゲージリングは、ほとんど引き出しの中にしまったままにしている。
あまりにも頻繁に、海斗に抱かれることが多いため、指輪をはめていると海斗の顔や体を傷付けないか心配で外したのだ。
まどかは、海斗と結婚してから、専業主婦に徹している。大企業の経営者の奥さんが、外で働いているといろいろと問題がある。外聞が悪いということもあるのだが、ライバル企業から様々なトラップを仕掛けられ、会社に迷惑をかけてしまうことがあるからだ。
買い物は、海斗が出かけているときか、ネットでまとめ買いをする。とにかく海斗が家にいるときは、ほとんどいつも裸で抱き合っているから、服を着て外出することが嬉しい。
外出時には、ダイヤモンドの指輪をしていく。海斗とは、すぐに結婚したから恋人として、婚約者としての交際を一切省いているから少々寂しい。
もっとラブラブで、と言っても今は、十分すぎるほどラブラブで甘々なのだけど、結婚前にこういうことをしておきたかったと、ちょっぴり残念に思っている。
海斗からは、婚約指輪も結婚指輪も、もらっていない。釣った魚に餌はやらないということかもしれない。カラダの関係はあるけど、まどかはそれほど海斗に愛されていないような気がする。
浩介は、頻繁にまどかに「好きだ。愛している。」と言ってくれたけど、今まで海斗からそういった言葉を聞いたことがない。いや、正確にはあるかもしれないけど、覚えていない。それぐらい回数が少ない。
ただのサラリーマンだった浩介とは違い、海斗は上場会社の重役だから、家にいる妻のことまで気が回らないのだと諦めようと思っている。
カラダの関係はあるものの、海斗には愛されていないような気がする。でも、カラダの関係を断れば、海斗は間違いなくまどかを見捨てるだろう。もしかすれば、あのお見合いの席で、まどかにプロポーズをしてきたのは、若葉山銀行との関係強化のためだったかもしれない。
それにまどかと友達付き合いをしたいと言い出された時も、マンションオーナーの立場から、まどかの素性を調べ上げ、この時も若葉山銀行のことを知ったのかもしれない。
そう考えると何もかも、つじつまが合う。
海斗がまどかと結婚したことは、政略的な打算だったとしても、まどかは海斗のことが好きでたまらない。
海斗はまどかに人生の喜びを教えてくれたから。恋とセックス、それに命の恩人。
あの時、海斗に助けられなければ、今頃生きてはいない。
そして金曜日の夜が来る。正直、金曜の夜は、海斗との睦愛を思うと少し憂鬱になる。でも、海斗は、まどかの性感帯発掘に夢中になっているから無下にもできない。
何も予定がなければ、今夜から月曜日の朝まで、全裸で過ごさなければならないことも、悩みの種なのだ。宅配便や急な来客があった時は、大急ぎの大慌てで、服を着て、化粧をする。
カラダを重ねるときは、いつも化粧をしているのだが、海斗に舐めとられすぐボロボロになる。
新しい性感帯を見つけてもらえることは、嬉しいことかもしれないけど、海斗は開発記念として、そこにキスマークを付けるから、まどかは感じやすいカラダらしく、もう今では、全身が真っ赤の花が散りばめられているような状態。
外出するときは、その体の赤い印を見られないようにもう6月の初夏の陽気だというのに、いまだに長ズボンに長シャツ、首にはスカーフに帽子をかぶるという重装備でなければ、外へも出かけられない。
マンションのゴミ出しは、海斗の役目だけど、古紙回収や回覧板、書留を受け取るなど、たまに外へ出ることもある。そういう時に困る。
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