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11.蘆谷道満との出会い
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「すまぬ。昼間、巫女殿と会ってから、欲情してしまったのだ。無様なところを見られて、面目がない。」
「いいえ。わたくしも、晴明様と今一度。お会いしたくて。」
「なんと……!巫女殿も同じ気持ちでいられたとは、……嬉しい限りでございます。」
おもむろに晴明は立ち上がり、湯殿に行こうとする。
「それには、及びません。」
「しかし、……式神と……。」
ミコは、晴明のカラダに浄化魔法と再生魔法をかけると、みるみるうちに晴明は元気になり、さほどまでのベタベタ感はなくなってくる。
「なんと!これは……。」
この時代のセックスは、男性は着衣をしたままで、下半身だけをあらわにする。女性は、全部脱ぐというのに、なんか不公平感がありすぎる。女性は十二単みたいなたいそうなものを着ているというのに、男が視姦目的で、女性の肌をあらわにするのかもしれないけど、女性だって、見たいのよ?
逞しい男性の筋肉や……、その他もろもろのところを。
郷に入れば、郷に従え、だけど、ミコは我慢できずに晴明の着衣に手をかける。
「!」
「わたくしは、殿方のカラダ付きに興味がございますのよ。ガリガリの貧相なカラダには、興味がございません。」
「よかろう。見せてつかわす。」
晴明は、その場で全裸になり、ミコの前に跪く。
可もなく不可もないと言った普通のどこにでもいるようなカラダ付きに少々がっかりする。それにシンボルが小さい。弱弱しいのだ。
「なんだ意外とショボいのね。」
その言葉を悪口だと感じた晴明は、怒り出す。
だけど、こればかりは、ミコも譲れない。
「だって、本当のことなのですもの。筋肉隆々とまでは望んでいないけど、けっこう青白いインテリって感じで、抱かれたいとは思わないわ。」
「は?わけのわからぬ女子だな。手籠めにしてくれる。」
晴明は胸の前で、印を結ぶが、そもそもミコには、どんな魔法を使われても、ミコ自身に結界を張っているので、何も通用しない。
「それだけ……?」
「なぜだ?なぜ、巫女殿には通じぬ?」
「わたくし、元は異世界の聖女様だったからだと思いますわ。」
「は?いせかい、せいじょさま?怪しい物の怪の類というものか?」
「ブー。まったく、違いますわ。」」
とにかく、もう興味はなくなった。こうなれば、蘆屋道満のところへ行って、道満のカラダを見て、まだマシだったら、道満に抱かれて道満を勝たせてやろうか?そうすれば、少しぐらい歴史を変えられるかもしれない。
現代ニッポンでは、安倍晴明と言えば、TVや雑誌に取り上げられ、映画をしたらヒット間違いなし、スケート選手も安倍晴明を題材にして金メダルだったかな?を取ったって言うのも、実際は、こんな小さい男だったなんて、誰も信じられないだろうな。
百聞は一見にしかずとは言うけど、ここまでヒドイとは思っていなかったわ。結局、安倍晴明は世渡りが上手で、出世して、神社の御神体として祀り上げられたのだろうと思う。
「では、ごきげんよう。もうアナタ様にお会いすることもないでしょう。」
そのまま、隠ぺいをかけ、空高く舞い上がる。
本当っ!ばかばかしいったら、ありゃしない。
その勢いのままで、蘆屋道満の邸宅へ行く。道満は、まだ机に向って、勉強中だった。
その部屋をミコは光魔法で昼間のように明るく灯す。
突如、自分のいる部屋が昼間のような明るさになり、ビックリする道満に、ミコは隠ぺい魔法を梳き、庭に下り立つ。
「何者じゃ!」
「初めまして、人呼んで天翔ける巫女と申します。夜分に恐れ入ります。」
「ほほう。そなたが?古い文献では、目にしたことがあるが、こうして実物にお目にかかれるとは、ありがたいものじゃな。」
「いえいえ、近々、安倍晴明殿と陰陽対決をなさるおつもりでしょうか?」
「うむ。あれは、儂が願い出たものではなく、帝からのお指図なのじゃ。晴明は、今や売り出し中の陰陽師だから、儂のような古参が貶められることを望んでおられるに違いないと思う。」
「だから、わざと負けるおつもりなのですか?」
「わざとは、負けんよ。しかし、勝てるとは、どうしても思えない。晴明の宣伝のために、儂が悪役を仰せつかってしまったのだからな。」
ああ。そういうことか。若い晴明を勝たせるためのデキレースということらしい。
それにしても晴明という男チン〇も小さいけど、肝っ玉はもっと小さいということが分かった。
なんとか、ズルしてでも道満に勝ってもらいたいけど、道満は、ひょうひょうとした男でつかみどころがない。
「いいえ。わたくしも、晴明様と今一度。お会いしたくて。」
「なんと……!巫女殿も同じ気持ちでいられたとは、……嬉しい限りでございます。」
おもむろに晴明は立ち上がり、湯殿に行こうとする。
「それには、及びません。」
「しかし、……式神と……。」
ミコは、晴明のカラダに浄化魔法と再生魔法をかけると、みるみるうちに晴明は元気になり、さほどまでのベタベタ感はなくなってくる。
「なんと!これは……。」
この時代のセックスは、男性は着衣をしたままで、下半身だけをあらわにする。女性は、全部脱ぐというのに、なんか不公平感がありすぎる。女性は十二単みたいなたいそうなものを着ているというのに、男が視姦目的で、女性の肌をあらわにするのかもしれないけど、女性だって、見たいのよ?
逞しい男性の筋肉や……、その他もろもろのところを。
郷に入れば、郷に従え、だけど、ミコは我慢できずに晴明の着衣に手をかける。
「!」
「わたくしは、殿方のカラダ付きに興味がございますのよ。ガリガリの貧相なカラダには、興味がございません。」
「よかろう。見せてつかわす。」
晴明は、その場で全裸になり、ミコの前に跪く。
可もなく不可もないと言った普通のどこにでもいるようなカラダ付きに少々がっかりする。それにシンボルが小さい。弱弱しいのだ。
「なんだ意外とショボいのね。」
その言葉を悪口だと感じた晴明は、怒り出す。
だけど、こればかりは、ミコも譲れない。
「だって、本当のことなのですもの。筋肉隆々とまでは望んでいないけど、けっこう青白いインテリって感じで、抱かれたいとは思わないわ。」
「は?わけのわからぬ女子だな。手籠めにしてくれる。」
晴明は胸の前で、印を結ぶが、そもそもミコには、どんな魔法を使われても、ミコ自身に結界を張っているので、何も通用しない。
「それだけ……?」
「なぜだ?なぜ、巫女殿には通じぬ?」
「わたくし、元は異世界の聖女様だったからだと思いますわ。」
「は?いせかい、せいじょさま?怪しい物の怪の類というものか?」
「ブー。まったく、違いますわ。」」
とにかく、もう興味はなくなった。こうなれば、蘆屋道満のところへ行って、道満のカラダを見て、まだマシだったら、道満に抱かれて道満を勝たせてやろうか?そうすれば、少しぐらい歴史を変えられるかもしれない。
現代ニッポンでは、安倍晴明と言えば、TVや雑誌に取り上げられ、映画をしたらヒット間違いなし、スケート選手も安倍晴明を題材にして金メダルだったかな?を取ったって言うのも、実際は、こんな小さい男だったなんて、誰も信じられないだろうな。
百聞は一見にしかずとは言うけど、ここまでヒドイとは思っていなかったわ。結局、安倍晴明は世渡りが上手で、出世して、神社の御神体として祀り上げられたのだろうと思う。
「では、ごきげんよう。もうアナタ様にお会いすることもないでしょう。」
そのまま、隠ぺいをかけ、空高く舞い上がる。
本当っ!ばかばかしいったら、ありゃしない。
その勢いのままで、蘆屋道満の邸宅へ行く。道満は、まだ机に向って、勉強中だった。
その部屋をミコは光魔法で昼間のように明るく灯す。
突如、自分のいる部屋が昼間のような明るさになり、ビックリする道満に、ミコは隠ぺい魔法を梳き、庭に下り立つ。
「何者じゃ!」
「初めまして、人呼んで天翔ける巫女と申します。夜分に恐れ入ります。」
「ほほう。そなたが?古い文献では、目にしたことがあるが、こうして実物にお目にかかれるとは、ありがたいものじゃな。」
「いえいえ、近々、安倍晴明殿と陰陽対決をなさるおつもりでしょうか?」
「うむ。あれは、儂が願い出たものではなく、帝からのお指図なのじゃ。晴明は、今や売り出し中の陰陽師だから、儂のような古参が貶められることを望んでおられるに違いないと思う。」
「だから、わざと負けるおつもりなのですか?」
「わざとは、負けんよ。しかし、勝てるとは、どうしても思えない。晴明の宣伝のために、儂が悪役を仰せつかってしまったのだからな。」
ああ。そういうことか。若い晴明を勝たせるためのデキレースということらしい。
それにしても晴明という男チン〇も小さいけど、肝っ玉はもっと小さいということが分かった。
なんとか、ズルしてでも道満に勝ってもらいたいけど、道満は、ひょうひょうとした男でつかみどころがない。
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