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5.謁見
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焚火を消してから、いったん洞窟の中に入り、ウリとその家族たちにも隠ぺい魔法をかける。
そして光魔法をつけ、日本製の電気スタンドのようなものを取り付け、このひもを引っ張れば、明るくなることを教える。
洞窟の外は、ちょっとした騒ぎになっていた。風も吹かず、雨も降らず、なのに焚火が消えてしまったから。
そこへ満を持して、ミコが登場する。木の上から飛び降りるような格好で、姿を現し
「この森は神の森じゃ。ここで焚火をしてはならぬ。早々に失せろ。」
そして当たりでは一番高い木の上に飛んだ。
兵士の中で、年かさの男が前に進み出て、大声を張り上げる。
「お待ちください。我々は女王卑弥呼の命で参ったものでございます。どうか今一度、地上にお戻りあそばし、女王のもとへ来てくださらぬか?」
待ってましたとばかりに、下へすぐ下りない。ここは勿体をつけなければ、後々バカにされる。
さて、どうやって登場しようかな?と思っていたら、ちょうどいいものが目の前に飛んでいる。大鷲だ。
「アレ?珍しいな。こんなところに聖女様がいる!」
「ちょっと下の人間どもを驚かせてやりたいの。協力してくれる?」
「面白そうだな。いいぜ。ただし結界を張ってくれるなら。ってことで、よろしくー。近頃人間どもがオラを落とそうと躍起になって弓矢を射かけてくるんだぜ。ったく。懲りない奴ら。」
「お安い御用よ。」
ミコは大鷲の背に乗る。大鷲は結界を張られたカラダを手に入れ、ご満悦で、低空飛行を繰り返す。兵士の髷を掴んでは、持ち上げ落とす、を繰り返し楽しんでいる様子。
自らの浮遊魔法を解き適当に飛び降り、洞窟の入り口に鳥居をかたどった結界を張る。仲と外と二重の結界である。素知らぬ顔で、洞窟の中に入っていく。追いかける兵士だが、二重の結界があるため近寄ることさえ難しい。
洞窟の中は明るかった。もうあの電気スタンドを使いこなしている様子が嬉しい。
ウリの隠ぺい魔法を解かないで、自らに隠ぺい魔法をかけ、そのまま洞窟の外へ出る。
鳥居型入り口の中から一陣の風が吹き、驚いている古代兵士たち。少し離れた中空で隠ぺい魔法を解く。ここまで脅かせておけば、あの洞窟を粗末に扱うことはないだろう。
「どこへ参ればよいのじゃ?案内いたせ。」
「巫女様は……その……、地上へは、……?」
「心配いたすな。女王に会えば、臣下の礼を取ってやろう。一応な。それからそこの祠に供え物をしろ。一日も欠かすでないぞ。」
「「「「「ははぁーっ。」」」」」
これでウリが戻るまでの間、あの母子が飢え死にすることはなかろう。
兵士に案内されて、中空あたりから、追いかけていると、先ほどの鷲がやってきて
「おいおい、聖女様ぁ、オラにも透明になるやつかけてくんない?あれがあれば、狙った獲物を背後から襲えるし……。」
「ダメよ。ウリは神獣なの。ティムしてしまったからね。」
「あの小僧どももか?」
鷲は兵士が離れたすきに洞窟の中を垣間見た様子。
「あの子たちは、ウリの大事な家族だからよ。福利厚生は、ちゃんとしなきゃブラック巫女になってしまうもの。」
「だったら、オラもティムされたい。ミコ、オラに名前を付けてくれ。」
「いいこと、ティムしてしまったら、永遠とまではいかないけど、早々死ねないカラダになってしまうのよ。生きることは、限りある命ある中で精いっぱい生きるから輝けるの。
ティムしてしまったら、好きな人や両親と同じ時間線で生きていけないということを意味しているのよ。それでもいいの?」
その話を聞いて、ウリはショックを受けている。やがて奥さんとも死別し、子供たちは独立して、新しい家族を持ち、孫が生まれ、孫にも伴侶ができ、子供たちと死別する。
「聖女様、あの……質問です。嫁さんが亡くなれば、もう二度と結婚することは許されないのでしょうか?」
「いいえ、ウリさえよければ、いいひと見つけて幸せになることは自由よ。でも、ほかのイノシシと違って、ウリは特別に長生きするイノシシになったの。それだけは、わかってね。」
「そりゃ、よかった。女房と餌は新しいものに限るってことさね?早くオラにも、いい名前を付けてくださんせぇ。オラは永遠の命が欲しいぜ。」
そういえば、……ミコの時代の記憶では、大鷲は絶滅危惧種であったはず。だから、この大鷲をなるべくティムした方が、現代に帰った時は絶滅危惧種に指定されていないかもしれない。
「いいわよ。アナタの名前は、{鷲って英語で言えば……}イーグルにするわ。{どこかのプロ球団にあったような気がするけど、まぁいいや。}」
「ひょっ!聖女様、かっこいい名前を付けてくださって、ありがとうございます。がんばります。」
「イーグル、ではともに参りましょう。」
またもや、大鷲のカラダが一瞬光り眉間にお印が現れる。
一頭と一羽を引き連れ、まるで桃太郎にでもなった気分で、地上から歩いていくことにする。
イーグルは、ウリの背中に乗り、あくびをしているのだが、ウリはそれが嫌らしく、時折カラダをゆすって、振り落とそうとしている。
意外と卑弥呼のいるところまでは、時間がかかりそうだ。
歩くことに疲れてしまったので、先頭を行く兵士のところまで、浮遊魔法で飛んでいき、
「もっと早く移動する方法はないのか?」
「輿に乗ってくださるのであれば、もっと早くに着きますが?」
人力ではないか!輿に乗れば、担ぐ人がしんどいだけで、結局、遅れるのではないかと思案する。
「場所を教えてよ。そしたら先に行けるのにっ!」
「はぁ、さようでございますか。この道をまっすぐ行けば突き当りが卑弥呼様がいらっしゃるところでございますが、誰でも自由に入れるわけではございませんし、誰かが案内人となれば、話は別なのですが。」
「じゃあ、アナタが案内人になってよ。」
そういって、年かさの男に、浮遊魔法をかける。そして、ウリにも、自分にもかけて、浮かび上がる。
「っえええーっ!助けてぇー!」
「行くわよ。さっさと案内しなさい。」
地上では、年かさの男の部下だろうか、ポカンと口を開けて見入っている。あまりにも怖がるので、年かさの男には、ウリに乗ってもらい、風魔法を操りながら卑弥呼を目指す。
年かさの男は卑弥呼の弟だった。卑弥呼は呪術により、政治をしていて、弟は卑弥呼の補佐をしている。今でいう秘書のような存在かもしれない。卑弥呼と違い、弟は結婚していた。古代の時代から、処女でなければ神通力を持たないと信じられていたのだろうか?
卑弥呼は天照大明神の原型と目されることもある。だから神話では、天照大明神が女性として描かれているが、伊勢神宮は、ご神体を男神として祀っている。世界の神話では、おおむね太陽神は男神で、月の神が女性の神とされていることから、日本の神話だけが天照大明神を卑弥呼由来にしたことで、由縁となっているのかもしれない。
謁見の間に通され、臣下の礼を取る。この時代の臣下の礼なんて知らないけど、ようは頭さえ下げれば格好がつくというもの。それで、片膝をつき、頭を垂れる。
一歩後ろに下がったところに、ウリとイーグルが鎮座しているが、こちらはそのままの姿勢である。
だいたい、獣に無礼だといっても通じないから。
「その方が、空飛ぶ巫女か?ここへ参るにも、空を飛んできたと聞く。」
「はい。できるだけ早くお目にかかりたくて、失礼を承知のうえで、空から伺いましてございます。」
「ほぅ。わらわに会いたかったと申すのか?それは何故か?」
その時、ミコに軽いめまいが襲う。何度か体験した浮揚感だが、いつもと少し違う……。
そして光魔法をつけ、日本製の電気スタンドのようなものを取り付け、このひもを引っ張れば、明るくなることを教える。
洞窟の外は、ちょっとした騒ぎになっていた。風も吹かず、雨も降らず、なのに焚火が消えてしまったから。
そこへ満を持して、ミコが登場する。木の上から飛び降りるような格好で、姿を現し
「この森は神の森じゃ。ここで焚火をしてはならぬ。早々に失せろ。」
そして当たりでは一番高い木の上に飛んだ。
兵士の中で、年かさの男が前に進み出て、大声を張り上げる。
「お待ちください。我々は女王卑弥呼の命で参ったものでございます。どうか今一度、地上にお戻りあそばし、女王のもとへ来てくださらぬか?」
待ってましたとばかりに、下へすぐ下りない。ここは勿体をつけなければ、後々バカにされる。
さて、どうやって登場しようかな?と思っていたら、ちょうどいいものが目の前に飛んでいる。大鷲だ。
「アレ?珍しいな。こんなところに聖女様がいる!」
「ちょっと下の人間どもを驚かせてやりたいの。協力してくれる?」
「面白そうだな。いいぜ。ただし結界を張ってくれるなら。ってことで、よろしくー。近頃人間どもがオラを落とそうと躍起になって弓矢を射かけてくるんだぜ。ったく。懲りない奴ら。」
「お安い御用よ。」
ミコは大鷲の背に乗る。大鷲は結界を張られたカラダを手に入れ、ご満悦で、低空飛行を繰り返す。兵士の髷を掴んでは、持ち上げ落とす、を繰り返し楽しんでいる様子。
自らの浮遊魔法を解き適当に飛び降り、洞窟の入り口に鳥居をかたどった結界を張る。仲と外と二重の結界である。素知らぬ顔で、洞窟の中に入っていく。追いかける兵士だが、二重の結界があるため近寄ることさえ難しい。
洞窟の中は明るかった。もうあの電気スタンドを使いこなしている様子が嬉しい。
ウリの隠ぺい魔法を解かないで、自らに隠ぺい魔法をかけ、そのまま洞窟の外へ出る。
鳥居型入り口の中から一陣の風が吹き、驚いている古代兵士たち。少し離れた中空で隠ぺい魔法を解く。ここまで脅かせておけば、あの洞窟を粗末に扱うことはないだろう。
「どこへ参ればよいのじゃ?案内いたせ。」
「巫女様は……その……、地上へは、……?」
「心配いたすな。女王に会えば、臣下の礼を取ってやろう。一応な。それからそこの祠に供え物をしろ。一日も欠かすでないぞ。」
「「「「「ははぁーっ。」」」」」
これでウリが戻るまでの間、あの母子が飢え死にすることはなかろう。
兵士に案内されて、中空あたりから、追いかけていると、先ほどの鷲がやってきて
「おいおい、聖女様ぁ、オラにも透明になるやつかけてくんない?あれがあれば、狙った獲物を背後から襲えるし……。」
「ダメよ。ウリは神獣なの。ティムしてしまったからね。」
「あの小僧どももか?」
鷲は兵士が離れたすきに洞窟の中を垣間見た様子。
「あの子たちは、ウリの大事な家族だからよ。福利厚生は、ちゃんとしなきゃブラック巫女になってしまうもの。」
「だったら、オラもティムされたい。ミコ、オラに名前を付けてくれ。」
「いいこと、ティムしてしまったら、永遠とまではいかないけど、早々死ねないカラダになってしまうのよ。生きることは、限りある命ある中で精いっぱい生きるから輝けるの。
ティムしてしまったら、好きな人や両親と同じ時間線で生きていけないということを意味しているのよ。それでもいいの?」
その話を聞いて、ウリはショックを受けている。やがて奥さんとも死別し、子供たちは独立して、新しい家族を持ち、孫が生まれ、孫にも伴侶ができ、子供たちと死別する。
「聖女様、あの……質問です。嫁さんが亡くなれば、もう二度と結婚することは許されないのでしょうか?」
「いいえ、ウリさえよければ、いいひと見つけて幸せになることは自由よ。でも、ほかのイノシシと違って、ウリは特別に長生きするイノシシになったの。それだけは、わかってね。」
「そりゃ、よかった。女房と餌は新しいものに限るってことさね?早くオラにも、いい名前を付けてくださんせぇ。オラは永遠の命が欲しいぜ。」
そういえば、……ミコの時代の記憶では、大鷲は絶滅危惧種であったはず。だから、この大鷲をなるべくティムした方が、現代に帰った時は絶滅危惧種に指定されていないかもしれない。
「いいわよ。アナタの名前は、{鷲って英語で言えば……}イーグルにするわ。{どこかのプロ球団にあったような気がするけど、まぁいいや。}」
「ひょっ!聖女様、かっこいい名前を付けてくださって、ありがとうございます。がんばります。」
「イーグル、ではともに参りましょう。」
またもや、大鷲のカラダが一瞬光り眉間にお印が現れる。
一頭と一羽を引き連れ、まるで桃太郎にでもなった気分で、地上から歩いていくことにする。
イーグルは、ウリの背中に乗り、あくびをしているのだが、ウリはそれが嫌らしく、時折カラダをゆすって、振り落とそうとしている。
意外と卑弥呼のいるところまでは、時間がかかりそうだ。
歩くことに疲れてしまったので、先頭を行く兵士のところまで、浮遊魔法で飛んでいき、
「もっと早く移動する方法はないのか?」
「輿に乗ってくださるのであれば、もっと早くに着きますが?」
人力ではないか!輿に乗れば、担ぐ人がしんどいだけで、結局、遅れるのではないかと思案する。
「場所を教えてよ。そしたら先に行けるのにっ!」
「はぁ、さようでございますか。この道をまっすぐ行けば突き当りが卑弥呼様がいらっしゃるところでございますが、誰でも自由に入れるわけではございませんし、誰かが案内人となれば、話は別なのですが。」
「じゃあ、アナタが案内人になってよ。」
そういって、年かさの男に、浮遊魔法をかける。そして、ウリにも、自分にもかけて、浮かび上がる。
「っえええーっ!助けてぇー!」
「行くわよ。さっさと案内しなさい。」
地上では、年かさの男の部下だろうか、ポカンと口を開けて見入っている。あまりにも怖がるので、年かさの男には、ウリに乗ってもらい、風魔法を操りながら卑弥呼を目指す。
年かさの男は卑弥呼の弟だった。卑弥呼は呪術により、政治をしていて、弟は卑弥呼の補佐をしている。今でいう秘書のような存在かもしれない。卑弥呼と違い、弟は結婚していた。古代の時代から、処女でなければ神通力を持たないと信じられていたのだろうか?
卑弥呼は天照大明神の原型と目されることもある。だから神話では、天照大明神が女性として描かれているが、伊勢神宮は、ご神体を男神として祀っている。世界の神話では、おおむね太陽神は男神で、月の神が女性の神とされていることから、日本の神話だけが天照大明神を卑弥呼由来にしたことで、由縁となっているのかもしれない。
謁見の間に通され、臣下の礼を取る。この時代の臣下の礼なんて知らないけど、ようは頭さえ下げれば格好がつくというもの。それで、片膝をつき、頭を垂れる。
一歩後ろに下がったところに、ウリとイーグルが鎮座しているが、こちらはそのままの姿勢である。
だいたい、獣に無礼だといっても通じないから。
「その方が、空飛ぶ巫女か?ここへ参るにも、空を飛んできたと聞く。」
「はい。できるだけ早くお目にかかりたくて、失礼を承知のうえで、空から伺いましてございます。」
「ほぅ。わらわに会いたかったと申すのか?それは何故か?」
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