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悪役令嬢リリアーヌの誤算
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私は、リリアーヌ、私のお母さんが、若い頃、娼婦をやっていてその時の客が、男爵だったことから市井で暮らしていた私を男爵が引き取ってくれた。王都の学園にも通わせてくれたけど、友達は一人もできなかった。
私が男爵の庶子であることは、みんなよく知っていて、他の貴族令嬢が相手にしてくれない。なら、男の子は、と近づいても皆、私から逃げるように避けて接しられた。
仕方なく西の森の魔女にお願いに行ったわ。
10年の若さと引き換えに、魅了魔法が手に入ったわ。
その魔法のお陰で、みんな私に対する態度がコロっと変わった。
ただ一人を除いてね。その一人は、シルベーヌ。公爵令嬢だか何だか知らないけど、美人でお金持ちで、私が持っていないし、いくら欲しいと願っても手に入らないものをたくさん持っている。イヤな女。大嫌い。
教員からの信頼も貴族令嬢からの信頼も、何より王太子アルフォックス様がべた惚れで、見ていて吐き気がしたわ。
それで王太子アルフォックス・サルマスドをターゲットにして、誑し込んだら一発で落ちたわ。男なんて、ちょろいものね。
王太子には、体当たりよ。閨を共にしたら、すぐべた惚れになったわ。
私ね、お母さんが娼婦だったから、はじめて男とした時は12歳だったのよ。お母さんのお客から犯されたの。ちょっとお母さんが市場へ買い物に行っている間に、お客が寝ている私のベッドに入り込んで、大声出して、抵抗したけど大人と子供よ、体力差があって、あっという間に組み敷かれたわ。
それから、お母さんが留守のときに限って、そいつに抱かれ続けたわ。おかげで何をすれば男が悦ぶかはカラダで覚えたわ。
そのテクニックを王太子に使ったら、お坊ちゃまだったのよね、これが。もう私のカラダの虜になったわ。それで閨でシルベーヌの悪口あることないこと、まあ、ないことばかりだったけど吹き込んだら、「けしからん」死罪にするっていうから、それなら「追放してください。」ってお願いしたのよ。
シルベーヌにも私と同じ苦しみを味あわせたかった。男に犯され続ける苦しみを。シルベーヌは美人だから、絶対、国境付近で捨てられるだけでは済まないことがわかっていたからね。馬車の護衛の奴に犯されるか、女郎として売り飛ばされるだろう、と踏んだ。
案の定、卒業パーティでシルベーヌは断罪されて国外追放になった。
ざまあみろ。とほくそ笑んだ。
でもその夜、魅了魔法が解けた。なんでよ。10年も若さを渡したのに。
次の日、王太子と国王陛下がシルベーヌの親父に切り殺された。
これで私の計画は、おジャンよ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。今度もうまくいくはずだったのに、なぜか魅了魔法が解除されてしまった。
それで獄門台送りになって死んだわ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。今度はうまく行った。また、王太子と閨を共にして、「けしからん」と言わせて。
卒業パーティで断罪が始まった。今度こそ、邪魔なシルベーヌを始末してやろうと思ったら、あいつ、自分から自害しやがった。
その瞬間、魅了魔法が解けて、王太子に切り殺された。もう少しでうまくいくところだったのに。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。
今度は、邪魔なシルベーヌが聖女になっていた。どこまでも腹が立つ女だ。でも、ライバルがいない分、王太子を落とすのは、前回、前々回、その前に比べて、格段に楽だった。
卒業する頃を逆算して、避妊なしで王太子と閨を共にした。
ハイ、入りました。見事、妊娠しました。でも王太子妃になれなかった。王太子妃の条件は、侯爵以上の爵位だった。それでも王子を産んだら可能性があるとアルフォックスに言われて、側妃でも、ということで王宮に居座った。
王太子が優しかったのは、最初のうちだけで、私が妊娠したことがわかると、乱暴に抱かれ、殴る蹴るの暴力が夜な夜な繰り返された。痛がり怯える私を見て、興奮する異常者だった。
本当に最低の男だよ。こんなクズ男の妃になるために、10年の若さを渡したわけじゃないのに。シルベーヌを目の敵にしていたわが身のバカさ加減を呪ったわよ。
それである夜、激痛に襲われ、そのまま流産、そして死んじゃった。これでやっと楽になれる。もう二度と魅了魔法には、手を出さない。王太子なんか、大嫌い。
私が男爵の庶子であることは、みんなよく知っていて、他の貴族令嬢が相手にしてくれない。なら、男の子は、と近づいても皆、私から逃げるように避けて接しられた。
仕方なく西の森の魔女にお願いに行ったわ。
10年の若さと引き換えに、魅了魔法が手に入ったわ。
その魔法のお陰で、みんな私に対する態度がコロっと変わった。
ただ一人を除いてね。その一人は、シルベーヌ。公爵令嬢だか何だか知らないけど、美人でお金持ちで、私が持っていないし、いくら欲しいと願っても手に入らないものをたくさん持っている。イヤな女。大嫌い。
教員からの信頼も貴族令嬢からの信頼も、何より王太子アルフォックス様がべた惚れで、見ていて吐き気がしたわ。
それで王太子アルフォックス・サルマスドをターゲットにして、誑し込んだら一発で落ちたわ。男なんて、ちょろいものね。
王太子には、体当たりよ。閨を共にしたら、すぐべた惚れになったわ。
私ね、お母さんが娼婦だったから、はじめて男とした時は12歳だったのよ。お母さんのお客から犯されたの。ちょっとお母さんが市場へ買い物に行っている間に、お客が寝ている私のベッドに入り込んで、大声出して、抵抗したけど大人と子供よ、体力差があって、あっという間に組み敷かれたわ。
それから、お母さんが留守のときに限って、そいつに抱かれ続けたわ。おかげで何をすれば男が悦ぶかはカラダで覚えたわ。
そのテクニックを王太子に使ったら、お坊ちゃまだったのよね、これが。もう私のカラダの虜になったわ。それで閨でシルベーヌの悪口あることないこと、まあ、ないことばかりだったけど吹き込んだら、「けしからん」死罪にするっていうから、それなら「追放してください。」ってお願いしたのよ。
シルベーヌにも私と同じ苦しみを味あわせたかった。男に犯され続ける苦しみを。シルベーヌは美人だから、絶対、国境付近で捨てられるだけでは済まないことがわかっていたからね。馬車の護衛の奴に犯されるか、女郎として売り飛ばされるだろう、と踏んだ。
案の定、卒業パーティでシルベーヌは断罪されて国外追放になった。
ざまあみろ。とほくそ笑んだ。
でもその夜、魅了魔法が解けた。なんでよ。10年も若さを渡したのに。
次の日、王太子と国王陛下がシルベーヌの親父に切り殺された。
これで私の計画は、おジャンよ。
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次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。今度もうまくいくはずだったのに、なぜか魅了魔法が解除されてしまった。
それで獄門台送りになって死んだわ。
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次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。今度はうまく行った。また、王太子と閨を共にして、「けしからん」と言わせて。
卒業パーティで断罪が始まった。今度こそ、邪魔なシルベーヌを始末してやろうと思ったら、あいつ、自分から自害しやがった。
その瞬間、魅了魔法が解けて、王太子に切り殺された。もう少しでうまくいくところだったのに。
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次に目が覚めたら、また15歳で男爵家に引き取られるところだった。
また、西の森のところで10年の若さと引き換えに、魅了魔法を手に入れた。
今度は、邪魔なシルベーヌが聖女になっていた。どこまでも腹が立つ女だ。でも、ライバルがいない分、王太子を落とすのは、前回、前々回、その前に比べて、格段に楽だった。
卒業する頃を逆算して、避妊なしで王太子と閨を共にした。
ハイ、入りました。見事、妊娠しました。でも王太子妃になれなかった。王太子妃の条件は、侯爵以上の爵位だった。それでも王子を産んだら可能性があるとアルフォックスに言われて、側妃でも、ということで王宮に居座った。
王太子が優しかったのは、最初のうちだけで、私が妊娠したことがわかると、乱暴に抱かれ、殴る蹴るの暴力が夜な夜な繰り返された。痛がり怯える私を見て、興奮する異常者だった。
本当に最低の男だよ。こんなクズ男の妃になるために、10年の若さを渡したわけじゃないのに。シルベーヌを目の敵にしていたわが身のバカさ加減を呪ったわよ。
それである夜、激痛に襲われ、そのまま流産、そして死んじゃった。これでやっと楽になれる。もう二度と魅了魔法には、手を出さない。王太子なんか、大嫌い。
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