34 / 41
第3章 異世界セールス
34.新婚旅行
しおりを挟む
ついに、事務所のボス磯谷先生と結ばれた。めっちゃ、嬉しい。これで心置きなくアメリカへ魔法陣を設置に行ける。
事務所の年季奉公が明けた。けれど、事務所は辞めずに済んだ。正式に磯谷事務所のビジネスパートナーになった。対等な2人topになれた。
「マリちゃん、ショーちゃん」と呼び合う仲になり、ショーちゃんは、結婚を申し込んでくれたが、ご両親が猛反対されているそうだ。そりゃ仕方ないよ。どう見ても、性悪淫乱売女が手練手管で大事な息子を誑かした風にしか思えない。
先生とは、金曜日の夜~月曜日の朝まで、我が家で過ごされる。おかげで、子供のオネショが収まった。「会えば、きっと気に入る。息子を信じろ。」とご両親に説得してくれて、顔合わせすることが決まった。
実家のお寺で顔合わせをした。
俵屋〇達直筆の国宝の部屋で会った。
「聖女マリさんが嫁に?」
マリと実家の寺、聖女マリが結びつかなかったようで、その後は、とんとん拍子で決まった。「マリさん、不肖の息子を宜しく頼む。」と言っていただけた。
普段から、優しく物静かで落ち着く雰囲気をしていらっしゃる磯谷先生にべた惚れで、心から尊敬し、慕っているマリには、有難い。深々と頭を下げた。
新婚旅行は、ワシントンDCと思っていたが、意外にも「異世界日本村」へ行きたいそうだ。それも、ご両親も同行希望で、そうなれば、ウチの両親も行きたがる。
日本時間で日帰りでも、異世界の滞在期間は2~3週間ある。たっぷり可愛がってもらえる♡時間があるのは、嬉しい。けれど、子供たちと4人のジジババ付きだ。複雑な心中、次の休日に行くことが決まった。
手ぶらでいいからといったにもかかわらず、大きなスーツケースをいくつも抱えたご両親と結婚式にお会いしたご親族の皆様がなぜか、いらっしゃった。
スーツケースを異空間収納に仕舞っただけで、歓声が上がり、この先どうなることやらを心配しつつ、魔法陣に乗った。
久しぶりに来た「異世界日本村」は、すっかり都市に様変わりしていた。気候は温暖でフランスのニースのような?神戸のような雰囲気だった。おしゃれな街並みを見ながら、宿を探す。予定より大人数になってしまったから、豪邸を出して泊ってもいいけど、内需拡大をしなきゃ、経済は回らない。
ご両親をはじめとするご親族の方々は、時差なしでいきなり外国へ来たみたいになって、言葉の心配をされていたので、無限魔法で滞在中の言語理解を付与した。滞在費はすべてマリ持ちで、ひとり金貨50枚(日本円で50万円)の小遣いを渡した。ご両親にも100万円、子供たちにも100万円は多すぎるから、マリが預かった。あとは、自由行動です。
といっても、どこへ観光していいかわからない。翌日、大型観光バスを異空間収納から出して、遠出をした。運転手には、新藤さんを日本からお呼びした。日当100万円で喜んで来てくださった。新藤さんに、皆さんをご紹介したら、アレをやろうと言い出されて、結局カラオケ宴会バスに、またなった。
その夜、湖の見える丘で二人だけで泊った。子供たちは、ご両親が見てくださる。ショーちゃんは、思いっきり甘えさせてくれた。愛し愛された。
翌朝、ショーちゃんのカラダに異変が起きた。魔力が宿った。さらに真贋という鑑定眼を得たようだった。弁護士としての職業柄、非常に有効なスキルを得た。相手の真意がわかる眼を得た。さらにマリと一緒でなくても魔法陣があれば、転移できるようになった。家と事務所、裁判所に魔法陣を置けば1秒で行けるようになった。異世界でマリと情を交わしたからだろうか?深く考えることをやめた。
ただし、日本政府には、まだ内緒だ。ショーちゃんが異世界経験者と同じカラダになったと知られれば、いいように利用される恐れがあるから、利用されるのは、マリだけで充分だから。
次の日、異世界で晩餐会をした。せっかくの異世界だから、社交界風のドレスを纏ったオシャレも楽しみたいだろうとマリの計らいである。マリは、コバルトブルーのワンショルダーで肩に大きなダイアモンドをあしらったドレスを着た。ショーちゃんも同色の燕尾服だ。皆、それぞれに好きなドレスを纏い、悦に入り、大いに盛り上がった。
異世界に来て、釣りや買い物、ハイキング、エステをしてそれぞれのバカンスを楽しんだ。
3週間という日は、あっという間に過ぎた。今、戻っても日本時間では、22時といったところだ。たくさんのお土産と思い出を胸に帰路に着いた。
マリは、明日からワシントンDCだ。と決意を新たにした。
事務所の年季奉公が明けた。けれど、事務所は辞めずに済んだ。正式に磯谷事務所のビジネスパートナーになった。対等な2人topになれた。
「マリちゃん、ショーちゃん」と呼び合う仲になり、ショーちゃんは、結婚を申し込んでくれたが、ご両親が猛反対されているそうだ。そりゃ仕方ないよ。どう見ても、性悪淫乱売女が手練手管で大事な息子を誑かした風にしか思えない。
先生とは、金曜日の夜~月曜日の朝まで、我が家で過ごされる。おかげで、子供のオネショが収まった。「会えば、きっと気に入る。息子を信じろ。」とご両親に説得してくれて、顔合わせすることが決まった。
実家のお寺で顔合わせをした。
俵屋〇達直筆の国宝の部屋で会った。
「聖女マリさんが嫁に?」
マリと実家の寺、聖女マリが結びつかなかったようで、その後は、とんとん拍子で決まった。「マリさん、不肖の息子を宜しく頼む。」と言っていただけた。
普段から、優しく物静かで落ち着く雰囲気をしていらっしゃる磯谷先生にべた惚れで、心から尊敬し、慕っているマリには、有難い。深々と頭を下げた。
新婚旅行は、ワシントンDCと思っていたが、意外にも「異世界日本村」へ行きたいそうだ。それも、ご両親も同行希望で、そうなれば、ウチの両親も行きたがる。
日本時間で日帰りでも、異世界の滞在期間は2~3週間ある。たっぷり可愛がってもらえる♡時間があるのは、嬉しい。けれど、子供たちと4人のジジババ付きだ。複雑な心中、次の休日に行くことが決まった。
手ぶらでいいからといったにもかかわらず、大きなスーツケースをいくつも抱えたご両親と結婚式にお会いしたご親族の皆様がなぜか、いらっしゃった。
スーツケースを異空間収納に仕舞っただけで、歓声が上がり、この先どうなることやらを心配しつつ、魔法陣に乗った。
久しぶりに来た「異世界日本村」は、すっかり都市に様変わりしていた。気候は温暖でフランスのニースのような?神戸のような雰囲気だった。おしゃれな街並みを見ながら、宿を探す。予定より大人数になってしまったから、豪邸を出して泊ってもいいけど、内需拡大をしなきゃ、経済は回らない。
ご両親をはじめとするご親族の方々は、時差なしでいきなり外国へ来たみたいになって、言葉の心配をされていたので、無限魔法で滞在中の言語理解を付与した。滞在費はすべてマリ持ちで、ひとり金貨50枚(日本円で50万円)の小遣いを渡した。ご両親にも100万円、子供たちにも100万円は多すぎるから、マリが預かった。あとは、自由行動です。
といっても、どこへ観光していいかわからない。翌日、大型観光バスを異空間収納から出して、遠出をした。運転手には、新藤さんを日本からお呼びした。日当100万円で喜んで来てくださった。新藤さんに、皆さんをご紹介したら、アレをやろうと言い出されて、結局カラオケ宴会バスに、またなった。
その夜、湖の見える丘で二人だけで泊った。子供たちは、ご両親が見てくださる。ショーちゃんは、思いっきり甘えさせてくれた。愛し愛された。
翌朝、ショーちゃんのカラダに異変が起きた。魔力が宿った。さらに真贋という鑑定眼を得たようだった。弁護士としての職業柄、非常に有効なスキルを得た。相手の真意がわかる眼を得た。さらにマリと一緒でなくても魔法陣があれば、転移できるようになった。家と事務所、裁判所に魔法陣を置けば1秒で行けるようになった。異世界でマリと情を交わしたからだろうか?深く考えることをやめた。
ただし、日本政府には、まだ内緒だ。ショーちゃんが異世界経験者と同じカラダになったと知られれば、いいように利用される恐れがあるから、利用されるのは、マリだけで充分だから。
次の日、異世界で晩餐会をした。せっかくの異世界だから、社交界風のドレスを纏ったオシャレも楽しみたいだろうとマリの計らいである。マリは、コバルトブルーのワンショルダーで肩に大きなダイアモンドをあしらったドレスを着た。ショーちゃんも同色の燕尾服だ。皆、それぞれに好きなドレスを纏い、悦に入り、大いに盛り上がった。
異世界に来て、釣りや買い物、ハイキング、エステをしてそれぞれのバカンスを楽しんだ。
3週間という日は、あっという間に過ぎた。今、戻っても日本時間では、22時といったところだ。たくさんのお土産と思い出を胸に帰路に着いた。
マリは、明日からワシントンDCだ。と決意を新たにした。
0
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
家に代々伝わる髪色を受け継いでいないからとずっと虐げられてきていたのですが……。
四季
恋愛
メリア・オフトレスは三姉妹の真ん中。
しかしオフトレス家に代々伝わる緑髪を受け継がず生まれたために母や姉妹らから虐げられていた。
だがある時、トレットという青年が現れて……?
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる