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24悪夢
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現役の警察署長が朝っぱらからカーセックスはできない。
仕方なく、適当に選んだ1軒に飛び込む。
部屋に入ってすぐ、紗々から抱きつかれ、再びディープキスをする。
紗々は、中央部分にファスナーが裾まで付いているワンピースを着ているので、上からファスナーを下ろすと、ブラジャーとパンティだけのエロイ裸体が目に飛び込んできたのだ。
服を脱がされたことで、紗々はさらにヒートアップしている様子で、俺の首に手を回し、カラダを擦り付けてくる。
まさか、深窓の手出しすら手ごわい令嬢が、こんなにも淫乱とは思ってもみなかったこと。
「早く、抱いて。」
とりあえず、パンティとブラジャーをはぎ取り、全裸にし、ベッドへ押し倒す。俺は、服を着たまま、紗々の全身に唇を這わす。
バストトップには、入念に舌だけでなく、指を使い、つまんだり弾いたりした。雑誌に書いてあった通りに。
テンポの良い喘ぎ声がだんだん、小刻みになってくる。下半身に手を延ばせば、もうグッショリと濡れそぼっていた。
紗々が、こんなにも淫乱になったのには理由がある。
実は、あのイタリアンデートで博を見た時に、抱かれたいという衝動が本能のように沸き上がった後、毎晩、悪夢にうなされるようになったことが原因である。
毎晩、前世の夫裕介から犯される夢を見る。
最初は、初体験の時のテントの中、次に真昼間の河原で裕介のモノを咥えさせられる夢。その次は洗面所で、服を着たままの裕介から後背に責められる夢、鏡に映った桜の顔が苦痛に歪む。
いずれの夢も桜だけが、全裸なのだ。
いつも裕介の「さくらぁぁぁ~」の声で、果てるのを待つばかりの夢。
この悪夢から逃れるために、服を着たままの博から責められれば、解放されるかもしれない。
裕介とは、比べ物にならないぐらい博は強かった。
思った通りで、満足している。
そして、服を着たまま、初めてをもらった博は、本当に驚く。
処女のお印があったから。
「紗々さん、一生大切にします。だから結婚してください。」
「はい。喜んで、私の初めてを貰ってくれて、ありがとうございます。」
それから、ラブホのお風呂でもう一度愛し合ってから、登山者スタイルに着替え、一路箱根の山を目指す。
一度、抱いてからは憑き物が落ちたかのように、楚々とする紗々に疑問は残るが、愛し合ったことで不安が取れたのだろうと、気にも留めなかった。
箱根のホテルについてから、再び深く愛し合う。
その夜は、悪夢も見ずに久しぶりに、ゆっくり眠れたのだ。傍には、規則正しい寝息を立てている博の横顔を見ながら、静かに目を閉じる。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
その頃、離島に飛ばされた裕介は、夜ごと一人でシコシコ。
思い出すのは、妻の鈴ではなく、亡くなってしまった前妻の桜のことばかりを思って、自慰に励んでいる。
思えば、桜はイイ女だった。控えめでいつも裕介を立ててくれていた。
それなのに、ちょっとばかり見栄えがいい鈴に心を奪われてしまった自分が情けない。
桜と違って、鈴はしまりが足りなく、満足できなかったというのに。
「桜、寂しいよ。俺を置いて、ひとりで死んでしまうなんて。このまま死ねば、桜に逢えるのだろうか?死ぬ前にもう一度、桜を抱きたかったが、無理だな。もう。」
翌日、裕介は離婚届を拘置所宛てに送る。
離婚届には、手紙を添え、「俺の桜を殺したお前が憎い。」としたためた。
鈴は、手紙を係官から受け取り、離婚に同意し、涼森鈴に戻ったのだが、一緒に添えられていた手紙に号泣したそうだ。
離婚が成立してから、裕介は、離島の崖の上から投身自殺を図る。
もう一度、会えるはずがない桜の元へ行こうとする。
仕方なく、適当に選んだ1軒に飛び込む。
部屋に入ってすぐ、紗々から抱きつかれ、再びディープキスをする。
紗々は、中央部分にファスナーが裾まで付いているワンピースを着ているので、上からファスナーを下ろすと、ブラジャーとパンティだけのエロイ裸体が目に飛び込んできたのだ。
服を脱がされたことで、紗々はさらにヒートアップしている様子で、俺の首に手を回し、カラダを擦り付けてくる。
まさか、深窓の手出しすら手ごわい令嬢が、こんなにも淫乱とは思ってもみなかったこと。
「早く、抱いて。」
とりあえず、パンティとブラジャーをはぎ取り、全裸にし、ベッドへ押し倒す。俺は、服を着たまま、紗々の全身に唇を這わす。
バストトップには、入念に舌だけでなく、指を使い、つまんだり弾いたりした。雑誌に書いてあった通りに。
テンポの良い喘ぎ声がだんだん、小刻みになってくる。下半身に手を延ばせば、もうグッショリと濡れそぼっていた。
紗々が、こんなにも淫乱になったのには理由がある。
実は、あのイタリアンデートで博を見た時に、抱かれたいという衝動が本能のように沸き上がった後、毎晩、悪夢にうなされるようになったことが原因である。
毎晩、前世の夫裕介から犯される夢を見る。
最初は、初体験の時のテントの中、次に真昼間の河原で裕介のモノを咥えさせられる夢。その次は洗面所で、服を着たままの裕介から後背に責められる夢、鏡に映った桜の顔が苦痛に歪む。
いずれの夢も桜だけが、全裸なのだ。
いつも裕介の「さくらぁぁぁ~」の声で、果てるのを待つばかりの夢。
この悪夢から逃れるために、服を着たままの博から責められれば、解放されるかもしれない。
裕介とは、比べ物にならないぐらい博は強かった。
思った通りで、満足している。
そして、服を着たまま、初めてをもらった博は、本当に驚く。
処女のお印があったから。
「紗々さん、一生大切にします。だから結婚してください。」
「はい。喜んで、私の初めてを貰ってくれて、ありがとうございます。」
それから、ラブホのお風呂でもう一度愛し合ってから、登山者スタイルに着替え、一路箱根の山を目指す。
一度、抱いてからは憑き物が落ちたかのように、楚々とする紗々に疑問は残るが、愛し合ったことで不安が取れたのだろうと、気にも留めなかった。
箱根のホテルについてから、再び深く愛し合う。
その夜は、悪夢も見ずに久しぶりに、ゆっくり眠れたのだ。傍には、規則正しい寝息を立てている博の横顔を見ながら、静かに目を閉じる。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
その頃、離島に飛ばされた裕介は、夜ごと一人でシコシコ。
思い出すのは、妻の鈴ではなく、亡くなってしまった前妻の桜のことばかりを思って、自慰に励んでいる。
思えば、桜はイイ女だった。控えめでいつも裕介を立ててくれていた。
それなのに、ちょっとばかり見栄えがいい鈴に心を奪われてしまった自分が情けない。
桜と違って、鈴はしまりが足りなく、満足できなかったというのに。
「桜、寂しいよ。俺を置いて、ひとりで死んでしまうなんて。このまま死ねば、桜に逢えるのだろうか?死ぬ前にもう一度、桜を抱きたかったが、無理だな。もう。」
翌日、裕介は離婚届を拘置所宛てに送る。
離婚届には、手紙を添え、「俺の桜を殺したお前が憎い。」としたためた。
鈴は、手紙を係官から受け取り、離婚に同意し、涼森鈴に戻ったのだが、一緒に添えられていた手紙に号泣したそうだ。
離婚が成立してから、裕介は、離島の崖の上から投身自殺を図る。
もう一度、会えるはずがない桜の元へ行こうとする。
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