11 / 18
11 オムライス
しおりを挟む
ミルフィーユは、晴れてジャマルダ国の王妃となった。
それからも相変わらず料理屋マドレーヌ亭をやっている。最初は、お嫁に行ったのだから料理屋の名前を王様のレストランにしようかと思ったけど、どこかで聞いたことがあるような名前なので、やめました。
外国の使節団が来られた時など王妃としてのお仕事があるときは、お店をお休みにします。前に一度宮廷の料理人に頼んだら、メニューが全然違うものになったり、味が変わったりと苦情が来たので、それからは、お仕事があるときは、お休みにしています。
ミルフィーユの店は、ジャマルダ国民の舌も満足させたみたいで、連日満員御礼の店となりまして、王城から、騎士団が護衛と警備を兼ねて、店の前で見張ってくださるから、何事もなく順調にいっています。
もちろん、早めに来てくれた人には、賄いつきなので、誰もかれも王妃様のお店で警備したいと希望者が殺到しているようです。
旦那も手が空いているときは、店を手伝ってくれます。もちろん、厨房の中だけですよ。国王陛下がホールをやったら、大変な騒ぎになるからね。
結婚してからは、一度も前世の子供のことや旦那様を思い出すこともなくなり、毎日、アントン様が愛を捧げてくださるからだと思うようになりました。だから、その愛にミルフィーユも応えなければ、罰が当たるわ。とご奉仕しています。何を?それは、秘密です。
ということで、「本日の料理」は、オムライス。
オムライスと言えば、中のチキンライスが主役です。チキンライスさえ作ってしまえば、後は卵で包むか、トロトロ卵を上に乗せるか、お好みで選べる。
今日のレシピは、ちょっと手抜きの簡単レシピをご紹介します。
まず、お米を研ぐ。ライスですからね。
玉ねぎをみじん切りにする。
鶏モモ肉は一口大に切る
炊飯器にお米、玉ねぎ、チキン、ソース、しょうゆ、みりん、ブイヨン、塩コショウ、白ワイン、ケチャップ、グリーンピースなければミックスベジタブルでも可を入れ、炊飯器の水のラインまで水を入れる。よく混ぜる。
炊飯ボタンを押し、炊き上がったら、バターを加え、また混ぜる。
あとはフライパンにオムレツを作って、チキンライスの上に乗せるか、フライパンに薄焼き卵をを焼いて、〇の下半分にチキンライスを乗せて、半分に折り畳み、お皿に包み込むようにうまいこと乗せると出来上がります。
旦那様は、もうお昼頃から、「今日はオムライスにするつもりよ。」にソワソワしています。
オムライスという不思議な名前も影響しているのでしょうか?
薄焼きの卵に、チキンライスをくるんだものと説明しているのだけど、よくわかってないみたいです。
自分時になれば、旦那様が厨房を手伝ってくれます。旦那様に薄焼き卵を焼いてもらって、包むのはミルフィーユの仕事です。包む方が力仕事なので、フライパンを持つから、そっちをやってもらいたいのだけど熟練の仕事だ。と言って、旦那様は逃げる。
マドレーヌ公爵家から侍女が一緒に来てくれたので、侍女にホールのお運びをしてもらう。流れ作業で次々とお客様をさばいていく、材料、仕込みがなくなったら閉店である。
もう、くたくたと思っていたら、何やら具合が悪い。ミルフィーユの体調がすぐれないのである。「え?」でも、この感じずっと昔も経験したことがあるような気がする。
心配そうにアントン様がミルフィーユの背中をさすってくださるが、いっこうによくならない。
宮廷医に診てもらったら、「おめでた」でしたわ。
それからは、調理の仕事に理解のある旦那様が一変!仕事を休むようにしつこいほど言われ、そりゃね。悪阻の時はつらいよ。匂いを嗅ぐだけでもオエッってなるから、でもミルフィーユの生きがいのお仕事まで、取り上げなくてもいいんじゃない?
アタマに来たから、侍女を連れて実家に帰ることにする。
慌てるアントン様、初産だから実家で産むのよ。悪い?
出産をめぐって、ほとんど喧嘩腰、そういえば姉のところはまだ子供ができないの?ミルフィーユが実家で出産したら、姉の立場がないか。そう考えるとジャマルダで辛抱しながら出産するか?
いやいや、出産はストレスの影響を受けやすい。ここは、やっぱり実家で産もう。
ということで、少し早めの産前休業をして、実家に帰った。アントン様も最後は折れ、実家まで送り届けてくれたわ。
マドレーヌ公爵家では、出産準備にすぐ取り掛かってくれた。わりとなんだかんだ言っても、喜んでくれているみたい。初孫だもんね。
姉も口だけかもしれないけど、そう落ち込んでいるようには見えない。
そうこうしているうちに、臨月を迎える。
そう言えば、前世ラマーズ法というのがあって、ひ、ひ、ふーという呼吸法をしていたっけ。またもや、急に思い出す。
ひ、ひ、ふー。ひ、ひ、ふー。誰も聞いたことがない呼吸法を懸命にしながら陣痛が起こってくる。破水したと思ったら、一気にきた!
たぶん3400グラムぐらいの元気な男の子を出産しました。あーしんど。
それからも相変わらず料理屋マドレーヌ亭をやっている。最初は、お嫁に行ったのだから料理屋の名前を王様のレストランにしようかと思ったけど、どこかで聞いたことがあるような名前なので、やめました。
外国の使節団が来られた時など王妃としてのお仕事があるときは、お店をお休みにします。前に一度宮廷の料理人に頼んだら、メニューが全然違うものになったり、味が変わったりと苦情が来たので、それからは、お仕事があるときは、お休みにしています。
ミルフィーユの店は、ジャマルダ国民の舌も満足させたみたいで、連日満員御礼の店となりまして、王城から、騎士団が護衛と警備を兼ねて、店の前で見張ってくださるから、何事もなく順調にいっています。
もちろん、早めに来てくれた人には、賄いつきなので、誰もかれも王妃様のお店で警備したいと希望者が殺到しているようです。
旦那も手が空いているときは、店を手伝ってくれます。もちろん、厨房の中だけですよ。国王陛下がホールをやったら、大変な騒ぎになるからね。
結婚してからは、一度も前世の子供のことや旦那様を思い出すこともなくなり、毎日、アントン様が愛を捧げてくださるからだと思うようになりました。だから、その愛にミルフィーユも応えなければ、罰が当たるわ。とご奉仕しています。何を?それは、秘密です。
ということで、「本日の料理」は、オムライス。
オムライスと言えば、中のチキンライスが主役です。チキンライスさえ作ってしまえば、後は卵で包むか、トロトロ卵を上に乗せるか、お好みで選べる。
今日のレシピは、ちょっと手抜きの簡単レシピをご紹介します。
まず、お米を研ぐ。ライスですからね。
玉ねぎをみじん切りにする。
鶏モモ肉は一口大に切る
炊飯器にお米、玉ねぎ、チキン、ソース、しょうゆ、みりん、ブイヨン、塩コショウ、白ワイン、ケチャップ、グリーンピースなければミックスベジタブルでも可を入れ、炊飯器の水のラインまで水を入れる。よく混ぜる。
炊飯ボタンを押し、炊き上がったら、バターを加え、また混ぜる。
あとはフライパンにオムレツを作って、チキンライスの上に乗せるか、フライパンに薄焼き卵をを焼いて、〇の下半分にチキンライスを乗せて、半分に折り畳み、お皿に包み込むようにうまいこと乗せると出来上がります。
旦那様は、もうお昼頃から、「今日はオムライスにするつもりよ。」にソワソワしています。
オムライスという不思議な名前も影響しているのでしょうか?
薄焼きの卵に、チキンライスをくるんだものと説明しているのだけど、よくわかってないみたいです。
自分時になれば、旦那様が厨房を手伝ってくれます。旦那様に薄焼き卵を焼いてもらって、包むのはミルフィーユの仕事です。包む方が力仕事なので、フライパンを持つから、そっちをやってもらいたいのだけど熟練の仕事だ。と言って、旦那様は逃げる。
マドレーヌ公爵家から侍女が一緒に来てくれたので、侍女にホールのお運びをしてもらう。流れ作業で次々とお客様をさばいていく、材料、仕込みがなくなったら閉店である。
もう、くたくたと思っていたら、何やら具合が悪い。ミルフィーユの体調がすぐれないのである。「え?」でも、この感じずっと昔も経験したことがあるような気がする。
心配そうにアントン様がミルフィーユの背中をさすってくださるが、いっこうによくならない。
宮廷医に診てもらったら、「おめでた」でしたわ。
それからは、調理の仕事に理解のある旦那様が一変!仕事を休むようにしつこいほど言われ、そりゃね。悪阻の時はつらいよ。匂いを嗅ぐだけでもオエッってなるから、でもミルフィーユの生きがいのお仕事まで、取り上げなくてもいいんじゃない?
アタマに来たから、侍女を連れて実家に帰ることにする。
慌てるアントン様、初産だから実家で産むのよ。悪い?
出産をめぐって、ほとんど喧嘩腰、そういえば姉のところはまだ子供ができないの?ミルフィーユが実家で出産したら、姉の立場がないか。そう考えるとジャマルダで辛抱しながら出産するか?
いやいや、出産はストレスの影響を受けやすい。ここは、やっぱり実家で産もう。
ということで、少し早めの産前休業をして、実家に帰った。アントン様も最後は折れ、実家まで送り届けてくれたわ。
マドレーヌ公爵家では、出産準備にすぐ取り掛かってくれた。わりとなんだかんだ言っても、喜んでくれているみたい。初孫だもんね。
姉も口だけかもしれないけど、そう落ち込んでいるようには見えない。
そうこうしているうちに、臨月を迎える。
そう言えば、前世ラマーズ法というのがあって、ひ、ひ、ふーという呼吸法をしていたっけ。またもや、急に思い出す。
ひ、ひ、ふー。ひ、ひ、ふー。誰も聞いたことがない呼吸法を懸命にしながら陣痛が起こってくる。破水したと思ったら、一気にきた!
たぶん3400グラムぐらいの元気な男の子を出産しました。あーしんど。
0
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
悪役令嬢に仕立て上げたいのならば、悪役令嬢になってあげましょう。ただし。
三谷朱花
恋愛
私、クリスティアーヌは、ゼビア王国の皇太子の婚約者だ。だけど、学院の卒業を祝うべきパーティーで、婚約者であるファビアンに悪事を突き付けられることになった。その横にはおびえた様子でファビアンに縋り付き私を見る男爵令嬢ノエリアがいる。うつむきわなわな震える私は、顔を二人に向けた。悪役令嬢になるために。

あなたがわたしを本気で愛せない理由は知っていましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。
ふまさ
恋愛
「……き、きみのこと、嫌いになったわけじゃないんだ」
オーブリーが申し訳なさそうに切り出すと、待ってましたと言わんばかりに、マルヴィナが言葉を繋ぎはじめた。
「オーブリー様は、決してミラベル様を嫌っているわけではありません。それだけは、誤解なきよう」
ミラベルが、当然のように頭に大量の疑問符を浮かべる。けれど、ミラベルが待ったをかける暇を与えず、オーブリーが勢いのまま、続ける。
「そう、そうなんだ。だから、きみとの婚約を解消する気はないし、結婚する意思は変わらない。ただ、その……」
「……婚約を解消? なにを言っているの?」
「いや、だから。婚約を解消する気はなくて……っ」
オーブリーは一呼吸置いてから、意を決したように、マルヴィナの肩を抱き寄せた。
「子爵令嬢のマルヴィナ嬢を、あ、愛人としてぼくの傍に置くことを許してほしい」
ミラベルが愕然としたように、目を見開く。なんの冗談。口にしたいのに、声が出なかった。

[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる