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痴漢
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女としては陽子の方が断然上だが、陽子が抱かせてくれない間の代用品として派遣社員の麻里子は、それなりのお味だった。
それに麻里子は、わが社の企業内肉元気として、有名な女で、毎晩誰かしら男性社員を咥えこんでいた。麻里子は出てきた倉庫からは独特のセックス臭が漂い、次にその倉庫に入ったものは必ず発情を催してしまうという伝説がある女。
そんな麻里子に手を出してから、3か月足らずで、麻里子が妊娠したという。しかも俺の子供だから責任を取って、結婚してくれと宣う。
バカ言うな!俺は麻里子とするときは、いつもコンドームをして、生で中出ししたことなど一度もない。
だいたい美人の陽子と別れる気など、サラサラない。あれほど苦労をして、手に入れた陽子をそう簡単に手放せるか?
俺があの陽子と結婚したと知ってからは、例の痴漢役の男に金を強請られている。俺が金を支払わなければ、何もかもを陽子にぶちまけると言って脅しをかけてきている。
金が払わなくてもいい方法があるが、それはあの男に陽子を抱かせることが条件。もちろん、俺が陽子を他の男に抱かせる気などない。すぐさま、その申し出を断ったが、男の要求は、エスカレートするばかりで、頭を痛めている。
そこに、 麻里子の妊娠話に、俺は追い詰められていき、毎晩のように飲み歩く癖ができてしまった。
家に帰っては、その不満を陽子に当たり散らし、時には暴力をふるうこともあった。
「やめて!お腹に正彦の子供がいるのよ。乱暴にしないで!」
陽子は、お腹だけは守ろうと泣きながら俺に抵抗をする。その姿にそそられ、俺は犯すように陽子を抱く。
腹ボテの陽子でも、十分美しく俺を満足させてくれる。何よりもこの女を独占しているということが、俺をさらなる高みの満足へと押し上げてくれるのだ。
その頃、麻里子は、なんとしても本郷正布子をGetしたいために躍起になっている。だって、イケメンだし、わが社を代表する花形コピーライターで用らいを植毛されている人材だもの。出世は間違いなしのエリート、週刊誌やテレビから取材の申し込みがあるほどの売れっ子は、広告業界でも稀有の存在なのだ。
だから正彦の奥さんの座を射止めれば、安泰で左うちわの生活が待っているというようなもの。
2か月前に正彦さんから声が欠けられたときは、嬉しかったわ。これで夢の実現に一歩近づいたと喜んだものよ。それなのに、奥様が妊娠しているだけの慰み者だなんて、絶対別れないからね!
どんな手を使っても、奥様と離婚させてやる!そして、専業主婦の座を勝ち取ってやるのだから、そのために今まで努力してきたのだもの。ここで引くわけにはいかない。
「ねえ、正彦さん、奥さんといつ離婚してくれるの?私は、あなたの子供を宿したのよ?」
「いや、「だからそれは俺の子供だっていう確証がないだろ?」
「ひどいわっ!私をさんざん弄んでおきながら、子供ができたら捨てるって言うの!?」
麻里子は、派遣会社を通じて、会社の上層部に訴え出て、コトが明るみに出る。
翌朝、部長から呼ばれ、
「本郷君、麻里子さんとのことを聞いたけど、奥さんと離婚して責任を取るか、生まれてきた子供の認知をしなさい。さもなくば、ウチの社に置いておくことはできないよ。」
「それって、つまりクビということですか?」
「まあ、そう取ってもらっても構わないのだが。」
「でも、妻も妊娠しているのです。それに麻里子の妊娠は本当に俺の子供かどうかもわからない。生まれてきて、DNA鑑定をしてからでも遅くないと思うのです。もし、本当に俺の子供だと立証されれば、認知して、養育費を払います。だから、それまで 待っていてもらえませんでしょうか?」
「まあ、それでもかまわんが、きちんと誠意を見せてくれさえすれば、会社として、同行言うつもりはない。」
結局、売れっ子の正彦の言い分が通る形となるが、それに納得しない麻里子は、あることを企てる。
それに麻里子は、わが社の企業内肉元気として、有名な女で、毎晩誰かしら男性社員を咥えこんでいた。麻里子は出てきた倉庫からは独特のセックス臭が漂い、次にその倉庫に入ったものは必ず発情を催してしまうという伝説がある女。
そんな麻里子に手を出してから、3か月足らずで、麻里子が妊娠したという。しかも俺の子供だから責任を取って、結婚してくれと宣う。
バカ言うな!俺は麻里子とするときは、いつもコンドームをして、生で中出ししたことなど一度もない。
だいたい美人の陽子と別れる気など、サラサラない。あれほど苦労をして、手に入れた陽子をそう簡単に手放せるか?
俺があの陽子と結婚したと知ってからは、例の痴漢役の男に金を強請られている。俺が金を支払わなければ、何もかもを陽子にぶちまけると言って脅しをかけてきている。
金が払わなくてもいい方法があるが、それはあの男に陽子を抱かせることが条件。もちろん、俺が陽子を他の男に抱かせる気などない。すぐさま、その申し出を断ったが、男の要求は、エスカレートするばかりで、頭を痛めている。
そこに、 麻里子の妊娠話に、俺は追い詰められていき、毎晩のように飲み歩く癖ができてしまった。
家に帰っては、その不満を陽子に当たり散らし、時には暴力をふるうこともあった。
「やめて!お腹に正彦の子供がいるのよ。乱暴にしないで!」
陽子は、お腹だけは守ろうと泣きながら俺に抵抗をする。その姿にそそられ、俺は犯すように陽子を抱く。
腹ボテの陽子でも、十分美しく俺を満足させてくれる。何よりもこの女を独占しているということが、俺をさらなる高みの満足へと押し上げてくれるのだ。
その頃、麻里子は、なんとしても本郷正布子をGetしたいために躍起になっている。だって、イケメンだし、わが社を代表する花形コピーライターで用らいを植毛されている人材だもの。出世は間違いなしのエリート、週刊誌やテレビから取材の申し込みがあるほどの売れっ子は、広告業界でも稀有の存在なのだ。
だから正彦の奥さんの座を射止めれば、安泰で左うちわの生活が待っているというようなもの。
2か月前に正彦さんから声が欠けられたときは、嬉しかったわ。これで夢の実現に一歩近づいたと喜んだものよ。それなのに、奥様が妊娠しているだけの慰み者だなんて、絶対別れないからね!
どんな手を使っても、奥様と離婚させてやる!そして、専業主婦の座を勝ち取ってやるのだから、そのために今まで努力してきたのだもの。ここで引くわけにはいかない。
「ねえ、正彦さん、奥さんといつ離婚してくれるの?私は、あなたの子供を宿したのよ?」
「いや、「だからそれは俺の子供だっていう確証がないだろ?」
「ひどいわっ!私をさんざん弄んでおきながら、子供ができたら捨てるって言うの!?」
麻里子は、派遣会社を通じて、会社の上層部に訴え出て、コトが明るみに出る。
翌朝、部長から呼ばれ、
「本郷君、麻里子さんとのことを聞いたけど、奥さんと離婚して責任を取るか、生まれてきた子供の認知をしなさい。さもなくば、ウチの社に置いておくことはできないよ。」
「それって、つまりクビということですか?」
「まあ、そう取ってもらっても構わないのだが。」
「でも、妻も妊娠しているのです。それに麻里子の妊娠は本当に俺の子供かどうかもわからない。生まれてきて、DNA鑑定をしてからでも遅くないと思うのです。もし、本当に俺の子供だと立証されれば、認知して、養育費を払います。だから、それまで 待っていてもらえませんでしょうか?」
「まあ、それでもかまわんが、きちんと誠意を見せてくれさえすれば、会社として、同行言うつもりはない。」
結局、売れっ子の正彦の言い分が通る形となるが、それに納得しない麻里子は、あることを企てる。
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