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分析オタクのリケジョ早乙女まりあは、今春、京都理科大学を卒業して晴れて京都府警科学捜査研究所(通称:科捜研)の研究員となったピカピカの一年生だったのだが、ひょんなことから聖女召喚の魔方陣に乗り、異世界へ連れてこられるも
「あれ!本当に聖女様を召喚できた!でも興味本位で古文書の魔方陣を描いただけで聖女様は必要ないんだ。悪いけど元の世界へ還してあげる方法がわからないから、しばらくというか?永遠に?というかわからないけど、こっちで暮らしなよ」
「ええっー!なんて無責任な……」
「わかった。じゃあなんでもいうことを聞いてあげるから、なんならこの城に暮らしてもいいんだよ?」
「冗談じゃないわよ。遊び半分で人生を吹っ飛ばされて、こちとらはたまったもんじゃねえ。責任取れ!ってか、責任取ってくれるんやね?なんでもいうことを聞くって言ったよね?」
「う、うん。できることとできないことがあるけど……」
「だったらとりあえず研究室と家、それからここで暮らし向きが成り立つように何かお店でもしようかしら?とりあえず立派な一戸建てを下さい」
「あ、ああ……、本当にそんなものでいいのぁ?そんなことぐらい造作もない」
ということで王都のど真ん中の一等地に店舗付き住居兼研究室なるものをもらえたのだ。元はお貴族様の邸宅だった空き家をそのまま下賜される形となった。
早速、現地へ行ってみると、まりあは顎が外れるのではないかというぐらい大口を開けて、その大豪邸を見上げる羽目になった。
しかも使用人付きという親切まで……、ありがたいというべきか使用人の賃金もすべて王家が持ってくれるらしい。
それもそのはずで、庭は目に見えているだけで東京ドーム一個分ぐらいはあるという広さ、さらに裏山?というか、小高い丘まで付いているというから維持費だけでも相当かかるというもの。
まりあにタダでくれるというから訝しんだが、要するにこの邸宅の管理人がいなかったので、ちょうどいいということらしい。
転んでもタダでは起きないね。
これだけ広大な庭があれば、匂いが出る実験は、庭ですれば便利だとまりあは単純に喜んでいる。
まりあの荷物は愛用のノートパソコンと顕微鏡セットとスマホと筆記具だけ。本当なら今頃、京大院生との合コンがあったはずなのに……。
まりあが科捜研をそれも京都府警を選んだのには、言わずと知れた榊マリコさんに憧れたから。あんなに美人で頭が良くて、しかも難事件を解決していく姿に羨望して、東京理科大学ではなく京都理科大学を選んだのだ。
まりあの容姿はというと、榊マリコさんには及ばないが、十分美形で大学時代はそれなりにモテた。でも、まりあはオトコよりも分析の方が大事で、それで大学時代ボーイフレンドはいたけどステディな関係のオトコはいなく処女のままだったことが禍して、今回の面白半分召喚に引っかかってしまったというわけ。
あーあ。こんなことになるんだったらさっさと処女を捨てておけばよかったとつくづく後悔しているが、反面せっかく異世界に来て、しかも魔法という非科学的なものが存在する世界に来たのだから、いつか帰れるその日まで魔法を一つでも覚えてやろうと意欲だけは満々なまりあがいる。
それにこの異世界は、何と表現したらいいのかイケメンと美女ばかりの世界だから驚きだ。というのも、マリアが最初に召喚された場所が王宮の大広間だったもので、王宮に出入りする紳士淑女は、全員イケメン美女揃いだったというわけ。
今まで彼氏もいなかったのだから、元の世界に戻る時には、イケメンの一人や二人を異世界土産として持って帰るつもりでいるから、これから異世界で合コンしまくってやる!と妙に張り切って息巻いている。
とりあえず新しいお家に荷物を置いて、買い出しにでも行くことにする。
「あれ!本当に聖女様を召喚できた!でも興味本位で古文書の魔方陣を描いただけで聖女様は必要ないんだ。悪いけど元の世界へ還してあげる方法がわからないから、しばらくというか?永遠に?というかわからないけど、こっちで暮らしなよ」
「ええっー!なんて無責任な……」
「わかった。じゃあなんでもいうことを聞いてあげるから、なんならこの城に暮らしてもいいんだよ?」
「冗談じゃないわよ。遊び半分で人生を吹っ飛ばされて、こちとらはたまったもんじゃねえ。責任取れ!ってか、責任取ってくれるんやね?なんでもいうことを聞くって言ったよね?」
「う、うん。できることとできないことがあるけど……」
「だったらとりあえず研究室と家、それからここで暮らし向きが成り立つように何かお店でもしようかしら?とりあえず立派な一戸建てを下さい」
「あ、ああ……、本当にそんなものでいいのぁ?そんなことぐらい造作もない」
ということで王都のど真ん中の一等地に店舗付き住居兼研究室なるものをもらえたのだ。元はお貴族様の邸宅だった空き家をそのまま下賜される形となった。
早速、現地へ行ってみると、まりあは顎が外れるのではないかというぐらい大口を開けて、その大豪邸を見上げる羽目になった。
しかも使用人付きという親切まで……、ありがたいというべきか使用人の賃金もすべて王家が持ってくれるらしい。
それもそのはずで、庭は目に見えているだけで東京ドーム一個分ぐらいはあるという広さ、さらに裏山?というか、小高い丘まで付いているというから維持費だけでも相当かかるというもの。
まりあにタダでくれるというから訝しんだが、要するにこの邸宅の管理人がいなかったので、ちょうどいいということらしい。
転んでもタダでは起きないね。
これだけ広大な庭があれば、匂いが出る実験は、庭ですれば便利だとまりあは単純に喜んでいる。
まりあの荷物は愛用のノートパソコンと顕微鏡セットとスマホと筆記具だけ。本当なら今頃、京大院生との合コンがあったはずなのに……。
まりあが科捜研をそれも京都府警を選んだのには、言わずと知れた榊マリコさんに憧れたから。あんなに美人で頭が良くて、しかも難事件を解決していく姿に羨望して、東京理科大学ではなく京都理科大学を選んだのだ。
まりあの容姿はというと、榊マリコさんには及ばないが、十分美形で大学時代はそれなりにモテた。でも、まりあはオトコよりも分析の方が大事で、それで大学時代ボーイフレンドはいたけどステディな関係のオトコはいなく処女のままだったことが禍して、今回の面白半分召喚に引っかかってしまったというわけ。
あーあ。こんなことになるんだったらさっさと処女を捨てておけばよかったとつくづく後悔しているが、反面せっかく異世界に来て、しかも魔法という非科学的なものが存在する世界に来たのだから、いつか帰れるその日まで魔法を一つでも覚えてやろうと意欲だけは満々なまりあがいる。
それにこの異世界は、何と表現したらいいのかイケメンと美女ばかりの世界だから驚きだ。というのも、マリアが最初に召喚された場所が王宮の大広間だったもので、王宮に出入りする紳士淑女は、全員イケメン美女揃いだったというわけ。
今まで彼氏もいなかったのだから、元の世界に戻る時には、イケメンの一人や二人を異世界土産として持って帰るつもりでいるから、これから異世界で合コンしまくってやる!と妙に張り切って息巻いている。
とりあえず新しいお家に荷物を置いて、買い出しにでも行くことにする。
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