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 今までただの一度も愛したことがなかった人を、急に愛してくれと言われても、困惑しかない。

 ただ、傍目はどう思おうと、ゴードン様に愛されているという自覚を持っていただければいいことなのだが、その手段がわからないところに、「俺を満足させてくれ。」の言葉は、荷が重すぎる。

 言っときますけど、恋愛の経験値が少なすぎる。

 前世、女子大生の頃の記憶を辿っても、初めてできた彼氏とは、この乙女ゲームをしているときだったから、少しは経験値を積んでいたから、できたようなものだったけど、この世界に来てからは初恋すらしたことがない。

 困った。困った。でも、このままでは、家にも帰れない。だからどうにかして、ゴードン様を性的に満足させねば、愛していると言った言葉がウソになる。いや、嘘だけど。でも、今はそれが本当のように装わなければならないから。

 嘘でも本当のように見える行為で、愛を語らなければ、ゴードン様は納得されない。

 エリーゼは、ゴードンの首に手を回しながら、その手を下へ下ろしつつ、裸のおっぱいをゴードンの胸板に押し付ける。同時にゴードンの眼を見て、微笑み、先ほど、ゴードンがしたような唇に熱いキスを繰り返し、口の中に舌をねじ込ませる。

 それから思い切って、ゴーデン様の下半身に手を伸ばし、ゴーデン様を扱きはじめると、さすがにゴーデン様は顔をしかめ始める。

 あれ?なんか間違えた?でも、途中で終わるわけにもいかないから、こうなれば、ゴーデン様からstopがかかるまで、やるしかない。

 手で扱きながらも、おっぱいを押し付けて、キスを何度もしているが、ゴーデン様は何もおっしゃらない。

 上目づかいで様子を見るものの、ほとんど恍惚としているのか?それとも無表情なのか?表情からは、何も得るものがなかった。

 でも、ゴードン様自身は、硬くいきり勃っているように見える。ゴードン様の上に座ろうかとも思ったが、まだゴードン様から、お許しが出ていない。

 どうしようかと、思い悩みながら、思い切って、ゴードン様を口に含んだ。

 はじめて、「うっ。」という声を漏らされ、興奮されているようだ。ゴードン様は寝転がったまま、器用に頭と足の位置を替わられ、エリーゼのおしりがゴードン様の顔の近くに来るように、カラダの向きを替えられたのだ。

 そして、エリーゼの足を開かせて、そこに口づけしてくださると、エリーゼのカラダに全身電気が走ったかのような衝撃を受ける。

 エリーゼは、口にゴードン様を咥えながら。うふっ。うふっ。と息を吐く。うっかり、歯を立ててしまわないように気を付けながら。

 フィニッシュに、また同じ向きになりながら、エリーゼの中にゴードン様はすべてを出し切って、果ててしまわれる。

 「エリーゼ。よかったよ。君は最高だ。」

 エリーゼ自身も戸惑いながら、前よりかは、少しゴードンを愛せるようになったことを実感している。

 翌日、学園ですれ違いざまにいきなり、手を引かれ、生徒会室へ連れていかれる。今はまだ3限目と4限目の間の休憩で、授業の移動中だから、生徒会室は空っぽで、誰もいない。

 ゴードン様は、エリーゼの制服のリボンを解き、おっぱいの谷間を吸う。そして、左右両側に制服を引っ張り、おっぱいをすべてあらわにして、両手でつかみ、揉み、頂を口に含まれるともう、昨日の今日なので、条件反射からかエリーゼの下半身はぐっしょりと濡れそぼっている。

 「エリー、欲しいか?」

 その問いに、無条件で、コクコクと頷いている。

 ここで拒めば、もっとひどいことをされるかもしれないから、とにかくゴードン様に合わせる。

 エリー自身もゴードン様のズボンの前に手を伸ばし、取り出しやすいようにサポートをしている。

 プルンと勢いづいて飛び出てきたものは赤黒く筋が立っていることがわかる。

 エリーゼは、片足を生徒会の机の上に載せ、迎え入れる体制を作るが、意外にも、ゴードン様は、その足を自分の肩口に乗せて、そのままズプリと奥まで刺されたのだ。

 その瞬間、頭の中が真っ白になり、気が付けば、声を出しながら、お互い腰を振っていた。若い二人がわずかな休憩時間で満足するはずもなく、その日は早退して、昨日と同じように何度も何度も、カラダを開かされることになった。

 ゴードンはエリーゼに愛を求めて、ついでに抱いているようなものだが、エリーゼは、ゴードンに対する愛はない。

 ただ、ゴードンからもたらされる快楽に酔っているに過ぎない。それが愛と気づくまで、もう少しの時間を要する。

 愛欲も愛の一種。嫌いな人とセックスをしても苦痛なだけで、快楽など得られないもの。そのことにまだ気づかないほど、エリーゼの経験値は低いということなのだ。

 「愛しているよ。エリー、君も気持ちいいか?」

 「ええ。愛しています。ゴードン様。ゴードン様は、とても大きくて硬くて気持ちがいいです。」

 これは、口先だけの愛の言葉でも、言っているうちに、暗示にかかり、本当に愛し合っているかのような錯覚をする。

 これも、愛の不思議なところ。
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