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クリスマス・イヴ
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希美は、社会保険労務士試験に合格したのだが、ちょうどその時悪阻の真っ最中、すぐに登録しないで、次は、税理士試験に挑戦する。
税理士試験は、必須の会計寡黙が簿記論、財務諸表論の二つで、まずこれから受験することにし、簿記学校に改めて通い、1級の簿記資格を取得する。
その頃、希美が勤務していた会社が更生法を申請することになったのである。
希美のことをババァ呼ばわりした社長令嬢は、大学を卒業しただけで、仕事もロクにできず何の資格も持っていない。
それに引き換え、希美は1級の簿記資格と社労士資格を持っている。先生と呼ばれる資格を持っている。この差は大きい。
希美だって、実家は小さいスーパーを経営している社長令嬢だったのだ。今は、俳優の妻になっているが。
だいたい若い女は、一つでも年上の女に対してはキツイ。でも、社長の娘はもう29歳、決して若くはないのに、若い女ぶっていることに腹が立つのである。
前の会社の社長令嬢は、どこか別の会社にも就職できないくせに、未だに、上から目線なのである。
それが、希美が都築裕典の妻であることがわかった途端、急になれなれしく近づいてきたのである。
「ねぇ、希美さん、旦那さんの関係で芸能人の人の知り合いがいる?合コンしたいんだけど、セッティングお願いできないかしら?」
「倒産した会社の社長令嬢と合コンしたい人なんていないわよ。」
「まったぁ、私たち元同僚でしょ?誰か芸能人を紹介してよ。」
「だからなんて、言えば紹介できるのかしらね。つぶれた会社の同僚と言えばいいかしら?これがアナウンサーやスチュワーデスなら、いくらでも言えるけど、お嬢さんは税理士でも会計士の資格もお持ちではないから、せめて社会保険労務士なら、同期です。と言って、ご紹介できますけど。」
「もう、あなたって昔からちょっと仕事ができることを鼻にかけているわね!」
「お嬢さんこそ、大学卒を鼻にかけて、私のことをババァと言っていらしたではありませんか?それに主人は、まだ若いから主人の知り合いとなると新入社員ぐらいの年齢の人でなければ、釣り合いが取れないわよ。向こうだって、30歳前の独身女なんて、引かれるのがオチよ。」
「あんなこと冗談に決まっているでしょう?アナタをクビにすることなんて、パパが勝手に決めちゃったのよ。それに私もクビになってしまったから、おあいこよ。」
どこがおあいこなのか?よくわからない?
裕典は、よく共演者やスタッフさんを家に連れ帰ってくるのだけど、その人たちに言えば、すぐ合コンの人数ぐらいそろえてくれるとは思うが、お嬢さんのためにそこまでしたいとは断じて思わない。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
私、松田物産の社長の娘松田桃花です。
目障りな年上の高卒ババァ、饗庭希美を追い出した途端、労基に目をつけられてしまって、結局ウチの会社は倒産してしまったわ。
何が結婚退職よ。どうせ、つまらない男にでもひっかかったんでしょうが!そんな話があるなら、パパが解雇を通告したとき、さっさと依願退職してくれたら、労基に目をつけられなかった?てことはない。通勤災害があったから。
あの事故は凄惨な事故だった。元社員が寿退社の末に生まれた子供がエスカレーターから落ちたことが原因で、将棋倒しになったんだ。ウチの会社の取引先の人もあの事故で亡くなった。それなのに、一番下にいたはずの希美が運よく助かったことは奇跡として取り上げられたものだ。
どっちにしても、ウチの会社は運がなかったの。それはわかるんだけど、ウチが会社更生法の手続きをした途端、あの女がなぜかテレビにでていやがる。それも社会保険労務士として、都築希美として出ていたから、ビックリしたわ。
それで癪に障るけど、しばらくチャンネルそのままにしていたら、なんと!都築裕典の妻ってテロップが出て、驚いたわ。
大学の経営学部の友達に聞けば、社会保険労務士の試験ってけっこう難関らしいわ。いつの間に、そんな勉強していたのよ?
きっとウチにいる時から勉強していたに違いないわ。それなのに、サービス残業していたなんて、嘘を吐くからウチが倒産したのは、あのババァのせいよ、きっと。
それなのに、こっちが下手に出て、合コンセッティングしてくれって頼んだら、けんもほろろに断りやがった。何様のつもりよ。
あーあ、でも羨ましい。あんな年下のイケメンとどうやれば知り合えるのかしらね。
それから2年ほど過ぎたある日、またしてもあのババァがテレビに出ていやがる!それも今度は税理士として。
いったいなんなのよ?ウチの会社を辞めてから、これみよがしにバンバン国家試験を通ったってこと?ありえないわ!だって、高卒の分際でよ?
もう私は、31歳、あのババァを追い出した時よりも年齢がいっている。
ババァは、都内に事務所を開業し、人も雇っているらしい。
昔は、地方の小さなスーパー経営者の娘が今や社長になっているのよ。こんなこと、絶対許せない!
ウチの会社の使用人がイケメン俳優と結婚し、社会保険労務士と税理士の資格を取り、独立開業して、バンバン金儲けしているのに、私は、あれからどこも雇ってくれるところがなくて、嫁の貰い手もないというのに、せめて合コンぐらいセッティングしてくれたっていいじゃないの?
それで事務所の前に、張り込みをしたら「おばさん」呼ばわりされたのよ。その呼んだ相手の男性の顔を見て、ビックリ!ババァの旦那と共演している俳優さんだったのよ。
なんだ、やっぱり若手俳優とも親しいのね。スマホで写真を撮って、都築希美が若手俳優と不倫している!というスクープ写真を週刊誌に持っていく。
「おばさん、こんなもん持ち込まれても買い取れないよ。知らないの?劇団幻泡座の顧問税理士なんだから、劇団の若手俳優が事務所に出入りして、何の不思議もない、当たり前なんだ。それより、こんな写真撮っていたら名誉棄損で訴えられるぞ!」
週刊誌が警告したにもかかわらず、とうとう桃花はストーカー女として、警察の職質を受けることになる。
おとなしく職務質問を受ければいいものを変に抵抗してしまったから、公務執行妨害で留置場に入れられることになる。慌てたのが、父の松田元社長。
身元引受人として、もらい受けに行く。桃花のスマホの中には、都築会計事務所に出入りしている若手俳優の写真ばかりが出てくる。
劇団が肖像権を持っている写真ばかりを撮っていたので、肖像権侵害の疑いも出てきたのである。
結局、希美は会計事務所を開いたものの、自分の公認会計士試験の勉強が忙しいことと1歳半になる我が子の子育てのため、ほとんど事務所には顔を出さず、副所長の自衛隊出身の税理士が取り仕切っていたのだ。
テレビ出演は事務所の広告塔としての役割、なんせ大所帯だから事務所の宣伝を兼ねて、時折オファーがくれば、出演するのである。
そこへ、ひょこひょこ写真を撮りに連日のように張り込みを続けたから、怪しいと思われ通報されたのである。
「なぁ、桃花よ。もう饗庭さんのことは忘れてくれないか?うちの会社の出世頭であることは間違いないことだから、いつまでも饗庭さんを追いかけまわし、目の敵にすることをやめてもらえないと、会社を再生できないんだよ。」
「別に目の敵になんてしていないわ。ただ、少し羨ましかっただけよ。」
「だったら、もういいだろ?彼女が退職してから、思い知ったよ。饗庭さんがいたから、ウチの会社はあそこまでもっていたということさ。彼女の持って生まれた運と優しさがもたせてくれていたということだ。」
「パパ、悔しくないの?」
「ない。彼女がよく結婚するまで、ウチの会社にいてくれたことに感謝している。再生手続きをしているとよくわかるようになったのだ。だから、お前ももう諦めろ。所詮、お前みたいに仕事もロクにできないような娘では勤まる仕事はないということだ。」
「ひどいわ。パパ。」
「事実だからな。お前を饗庭さんの下につけて、仕事を習わせればよかったと今は悔いている。もう手遅れだけどな。ラーメンでも食って帰ろうか?」
それから父と並んで、ラーメンをすすり、饗庭さんに謝罪することにしたが、果たして許してくれるだろうか?
税理士試験は、必須の会計寡黙が簿記論、財務諸表論の二つで、まずこれから受験することにし、簿記学校に改めて通い、1級の簿記資格を取得する。
その頃、希美が勤務していた会社が更生法を申請することになったのである。
希美のことをババァ呼ばわりした社長令嬢は、大学を卒業しただけで、仕事もロクにできず何の資格も持っていない。
それに引き換え、希美は1級の簿記資格と社労士資格を持っている。先生と呼ばれる資格を持っている。この差は大きい。
希美だって、実家は小さいスーパーを経営している社長令嬢だったのだ。今は、俳優の妻になっているが。
だいたい若い女は、一つでも年上の女に対してはキツイ。でも、社長の娘はもう29歳、決して若くはないのに、若い女ぶっていることに腹が立つのである。
前の会社の社長令嬢は、どこか別の会社にも就職できないくせに、未だに、上から目線なのである。
それが、希美が都築裕典の妻であることがわかった途端、急になれなれしく近づいてきたのである。
「ねぇ、希美さん、旦那さんの関係で芸能人の人の知り合いがいる?合コンしたいんだけど、セッティングお願いできないかしら?」
「倒産した会社の社長令嬢と合コンしたい人なんていないわよ。」
「まったぁ、私たち元同僚でしょ?誰か芸能人を紹介してよ。」
「だからなんて、言えば紹介できるのかしらね。つぶれた会社の同僚と言えばいいかしら?これがアナウンサーやスチュワーデスなら、いくらでも言えるけど、お嬢さんは税理士でも会計士の資格もお持ちではないから、せめて社会保険労務士なら、同期です。と言って、ご紹介できますけど。」
「もう、あなたって昔からちょっと仕事ができることを鼻にかけているわね!」
「お嬢さんこそ、大学卒を鼻にかけて、私のことをババァと言っていらしたではありませんか?それに主人は、まだ若いから主人の知り合いとなると新入社員ぐらいの年齢の人でなければ、釣り合いが取れないわよ。向こうだって、30歳前の独身女なんて、引かれるのがオチよ。」
「あんなこと冗談に決まっているでしょう?アナタをクビにすることなんて、パパが勝手に決めちゃったのよ。それに私もクビになってしまったから、おあいこよ。」
どこがおあいこなのか?よくわからない?
裕典は、よく共演者やスタッフさんを家に連れ帰ってくるのだけど、その人たちに言えば、すぐ合コンの人数ぐらいそろえてくれるとは思うが、お嬢さんのためにそこまでしたいとは断じて思わない。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
私、松田物産の社長の娘松田桃花です。
目障りな年上の高卒ババァ、饗庭希美を追い出した途端、労基に目をつけられてしまって、結局ウチの会社は倒産してしまったわ。
何が結婚退職よ。どうせ、つまらない男にでもひっかかったんでしょうが!そんな話があるなら、パパが解雇を通告したとき、さっさと依願退職してくれたら、労基に目をつけられなかった?てことはない。通勤災害があったから。
あの事故は凄惨な事故だった。元社員が寿退社の末に生まれた子供がエスカレーターから落ちたことが原因で、将棋倒しになったんだ。ウチの会社の取引先の人もあの事故で亡くなった。それなのに、一番下にいたはずの希美が運よく助かったことは奇跡として取り上げられたものだ。
どっちにしても、ウチの会社は運がなかったの。それはわかるんだけど、ウチが会社更生法の手続きをした途端、あの女がなぜかテレビにでていやがる。それも社会保険労務士として、都築希美として出ていたから、ビックリしたわ。
それで癪に障るけど、しばらくチャンネルそのままにしていたら、なんと!都築裕典の妻ってテロップが出て、驚いたわ。
大学の経営学部の友達に聞けば、社会保険労務士の試験ってけっこう難関らしいわ。いつの間に、そんな勉強していたのよ?
きっとウチにいる時から勉強していたに違いないわ。それなのに、サービス残業していたなんて、嘘を吐くからウチが倒産したのは、あのババァのせいよ、きっと。
それなのに、こっちが下手に出て、合コンセッティングしてくれって頼んだら、けんもほろろに断りやがった。何様のつもりよ。
あーあ、でも羨ましい。あんな年下のイケメンとどうやれば知り合えるのかしらね。
それから2年ほど過ぎたある日、またしてもあのババァがテレビに出ていやがる!それも今度は税理士として。
いったいなんなのよ?ウチの会社を辞めてから、これみよがしにバンバン国家試験を通ったってこと?ありえないわ!だって、高卒の分際でよ?
もう私は、31歳、あのババァを追い出した時よりも年齢がいっている。
ババァは、都内に事務所を開業し、人も雇っているらしい。
昔は、地方の小さなスーパー経営者の娘が今や社長になっているのよ。こんなこと、絶対許せない!
ウチの会社の使用人がイケメン俳優と結婚し、社会保険労務士と税理士の資格を取り、独立開業して、バンバン金儲けしているのに、私は、あれからどこも雇ってくれるところがなくて、嫁の貰い手もないというのに、せめて合コンぐらいセッティングしてくれたっていいじゃないの?
それで事務所の前に、張り込みをしたら「おばさん」呼ばわりされたのよ。その呼んだ相手の男性の顔を見て、ビックリ!ババァの旦那と共演している俳優さんだったのよ。
なんだ、やっぱり若手俳優とも親しいのね。スマホで写真を撮って、都築希美が若手俳優と不倫している!というスクープ写真を週刊誌に持っていく。
「おばさん、こんなもん持ち込まれても買い取れないよ。知らないの?劇団幻泡座の顧問税理士なんだから、劇団の若手俳優が事務所に出入りして、何の不思議もない、当たり前なんだ。それより、こんな写真撮っていたら名誉棄損で訴えられるぞ!」
週刊誌が警告したにもかかわらず、とうとう桃花はストーカー女として、警察の職質を受けることになる。
おとなしく職務質問を受ければいいものを変に抵抗してしまったから、公務執行妨害で留置場に入れられることになる。慌てたのが、父の松田元社長。
身元引受人として、もらい受けに行く。桃花のスマホの中には、都築会計事務所に出入りしている若手俳優の写真ばかりが出てくる。
劇団が肖像権を持っている写真ばかりを撮っていたので、肖像権侵害の疑いも出てきたのである。
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テレビ出演は事務所の広告塔としての役割、なんせ大所帯だから事務所の宣伝を兼ねて、時折オファーがくれば、出演するのである。
そこへ、ひょこひょこ写真を撮りに連日のように張り込みを続けたから、怪しいと思われ通報されたのである。
「なぁ、桃花よ。もう饗庭さんのことは忘れてくれないか?うちの会社の出世頭であることは間違いないことだから、いつまでも饗庭さんを追いかけまわし、目の敵にすることをやめてもらえないと、会社を再生できないんだよ。」
「別に目の敵になんてしていないわ。ただ、少し羨ましかっただけよ。」
「だったら、もういいだろ?彼女が退職してから、思い知ったよ。饗庭さんがいたから、ウチの会社はあそこまでもっていたということさ。彼女の持って生まれた運と優しさがもたせてくれていたということだ。」
「パパ、悔しくないの?」
「ない。彼女がよく結婚するまで、ウチの会社にいてくれたことに感謝している。再生手続きをしているとよくわかるようになったのだ。だから、お前ももう諦めろ。所詮、お前みたいに仕事もロクにできないような娘では勤まる仕事はないということだ。」
「ひどいわ。パパ。」
「事実だからな。お前を饗庭さんの下につけて、仕事を習わせればよかったと今は悔いている。もう手遅れだけどな。ラーメンでも食って帰ろうか?」
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