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横恋慕され、ひき逃げ
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花丸あずさは、ロスの病院から退院して帰国したのだが、相変わらず、古家英彦は何処へ行くときもべったりくっついてくる。まるでポーターのような?カバン持ちをしているのである。
花丸社長は、英彦に
「君は、確か営業部の古家君だったかな?ウチの娘が世話になったようで、礼を言うよ。」
ますます調子に乗る英彦、あずさがこんなに迷惑そうな顔をしていることに気づいているくせに、図々しい。
さらに許せないのがあずさの婚約者面してくるところ。あずさの記憶がないことをいいことにしているのである。花丸社長も、娘が世話になったのならと許してくれそうな気配に、
「わたくし、あの古家さんとなんて、絶対イヤです。あの方は、社内に婚約者がいたにもかかわらず、坂下部長の娘さんと浮気をして、その婚約者の方を捨てたのですよ。そして、部長の娘さんは、なかなか別れない古家さんの恋人に嫌がらせや殺人未遂までされて、坂下部長が示談金を支払って、その話をもみ消そうとなさったのよ。」
「それは真か?やけに詳しいではないか?記憶を失っているというのに。」
「女子社員が給湯室で喋っているのを聞いたのよ。」
「よし、裏付けが取れたら、坂下とともに降格の上、処分する。」
前世洋子は、刑事告訴までしているのだから、父が調べれば、すぐ裏付けが取れる話である。
花丸社長は、すぐに裏付けが取れたのである。そこで坂下部長を1か月間の出勤停止と降格と減給処分にし、古家英彦もまた戒告と減給処分としたのである。
でもそれで済まないのが、あのみどりという娘である。
今度は、なんとあずさを標的にしてきたのだ。
あずさがみどりと英彦の仲を嫉妬していると勝手に解釈し、洋子にしたように交差点で背中を押そうとしたところを張り込んでいた警察官に現行犯逮捕をされたのだ。
やはり、洋子のひき逃げ事件の盗難車を運転していたのは、みどりであったのだ。みどりが英彦に成りすまし、あの夜、デートの誘いに見せかけて、あの公園へ呼び出し、向かっている洋子を車ではね、ひき逃げして殺したことが判明したのである。
いくら、親父の坂下部長が多額の示談金を支払っても、なかったことにはできない。これにより、坂下部長は依願退職をして、花丸を去ったのである。
そして、出世のために婚約者を守り切れなかったとして、英彦も社内で白い目にさらされ、いたたまれなくなり同様に花丸を去る。
洋子から坂下みどりに乗り換えたところまでは成功しても、社長の娘に乗り換えがうまくいかなかったぐらいにしか思っていない様子。
あずさの中身は洋子よ。と言ってやりたい気持ちをグッと堪える。
きれいさっぱり、洋子の事件が解決し、ようやく成仏したいところなんだけど、クーリングオフができる1週間は、とっくに過ぎていて、出来ないので、仕方なく花丸あずさの人生をスタートさせることにしたのだ。
花丸あずさは何を目指していた人なのか?そこで、洋子はあずさの日記、SNSの類を調べようとするが、まずパスワードがわからない。そうよね。人にはわからないパスワード読み取り器械もあるそうだけど、そこまでするのもちょっと気が引ける。
いろいろ思い悩んでも仕方がない。だって記憶喪失なんだもの、花丸あずさが何を目指していたかを探求することは止めて、洋子がこれから花丸あずさとして、やりたいことをやればいいと考え方を切り替えるのだ。
とにかくじっとしている時間がもったいないので、前世洋子時代に好きだった手芸を次々と試みることにしたのだが、道具がない!手始めに、セーターかマフラーを編もうとしたけど、かぎ針も棒針も何も、あずささんはお持ちでない。
最近、手芸用品のお店が減ったわよね。前は、どこにでも売っていたのに、今はデパートへ行かないと毛糸も買えない。
ということで、デパートの外商部員を呼び寄せて、手芸用品を物色しているのである。
ところが、外商さんでは、手芸の知識が乏しい。何番の針がいいか?問うも、首をかしげるばかり。
飛行機事故から、こっち外出すると人目があり、以前のようにふらふらと?徘徊老人みたいな表現なので、ブラブラにします。
みどりさんが逮捕される前までは、警察官がびっちり守ってくれていたから安心だったんだけど、今は、ちょっと外へ出ると、パパラッチに追いかけまわされるから、出かけるに出かけられない。
洋服を買いにも行けない。手先を使うことは何でも得意なので、仕方なく自分で作ることにしたのである。でも生地、ボタンなどはありあわせのものではなく、ちゃんと選びたい。
銀座にある生地の問屋さんから直接買うことにした。電話をしたら、田園調布の家まで、生地見本とボタンなどの見本、ファスナーなどもセットで、持ってきてもらったのだ。
本来は、オートクチュールのデザイナー向けのサービスだけど、事情を話せば、納得してくれて、花丸家の娘だからという特権を使ってのサービスである。
前世洋子時代は、別にデザインスクールや洋裁学校に通った経験などない。だが、生まれつき手先が器用で、家庭科の実習など難なくこなせることから、ヒマを見つけては、手を動かし手芸していたのである。
外商さんから真っ赤な毛糸を買ったので、手始めにセーターを編む。裾のゴム網から編み出して、最初はまっすぐに編み、脇のところで目を減らしていく。同じものを二つ編み、袖を編んで、それぞれをくっつければ出来上がり。簡単でしょ?
そのセーターに合うスカートを作るつもり、型紙を取り寄せて、プリーツスカートを作るつもりなのだ。自分のサイズに型紙を作り、それに合わせて生地を切っていく。記事やサンでタータンチェックを選ぶ。無地にした方が簡単なんだけど、チェックはガラを合わせるから、十分な生地が必要になるけど、今は花丸家のお嬢さんだから、お小遣いはたっぷりあるので、たくさん生地を買って、ガラ合わせしながら作る。次にブレザー、そしてコートを作る。
最初はオーソドックスなテーラーカラー、出来上がりもなかなかの腕前、次からは、今風に自分でデザインをして考えながら型紙を作る。
お母様もご自分のものを作りたがっているが、なかなかうまくできないみたい。それにお母様は世界的に有名な蘆田潤先生のオーダーメイドを注文されているではありませんか?
でも1着当たり70万円、そら高いわな。仮縫い込みの値段でもちょっとね。
あずさが使っているのは、フランス製の生地でも1着当たり10万円ぐらい?だから、70万円もなら、7着ぐらいできる勘定。
ワンピースぐらいなら、縫ってあげてもいいよ。銀座の問屋さんで生地を買って、蘆田先生のところへ持ちこんで、これで誂えて縫ってくださいとお願いしても生地の持ち込み料が別途発生するけど、あずさならタダだよ。
ただし、今のところオーソドックスなデザインしかできないからね。それでもいいなら、作ってあげるよ。
あずさは、デザインブックを参考にしながら、いろいろ考えていく。洋子時代は、趣味の範囲だったから、本格的になど考えもしなかったことを実現している。
結局、今度、銀座の生地屋さんが来たとき、お母様も自ら生地を選び、あずさが縫うことになったのである。
いくら、お裁縫をまるっきり何もしない家でも、ミシンぐらいはあるから。衿のところには、下地となる台紙を貼り、衿がシャキッとなるように工夫する。蘆田先生のお針子さんのステッチを参考にしながら、縫っていく。
そうして、出来上がったワンピースとコートに、お母様は大はしゃぎなさったのだ。だって、200万円ぐらいかかるものが、生地代だけの30万円で、しかも好きな色が選べて、とそれを今度の財界のパーティに着ていくつもりでいるのだ。オーソドックスなワンピースでも、お手製で、アクセサリーをアレンジすれば、斬新なデザインに見える。かえって、オーソドックスなデザインのほうがアクセサリーは映える。
それを父は。「美しい・」と褒めるから、ますますお母様は喜ぶ。
世界に一着しかないと言う所も自尊心をくすぐるのだろう。蘆田先生のところで、オーダーしても世界で一着しかないのでは?と思うものの、こちらは生地代だけのタダ同然と言う所がいいらしい。
あずさはさすがに、父の背広は作れない。作ったことがないからで、父は背広も作ってほしそうにしているが、とても真似できない。だって、お父様の股間に顔を埋めて仮縫いなんて、考えられないもの。
どうしてもできないと言うと、そしたら父は、自分が作っているテーラーの店で修行するのがいいと勝手に話を進める。
それなら、フランスにデザインの勉強へ行きたいと言うと、また飛行機が……、そう簡単に墜ちないって、でも今なら、宝くじ買えば当たるかもしれない。
宝くじが当たる確率は、飛行機が墜ちて助かる確率より高いんだって、でもたった一人助かったのだから、ひょっとすれば、当たるかもしれないって、冗談で言うと、さすがに怒られたわ。
結局、都内の洋裁とデザインスクールへ通うことが決まって、本格的にデザインを勉強することになったのよ。
趣味の範疇を出なかったんだけど、ここまでやらせてもらえるなんて、やっぱりお金持ちのお嬢様のカラダを選んで、良かったわ。
肉体ブティックの店長サマサマだわ。
2年間のビジネススクールを卒業して、気分は芸術家そのものということはない。洋裁のほうは、まともな同級生がいたけど、デザインスクールは変人ばかりが来ていたのよ。
デザイナーの卵って、変人ばかり?ちょっと付き合えないな。と思うような人たちばかりであったのだ。
あずさは、花丸の服飾部門に就職した。
「社長のお嬢さんではなく、ひとりのOLとして接していただければありがたいです。」
挨拶はしたものの、誰もお茶くみや掃除当番を申し付けてくれない。前世、洋子時代とは大違いである。
花丸社長は、英彦に
「君は、確か営業部の古家君だったかな?ウチの娘が世話になったようで、礼を言うよ。」
ますます調子に乗る英彦、あずさがこんなに迷惑そうな顔をしていることに気づいているくせに、図々しい。
さらに許せないのがあずさの婚約者面してくるところ。あずさの記憶がないことをいいことにしているのである。花丸社長も、娘が世話になったのならと許してくれそうな気配に、
「わたくし、あの古家さんとなんて、絶対イヤです。あの方は、社内に婚約者がいたにもかかわらず、坂下部長の娘さんと浮気をして、その婚約者の方を捨てたのですよ。そして、部長の娘さんは、なかなか別れない古家さんの恋人に嫌がらせや殺人未遂までされて、坂下部長が示談金を支払って、その話をもみ消そうとなさったのよ。」
「それは真か?やけに詳しいではないか?記憶を失っているというのに。」
「女子社員が給湯室で喋っているのを聞いたのよ。」
「よし、裏付けが取れたら、坂下とともに降格の上、処分する。」
前世洋子は、刑事告訴までしているのだから、父が調べれば、すぐ裏付けが取れる話である。
花丸社長は、すぐに裏付けが取れたのである。そこで坂下部長を1か月間の出勤停止と降格と減給処分にし、古家英彦もまた戒告と減給処分としたのである。
でもそれで済まないのが、あのみどりという娘である。
今度は、なんとあずさを標的にしてきたのだ。
あずさがみどりと英彦の仲を嫉妬していると勝手に解釈し、洋子にしたように交差点で背中を押そうとしたところを張り込んでいた警察官に現行犯逮捕をされたのだ。
やはり、洋子のひき逃げ事件の盗難車を運転していたのは、みどりであったのだ。みどりが英彦に成りすまし、あの夜、デートの誘いに見せかけて、あの公園へ呼び出し、向かっている洋子を車ではね、ひき逃げして殺したことが判明したのである。
いくら、親父の坂下部長が多額の示談金を支払っても、なかったことにはできない。これにより、坂下部長は依願退職をして、花丸を去ったのである。
そして、出世のために婚約者を守り切れなかったとして、英彦も社内で白い目にさらされ、いたたまれなくなり同様に花丸を去る。
洋子から坂下みどりに乗り換えたところまでは成功しても、社長の娘に乗り換えがうまくいかなかったぐらいにしか思っていない様子。
あずさの中身は洋子よ。と言ってやりたい気持ちをグッと堪える。
きれいさっぱり、洋子の事件が解決し、ようやく成仏したいところなんだけど、クーリングオフができる1週間は、とっくに過ぎていて、出来ないので、仕方なく花丸あずさの人生をスタートさせることにしたのだ。
花丸あずさは何を目指していた人なのか?そこで、洋子はあずさの日記、SNSの類を調べようとするが、まずパスワードがわからない。そうよね。人にはわからないパスワード読み取り器械もあるそうだけど、そこまでするのもちょっと気が引ける。
いろいろ思い悩んでも仕方がない。だって記憶喪失なんだもの、花丸あずさが何を目指していたかを探求することは止めて、洋子がこれから花丸あずさとして、やりたいことをやればいいと考え方を切り替えるのだ。
とにかくじっとしている時間がもったいないので、前世洋子時代に好きだった手芸を次々と試みることにしたのだが、道具がない!手始めに、セーターかマフラーを編もうとしたけど、かぎ針も棒針も何も、あずささんはお持ちでない。
最近、手芸用品のお店が減ったわよね。前は、どこにでも売っていたのに、今はデパートへ行かないと毛糸も買えない。
ということで、デパートの外商部員を呼び寄せて、手芸用品を物色しているのである。
ところが、外商さんでは、手芸の知識が乏しい。何番の針がいいか?問うも、首をかしげるばかり。
飛行機事故から、こっち外出すると人目があり、以前のようにふらふらと?徘徊老人みたいな表現なので、ブラブラにします。
みどりさんが逮捕される前までは、警察官がびっちり守ってくれていたから安心だったんだけど、今は、ちょっと外へ出ると、パパラッチに追いかけまわされるから、出かけるに出かけられない。
洋服を買いにも行けない。手先を使うことは何でも得意なので、仕方なく自分で作ることにしたのである。でも生地、ボタンなどはありあわせのものではなく、ちゃんと選びたい。
銀座にある生地の問屋さんから直接買うことにした。電話をしたら、田園調布の家まで、生地見本とボタンなどの見本、ファスナーなどもセットで、持ってきてもらったのだ。
本来は、オートクチュールのデザイナー向けのサービスだけど、事情を話せば、納得してくれて、花丸家の娘だからという特権を使ってのサービスである。
前世洋子時代は、別にデザインスクールや洋裁学校に通った経験などない。だが、生まれつき手先が器用で、家庭科の実習など難なくこなせることから、ヒマを見つけては、手を動かし手芸していたのである。
外商さんから真っ赤な毛糸を買ったので、手始めにセーターを編む。裾のゴム網から編み出して、最初はまっすぐに編み、脇のところで目を減らしていく。同じものを二つ編み、袖を編んで、それぞれをくっつければ出来上がり。簡単でしょ?
そのセーターに合うスカートを作るつもり、型紙を取り寄せて、プリーツスカートを作るつもりなのだ。自分のサイズに型紙を作り、それに合わせて生地を切っていく。記事やサンでタータンチェックを選ぶ。無地にした方が簡単なんだけど、チェックはガラを合わせるから、十分な生地が必要になるけど、今は花丸家のお嬢さんだから、お小遣いはたっぷりあるので、たくさん生地を買って、ガラ合わせしながら作る。次にブレザー、そしてコートを作る。
最初はオーソドックスなテーラーカラー、出来上がりもなかなかの腕前、次からは、今風に自分でデザインをして考えながら型紙を作る。
お母様もご自分のものを作りたがっているが、なかなかうまくできないみたい。それにお母様は世界的に有名な蘆田潤先生のオーダーメイドを注文されているではありませんか?
でも1着当たり70万円、そら高いわな。仮縫い込みの値段でもちょっとね。
あずさが使っているのは、フランス製の生地でも1着当たり10万円ぐらい?だから、70万円もなら、7着ぐらいできる勘定。
ワンピースぐらいなら、縫ってあげてもいいよ。銀座の問屋さんで生地を買って、蘆田先生のところへ持ちこんで、これで誂えて縫ってくださいとお願いしても生地の持ち込み料が別途発生するけど、あずさならタダだよ。
ただし、今のところオーソドックスなデザインしかできないからね。それでもいいなら、作ってあげるよ。
あずさは、デザインブックを参考にしながら、いろいろ考えていく。洋子時代は、趣味の範囲だったから、本格的になど考えもしなかったことを実現している。
結局、今度、銀座の生地屋さんが来たとき、お母様も自ら生地を選び、あずさが縫うことになったのである。
いくら、お裁縫をまるっきり何もしない家でも、ミシンぐらいはあるから。衿のところには、下地となる台紙を貼り、衿がシャキッとなるように工夫する。蘆田先生のお針子さんのステッチを参考にしながら、縫っていく。
そうして、出来上がったワンピースとコートに、お母様は大はしゃぎなさったのだ。だって、200万円ぐらいかかるものが、生地代だけの30万円で、しかも好きな色が選べて、とそれを今度の財界のパーティに着ていくつもりでいるのだ。オーソドックスなワンピースでも、お手製で、アクセサリーをアレンジすれば、斬新なデザインに見える。かえって、オーソドックスなデザインのほうがアクセサリーは映える。
それを父は。「美しい・」と褒めるから、ますますお母様は喜ぶ。
世界に一着しかないと言う所も自尊心をくすぐるのだろう。蘆田先生のところで、オーダーしても世界で一着しかないのでは?と思うものの、こちらは生地代だけのタダ同然と言う所がいいらしい。
あずさはさすがに、父の背広は作れない。作ったことがないからで、父は背広も作ってほしそうにしているが、とても真似できない。だって、お父様の股間に顔を埋めて仮縫いなんて、考えられないもの。
どうしてもできないと言うと、そしたら父は、自分が作っているテーラーの店で修行するのがいいと勝手に話を進める。
それなら、フランスにデザインの勉強へ行きたいと言うと、また飛行機が……、そう簡単に墜ちないって、でも今なら、宝くじ買えば当たるかもしれない。
宝くじが当たる確率は、飛行機が墜ちて助かる確率より高いんだって、でもたった一人助かったのだから、ひょっとすれば、当たるかもしれないって、冗談で言うと、さすがに怒られたわ。
結局、都内の洋裁とデザインスクールへ通うことが決まって、本格的にデザインを勉強することになったのよ。
趣味の範疇を出なかったんだけど、ここまでやらせてもらえるなんて、やっぱりお金持ちのお嬢様のカラダを選んで、良かったわ。
肉体ブティックの店長サマサマだわ。
2年間のビジネススクールを卒業して、気分は芸術家そのものということはない。洋裁のほうは、まともな同級生がいたけど、デザインスクールは変人ばかりが来ていたのよ。
デザイナーの卵って、変人ばかり?ちょっと付き合えないな。と思うような人たちばかりであったのだ。
あずさは、花丸の服飾部門に就職した。
「社長のお嬢さんではなく、ひとりのOLとして接していただければありがたいです。」
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