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辺境伯領のダンジョンはマジで、しょぼかった。
もっと、攻略しごたえのあるダンジョンへ行きたい。
当初の予定だったブルーライドウエルのダンジョンはどうだろうか?
といっても、まだ宝箱の中身を開けていないので、もしかしたら辺境伯領の宝箱は、とってもいいものが入っている可能性があるかも?魔物がしょぼかった分、ごくろうさまの意味合いを込めて、いいものが入っているかもしれない。
気を取り直して、ブルーライドウエルのギルドでダンジョン情報を集めることにしたのだ。何も情報だけなら、パーティリーダーであるアンジェリーナが行く必要はないから、セバスチャンに行ってもらうことにしたわ。
セバスチャンは、冒険に行く時ぐらいしか、ほとんど領地に引き込もったままであるから、ここはご機嫌取りの意味もかねて、セバスチャンに行ってもらうことにしたわ。ジャックをつけようかとしたら、ふくれっ面されたから、
「一人で大丈夫?」とおもいつつも、信頼してますから、ハイ。
ほどなくして、セバスチャンからの報告によると、今回のダンジョンは、海はないらしい。代わりに森ばかり、虫とか?セミとか?カマキリとか?バッタとか?
説明を聞いていても仕方がないので、大きな虫の取り網や大き目の虫かごが必要かしら?
マグロを釣り上げるときに使うようなステンレス製のタモ網が異世界通販で売っていたので、購入。
足りないものは、現地購入することにする。最悪、セーフティゾーンに入れば、襲われることなく異世界通販ができるでしょ?
セバスチャンの情報収集の中には、地図の入手も含まれていたから、各層にひとつずつセーフティエリアがある。
いったん、ホワイトマロン国に帰り、お父様のお仕事があるからね。お父様がお出かけの時は、レストランをやって、女性陣は、刺繍や編み物をして、レストラン脇で売る。という生活に戻る。その間、ダンジョン情報を男性陣に集めてもらうことにする。
といっても、ほとんど必要な情報は、セバスチャンが集めてきてくれたから、必要ないのだけど、先見してもらって、ついでにブルーライドウエルの国内情勢など調べてもらっといたほうがいいからである。
もしかしたら、聖女覚醒後、一度も立ち寄らないことに不満を持たれていて、ダンジョンへ行った途端に拘束されてはかなわないから。そういう意味で、先に調査をしてもらうことにしたわ。その意見は、お父様から出たものだけど、言われたら、その可能性はあると思うの。だって、王太子殿下が他国へ留学しているから、帰ってくるまで待っててくれって、言われてたものね。また、厄介な縁談になったら、困るからって、慌てて出国したんだっけ。
ストラッカー国内であれば、政略結婚もやむなしとは、思うよ。でも、他国に行ってまで、政略で決められたら、たまったもんじゃないわ。
というわけで、だんだん情報が集まってきたことは来たのだけど、何故か王太子殿下からストーカーされているという噂が入ってきた。
ブルーライドウエル国の第1王子様が、留学先から帰ってこられて、聖女様を求めて、ゴールデンラブリス国に行った。という噂が蔓延しているらしい。
げ!気持ち悪い。
アンジェリーナの一番嫌いなタイプ。正々堂々と縁談を申し込めばいいのに、陰でこそこそするなんて、卑怯者!大っ嫌い!
だからといって、ダンジョンに潜ることはあきらめきれない。
パーティリーダーをアンジェリーナからBランクのファフニールに替えることにした。ファフニールは、龍神族だから、身体能力が高く、あっという間にランクアップしていたのである。
そしたら、表立って、アンジェリーナが出ることもなく、ダンジョンの申し込みも結果報告もファフニールちゃんに行ってもらえればいいことだからね。
ストーカー王太子に出会う危険は減る。いいことづくめね。
なんだかんだ言って、明日は、お父様のお休みの日となり、いったん、領地で集合ということになりましたのよ。ホワイトマロン国でもいいのだけど、聖女であることがバレるといろいろ厄介になるかもしれないので、今度も領地の公爵邸へ集まることにしたのである。ファフニールちゃんがダンジョンまで飛ぶのに、領地からのほうが圧倒的に近いから、疲れなくても済むということもあり、こちらでゆっくりすることにします。
アンジェリーナは、よっぽどブラッドリボン国でのことが堪えたのである。あの時は、まだ家出中であったから、家出中に患者が殺到されて、レストランみたいな微妙なところへ来られても困る。教会とか診療所などに来られるなら、まだしもいきなり飛び込みで来られることは迷惑以外の何物でもないのである。
まぁ、その点、今はお父様公認になったから、事情は違うと言えば違うが、それに住居部分とレストラン部分は分けているし、でも一般の人がもしも治療に来るとしたら、やっぱりレストランに来ることになるのかしらね。
ということで、本日も晴天なり。
ダンジョン行きである。アンジェリーナとジャックとパパとクロードを背中に乗せて、勇ましくファフニールちゃんは、ダンジョンへ飛び立つ。
ん?飛んでから言うのもなんだけど、ここに前、ここにってブルーライドウエルの王都にってことだけど、異空間扉を設置しておいたような気がするけど?気のせいよね?ははは。
あっという間にダンジョン前です。
適当な岩陰に、異空間扉を設置し、いつものようにかくれんぼのような声を掛けたら、いつものように公爵家の使用人たちが、ぞろぞろ出てくる。点呼をして、全員出てきたところを確認して、いざ出発です。
一応タモ網を男性には一人ずつ渡す。ちょっと重いので、女性には普通の虫取り網にする。
「では、はいりま~す♪」
ライト付きヘルメットの電源を入れる。
そろそろ進むと、本当に木がうっそうと茂っている森。いきなり目の前にカブトムシが飛んできた。捕まえて売れば、高く買い取ってもらえる貴重品であるが、角があるから気をつけないと……!それにしては、サイズがちょっと大きくない?気のせい?
気のせいではなかった。全長1.5メートルぐらいの大きさである。角の部分だけで50センチぐらいはある。
騎士や護衛、執事は童心に帰ったのか夢中でタモ網を振り回しているが、入る?その中に入る?
ということで、また聖女様の力でもってして、何の魔法を使おうかな?とりあえず聖魔法でいいか?
ハイ。無事、解決しまして全部、コアだけを残して、消滅しましたとさ。使用人全員で、コア、ドロップ品を回収していく。コアも結構な大きさであるから回収されたものは、異空間内へ放り込んでいくことにしたよ。
ボス部屋で同じように、聖魔法で殺しちゃった。だって、コワイんだもん。コワイけど、面白い。ダンジョンの魅力ってなんだろうね。
2層目、ハイ森です。
ここは、巨大なバッタがいましたよ。ピョンピョン飛び跳ねるからなかなか迫力がある。
相手が害虫なら、殺虫剤の手もあると慌てて、殺虫剤を振りかけると何の苦労もなしに、バッタバッタ死ぬ。バッタだけに。
「これ、いいね。」2層目のセーフティエリアに入って、異世界から大量購入することにした。虫の種類によっても違うみたいだけど、アリの巣用、ゴキブリ用、蚊、ハエ用などいろいろあったので、とりあえず一番頑丈そうなゴキブリ用の〇ックローチを大量注文すると段ボール箱でボトン、と降ってくるので、それをみんなで開封して、それぞれ3本ずつ持つことにしたのである。
この時、重いからタモ網を回収する。
さて、ボス部屋へ行く準備は整った。
ハイ、ボス部屋ではさらに大きい体長3メートルはあろうかと思う。化け物バッタが私たちが来るのを今や遅しといった調子で待っていたのだ。
「お待たせいたしました。」一斉に殺虫剤をふりかけると、ものの10秒で死んだ。
「こんなに効くの?って、かえってコワクない?安全性の面で。」
そんなこと考えている場合じゃないね。殺虫剤を使う人全員に、異世界からガスマスクを買って、つけさせた。念のためです。
3層目。ここはまた巨大なセミがいましたわ。もうミンミンとうるさくてうるさくて、全員に耳栓を配りましたわ。
4層目。ここも森で巨大なカマキリがいましたわ。手斧を振って突進して来られる姿は恐怖です。
5層目。巨大なアリ。アリの巣ごろりでイチコロでしたわ。
その後もいろんな虫のオンパレードで最下層は、やっぱり嫌われ虫の王者、ゴキブリでしたわ。
このためにコッ〇ローチを大量購入したんですもの。ゴキちゃんがいなくては、空振り状態でしたわ。
ボスを倒し、魔法陣に乗って、地上へ帰還。ストーカー王太子に会いたくないので、ギルドへ寄らず、アンジェリーナ以下使用人の面々は、領地へ帰り、父とファフニールちゃんだけがギルドへ報告に行きましたのよ。
領地へ帰ってからは、早速、お風呂に入り殺虫剤のガスを洗い流します。ちょっとべたついていたので、気持ち悪い。あっという間に瞬殺できたのは、よかったけどね。
父とファフニールちゃんが帰ってからは、いよいよジャンケン大会をして、領地の夜は更けるのでした。
もっと、攻略しごたえのあるダンジョンへ行きたい。
当初の予定だったブルーライドウエルのダンジョンはどうだろうか?
といっても、まだ宝箱の中身を開けていないので、もしかしたら辺境伯領の宝箱は、とってもいいものが入っている可能性があるかも?魔物がしょぼかった分、ごくろうさまの意味合いを込めて、いいものが入っているかもしれない。
気を取り直して、ブルーライドウエルのギルドでダンジョン情報を集めることにしたのだ。何も情報だけなら、パーティリーダーであるアンジェリーナが行く必要はないから、セバスチャンに行ってもらうことにしたわ。
セバスチャンは、冒険に行く時ぐらいしか、ほとんど領地に引き込もったままであるから、ここはご機嫌取りの意味もかねて、セバスチャンに行ってもらうことにしたわ。ジャックをつけようかとしたら、ふくれっ面されたから、
「一人で大丈夫?」とおもいつつも、信頼してますから、ハイ。
ほどなくして、セバスチャンからの報告によると、今回のダンジョンは、海はないらしい。代わりに森ばかり、虫とか?セミとか?カマキリとか?バッタとか?
説明を聞いていても仕方がないので、大きな虫の取り網や大き目の虫かごが必要かしら?
マグロを釣り上げるときに使うようなステンレス製のタモ網が異世界通販で売っていたので、購入。
足りないものは、現地購入することにする。最悪、セーフティゾーンに入れば、襲われることなく異世界通販ができるでしょ?
セバスチャンの情報収集の中には、地図の入手も含まれていたから、各層にひとつずつセーフティエリアがある。
いったん、ホワイトマロン国に帰り、お父様のお仕事があるからね。お父様がお出かけの時は、レストランをやって、女性陣は、刺繍や編み物をして、レストラン脇で売る。という生活に戻る。その間、ダンジョン情報を男性陣に集めてもらうことにする。
といっても、ほとんど必要な情報は、セバスチャンが集めてきてくれたから、必要ないのだけど、先見してもらって、ついでにブルーライドウエルの国内情勢など調べてもらっといたほうがいいからである。
もしかしたら、聖女覚醒後、一度も立ち寄らないことに不満を持たれていて、ダンジョンへ行った途端に拘束されてはかなわないから。そういう意味で、先に調査をしてもらうことにしたわ。その意見は、お父様から出たものだけど、言われたら、その可能性はあると思うの。だって、王太子殿下が他国へ留学しているから、帰ってくるまで待っててくれって、言われてたものね。また、厄介な縁談になったら、困るからって、慌てて出国したんだっけ。
ストラッカー国内であれば、政略結婚もやむなしとは、思うよ。でも、他国に行ってまで、政略で決められたら、たまったもんじゃないわ。
というわけで、だんだん情報が集まってきたことは来たのだけど、何故か王太子殿下からストーカーされているという噂が入ってきた。
ブルーライドウエル国の第1王子様が、留学先から帰ってこられて、聖女様を求めて、ゴールデンラブリス国に行った。という噂が蔓延しているらしい。
げ!気持ち悪い。
アンジェリーナの一番嫌いなタイプ。正々堂々と縁談を申し込めばいいのに、陰でこそこそするなんて、卑怯者!大っ嫌い!
だからといって、ダンジョンに潜ることはあきらめきれない。
パーティリーダーをアンジェリーナからBランクのファフニールに替えることにした。ファフニールは、龍神族だから、身体能力が高く、あっという間にランクアップしていたのである。
そしたら、表立って、アンジェリーナが出ることもなく、ダンジョンの申し込みも結果報告もファフニールちゃんに行ってもらえればいいことだからね。
ストーカー王太子に出会う危険は減る。いいことづくめね。
なんだかんだ言って、明日は、お父様のお休みの日となり、いったん、領地で集合ということになりましたのよ。ホワイトマロン国でもいいのだけど、聖女であることがバレるといろいろ厄介になるかもしれないので、今度も領地の公爵邸へ集まることにしたのである。ファフニールちゃんがダンジョンまで飛ぶのに、領地からのほうが圧倒的に近いから、疲れなくても済むということもあり、こちらでゆっくりすることにします。
アンジェリーナは、よっぽどブラッドリボン国でのことが堪えたのである。あの時は、まだ家出中であったから、家出中に患者が殺到されて、レストランみたいな微妙なところへ来られても困る。教会とか診療所などに来られるなら、まだしもいきなり飛び込みで来られることは迷惑以外の何物でもないのである。
まぁ、その点、今はお父様公認になったから、事情は違うと言えば違うが、それに住居部分とレストラン部分は分けているし、でも一般の人がもしも治療に来るとしたら、やっぱりレストランに来ることになるのかしらね。
ということで、本日も晴天なり。
ダンジョン行きである。アンジェリーナとジャックとパパとクロードを背中に乗せて、勇ましくファフニールちゃんは、ダンジョンへ飛び立つ。
ん?飛んでから言うのもなんだけど、ここに前、ここにってブルーライドウエルの王都にってことだけど、異空間扉を設置しておいたような気がするけど?気のせいよね?ははは。
あっという間にダンジョン前です。
適当な岩陰に、異空間扉を設置し、いつものようにかくれんぼのような声を掛けたら、いつものように公爵家の使用人たちが、ぞろぞろ出てくる。点呼をして、全員出てきたところを確認して、いざ出発です。
一応タモ網を男性には一人ずつ渡す。ちょっと重いので、女性には普通の虫取り網にする。
「では、はいりま~す♪」
ライト付きヘルメットの電源を入れる。
そろそろ進むと、本当に木がうっそうと茂っている森。いきなり目の前にカブトムシが飛んできた。捕まえて売れば、高く買い取ってもらえる貴重品であるが、角があるから気をつけないと……!それにしては、サイズがちょっと大きくない?気のせい?
気のせいではなかった。全長1.5メートルぐらいの大きさである。角の部分だけで50センチぐらいはある。
騎士や護衛、執事は童心に帰ったのか夢中でタモ網を振り回しているが、入る?その中に入る?
ということで、また聖女様の力でもってして、何の魔法を使おうかな?とりあえず聖魔法でいいか?
ハイ。無事、解決しまして全部、コアだけを残して、消滅しましたとさ。使用人全員で、コア、ドロップ品を回収していく。コアも結構な大きさであるから回収されたものは、異空間内へ放り込んでいくことにしたよ。
ボス部屋で同じように、聖魔法で殺しちゃった。だって、コワイんだもん。コワイけど、面白い。ダンジョンの魅力ってなんだろうね。
2層目、ハイ森です。
ここは、巨大なバッタがいましたよ。ピョンピョン飛び跳ねるからなかなか迫力がある。
相手が害虫なら、殺虫剤の手もあると慌てて、殺虫剤を振りかけると何の苦労もなしに、バッタバッタ死ぬ。バッタだけに。
「これ、いいね。」2層目のセーフティエリアに入って、異世界から大量購入することにした。虫の種類によっても違うみたいだけど、アリの巣用、ゴキブリ用、蚊、ハエ用などいろいろあったので、とりあえず一番頑丈そうなゴキブリ用の〇ックローチを大量注文すると段ボール箱でボトン、と降ってくるので、それをみんなで開封して、それぞれ3本ずつ持つことにしたのである。
この時、重いからタモ網を回収する。
さて、ボス部屋へ行く準備は整った。
ハイ、ボス部屋ではさらに大きい体長3メートルはあろうかと思う。化け物バッタが私たちが来るのを今や遅しといった調子で待っていたのだ。
「お待たせいたしました。」一斉に殺虫剤をふりかけると、ものの10秒で死んだ。
「こんなに効くの?って、かえってコワクない?安全性の面で。」
そんなこと考えている場合じゃないね。殺虫剤を使う人全員に、異世界からガスマスクを買って、つけさせた。念のためです。
3層目。ここはまた巨大なセミがいましたわ。もうミンミンとうるさくてうるさくて、全員に耳栓を配りましたわ。
4層目。ここも森で巨大なカマキリがいましたわ。手斧を振って突進して来られる姿は恐怖です。
5層目。巨大なアリ。アリの巣ごろりでイチコロでしたわ。
その後もいろんな虫のオンパレードで最下層は、やっぱり嫌われ虫の王者、ゴキブリでしたわ。
このためにコッ〇ローチを大量購入したんですもの。ゴキちゃんがいなくては、空振り状態でしたわ。
ボスを倒し、魔法陣に乗って、地上へ帰還。ストーカー王太子に会いたくないので、ギルドへ寄らず、アンジェリーナ以下使用人の面々は、領地へ帰り、父とファフニールちゃんだけがギルドへ報告に行きましたのよ。
領地へ帰ってからは、早速、お風呂に入り殺虫剤のガスを洗い流します。ちょっとべたついていたので、気持ち悪い。あっという間に瞬殺できたのは、よかったけどね。
父とファフニールちゃんが帰ってからは、いよいよジャンケン大会をして、領地の夜は更けるのでした。
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