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二年目 恋よ、愛てにとって不足はない
40 発端となったきっかけは何だったのか?
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連日、ユウヴィーはサロンの個室で勉強をしていた。アラインと二人っきりというシチュエーションで最初こそは緊張して勉強にてがつかなかったものの、スナギモを犠牲にするkとおでいつもと変わらない集中力で勉強に励むことが出来ていた。
ただ、日が経つにつれてサロンの個室に行きたがらなくなっていくスナギモに心を痛めつつあった。
(さすがにどうにかしないと、ストレスでスナギモがハゲるんじゃないかしら……?)
早めに今の状況を解決しないといけないと思いつつも、推しとの時間も悪くないt思っていたユウヴィーだった。だが、スナギモが日に日に抵抗が強くなっていくのもあり、このままではいけないなと思ったのだった。
(それにしても、アライン殿下って日に日にスナギモに向ける目つきと手つきが……)
最初は、ひざの上などに乗せておらず、床に座らせて撫でまわしていた。次第に椅子の上、膝の上と距離感が近くなっていっていた。触る仕草も最初は毛そのものをなぞるような触り方をしていたが、今では毛の根本をしっかり触るような強さ、粘着性があるような感じになっていた。
勉強をしながらもユウヴィーはアラインに疑問を抱くようになる。
(なんか、手つきが日に日にいやらしくなってる)
彼女がそういった思考になるのもアラインの手つきだけではなく、表情もどことなく恍惚としてきているためだった。
ユウヴィーはその恍惚とした表情、スナギモに触る仕草から、ルート確定後の情事がフラッシュバックしたのだった。
その記憶は、没頭連動型VR拡張パックで見た十八禁ルートでの光景だった。ユウヴィーは何度もお世話になったもので、今までどうして忘れていたのかと強いショックとその表情を使い魔のスナギモに向けているショックが合わさったのだった。
(えぇ、嘘ぉ)
目頭をきゅっと押さえもみ、もう一度見えている光景を確かめる。
(夢じゃない)
目の前で起きている恍惚な表情を浮かべながら、使い魔のスナギモに愛撫に似たようなマッサージをしているのだった。肝心な部分には触れていないのが幸いだが、行き過ぎるところまでいくのも時間の問題なのではないかと疑問に感じる程の執心っぷりであった。
ユウヴィーはスナギモのストレスを感じたのと、この拘束時間はヤバイと思い。爆弾をぶち込むことにした。それがどのくらい効果的なのかわからないが、このまま行けば推しがただの変態になってしまうと思ったからだった。
「あのアライン殿下、失礼ですが性的な思いはお持ちでないですよね?」
ぴたりと撫でまわす手が止まった。スッと、立ち、撫でまわしていたスナギモを地面に下ろし、着席する。
「何か、勘違いしているようだから弁明させてもらおう」
「ということは、ここに来なくても大丈夫。という事ですね?」
「まあ、まて、そういう食い気味で結論を急ぐんじゃない」
アラインの手のひらが突き出され、それが待ての意味合いであった。ユウヴィーはここで連日こなくてもいいいよねと言質を取れれば、問題ないし、そういう性癖というのは言葉に出していないからこそ知らないと言える。
スナギモはのそのそとユウヴィーの座ってる席の真横に行き、お座りをし主人であるユウヴィーの事をジッとみていた。その瞳からは、助けてくれるんだよね、期待していいんだよね。という思いが現れていた。
真剣な表情で重要なことをこれから話す、という意思がユウヴィーには感じられるほど、アラインの醸し出す雰囲気は場を支配していた。彼女は思わず、ごくりと唾を飲み込み、もしかしてとんでもない爆弾発言をしてしまったのかもしれないと今更になって胸がざわついていた。それを見る使い魔のスナギモは視覚から主人であるユウヴィーしか見えなかったものの、きっと主人は助けてくれるに違いないと思っていた。
「私が、そういう風にユウヴィー嬢の使い魔に対して触っていた、と本気で思っているのかな?」
「いいえ、思いません」
ここで肯定してしまった場合、ユウヴィーは不敬罪に該当してしまう為、思ってもいない事を口にしていた。
「なら何も問題はないじゃないか」
「いいえ、スナギモがストレスで日々弱まっているのもあり、その原因がアライン殿下にあり、アライン殿下がそういう思いがなくても私の使い魔にはそう感じているようなのです」
ユウヴィーは攻めに出ることにした。意思疎通が取れている使い魔からはこう思われているぞ、と伝えるk十でアラインに対して、距離を置こうという策だったのだ。使い魔のスナギモからはそんな意思疎通が出来ているわけでもないので、出まかせである。
「なるほど、使い魔との契約しているのなら、ありえるか」
彼が納得してくれそうな表情を浮かべており、この流れなら通わなくても済むとユウヴィーは思ったのだった。
(推しと一緒の空間は堪能したいけれど、さすがに生死にかかわるてるのもあるので遠くから応援している方が自分としては性に合ってる。瘴気問題を解決しないとどのみち推しも将来……あ、死んでしまうやん)
ただ、日が経つにつれてサロンの個室に行きたがらなくなっていくスナギモに心を痛めつつあった。
(さすがにどうにかしないと、ストレスでスナギモがハゲるんじゃないかしら……?)
早めに今の状況を解決しないといけないと思いつつも、推しとの時間も悪くないt思っていたユウヴィーだった。だが、スナギモが日に日に抵抗が強くなっていくのもあり、このままではいけないなと思ったのだった。
(それにしても、アライン殿下って日に日にスナギモに向ける目つきと手つきが……)
最初は、ひざの上などに乗せておらず、床に座らせて撫でまわしていた。次第に椅子の上、膝の上と距離感が近くなっていっていた。触る仕草も最初は毛そのものをなぞるような触り方をしていたが、今では毛の根本をしっかり触るような強さ、粘着性があるような感じになっていた。
勉強をしながらもユウヴィーはアラインに疑問を抱くようになる。
(なんか、手つきが日に日にいやらしくなってる)
彼女がそういった思考になるのもアラインの手つきだけではなく、表情もどことなく恍惚としてきているためだった。
ユウヴィーはその恍惚とした表情、スナギモに触る仕草から、ルート確定後の情事がフラッシュバックしたのだった。
その記憶は、没頭連動型VR拡張パックで見た十八禁ルートでの光景だった。ユウヴィーは何度もお世話になったもので、今までどうして忘れていたのかと強いショックとその表情を使い魔のスナギモに向けているショックが合わさったのだった。
(えぇ、嘘ぉ)
目頭をきゅっと押さえもみ、もう一度見えている光景を確かめる。
(夢じゃない)
目の前で起きている恍惚な表情を浮かべながら、使い魔のスナギモに愛撫に似たようなマッサージをしているのだった。肝心な部分には触れていないのが幸いだが、行き過ぎるところまでいくのも時間の問題なのではないかと疑問に感じる程の執心っぷりであった。
ユウヴィーはスナギモのストレスを感じたのと、この拘束時間はヤバイと思い。爆弾をぶち込むことにした。それがどのくらい効果的なのかわからないが、このまま行けば推しがただの変態になってしまうと思ったからだった。
「あのアライン殿下、失礼ですが性的な思いはお持ちでないですよね?」
ぴたりと撫でまわす手が止まった。スッと、立ち、撫でまわしていたスナギモを地面に下ろし、着席する。
「何か、勘違いしているようだから弁明させてもらおう」
「ということは、ここに来なくても大丈夫。という事ですね?」
「まあ、まて、そういう食い気味で結論を急ぐんじゃない」
アラインの手のひらが突き出され、それが待ての意味合いであった。ユウヴィーはここで連日こなくてもいいいよねと言質を取れれば、問題ないし、そういう性癖というのは言葉に出していないからこそ知らないと言える。
スナギモはのそのそとユウヴィーの座ってる席の真横に行き、お座りをし主人であるユウヴィーの事をジッとみていた。その瞳からは、助けてくれるんだよね、期待していいんだよね。という思いが現れていた。
真剣な表情で重要なことをこれから話す、という意思がユウヴィーには感じられるほど、アラインの醸し出す雰囲気は場を支配していた。彼女は思わず、ごくりと唾を飲み込み、もしかしてとんでもない爆弾発言をしてしまったのかもしれないと今更になって胸がざわついていた。それを見る使い魔のスナギモは視覚から主人であるユウヴィーしか見えなかったものの、きっと主人は助けてくれるに違いないと思っていた。
「私が、そういう風にユウヴィー嬢の使い魔に対して触っていた、と本気で思っているのかな?」
「いいえ、思いません」
ここで肯定してしまった場合、ユウヴィーは不敬罪に該当してしまう為、思ってもいない事を口にしていた。
「なら何も問題はないじゃないか」
「いいえ、スナギモがストレスで日々弱まっているのもあり、その原因がアライン殿下にあり、アライン殿下がそういう思いがなくても私の使い魔にはそう感じているようなのです」
ユウヴィーは攻めに出ることにした。意思疎通が取れている使い魔からはこう思われているぞ、と伝えるk十でアラインに対して、距離を置こうという策だったのだ。使い魔のスナギモからはそんな意思疎通が出来ているわけでもないので、出まかせである。
「なるほど、使い魔との契約しているのなら、ありえるか」
彼が納得してくれそうな表情を浮かべており、この流れなら通わなくても済むとユウヴィーは思ったのだった。
(推しと一緒の空間は堪能したいけれど、さすがに生死にかかわるてるのもあるので遠くから応援している方が自分としては性に合ってる。瘴気問題を解決しないとどのみち推しも将来……あ、死んでしまうやん)
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