17 / 82
17
しおりを挟む
ツバサとジュリの方を見ると、二人してもじもじとしていたが、気にせず話しかける事にしようと思ったが大分暗くなってきたのもあって、今日はもう休む流れになった。
特に明日の予定とかも決めずに、とりあえず休もうという形で今日は解散した。
僕はテントに入り、着るものは毎日召喚で取り替えているものの、シャワーやお風呂に入りたいと思った。ペットボトルの水を下着にしみこませて、身体を拭いたりしているものの、さっぱりした感じがしない。簡易シャワーとか召喚できたりしないかなとふと思った。
アビリティ・スキルの生活のところを見て、都合がいいようなものはないかと探した。
「ヨーちゃん、入ってもいい?」
「ん、いいよ」
マナチは無警戒でまたテントの中に入ってきた。ようこそ、狼の家へ歓迎します。何もしませんけどね。
「何していたの?」
「簡易シャワーとかないかなぁと思って」
「え、あるよ?」
なんだって?
「ちょっと狭くて最初は慣れなかったけれど、別に服を脱いだりするのも意識するとパパッと出来ちゃうし、髪を乾かすのはできないからあれだけどね。さっぱりするよ」
「ちょっとシャワー浴びてくる」
「いってらしゃーい、あ、私ここに居てもいい?」
「ん、何もないけれどどうぞ」
「やったー、ありがとう」
僕はテントから出て、砂利の丘を登り、簡易トイレとかなく、テントから影になってる場所に向かった。そして、アビリティ・スキルの生活から簡易シャワーと意識すると発見し、すぐさま召喚した。
服を着たまま、中に入り、カギをかけて服を消した。そして、シャワーを出し、温かさを感じたら全身をくまなく浴びて、石鹸やシャンプーなどあることに気づき身体を洗った。
なぜ、こんなにせかせかしてるかって?
身体を綺麗にすれば、そういう体験がしやすいからだ。清潔感というのはとても大事だ。
僕は念入りに洗い、タオルもあるだろうと意識するとタオルも召喚され、身体を拭き髪の毛も綺麗に拭いた。多少湿ってはいるが、長髪じゃないのでタオルである程度乾いた。
服を召喚しようと思い、ふと身体にそのまま召喚できるかもしれないと思い試してみると一瞬で着替える事に成功した。よし、これなら最中に何かあってもすぐに着替えられるから何も無かった事にも出来るから、慌てて服を着るという事をしなくてもいいじゃないかと歓喜した。
さっぱりした状態でテントに戻ると、マナチは寝袋に入ってもうすでに寝ていた。
入るときに反応が無かったから、そういう事だろうなと思っていた。そしたらその通りだったので、僕はそんなつもりじゃなかった案件だから、自分よ落ち着けと再度言い聞かせた。
寝袋を召喚し、僕も寝ようと準備をしようとしたら、遠くで大きな爆発音が聞こえた。最初はそれが花火だと思ったが、ここは今までいた場所じゃない事を思い出し、すぐに外に出た。
瓦礫の山の方が赤く光っており、僕は、砂利の丘を登り瓦礫の山の方がどうなっているのか確かめる事にした。ムッツーも同じ事を考えていたのか、僕の後に続いて砂利の丘を登ってきた。丘の上から瓦礫の山の方を見ると、そこは至る所に炎が見え、昼間のような明るさがあった。
「ムッツー、瓦礫って燃えたっけ」
「いや、燃えないと思う」
「だよな」
僕は瓦礫が燃えているのを目にし、この砂利の砂漠なら大丈夫だよなと思ってしまった。さらにまた爆発が起こり、炎も一緒に段々と広がっていった。燃えるとは思っていなかった瓦礫も燃え、火の勢いが増していった。
「何、あれ……なんで火が……?」
気が付いたら横にマナチがいた。周りを見るとタッツーやハルミン、ジュリとツバサも一緒に爆発と炎を見ていた。
「何が起きてるの」
タッツーが不安げにムッツーに訪ねていた。爆発がいろんな場所で起きて、瓦礫が燃えているなんて見ればわかるが信じたくない光景だからつい聞いてしまったのだろう。
「あ、あれ見て!あれ!」
ハルミンが指をさした方向は、爆発で瓦礫の山が崩れたのか、今まで見えてなかった大きな川といくつか橋が見えていた。その方角は光りがある方角だった。
「川があったのか……それに橋も……」
ムッツーがつぶやくとまた爆発が起きた。光りがある方向とは反対側の方で爆発と炎が勢いよく起きていた。僕は何か嫌な予感がし、ムッツーに何か言おうとした。
「ムッツー、見て!砂利が燃えてる!」
タッツーが瓦礫の山と砂利の砂漠の堺あたりで火の手が砂利の砂漠の方に回っていたのを発見した。ただの砂利に火が燃え移っていて、砂利の砂漠が火の砂漠になるのであろう勢いで回っていた。
「嘘でしょ」
マナチが口を押えながらたじろいだ。
「やばい、このままだと火にやられる。逃げよう!」
ムッツーが叫ぶ。
「まて、どこに逃げるんだ? あの橋がある方か?」
僕が橋がある方を指でさす。
「ああ、今、他に逃げれるような場所はない。もし仮に……火がここまで来たら、私たちは死んでしまう。それに光りがあるあの場所に、何か手がかりがあると思ってる」
「……たしかにそうだな」
僕はムッツーが言ったことに対して頷き、丘から降りて逃げる準備を始めた。すると他の人たちも丘から降りて火の手から逃げる準備をし、燃えていない方に向かって歩き出した。
「なにがなんだか、わからないよ……」
ハルミンは歩きながら爆発があった方向から空が赤くなっているのを見て言葉が自然を口から出ていた。
「とりあえず火の手が回ってこなさそうなところまで行きましょう」
タッツーがハルミンの手を引くことで、安心させようとしていた。
「大丈夫、きっと大丈夫」
タッツーが自分自身に言い聞かせるようにハルミンに言っていた。
「ヨーちゃん、私たちが先導しよう」
「わかった」
ムッツーとタッツー、そしてハルミンの三人が前を歩いていたが、僕が呼ばれたことでムッツーと二人で先導する事になった。
僕はクリスベクターカスタムを召喚し、ムッツーに頷いた。しかし、彼女は銃を召喚しなかった。何かあったら戦うのは僕の仕事だと腹をくくった。
これからあの燃え盛る瓦礫の山で起きる事が、銃を手にして自衛する必要なことが起きるのではないかという予感がしていた。心臓がドキドキし、正直怖いと思う反面、ワクワクしていた。
特に明日の予定とかも決めずに、とりあえず休もうという形で今日は解散した。
僕はテントに入り、着るものは毎日召喚で取り替えているものの、シャワーやお風呂に入りたいと思った。ペットボトルの水を下着にしみこませて、身体を拭いたりしているものの、さっぱりした感じがしない。簡易シャワーとか召喚できたりしないかなとふと思った。
アビリティ・スキルの生活のところを見て、都合がいいようなものはないかと探した。
「ヨーちゃん、入ってもいい?」
「ん、いいよ」
マナチは無警戒でまたテントの中に入ってきた。ようこそ、狼の家へ歓迎します。何もしませんけどね。
「何していたの?」
「簡易シャワーとかないかなぁと思って」
「え、あるよ?」
なんだって?
「ちょっと狭くて最初は慣れなかったけれど、別に服を脱いだりするのも意識するとパパッと出来ちゃうし、髪を乾かすのはできないからあれだけどね。さっぱりするよ」
「ちょっとシャワー浴びてくる」
「いってらしゃーい、あ、私ここに居てもいい?」
「ん、何もないけれどどうぞ」
「やったー、ありがとう」
僕はテントから出て、砂利の丘を登り、簡易トイレとかなく、テントから影になってる場所に向かった。そして、アビリティ・スキルの生活から簡易シャワーと意識すると発見し、すぐさま召喚した。
服を着たまま、中に入り、カギをかけて服を消した。そして、シャワーを出し、温かさを感じたら全身をくまなく浴びて、石鹸やシャンプーなどあることに気づき身体を洗った。
なぜ、こんなにせかせかしてるかって?
身体を綺麗にすれば、そういう体験がしやすいからだ。清潔感というのはとても大事だ。
僕は念入りに洗い、タオルもあるだろうと意識するとタオルも召喚され、身体を拭き髪の毛も綺麗に拭いた。多少湿ってはいるが、長髪じゃないのでタオルである程度乾いた。
服を召喚しようと思い、ふと身体にそのまま召喚できるかもしれないと思い試してみると一瞬で着替える事に成功した。よし、これなら最中に何かあってもすぐに着替えられるから何も無かった事にも出来るから、慌てて服を着るという事をしなくてもいいじゃないかと歓喜した。
さっぱりした状態でテントに戻ると、マナチは寝袋に入ってもうすでに寝ていた。
入るときに反応が無かったから、そういう事だろうなと思っていた。そしたらその通りだったので、僕はそんなつもりじゃなかった案件だから、自分よ落ち着けと再度言い聞かせた。
寝袋を召喚し、僕も寝ようと準備をしようとしたら、遠くで大きな爆発音が聞こえた。最初はそれが花火だと思ったが、ここは今までいた場所じゃない事を思い出し、すぐに外に出た。
瓦礫の山の方が赤く光っており、僕は、砂利の丘を登り瓦礫の山の方がどうなっているのか確かめる事にした。ムッツーも同じ事を考えていたのか、僕の後に続いて砂利の丘を登ってきた。丘の上から瓦礫の山の方を見ると、そこは至る所に炎が見え、昼間のような明るさがあった。
「ムッツー、瓦礫って燃えたっけ」
「いや、燃えないと思う」
「だよな」
僕は瓦礫が燃えているのを目にし、この砂利の砂漠なら大丈夫だよなと思ってしまった。さらにまた爆発が起こり、炎も一緒に段々と広がっていった。燃えるとは思っていなかった瓦礫も燃え、火の勢いが増していった。
「何、あれ……なんで火が……?」
気が付いたら横にマナチがいた。周りを見るとタッツーやハルミン、ジュリとツバサも一緒に爆発と炎を見ていた。
「何が起きてるの」
タッツーが不安げにムッツーに訪ねていた。爆発がいろんな場所で起きて、瓦礫が燃えているなんて見ればわかるが信じたくない光景だからつい聞いてしまったのだろう。
「あ、あれ見て!あれ!」
ハルミンが指をさした方向は、爆発で瓦礫の山が崩れたのか、今まで見えてなかった大きな川といくつか橋が見えていた。その方角は光りがある方角だった。
「川があったのか……それに橋も……」
ムッツーがつぶやくとまた爆発が起きた。光りがある方向とは反対側の方で爆発と炎が勢いよく起きていた。僕は何か嫌な予感がし、ムッツーに何か言おうとした。
「ムッツー、見て!砂利が燃えてる!」
タッツーが瓦礫の山と砂利の砂漠の堺あたりで火の手が砂利の砂漠の方に回っていたのを発見した。ただの砂利に火が燃え移っていて、砂利の砂漠が火の砂漠になるのであろう勢いで回っていた。
「嘘でしょ」
マナチが口を押えながらたじろいだ。
「やばい、このままだと火にやられる。逃げよう!」
ムッツーが叫ぶ。
「まて、どこに逃げるんだ? あの橋がある方か?」
僕が橋がある方を指でさす。
「ああ、今、他に逃げれるような場所はない。もし仮に……火がここまで来たら、私たちは死んでしまう。それに光りがあるあの場所に、何か手がかりがあると思ってる」
「……たしかにそうだな」
僕はムッツーが言ったことに対して頷き、丘から降りて逃げる準備を始めた。すると他の人たちも丘から降りて火の手から逃げる準備をし、燃えていない方に向かって歩き出した。
「なにがなんだか、わからないよ……」
ハルミンは歩きながら爆発があった方向から空が赤くなっているのを見て言葉が自然を口から出ていた。
「とりあえず火の手が回ってこなさそうなところまで行きましょう」
タッツーがハルミンの手を引くことで、安心させようとしていた。
「大丈夫、きっと大丈夫」
タッツーが自分自身に言い聞かせるようにハルミンに言っていた。
「ヨーちゃん、私たちが先導しよう」
「わかった」
ムッツーとタッツー、そしてハルミンの三人が前を歩いていたが、僕が呼ばれたことでムッツーと二人で先導する事になった。
僕はクリスベクターカスタムを召喚し、ムッツーに頷いた。しかし、彼女は銃を召喚しなかった。何かあったら戦うのは僕の仕事だと腹をくくった。
これからあの燃え盛る瓦礫の山で起きる事が、銃を手にして自衛する必要なことが起きるのではないかという予感がしていた。心臓がドキドキし、正直怖いと思う反面、ワクワクしていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
人間嫌いの冷酷王が、末の息子を無自覚溺愛しています。
西友
ファンタジー
長い間、ありがとうございました!
ラニーリ王国の第五王子として生を受けたアルオ。七歳の時に、大好きな育ての親を産みの親に殺害されてしまう。そして、唯一の友であるモンタギューさえ殺そうとした王族を焼き殺した十二の夏の終わり。
復讐と同時に、期せずして手に入れた国王の地位と、最強の称号。そして、家族殺しの冷酷王という異名。
幼少期に誰も助けてはくれなかった経験から、モンタギューしか信用できず、すっかり人間嫌いとなったアルオ。そんなある日。三歳の末の息子、リオンに出逢う。母親の虐待により声を失くしたリオン。その境遇に自身を重ね、いつしか自覚のないまま過保護になり、自覚のないまま溺愛していくアルオ。
その様子にほっこりするモンタギュー。リオンに何かしようものなら容赦なく殺されると怯える臣下たち。
世界中の者から恐れられ、嫌われていると思い込んでいるアルオ。でも実はそうでもない──ことを、リオンをきっかけに何となく気付いたり、気付かなかったり。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
追い出された万能職に新しい人生が始まりました
東堂大稀(旧:To-do)
ファンタジー
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。
【完結】銀月揺れる、箱庭
東沢さゆる
ファンタジー
王都の下町で暮らすセシルには、悩みがあった。兄と母は銀髪青瞳であるのに、何故か自分は黒髪碧眼。自分はこの家の子供ではないのではないか。やがてとある青年貴族の来訪により、封じられていた事実が明かされる。『身分違いで30のお題』使用。
『アグネイヤ四世』の後日談。
ソロキャンパー俺、今日もS級ダンジョンでのんびり配信。〜地上がパニックになってることを、俺だけが知らない〜
相上和音
ファンタジー
ダンジョン。
そこは常に死と隣り合わせの過酷な世界。
強力な魔物が跋扈し、地形、植物、環境、その全てが侵入者を排除しようと襲いかかってくる。
ひとたび足を踏み入れたなら、命の保証はどこにもない。
肉体より先に精神が壊れ、仮に命が無事でも五体満足でいられる者は、ほんのごく少数だ。
ーーそのはずなのだが。
「今日も一日、元気にソロキャンプしていきたいと思いま〜す」
前人未到のS級ダンジョン深部で、のんびりソロキャンプ配信をする男がいる。
男の名はジロー。
「え、待って。S級ダンジョンで四十階層突破したの、世界初じゃない?」
「学会発表クラスの情報がサラッと出てきやがった。これだからこの人の配信はやめられない」
「なんでこの人、いつも一方的に配信するだけでコメント見ないの!?」
「え? 三ツ首を狩ったってこと? ソロで? A級パーティでも、出くわしたら即撤退のバケモンなのに……」
「なんなんこの人」
ジローが配信をするたびに、世界中が大慌て。
なのになぜか本人にはその自覚がないようで……。
彼は一体何者なのか?
世界中の有力ギルドが、彼を仲間に引き入れようと躍起になっているが、その争奪戦の行方は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる