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第1章
いつだって出会いはデスティニー
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〈Gen〉『まず俺と嫁の出会いは、学生時代だ』
〈Gen〉『俺は生まれも育ちも栃木なんだが、地元の大学に通ってる時、地元の塾で講師のバイトしてたんだよ』
〈Pyonkichi〉『お!バイト先の出会いか!?』
〈Gen〉『そうそうwまぁ出会ってから知ったけど、嫁も同じ大学の、1個下の後輩だったんだがw』
〈Yume〉『地方だと大学の数、そんないっぱいなわけじゃないもんね~』
〈Gen〉『東京に比べるとなwで、まぁそこで出会って』
〈Gen〉『俺と同じ、小学校教師志望ってことを、飲み会で知って』
〈Gen〉『そこからあれよあれよと』
〈Pyonkichi〉『付き合ったんか!』
〈Gen〉『わけではないw』
〈Jack〉『おっとーーーーw』
〈Yukimura〉『だまされた・・・!』
さすがリダ、話に引き付けるのがうまいな!
俺もぴょんとかゆきむらと同じく、だまされたぞ。
でもたしかにそれだけだったら、あっさり教えてくれそうなものかー。
〈Daikon〉『出会ってすぐ付き合ったわけではないのね・・・』
〈Gen〉『ああ。まぁあの時は嫁に彼氏がいてなー』
〈Yume〉『なんと』
〈Pyonkichi〉『そりゃ付き合えねーわなw』
〈Gen〉『俺もそれを聞いてたし、別に意識したことなかったんだよw』
〈Yume〉『学生時代逃したら、どうやって出会うのー?』
〈Pyonkichi〉『合コンでばったりか!?』
〈Daikon〉『・・・ぴょんはそういうの行くんだ』
〈Pyonkichi〉『うるせー!美人はだまってろ!』
〈Daikon〉『ちょ!やめてって言ってるでしょ!』
〈Yukimura〉『美人という言葉を否定しないだい』
〈Yume〉『そりゃ自覚できるレベルだもんね~』
〈Daikon〉『ああもう!』
〈Zero〉『まぁまぁ、リダの話聞こうぜ』
〈Daikon〉『ゼロやんは黙ってて!』
〈Zero〉『なんで!?』
助け船をだしたはずが、なぜか船を乗っ取られて俺が蹴落とされた気分だ。
解せん。解せんぞ……!
〈Gen〉『実は俺、教採1回落ちたんだよなw』
〈Yukimura〉『おお・・・』
〈Zero〉『地方は難しいもんなー』
〈Pyonkichi〉『あー、そうなー』
〈Pyonkichi〉『あたしも地元は落ちたわ』
〈Yume〉『ぴょんの地元ってどこなのー?』
〈Pyonkichi〉『愛知』
〈Daikon〉『手羽先・・・』
〈Jack〉『もしかして、だいは食いしん坊なのかなーーーー?w』
〈Daikon〉『ち、ちがうわよ!』
ちなみに俺は地元の教採も受験したが、普通に落ちたぞ。うん、受かる気がしなかった。だってライバル、ほとんど現役で講師やってる、即戦力感のある人たちだったし。
しかしぴょんは地方からの上京教員仲間だったのか。
そしてだい……たしかにそう言われてみれば、昨日料理を一番頼んでたのはだいだった。
……いや、もう何も言うまい。
〈Yume〉『昨日いっぱい食べてたもんね~』
〈Yume〉『あれであのスタイルとか・・・』
〈Yume〉『女の敵』
〈Daikon〉『な、変なこと言わないで!』
〈Pyonkichi〉『ゆめは好き嫌いなくせw』
あ、ゆめが踏み込んでしまった。
ま、言ったの俺じゃないし、いっか。
〈Yume〉『嫌いなものは嫌いでーす』
〈Pyonkichi〉『あ、そういえば』
〈Pyonkichi〉『先生、ゼロやんはちらちらだいの胸見てました』
うおおおおおおおおおおおおおおおい!!!
〈Zero〉『ちょ!ちが!!』
〈Daikon〉『は?』
〈Zero〉『濡れ衣です!見てません!』
〈Yukimura〉『軽蔑・・・』
まぁほんとは見てたけど!!!!!
〈Yume〉『さすがまな板。よく見てたな~』
〈Pyonkichi〉『おい、ログに呪い込めて殺すぞ?』
〈Yume〉『こわ~いww』
〈Jack〉『オフ会組の仲良し感いいなーーーーw』
〈Daikon〉『どこがよ!』
〈Yukimura〉『いきたかった・・・』
〈Jack〉『7月楽しみーーーーw』
〈Gen〉『ちょっと目を離してる隙に盛り上がってるなw』
〈Gen〉『嫁も早く会いたいって言ってるよw』
〈Jack〉『リダリダ、続きはーーーー?』
ナイスだジャック!
この話が続けば、俺のギルド内での立場が死ぬ危険があったぞ!
授業に脱線はつきものだが、教師が揃うとほんと脱線しまくりだな。
〈Gen〉『おうw』
〈Gen〉『で、まぁ1回落ちた俺は、1年間教採浪人でフリーターだったんだが』
〈Gen〉『翌年無事に合格してなー』
〈Jack〉「おお、おめーーーー」
〈Gen〉『もう8年前だぞw』
〈Jack〉『あ、そっかーーーーw』
〈Gen〉『同じタイミングで教採受けた嫁は、優秀だから1発で受かったんだよw』
〈Yume〉『おお、まさかの赴任先がかぶったとか~?』
〈Daikon〉『そんな奇跡的なことあるかしら・・・』
〈Pyonkichi〉『奇跡の体現者が言ってんじゃねえwww』
〈Yume〉『ほんとだよw』
〈Jack〉『え、何のはなしーーーー?』
〈Daikon〉『き、きにしないで!』
〈Pyonkichi〉『オフ会でのお楽しみにwww』
〈Yukimura〉『気になる・・・』
〈Zero〉『ほんと、何回脱線すんだよ・・・』
〈Gen〉『見てる方は面白いけどなw』
〈Gen〉『赴任先は、一緒ではなかったw』
〈Yume〉『ちがったか~』
〈Pyonkichi〉『リダの話はミスリードうまいなw』
〈Daikon〉『じゃあ、初任者研修?』
〈Yume〉『あ、ありそう!』
〈Gen〉『そう、久々に再会したのは初任者研修だった』
〈Pyonkichi〉『おー、懐かしさに二人の夜がヒートアップ!?』
〈Zero〉『いきなり話をぶっとばすな!』
〈Yume〉『ぴょん・・・』
〈Daikon〉『引くわ・・・』
〈Jack〉『下ネタはだめだよーーーーw』
ほんと、ぴょんは下ネタばっかだな!
そういうノリ嫌いじゃないけど、やっぱログだけじゃ女とは思えねぇ……。
〈Gen〉『ヒートアップ!』
〈Yume〉『え!うそ!?』
〈Daikon〉『まさか!?』
〈Gen〉『なんてことはないw』
〈Jack〉『ですよねーーーーw』
〈Pyonkichi〉『ちっ、外したか』
〈Zero〉『当てる気ねぇだろwww』
〈Yukimura〉『リダも楽しんでそう』
しかしそうなると、どこでどう繋がってくんだ?
あ、これは下ネタじゃないよ。
〈Gen〉『久々に再会して話はしたが、俺も教師なりたてで忙しくてな。正直恋愛どころじゃなかったw』
〈Zero〉『あー、初任のときはそうだよなー』
〈Pyonkichi〉『わかる』
〈Yume〉『同じく』
〈Daikon〉『そうね・・・』
将来の夢を叶えるのがゴールじゃない、スタートだ、とはよく言うが、ほんとにそうなんだよ。
夢を叶えてそれが仕事になっても、そこから夢を叶えるまでにかかった年数以上に、その夢を続ける日々が始まるんだから。
もう、あんなキラキラしてた頃にはもどれねーなー……。
学生から社会人なった1年目は、全てがひっくり返るような忙しさだった。
……我ながらよく【Mocomococlub】の活動やってたもんだわ。
〈Gen〉『働いてると時間はあっという間だが、4年勤めた学校を異動になってな』
〈Yume〉『なるほど、異動先か!』
〈Pyonkichi〉『いや!ここまでの流れだとそうはならないんじゃないか!?』
〈Gen〉『お、さすがぴょんw気づいたかw』
〈Pyonkichi〉『読み切ったぜ!w』
〈Yume〉『むむ』
〈Gen〉『俺も当時は27歳で、まぁ友人たちもけっこう結婚しだしてた頃でな』
〈Zero〉『わかるわー』
〈Jack〉『そだねーーーー』
〈Pyonkichi〉『ここで同意するやつはアラサー』
〈Yume〉『ぴょんもそうじゃんw』
〈Yukimura〉『ぴょんはアラサー』
〈Pyonkichi〉『若いやつらはだまってろ!』
27歳か、今の俺の年齢じゃん。やっぱ、そのくらいなるとけっこう結婚しだすよなー、みんな。
同意するってことは、ジャックも、同い年くらいなのかな。
〈Gen〉『それで、他校に勤めてた同期が、俺に女性を紹介するって話になってな』
〈Yume〉『え、まさか』
〈Daikon〉『その相手が?』
〈Gen〉『とみせかけて』
〈Zero〉『まだ続くのか!』
〈Pyonkichi〉『何転すんだよw』
〈Gen〉『みせかけない』
〈Jack〉『みせかけないんかーーーーいwww』
〈Gen〉『紹介されたのが嫁だったw』
〈Yume〉『長かった!w』
俺もゆめに同意だ。だが、そうやって出会ったと考えると、なんか運命的なものを感じただろうなー。
出会いは運命ってやつか。
〈Daikon〉『同期の紹介で、知り合いと出会うってすごいわね・・・』
〈Pyonkichi〉『だいとゼロやんのほうがすごいわwww』
〈Zero〉『で、紹介で再会して、付き合ったのか?』
〈Gen〉『まー紹介だからな。最初からそういう目的だし。まさかの相手にお互いに最初は笑ったもんだw』
〈Daikon〉『でもなんかいいわね、知ってる人なら最初から安心感あるだろうし』
〈Yume〉『運命か~』
〈Yukimura〉『うん、なんかいいね』
〈Pyonkichi〉『燃え上がるリダのリダ!』
〈Jack〉『そろそろ黙っとけーーーーw』
〈Gen〉『まぁあとはとんとん拍子だよw付き合って、2年前に結婚して、今年の初めに子ども生まれてってな』
〈Yume〉『なるほどね~』
〈Daikon〉『あれ・・・でもリダも嫁キングも、ギルド立ち上げから一緒よね?』
お、だいのやつ面白いとこに気づいたな。
そう言われればたしかにそうだ。
4年前に立ち上げられた【Teachers】。リダと嫁キングが募集してて、じゃっく、だい、俺と立ち上げまもなくに加入したのだが、リダと出会ってLAを始めたとは思えないほど、嫁キングはキャラ育ってたよな。
〈Gen〉『お!いいとこきづくなーw』
〈Gen〉『実は、って言おうと思ってたのにw』
〈Jack〉『付き合ってから嫁キングが始めたわけじゃないんかーーーーw』
〈Gen〉『むしろ、嫁のほうが少し古参プレイヤーだったんだw』
〈Pyonkichi〉『すげえなw奇跡の再会からの、お互いLAプレイヤーww』
〈Gen〉『付き合ってから知ったんだけどなw』
〈Gen〉『で、どうせなら“らしい”ギルド作ろうって話になって、ここを作ったw』
〈Daikon〉『やっぱり、運命だったのね』
〈Gen〉『まー運命なのか必然なのか神のみぞ知ることだが、今は幸せだから、奇跡なんじゃないかな』
〈Gen〉『お前らっていういい仲間にも出会えたしw』
〈Jack〉『いい話――――w』
〈Pyonkichi〉『すげえなw最後いい話にまとめるとか、教師かよw』
〈Zero〉『教師だろうがwww』
〈Gen〉『出会いは大切にしたほうがいいぞw昔の出会いも、今にいつ繋がるかわからんからなw』
〈Yume〉『タメになる言葉だねーw』
〈Yukimura〉『めもめも』
昔の出会いも、今にいつ繋がるかわからない、か……。
たしかに7年前に出会っただいと、今になって実は色んな繋がりが見えてきた。
ぴょんやゆめも、LAで知り合ったのは1年以上前だけど、昨日初めて実際に会った。
亜衣菜からも……今になって連絡がきたし。
全部、意味があるのかな……。
〈Gen〉『ということで、明日の活動もよろしく!』
今日は活動日ではなかったが、なんだかんだリダの話にみんな聞き入って、活動日並に時間が経過していた。
すごいな、時間管理も完璧じゃんか。
〈Daikon〉『明日は、まかせて』
一昨日は調子悪かっただいも、明日は大丈夫そう、だな。
未来の自分の隣には、誰がいるのか。
今までに出会った色んな人々を思い返しながら、俺は今日を終えるのだった。
〈Gen〉『俺は生まれも育ちも栃木なんだが、地元の大学に通ってる時、地元の塾で講師のバイトしてたんだよ』
〈Pyonkichi〉『お!バイト先の出会いか!?』
〈Gen〉『そうそうwまぁ出会ってから知ったけど、嫁も同じ大学の、1個下の後輩だったんだがw』
〈Yume〉『地方だと大学の数、そんないっぱいなわけじゃないもんね~』
〈Gen〉『東京に比べるとなwで、まぁそこで出会って』
〈Gen〉『俺と同じ、小学校教師志望ってことを、飲み会で知って』
〈Gen〉『そこからあれよあれよと』
〈Pyonkichi〉『付き合ったんか!』
〈Gen〉『わけではないw』
〈Jack〉『おっとーーーーw』
〈Yukimura〉『だまされた・・・!』
さすがリダ、話に引き付けるのがうまいな!
俺もぴょんとかゆきむらと同じく、だまされたぞ。
でもたしかにそれだけだったら、あっさり教えてくれそうなものかー。
〈Daikon〉『出会ってすぐ付き合ったわけではないのね・・・』
〈Gen〉『ああ。まぁあの時は嫁に彼氏がいてなー』
〈Yume〉『なんと』
〈Pyonkichi〉『そりゃ付き合えねーわなw』
〈Gen〉『俺もそれを聞いてたし、別に意識したことなかったんだよw』
〈Yume〉『学生時代逃したら、どうやって出会うのー?』
〈Pyonkichi〉『合コンでばったりか!?』
〈Daikon〉『・・・ぴょんはそういうの行くんだ』
〈Pyonkichi〉『うるせー!美人はだまってろ!』
〈Daikon〉『ちょ!やめてって言ってるでしょ!』
〈Yukimura〉『美人という言葉を否定しないだい』
〈Yume〉『そりゃ自覚できるレベルだもんね~』
〈Daikon〉『ああもう!』
〈Zero〉『まぁまぁ、リダの話聞こうぜ』
〈Daikon〉『ゼロやんは黙ってて!』
〈Zero〉『なんで!?』
助け船をだしたはずが、なぜか船を乗っ取られて俺が蹴落とされた気分だ。
解せん。解せんぞ……!
〈Gen〉『実は俺、教採1回落ちたんだよなw』
〈Yukimura〉『おお・・・』
〈Zero〉『地方は難しいもんなー』
〈Pyonkichi〉『あー、そうなー』
〈Pyonkichi〉『あたしも地元は落ちたわ』
〈Yume〉『ぴょんの地元ってどこなのー?』
〈Pyonkichi〉『愛知』
〈Daikon〉『手羽先・・・』
〈Jack〉『もしかして、だいは食いしん坊なのかなーーーー?w』
〈Daikon〉『ち、ちがうわよ!』
ちなみに俺は地元の教採も受験したが、普通に落ちたぞ。うん、受かる気がしなかった。だってライバル、ほとんど現役で講師やってる、即戦力感のある人たちだったし。
しかしぴょんは地方からの上京教員仲間だったのか。
そしてだい……たしかにそう言われてみれば、昨日料理を一番頼んでたのはだいだった。
……いや、もう何も言うまい。
〈Yume〉『昨日いっぱい食べてたもんね~』
〈Yume〉『あれであのスタイルとか・・・』
〈Yume〉『女の敵』
〈Daikon〉『な、変なこと言わないで!』
〈Pyonkichi〉『ゆめは好き嫌いなくせw』
あ、ゆめが踏み込んでしまった。
ま、言ったの俺じゃないし、いっか。
〈Yume〉『嫌いなものは嫌いでーす』
〈Pyonkichi〉『あ、そういえば』
〈Pyonkichi〉『先生、ゼロやんはちらちらだいの胸見てました』
うおおおおおおおおおおおおおおおい!!!
〈Zero〉『ちょ!ちが!!』
〈Daikon〉『は?』
〈Zero〉『濡れ衣です!見てません!』
〈Yukimura〉『軽蔑・・・』
まぁほんとは見てたけど!!!!!
〈Yume〉『さすがまな板。よく見てたな~』
〈Pyonkichi〉『おい、ログに呪い込めて殺すぞ?』
〈Yume〉『こわ~いww』
〈Jack〉『オフ会組の仲良し感いいなーーーーw』
〈Daikon〉『どこがよ!』
〈Yukimura〉『いきたかった・・・』
〈Jack〉『7月楽しみーーーーw』
〈Gen〉『ちょっと目を離してる隙に盛り上がってるなw』
〈Gen〉『嫁も早く会いたいって言ってるよw』
〈Jack〉『リダリダ、続きはーーーー?』
ナイスだジャック!
この話が続けば、俺のギルド内での立場が死ぬ危険があったぞ!
授業に脱線はつきものだが、教師が揃うとほんと脱線しまくりだな。
〈Gen〉『おうw』
〈Gen〉『で、まぁ1回落ちた俺は、1年間教採浪人でフリーターだったんだが』
〈Gen〉『翌年無事に合格してなー』
〈Jack〉「おお、おめーーーー」
〈Gen〉『もう8年前だぞw』
〈Jack〉『あ、そっかーーーーw』
〈Gen〉『同じタイミングで教採受けた嫁は、優秀だから1発で受かったんだよw』
〈Yume〉『おお、まさかの赴任先がかぶったとか~?』
〈Daikon〉『そんな奇跡的なことあるかしら・・・』
〈Pyonkichi〉『奇跡の体現者が言ってんじゃねえwww』
〈Yume〉『ほんとだよw』
〈Jack〉『え、何のはなしーーーー?』
〈Daikon〉『き、きにしないで!』
〈Pyonkichi〉『オフ会でのお楽しみにwww』
〈Yukimura〉『気になる・・・』
〈Zero〉『ほんと、何回脱線すんだよ・・・』
〈Gen〉『見てる方は面白いけどなw』
〈Gen〉『赴任先は、一緒ではなかったw』
〈Yume〉『ちがったか~』
〈Pyonkichi〉『リダの話はミスリードうまいなw』
〈Daikon〉『じゃあ、初任者研修?』
〈Yume〉『あ、ありそう!』
〈Gen〉『そう、久々に再会したのは初任者研修だった』
〈Pyonkichi〉『おー、懐かしさに二人の夜がヒートアップ!?』
〈Zero〉『いきなり話をぶっとばすな!』
〈Yume〉『ぴょん・・・』
〈Daikon〉『引くわ・・・』
〈Jack〉『下ネタはだめだよーーーーw』
ほんと、ぴょんは下ネタばっかだな!
そういうノリ嫌いじゃないけど、やっぱログだけじゃ女とは思えねぇ……。
〈Gen〉『ヒートアップ!』
〈Yume〉『え!うそ!?』
〈Daikon〉『まさか!?』
〈Gen〉『なんてことはないw』
〈Jack〉『ですよねーーーーw』
〈Pyonkichi〉『ちっ、外したか』
〈Zero〉『当てる気ねぇだろwww』
〈Yukimura〉『リダも楽しんでそう』
しかしそうなると、どこでどう繋がってくんだ?
あ、これは下ネタじゃないよ。
〈Gen〉『久々に再会して話はしたが、俺も教師なりたてで忙しくてな。正直恋愛どころじゃなかったw』
〈Zero〉『あー、初任のときはそうだよなー』
〈Pyonkichi〉『わかる』
〈Yume〉『同じく』
〈Daikon〉『そうね・・・』
将来の夢を叶えるのがゴールじゃない、スタートだ、とはよく言うが、ほんとにそうなんだよ。
夢を叶えてそれが仕事になっても、そこから夢を叶えるまでにかかった年数以上に、その夢を続ける日々が始まるんだから。
もう、あんなキラキラしてた頃にはもどれねーなー……。
学生から社会人なった1年目は、全てがひっくり返るような忙しさだった。
……我ながらよく【Mocomococlub】の活動やってたもんだわ。
〈Gen〉『働いてると時間はあっという間だが、4年勤めた学校を異動になってな』
〈Yume〉『なるほど、異動先か!』
〈Pyonkichi〉『いや!ここまでの流れだとそうはならないんじゃないか!?』
〈Gen〉『お、さすがぴょんw気づいたかw』
〈Pyonkichi〉『読み切ったぜ!w』
〈Yume〉『むむ』
〈Gen〉『俺も当時は27歳で、まぁ友人たちもけっこう結婚しだしてた頃でな』
〈Zero〉『わかるわー』
〈Jack〉『そだねーーーー』
〈Pyonkichi〉『ここで同意するやつはアラサー』
〈Yume〉『ぴょんもそうじゃんw』
〈Yukimura〉『ぴょんはアラサー』
〈Pyonkichi〉『若いやつらはだまってろ!』
27歳か、今の俺の年齢じゃん。やっぱ、そのくらいなるとけっこう結婚しだすよなー、みんな。
同意するってことは、ジャックも、同い年くらいなのかな。
〈Gen〉『それで、他校に勤めてた同期が、俺に女性を紹介するって話になってな』
〈Yume〉『え、まさか』
〈Daikon〉『その相手が?』
〈Gen〉『とみせかけて』
〈Zero〉『まだ続くのか!』
〈Pyonkichi〉『何転すんだよw』
〈Gen〉『みせかけない』
〈Jack〉『みせかけないんかーーーーいwww』
〈Gen〉『紹介されたのが嫁だったw』
〈Yume〉『長かった!w』
俺もゆめに同意だ。だが、そうやって出会ったと考えると、なんか運命的なものを感じただろうなー。
出会いは運命ってやつか。
〈Daikon〉『同期の紹介で、知り合いと出会うってすごいわね・・・』
〈Pyonkichi〉『だいとゼロやんのほうがすごいわwww』
〈Zero〉『で、紹介で再会して、付き合ったのか?』
〈Gen〉『まー紹介だからな。最初からそういう目的だし。まさかの相手にお互いに最初は笑ったもんだw』
〈Daikon〉『でもなんかいいわね、知ってる人なら最初から安心感あるだろうし』
〈Yume〉『運命か~』
〈Yukimura〉『うん、なんかいいね』
〈Pyonkichi〉『燃え上がるリダのリダ!』
〈Jack〉『そろそろ黙っとけーーーーw』
〈Gen〉『まぁあとはとんとん拍子だよw付き合って、2年前に結婚して、今年の初めに子ども生まれてってな』
〈Yume〉『なるほどね~』
〈Daikon〉『あれ・・・でもリダも嫁キングも、ギルド立ち上げから一緒よね?』
お、だいのやつ面白いとこに気づいたな。
そう言われればたしかにそうだ。
4年前に立ち上げられた【Teachers】。リダと嫁キングが募集してて、じゃっく、だい、俺と立ち上げまもなくに加入したのだが、リダと出会ってLAを始めたとは思えないほど、嫁キングはキャラ育ってたよな。
〈Gen〉『お!いいとこきづくなーw』
〈Gen〉『実は、って言おうと思ってたのにw』
〈Jack〉『付き合ってから嫁キングが始めたわけじゃないんかーーーーw』
〈Gen〉『むしろ、嫁のほうが少し古参プレイヤーだったんだw』
〈Pyonkichi〉『すげえなw奇跡の再会からの、お互いLAプレイヤーww』
〈Gen〉『付き合ってから知ったんだけどなw』
〈Gen〉『で、どうせなら“らしい”ギルド作ろうって話になって、ここを作ったw』
〈Daikon〉『やっぱり、運命だったのね』
〈Gen〉『まー運命なのか必然なのか神のみぞ知ることだが、今は幸せだから、奇跡なんじゃないかな』
〈Gen〉『お前らっていういい仲間にも出会えたしw』
〈Jack〉『いい話――――w』
〈Pyonkichi〉『すげえなw最後いい話にまとめるとか、教師かよw』
〈Zero〉『教師だろうがwww』
〈Gen〉『出会いは大切にしたほうがいいぞw昔の出会いも、今にいつ繋がるかわからんからなw』
〈Yume〉『タメになる言葉だねーw』
〈Yukimura〉『めもめも』
昔の出会いも、今にいつ繋がるかわからない、か……。
たしかに7年前に出会っただいと、今になって実は色んな繋がりが見えてきた。
ぴょんやゆめも、LAで知り合ったのは1年以上前だけど、昨日初めて実際に会った。
亜衣菜からも……今になって連絡がきたし。
全部、意味があるのかな……。
〈Gen〉『ということで、明日の活動もよろしく!』
今日は活動日ではなかったが、なんだかんだリダの話にみんな聞き入って、活動日並に時間が経過していた。
すごいな、時間管理も完璧じゃんか。
〈Daikon〉『明日は、まかせて』
一昨日は調子悪かっただいも、明日は大丈夫そう、だな。
未来の自分の隣には、誰がいるのか。
今までに出会った色んな人々を思い返しながら、俺は今日を終えるのだった。
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