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第1章
第12話 ささやかな歓迎会
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「義姉さん、どう言う事なんだよ!」
「いきなり何の話だ?」
「留学生だよ! 何で隣なんだ! あと服はちゃんと着ろ!」
この人、仕事はちゃんと出来るのに私生活は本当に残念だ。残念と言うか、終わっている。料理は出来ないし洗濯も下手くそ、掃除をやれば逆に散らかるモンスター。
あまりにも出来ないものだから、俺が出来る様になるしか無かった。お陰様でブラジャーの洗濯方法まで知っている。
中々居ないだろ、ブラジャーの正しい洗濯方法を知っている男子高校生なんて。俺は悲しいよ、これが義姉の本当の姿なんだよ。
学校の男子達が知らない、残念過ぎる真の姿だ。毎日パリッとしたスーツを着られているのは、俺が用意しているからなんだぞ。
「コンビなのだから、近い方が良いだろ?」
「いや、そうだけどさ! 同級生の男子の隣は不味いだろ!」
「何故だ? お前は何かする気なのか?」
「しねぇよ!!」
なら問題ないだろと呆れ顔だ。どうして分かってくれないのだろう。思春期の男子高校生に対する思い遣りを下さい。
そしてほぼ下着みたいな格好でウロウロするな。義理とは言っても姉で、本来は従姉なんだから多少は気にしろ。ギリギリ結婚出来る男と、一緒なのを忘れるな。別に何もしないけどさ。
「それよりほれ、使え」
「え? 何これ? 野菜にお好み焼き粉?」
「留学生の歓迎会をする」
「ああ。って作るのは俺じゃねーか!?」
使えじゃないんだよな。横暴が過ぎるだろ相変わらず。まあ作るのは構わないけど。構わないけど、色々と先に言っといてくれませんかねぇ! 説明不足過ぎるんだよな、何年経っても変わりませんねぇ。
「つか、この時期にホットプレートは暑くない?」
「クーラー掛ければ良いだろ? たまにはそう言うのも悪くない」
「まあ、それなら良いか?」
家賃諸々を払ってくれている人が、それで良いと言うならやりましょうとも。6月の少々蒸し暑い中、クーラー掛けてお好み焼きですか。
嫌いじゃないけどね、そう言うのも。これも日本ならではの歓迎として良いのか?
「彼女は知っているのだよな?」
「19時と伝えてある」
「そっちにはちゃんと説明するのかよ」
「じゃ、任せた」
なんとも説明不足で横暴な保護者に丸投げされつつも、その必要性は理解出来るので仕方なく従う。これから彼女と仲良くして行く必要があるのは間違いないのだから。
それから暫く用意を進めつつ、細かいやる事を済ませて居たら約束の19時になった。チャイムの音が鳴ったので、玄関まで迎えに行く。
「どうしたの、その格好?」
「俺が家事を全部やっているんだよ」
「へ~、家事得意なの?」
「出来る様になる必要があってね。さ、上がってくれ」
彼女を連れてリビングに行けば、多少はマシな格好になった義姉が居た。あくまで多少で、ダラシの無さは消えていないが。
多少なりとも客を招く自覚程度はあったらしい。それでもだいぶ適当な格好だ、ほぼパジャマじゃないか。そのまま寝られるだろソレ。
「お邪魔します、学園長」
「お堅い空気にするつもりは無い。気楽にしてくれ」
「分かりました」
「お好み焼きなんだけど、食べた事ある?」
「大丈夫、母が日本人だから知っているよ」
それなら良かった。日本だと鍋とかお好み焼き辺りが小規模の歓迎会で使い易い。だけどアメリカのホームパーティでは出ないだろうから、そこだけが気になっていたのだ。余計な心配だった様で何よりだ。
この前冷凍しておいた、良い豚肉があったのでせっかくだから使おう。スーパーでは売っていない高級品だ。
義姉さん宛てに送られて来た、返礼品だった。これなら歓迎会にもピッタリの、特別感があって良いだろう。
「ソースとマヨネーズはお好みで」
「分かったわ」
「箸で、問題ないか?」
「ええ、大丈夫。慣れているから」
それから暫く、当たり障りない会話を続けていた。パートナーになったのは、まあ思う所はあれど解消を宣言するほど嫌ではないから。
そうである以上は、相手の事を知っていく必要もある。そしてこっちの事も知って貰わねばならない。これまでどうして来たかとか、そう言う情報交換を行っていく。
「一つ、良いか」
「ん? 何だよ義姉さん」
「あまり気分の良い話ではないがな、大切な話がある」
あまり気分が良くないのなら、この場では避けて欲しい気もするのだが。せっかく和やかな歓迎会なのだから。ただそれでも話すと言うのであれば、何か理由があるのだろう。
「お前達2人には、共通点がある」
「共通点、ですか?」
「お前達は2人共、魔導犯罪で両親を亡くしている」
「「っ!?」」
お互いに驚いて目を向け合う。彼女も、俺と同じなのか? 今時そんな偶然、そう珍しい事でもないが、こうしてコンビを組まされた意図は理解出来た。そこだったのか、俺達の道が交わった理由は。
似た様な経験をした執行者同士だから、こんな話が出て来たのか。今になった理由はまだ不明だが、確かに相性は良いのかも知れない。
「同じ傷を持ち、魔導犯罪を許さない者同士だと言う事を忘れるなよ」
「……ああ、分かったよ」
「分かりました」
確かに気分の良い話題では無かったけど、これは良い出会いだったのかも知れない。俺が探し求めていたパートナー。
望んでいた存在は、同じぐらい魔導犯罪を憎む者。絶対に許さないと、確固たる信念を持つ者。
それが現れたと言うなら、俺の願いが叶う日もいつか来るかも知れない。もしかしたら、彼女も似た様な事を考えているのだろうか。
変な子だと思っていたけど、親近感が湧き始めて居た。この子となら、上手くやれるかも知れない。その後も雑談を暫くしてから、この場はお開きとなった。
案外義姉さんも、色々考えていたのかも知れないな。心の中で感謝しつつ、寝る為に自室へと戻るとヤツが居た。
「何だよ、居たのかよ」
「清志、あの娘はオススメしないわ」
「は? 何だよ急に。留学生か?」
「あれは歪過ぎる。子孫を残せるか分からない」
急に居なくなって急に帰って来たと思えば、いきなり何の話だ。別に彼女とそう言う関係になるつもりは無いし、そんな事を判断基準にするつもりもない。
大体、かなり失礼だろうそんなの。そもそも何を見て歪なんだよ。変わっているのは確かだが、歪とまでは言えない。
「彼女とはそんな関係になるつもりは無いよ」
「そう。忠告はしたからね」
「はいはい、お前も早く戻れよ」
真っ黒な和服の女が、徐々に薄くなり消えて行く。俺の体を通じて、黄泉の国へと帰って行った。今は自分の内側に、その存在を感じられる。
何がしたかったのか分からないが、今そんな事はどうでも良い。明日に備えて眠ろう。
「いきなり何の話だ?」
「留学生だよ! 何で隣なんだ! あと服はちゃんと着ろ!」
この人、仕事はちゃんと出来るのに私生活は本当に残念だ。残念と言うか、終わっている。料理は出来ないし洗濯も下手くそ、掃除をやれば逆に散らかるモンスター。
あまりにも出来ないものだから、俺が出来る様になるしか無かった。お陰様でブラジャーの洗濯方法まで知っている。
中々居ないだろ、ブラジャーの正しい洗濯方法を知っている男子高校生なんて。俺は悲しいよ、これが義姉の本当の姿なんだよ。
学校の男子達が知らない、残念過ぎる真の姿だ。毎日パリッとしたスーツを着られているのは、俺が用意しているからなんだぞ。
「コンビなのだから、近い方が良いだろ?」
「いや、そうだけどさ! 同級生の男子の隣は不味いだろ!」
「何故だ? お前は何かする気なのか?」
「しねぇよ!!」
なら問題ないだろと呆れ顔だ。どうして分かってくれないのだろう。思春期の男子高校生に対する思い遣りを下さい。
そしてほぼ下着みたいな格好でウロウロするな。義理とは言っても姉で、本来は従姉なんだから多少は気にしろ。ギリギリ結婚出来る男と、一緒なのを忘れるな。別に何もしないけどさ。
「それよりほれ、使え」
「え? 何これ? 野菜にお好み焼き粉?」
「留学生の歓迎会をする」
「ああ。って作るのは俺じゃねーか!?」
使えじゃないんだよな。横暴が過ぎるだろ相変わらず。まあ作るのは構わないけど。構わないけど、色々と先に言っといてくれませんかねぇ! 説明不足過ぎるんだよな、何年経っても変わりませんねぇ。
「つか、この時期にホットプレートは暑くない?」
「クーラー掛ければ良いだろ? たまにはそう言うのも悪くない」
「まあ、それなら良いか?」
家賃諸々を払ってくれている人が、それで良いと言うならやりましょうとも。6月の少々蒸し暑い中、クーラー掛けてお好み焼きですか。
嫌いじゃないけどね、そう言うのも。これも日本ならではの歓迎として良いのか?
「彼女は知っているのだよな?」
「19時と伝えてある」
「そっちにはちゃんと説明するのかよ」
「じゃ、任せた」
なんとも説明不足で横暴な保護者に丸投げされつつも、その必要性は理解出来るので仕方なく従う。これから彼女と仲良くして行く必要があるのは間違いないのだから。
それから暫く用意を進めつつ、細かいやる事を済ませて居たら約束の19時になった。チャイムの音が鳴ったので、玄関まで迎えに行く。
「どうしたの、その格好?」
「俺が家事を全部やっているんだよ」
「へ~、家事得意なの?」
「出来る様になる必要があってね。さ、上がってくれ」
彼女を連れてリビングに行けば、多少はマシな格好になった義姉が居た。あくまで多少で、ダラシの無さは消えていないが。
多少なりとも客を招く自覚程度はあったらしい。それでもだいぶ適当な格好だ、ほぼパジャマじゃないか。そのまま寝られるだろソレ。
「お邪魔します、学園長」
「お堅い空気にするつもりは無い。気楽にしてくれ」
「分かりました」
「お好み焼きなんだけど、食べた事ある?」
「大丈夫、母が日本人だから知っているよ」
それなら良かった。日本だと鍋とかお好み焼き辺りが小規模の歓迎会で使い易い。だけどアメリカのホームパーティでは出ないだろうから、そこだけが気になっていたのだ。余計な心配だった様で何よりだ。
この前冷凍しておいた、良い豚肉があったのでせっかくだから使おう。スーパーでは売っていない高級品だ。
義姉さん宛てに送られて来た、返礼品だった。これなら歓迎会にもピッタリの、特別感があって良いだろう。
「ソースとマヨネーズはお好みで」
「分かったわ」
「箸で、問題ないか?」
「ええ、大丈夫。慣れているから」
それから暫く、当たり障りない会話を続けていた。パートナーになったのは、まあ思う所はあれど解消を宣言するほど嫌ではないから。
そうである以上は、相手の事を知っていく必要もある。そしてこっちの事も知って貰わねばならない。これまでどうして来たかとか、そう言う情報交換を行っていく。
「一つ、良いか」
「ん? 何だよ義姉さん」
「あまり気分の良い話ではないがな、大切な話がある」
あまり気分が良くないのなら、この場では避けて欲しい気もするのだが。せっかく和やかな歓迎会なのだから。ただそれでも話すと言うのであれば、何か理由があるのだろう。
「お前達2人には、共通点がある」
「共通点、ですか?」
「お前達は2人共、魔導犯罪で両親を亡くしている」
「「っ!?」」
お互いに驚いて目を向け合う。彼女も、俺と同じなのか? 今時そんな偶然、そう珍しい事でもないが、こうしてコンビを組まされた意図は理解出来た。そこだったのか、俺達の道が交わった理由は。
似た様な経験をした執行者同士だから、こんな話が出て来たのか。今になった理由はまだ不明だが、確かに相性は良いのかも知れない。
「同じ傷を持ち、魔導犯罪を許さない者同士だと言う事を忘れるなよ」
「……ああ、分かったよ」
「分かりました」
確かに気分の良い話題では無かったけど、これは良い出会いだったのかも知れない。俺が探し求めていたパートナー。
望んでいた存在は、同じぐらい魔導犯罪を憎む者。絶対に許さないと、確固たる信念を持つ者。
それが現れたと言うなら、俺の願いが叶う日もいつか来るかも知れない。もしかしたら、彼女も似た様な事を考えているのだろうか。
変な子だと思っていたけど、親近感が湧き始めて居た。この子となら、上手くやれるかも知れない。その後も雑談を暫くしてから、この場はお開きとなった。
案外義姉さんも、色々考えていたのかも知れないな。心の中で感謝しつつ、寝る為に自室へと戻るとヤツが居た。
「何だよ、居たのかよ」
「清志、あの娘はオススメしないわ」
「は? 何だよ急に。留学生か?」
「あれは歪過ぎる。子孫を残せるか分からない」
急に居なくなって急に帰って来たと思えば、いきなり何の話だ。別に彼女とそう言う関係になるつもりは無いし、そんな事を判断基準にするつもりもない。
大体、かなり失礼だろうそんなの。そもそも何を見て歪なんだよ。変わっているのは確かだが、歪とまでは言えない。
「彼女とはそんな関係になるつもりは無いよ」
「そう。忠告はしたからね」
「はいはい、お前も早く戻れよ」
真っ黒な和服の女が、徐々に薄くなり消えて行く。俺の体を通じて、黄泉の国へと帰って行った。今は自分の内側に、その存在を感じられる。
何がしたかったのか分からないが、今そんな事はどうでも良い。明日に備えて眠ろう。
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