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第1章
第5話 留学生と模擬戦と
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「おいおい、転校生が来るってよ!」
「え~留学生って聞いたけど」
「すげぇ可愛い子だったらしいぜ」
教室に入るなり、もうクラスメイトが大盛り上がりだった。初等部からのエスカレーター組が、この学校の8割を占める。
外部からの高等部受験者はあまり多くない。これでも日本有数の名門校ではあるから、転入するにはかなりの実力が必要だ。
つまり、こう言ったイベントはレアである。本来なら俺も、盛り上がれたんだがなぁ。当事者であるから、盛り上がろうとは思えない。
「よぉ清志! 聞いたか? 留学生の噂」
「あ、ああ。まあな」
「何だよ! 反応わりぃな、お前も賭けしねぇ?」
「いや、すまん。俺は良いわ」
皆優秀なんだけど、馬鹿騒ぎが大好きな連中だからこう言う時に困る。イベント毎があればすぐ賭けだ何だと騒ぎ始める。
まあ、俺もわりと参加するんだけども。お陰で学食の割引券がまだ100枚ほどカバンに入っている。新任教師の得意魔術を当てる賭けで勝った戦利品だ。
金には困っていないけど、そうやって遊ぶ楽しみはやらないと得られないから。
馬鹿騒ぎをしているクラスメイト達を尻目に、その時が来るのをただ待ち続ける。就職の面接って、これぐらい緊張するんだろうか?
俺は既に正式な執行者だから、既に就職しちゃってるけど。今通っているのは、学園を卒業したと言う証明が必要なだけだ。
もう仕事をしているけど、一応卒業資格は必要なんだよな。優秀な人間を遊ばせる暇はないと言うのが、協会の長が普段から良く言っている言葉だ。
だからこのクラスには、既に仕事をしている奴が多く在籍している。今日来る留学生も、その1人になるんだが果たして。
運命の時を告げるチャイムの音が学園中に鳴り響く。もうそろそろ担任が留学生を連れてやって来る。さあ、覚悟を決めよう。頼むぞ、良い人であります様に。
「ほらほらー座れ君達ーホームルームだよ」
魔法戦技科の教師であり、俺達A組の担任教師である木花多恵子先生が姿を現す。俺達男子生徒と変わらないぐらいの長身と、長い茶髪のポニーテールが特徴の女性だ。
キリッとした顔立ちで美しく、女子からの人気も高い。当然男子からも人気はある。義姉さんとは同級生であり、当時から2人してモテていたらしい。
実際学園でも、木花先生か義姉さんかで派閥が分かれている。俺は義姉に欲情する趣味はないので、どちらかと言えば木花先生派だ。と言うかぶっちゃけ興味はない。美人だとは思うけれど。
「さて、今日から留学生がこのクラスに来ます。さ、入って」
「はい」
ガラガラと教室の扉を開けて入って来たのは、170cmぐらいの高めの背丈をした金髪の美少女だった。
くっきりとした目鼻立ちはアメリカ人らしさを感じるが、どことなく日本人っぽい雰囲気もある。これは、ハーフって事だろうか?
「Hello……じゃなかった初めまして。アイナ・クラーク・三島です。母が日本人だったから、日本語は大丈夫です」
「クラークさんで良いのー?」
「アイナで良いよ!」
気さくな連中が幾つかの問答を繰り返す。彼女が可愛いからと言うのもあるが、うちの生徒は外部からの転入生や留学生に飢えている。
暫くは話題の中心になるだろう。外見はもちろん、そのランクについて。しかし、俺は別の事に意識が行っていた。どう見てもBランク程度の魔力しか感じられない。
これの何処がSランクなんだ? Aランクにすら遠く及ばない魔力量だろう。隠蔽がよほど得意なのか?
「っ!?」
じっくり観察していたせいか、バッチリ目が合ってしまった。向こうは微笑み返してくれたが、流石に不躾が過ぎた。
探るような目で女性を眺めるなんて、失礼にも程があるだろう。早速やらかしてしまったではないか。もういきなりから減点行為、先が思い遣られる。
「それから、彼女は今日から神坂君のパートナーになります」
「「「……」」」
先程までとは打って変わった空気だ。それまでは和やかな歓迎ムードだったのに、クラスメイト達の探るような視線が俺と彼女を行ったり来たり。
そりゃそうだろう、A組は優秀な生徒が集まるクラスだ。すぐに彼女の魔力量には気付いただろう。
それでも歓迎ムードだったのは、技術者タイプだと考えたからだ。技術者タイプなら、Bランク魔術師でも優秀な者は少なくない。
しかし戦闘職、まして執行者をやっている俺のパートナーをやるとなれば話は変わる。
「ハイハイ、ジロジロ見ないの。見た目じゃ分からないけど、彼女もSランクの執行者です」
「え、マジで?」
「嘘でしょ?」
「私とそんなに魔力量変わらないんじゃ……」
当然の疑問だ、俺だって疑っている。優秀と事前に聞いていなければ絶対に信じなかった。予め軍属と聞いていたから、最初から動きに注意していた。
あれは相当に戦闘経験を積んだ者の動きだ。教室に来てからずっと、一切の隙がない。もし斬り掛かれば、絶対に反撃を食らうと確信している。
「お待ち下さる? 本当にこの方、Sランクですの?」
「まあ、そうなるわよね? と言う訳で、1限目の魔法戦技は模擬戦とします!」
「「「おぉーー!!」」」
流石木花先生、うちのクラスを良く理解しておいでで。お祭り好きの連中だから、これはかなり盛り上がるだろう。
それに俺も彼女の実力を知る良い機会だ。こちらの手を隠したままで少々悪い気もするが、今回は見学させて貰おう。すまんなシャーロット、お前に任せた。
「学園長の許可は貰っていますし、本人も了承済みです」
「へぇ? そうでしたの」
「言い出しっぺの法則で、ウィルソンさんにお願いしても?」
「構いませんわ! 英国名門の娘ですから、ここで逃げたり致しませんわ!」
だよな、お前ならそう言うと思ったよ。利用するみたいで悪いけどな、言い出したのがお前で良かったよ。
Aランク魔術師でもトップクラスのお前に勝てるなら、Sランクと言うのも頷ける。神を持たないSランク、その実力を測らせてもらう。
「魔法戦技を受けない生徒も、見たいならちゃんと見学申請を入れる様に! ではホームルームを終わります」
「え~留学生って聞いたけど」
「すげぇ可愛い子だったらしいぜ」
教室に入るなり、もうクラスメイトが大盛り上がりだった。初等部からのエスカレーター組が、この学校の8割を占める。
外部からの高等部受験者はあまり多くない。これでも日本有数の名門校ではあるから、転入するにはかなりの実力が必要だ。
つまり、こう言ったイベントはレアである。本来なら俺も、盛り上がれたんだがなぁ。当事者であるから、盛り上がろうとは思えない。
「よぉ清志! 聞いたか? 留学生の噂」
「あ、ああ。まあな」
「何だよ! 反応わりぃな、お前も賭けしねぇ?」
「いや、すまん。俺は良いわ」
皆優秀なんだけど、馬鹿騒ぎが大好きな連中だからこう言う時に困る。イベント毎があればすぐ賭けだ何だと騒ぎ始める。
まあ、俺もわりと参加するんだけども。お陰で学食の割引券がまだ100枚ほどカバンに入っている。新任教師の得意魔術を当てる賭けで勝った戦利品だ。
金には困っていないけど、そうやって遊ぶ楽しみはやらないと得られないから。
馬鹿騒ぎをしているクラスメイト達を尻目に、その時が来るのをただ待ち続ける。就職の面接って、これぐらい緊張するんだろうか?
俺は既に正式な執行者だから、既に就職しちゃってるけど。今通っているのは、学園を卒業したと言う証明が必要なだけだ。
もう仕事をしているけど、一応卒業資格は必要なんだよな。優秀な人間を遊ばせる暇はないと言うのが、協会の長が普段から良く言っている言葉だ。
だからこのクラスには、既に仕事をしている奴が多く在籍している。今日来る留学生も、その1人になるんだが果たして。
運命の時を告げるチャイムの音が学園中に鳴り響く。もうそろそろ担任が留学生を連れてやって来る。さあ、覚悟を決めよう。頼むぞ、良い人であります様に。
「ほらほらー座れ君達ーホームルームだよ」
魔法戦技科の教師であり、俺達A組の担任教師である木花多恵子先生が姿を現す。俺達男子生徒と変わらないぐらいの長身と、長い茶髪のポニーテールが特徴の女性だ。
キリッとした顔立ちで美しく、女子からの人気も高い。当然男子からも人気はある。義姉さんとは同級生であり、当時から2人してモテていたらしい。
実際学園でも、木花先生か義姉さんかで派閥が分かれている。俺は義姉に欲情する趣味はないので、どちらかと言えば木花先生派だ。と言うかぶっちゃけ興味はない。美人だとは思うけれど。
「さて、今日から留学生がこのクラスに来ます。さ、入って」
「はい」
ガラガラと教室の扉を開けて入って来たのは、170cmぐらいの高めの背丈をした金髪の美少女だった。
くっきりとした目鼻立ちはアメリカ人らしさを感じるが、どことなく日本人っぽい雰囲気もある。これは、ハーフって事だろうか?
「Hello……じゃなかった初めまして。アイナ・クラーク・三島です。母が日本人だったから、日本語は大丈夫です」
「クラークさんで良いのー?」
「アイナで良いよ!」
気さくな連中が幾つかの問答を繰り返す。彼女が可愛いからと言うのもあるが、うちの生徒は外部からの転入生や留学生に飢えている。
暫くは話題の中心になるだろう。外見はもちろん、そのランクについて。しかし、俺は別の事に意識が行っていた。どう見てもBランク程度の魔力しか感じられない。
これの何処がSランクなんだ? Aランクにすら遠く及ばない魔力量だろう。隠蔽がよほど得意なのか?
「っ!?」
じっくり観察していたせいか、バッチリ目が合ってしまった。向こうは微笑み返してくれたが、流石に不躾が過ぎた。
探るような目で女性を眺めるなんて、失礼にも程があるだろう。早速やらかしてしまったではないか。もういきなりから減点行為、先が思い遣られる。
「それから、彼女は今日から神坂君のパートナーになります」
「「「……」」」
先程までとは打って変わった空気だ。それまでは和やかな歓迎ムードだったのに、クラスメイト達の探るような視線が俺と彼女を行ったり来たり。
そりゃそうだろう、A組は優秀な生徒が集まるクラスだ。すぐに彼女の魔力量には気付いただろう。
それでも歓迎ムードだったのは、技術者タイプだと考えたからだ。技術者タイプなら、Bランク魔術師でも優秀な者は少なくない。
しかし戦闘職、まして執行者をやっている俺のパートナーをやるとなれば話は変わる。
「ハイハイ、ジロジロ見ないの。見た目じゃ分からないけど、彼女もSランクの執行者です」
「え、マジで?」
「嘘でしょ?」
「私とそんなに魔力量変わらないんじゃ……」
当然の疑問だ、俺だって疑っている。優秀と事前に聞いていなければ絶対に信じなかった。予め軍属と聞いていたから、最初から動きに注意していた。
あれは相当に戦闘経験を積んだ者の動きだ。教室に来てからずっと、一切の隙がない。もし斬り掛かれば、絶対に反撃を食らうと確信している。
「お待ち下さる? 本当にこの方、Sランクですの?」
「まあ、そうなるわよね? と言う訳で、1限目の魔法戦技は模擬戦とします!」
「「「おぉーー!!」」」
流石木花先生、うちのクラスを良く理解しておいでで。お祭り好きの連中だから、これはかなり盛り上がるだろう。
それに俺も彼女の実力を知る良い機会だ。こちらの手を隠したままで少々悪い気もするが、今回は見学させて貰おう。すまんなシャーロット、お前に任せた。
「学園長の許可は貰っていますし、本人も了承済みです」
「へぇ? そうでしたの」
「言い出しっぺの法則で、ウィルソンさんにお願いしても?」
「構いませんわ! 英国名門の娘ですから、ここで逃げたり致しませんわ!」
だよな、お前ならそう言うと思ったよ。利用するみたいで悪いけどな、言い出したのがお前で良かったよ。
Aランク魔術師でもトップクラスのお前に勝てるなら、Sランクと言うのも頷ける。神を持たないSランク、その実力を測らせてもらう。
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