12 / 18
最低ランクF
しおりを挟む
「とうとう手に入れたぞ、マーシャ」
商業都市《ボムフォード》にある冒険者ギルドの受付横で、カイルは黒檀色の冒険者ギルドタグを手にどやぁってアタシに見せ付けてきた。7つあるランクS、A、B、C、D、E、Fの中でも最低ランクFのタグを見せ付けられてもなぁ。登録料払ったのも登録申請書書いてあげたのも、結局アタシだし。
ちなみに一応アタシは《銀狼》に所属していた頃の功績で下から三番目、Dランクの紺色タグ持っている。尤も今は商人ギルドで占い師一本でいくつもりだし、そっちはカイルと同じ最低ランクFで黒檀色タグなんだから、アタシも頑張って稼いでランク上げなくっちゃ。そしたらギルドの信頼を得られて融資受けやすくなったり、広告して貰ったり店舗を構えたりできるしっ。
「冒険者になれたところで、これからどうするの? このまま依頼受けちゃう?」
「マーシャの予定はどうなんだ?」
「アタシ? アタシは商人ギルド寄ってどっかで占いするつもりだけど」
「買い出しはいいのか?」
「折角、商人ギルドの隣まで来たし今日はもういいかなぁって。それが?」
「そうか、そうか……」
カイルは顎に手を当てて何か考え込んでいる。アタシの予定なんて気にしなくていいと思うんだけどなぁ。
冒険者として自立できるんならアタシの助けなんていらなくて、一緒にいる理由もなくなるはず。そうなるとカイルもアタシから離れちゃうのかな?
……それはちょっと、寂しいけど、仕方ない。
「悩んでいるならもうアタシ行っちゃうよ! アタシも忙しいんだからっ!」
見栄っ張りな嘘をついて、アタシは冒険者ギルドから出ようとした。
そんなアタシの後ろを、カイルはひよこみたくついてくる。
「ちょっと、なんでついてくるのっ!?」
「今日はお前についていこうかと」
「えぇっ! 何でよっ!?」
「初めての町じゃ集合場所も決められないだろう? 地図も文字も読めないから、俺は。依頼を受けるにもそんな体たらくじゃ、きっとまともに働けない。だからマーシャ、仕事場にいく前に本屋に寄ってくれ。読み書きの本とやらがあるんだろう? それで字を勉強する」
「……ちなみにお代は?」
「ツケで」
「もーっ!」
カイルが独り立ちするまでもう暫くかかりそうだなぁ。
仕方ないから商人ギルドが手配してくれたレンタルスペースに向かう前に、本屋に寄ってちっちゃい子用の読み書き練習帳をカイルに買ってあげた。ついでに鉛筆も。
地味に出費が重なっているし、早くカイルも自分で稼ぐようにならないかななんて愚痴をこぼしながらアタシは街角で机にテーブルクロスを敷いてお客さんを待つ。待っている間、カイルが後ろから「これ何て読むんだ?」ってスペル一個一個の読み方聞いてきてうるさかったけど、テキトーに答えつつじっと待つこと30分後、真っ黒いサングラスをかけたブロンドヘアのお姉さんが声をかけてくれたっ!
「あら、占い屋……? あなた占い師なの?」
「はいっ! 運勢占いから恋占い、お仕事や人間関係の悩みや相談も受け付けてますよっ!」
ブロンドヘアのお姉さんすっごい綺麗でスタイル抜群な美人だし、恋多い人に見えるな。恋占い希望かな? ついでに恋バナ聞けないかなっ?
「今なら初回キャンペーンで10ガルですよっ、いかがですかっ?」
「そう。じゃあ恋占い……」
きたきたーっ!
「の前に、腕前を見せてくださらないかしら?」
「はいっ!?」
お姉さんはブロンドヘアをかき上げて、アタシを値踏みするように見てる。
な、な、何!?
「だって、個人的なことを話すなんて、見ず知らずの人相手にできないでしょう?」
「だ、大丈夫ですよ! お客さんのことを口外するなんて信用問題に関わっちゃいますから! 守秘義務、守秘義務っていうのがありますっ!」
「その信用が足らないじゃない。腕前を見せられないなら業績は? 貴方は今まで、どんな人をどんな風に占ってきたのかしら?」
「え、えっと、えっと、さっきも言った通り、他のお客さんのことは話せなくって……っ!」
そもそも話せるほどお客さん占ってきてないし、どうしよう……っ。
「それじゃやっぱり信用できないわね。残念だけど私はこれで」
「ま、待ってくださいっ!」
アタシは必死にお姉さんを引き止める。やっと来てくれたお客さんをここで逃したくないっ!
アタシは意を決して懐からタグを取り出してお姉さんの前に掲げた。
黒檀色の商人ギルドタグ――じゃなくて、紺色の冒険者ギルドタグの方を。
「駆け出しのFランクではなく下から三番目、ランクDになるほどアタシは色んなお客さんを占っていますし、当たるって評判ですっ! どうでしょうか!?」
言っちゃった~っ!!
冒険者ギルドも商人ギルドもタグの色や形は共通だから、タグに掘られた文字を読まなきゃどっちのタグかわからない。でも他のタグを別の用途で突き出すのは立派な詐欺だよねぇ!? でも他にお姉さんを引き止める手段が思いつかなかったんだものっ!!
あぁ~っ。後ろから突き刺さってくるカイルの視線が痛いようっ! 冒険者ギルドに登録する前なら気付かなかっただろうけど、登録して受付で説明一通り受けたもんね、ダメな事ってわかっちゃうよねぇ~!?
「あら、そう。それじゃ、お願いしようかしら」
お姉さんが面白そうに笑って机に手をついてくる。お姉さんはモデルみたいに背が高いからチビなアタシは必然的に見下ろされちゃって、その、圧がすごい。
「私の恋の行末、貴方にわかるかしらねぇ」
あと何で好戦的な物言いなの? 甘酸っぱい恋の占いをしにきたんじゃないの~っ!?
商業都市《ボムフォード》にある冒険者ギルドの受付横で、カイルは黒檀色の冒険者ギルドタグを手にどやぁってアタシに見せ付けてきた。7つあるランクS、A、B、C、D、E、Fの中でも最低ランクFのタグを見せ付けられてもなぁ。登録料払ったのも登録申請書書いてあげたのも、結局アタシだし。
ちなみに一応アタシは《銀狼》に所属していた頃の功績で下から三番目、Dランクの紺色タグ持っている。尤も今は商人ギルドで占い師一本でいくつもりだし、そっちはカイルと同じ最低ランクFで黒檀色タグなんだから、アタシも頑張って稼いでランク上げなくっちゃ。そしたらギルドの信頼を得られて融資受けやすくなったり、広告して貰ったり店舗を構えたりできるしっ。
「冒険者になれたところで、これからどうするの? このまま依頼受けちゃう?」
「マーシャの予定はどうなんだ?」
「アタシ? アタシは商人ギルド寄ってどっかで占いするつもりだけど」
「買い出しはいいのか?」
「折角、商人ギルドの隣まで来たし今日はもういいかなぁって。それが?」
「そうか、そうか……」
カイルは顎に手を当てて何か考え込んでいる。アタシの予定なんて気にしなくていいと思うんだけどなぁ。
冒険者として自立できるんならアタシの助けなんていらなくて、一緒にいる理由もなくなるはず。そうなるとカイルもアタシから離れちゃうのかな?
……それはちょっと、寂しいけど、仕方ない。
「悩んでいるならもうアタシ行っちゃうよ! アタシも忙しいんだからっ!」
見栄っ張りな嘘をついて、アタシは冒険者ギルドから出ようとした。
そんなアタシの後ろを、カイルはひよこみたくついてくる。
「ちょっと、なんでついてくるのっ!?」
「今日はお前についていこうかと」
「えぇっ! 何でよっ!?」
「初めての町じゃ集合場所も決められないだろう? 地図も文字も読めないから、俺は。依頼を受けるにもそんな体たらくじゃ、きっとまともに働けない。だからマーシャ、仕事場にいく前に本屋に寄ってくれ。読み書きの本とやらがあるんだろう? それで字を勉強する」
「……ちなみにお代は?」
「ツケで」
「もーっ!」
カイルが独り立ちするまでもう暫くかかりそうだなぁ。
仕方ないから商人ギルドが手配してくれたレンタルスペースに向かう前に、本屋に寄ってちっちゃい子用の読み書き練習帳をカイルに買ってあげた。ついでに鉛筆も。
地味に出費が重なっているし、早くカイルも自分で稼ぐようにならないかななんて愚痴をこぼしながらアタシは街角で机にテーブルクロスを敷いてお客さんを待つ。待っている間、カイルが後ろから「これ何て読むんだ?」ってスペル一個一個の読み方聞いてきてうるさかったけど、テキトーに答えつつじっと待つこと30分後、真っ黒いサングラスをかけたブロンドヘアのお姉さんが声をかけてくれたっ!
「あら、占い屋……? あなた占い師なの?」
「はいっ! 運勢占いから恋占い、お仕事や人間関係の悩みや相談も受け付けてますよっ!」
ブロンドヘアのお姉さんすっごい綺麗でスタイル抜群な美人だし、恋多い人に見えるな。恋占い希望かな? ついでに恋バナ聞けないかなっ?
「今なら初回キャンペーンで10ガルですよっ、いかがですかっ?」
「そう。じゃあ恋占い……」
きたきたーっ!
「の前に、腕前を見せてくださらないかしら?」
「はいっ!?」
お姉さんはブロンドヘアをかき上げて、アタシを値踏みするように見てる。
な、な、何!?
「だって、個人的なことを話すなんて、見ず知らずの人相手にできないでしょう?」
「だ、大丈夫ですよ! お客さんのことを口外するなんて信用問題に関わっちゃいますから! 守秘義務、守秘義務っていうのがありますっ!」
「その信用が足らないじゃない。腕前を見せられないなら業績は? 貴方は今まで、どんな人をどんな風に占ってきたのかしら?」
「え、えっと、えっと、さっきも言った通り、他のお客さんのことは話せなくって……っ!」
そもそも話せるほどお客さん占ってきてないし、どうしよう……っ。
「それじゃやっぱり信用できないわね。残念だけど私はこれで」
「ま、待ってくださいっ!」
アタシは必死にお姉さんを引き止める。やっと来てくれたお客さんをここで逃したくないっ!
アタシは意を決して懐からタグを取り出してお姉さんの前に掲げた。
黒檀色の商人ギルドタグ――じゃなくて、紺色の冒険者ギルドタグの方を。
「駆け出しのFランクではなく下から三番目、ランクDになるほどアタシは色んなお客さんを占っていますし、当たるって評判ですっ! どうでしょうか!?」
言っちゃった~っ!!
冒険者ギルドも商人ギルドもタグの色や形は共通だから、タグに掘られた文字を読まなきゃどっちのタグかわからない。でも他のタグを別の用途で突き出すのは立派な詐欺だよねぇ!? でも他にお姉さんを引き止める手段が思いつかなかったんだものっ!!
あぁ~っ。後ろから突き刺さってくるカイルの視線が痛いようっ! 冒険者ギルドに登録する前なら気付かなかっただろうけど、登録して受付で説明一通り受けたもんね、ダメな事ってわかっちゃうよねぇ~!?
「あら、そう。それじゃ、お願いしようかしら」
お姉さんが面白そうに笑って机に手をついてくる。お姉さんはモデルみたいに背が高いからチビなアタシは必然的に見下ろされちゃって、その、圧がすごい。
「私の恋の行末、貴方にわかるかしらねぇ」
あと何で好戦的な物言いなの? 甘酸っぱい恋の占いをしにきたんじゃないの~っ!?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる