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乗合馬車の珍道中2
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「キシャアアアアッ!!」
川から突如として現れたコウモリの羽が生えた大型のヒキガエルのモンスター《ウォーターリーパー》が、耳をつんざく甲高い雄叫びをあげながら乗合馬車に向かって迫ってくる!
すかさず御者が護身用の槍を振り回して追い払おうとするけど、ウォーターリーパーは執拗にアタシたちを狙って上空でうろうろしている。
「おいっ! 早く馬車を出せ、スピードをあげろっ!」
「むむ、無理ですっ! 馬が怯えてしまって!」
お馬さんは繊細な動物だからウォーターリーパーに怯えて動けなくなっちゃっていた。
ウォーターリーパーって本来はもっと上流に生息しているモンスターだから、見慣れていないのもあるんだろうな。川の上流、プルハール大陸の北に位置するほどマナが濃くなって、ダンジョンの深層と同じくそれに比例してモンスターも強くなる。つまりウォーターリーパーは普段ならこんなところに現れない強めの中級モンスターなのに、どうして遭遇しちゃったかなぁっ!?
「よしお前、正念場だぞ」
カイルはそう言ってローブのお兄さんを指差した。
「無茶言うな! ぼ、ぼ、僕が研究しているのは《マナ災害》の対処であってモンスターの退治術じゃ断じてないっ!」
「そうなのか? だが中級の魔法が扱えるなら何かしら手立てがあるんじゃないのか? よく知らんが」
「大雑把すぎるぞ君ぃっ!」
お兄さんの叫びは尤もだと思う。攻撃に活かす魔法と生活に活かす魔法って別物だものね。
応用すれば攻撃できるかもだけど、ぶっつけ本番でやるのはアタシもやだなぁ。
「おい、騒いでねぇで目眩しでも何でもいいから手伝ってくれ! あいつすばしっこくて捕まえられん!」
おじさんも腰に下げていた剣を振り回して、御者と一緒にウォーターリーパーを追い払おうとしている。でも空を飛べるウォーターリーパーはこっちから簡単に距離を離せるものだから、全然届いてない。
こうやって獲物の体力を消耗させてからガブッとしてくるんだろうなぁ。ううう、想像するだけで気持ち悪い……。
「カイル、川があるならアタシの手伝いがなくてもどうにか出来るでしょっ!? アタシが魔法を撃つから、時間を稼いでっ!」
「ちょっと待ってろ、マーシャ」
アタシが杖を構えて立ち上がったのに、カイルは座ったまんま。緊急事態に何を悠長にしているのって怒鳴りたくなったけど、彼は真剣な眼差しでローブのお兄さんを見ているものだから、その気迫に押されて口を出せなくなっちゃった。
「お前、このままだと死ぬぞ。仮にここで生き延びたとしても、近いうちに。それも諸共に」
「故郷のことを言っているのか!? 状況が違いすぎるだろう!」
「モンスターに襲われるのも干ばつに見舞われるのも同じことだ。一息に死ぬか、じわじわ死ぬか……。それが嫌なら、さっさと逃げた方が賢明じゃないか?」
そうカイルに煽られたお兄さんはガタンと大きな音を立てて立ち上がって、
「誰が逃げるか!! 故郷も幼馴染も、僕は見捨てるもんか!」
そう宣言した。するとカイルは満足そうにふっと笑う。
「じゃあ、足掻かないとな。必死に、全力で」
その直後、川の水面がうねって膨らんで、ザパァッて大きな波を立てて、橋ごとウォーターリーパーを飲み込んじゃった!
幸い馬車とアタシたちはびしょ濡れになっただけで大した被害はなかったけど、波によって空から橋に叩き落とされたウォーターリーパーは結構なダメージが入ったみたいで、陸に打ち上げられた魚みたいにビチビチ跳ねている。
「おお! 隙が出来たぞ!」
「よ、よし! トドメを刺しましょう!!」
「あ、ちょっと待って!」
アタシは慌てて槍と剣を構えてウォーターリーパーに駆け寄ろうとした御者さんとおじさんを止める。
ウォーターリーパーは中級モンスターだから、攻撃だけじゃなくって防御面も優れてるって剣士のロイに教わったことがある。
生半可な武器じゃ外皮を貫けず、逆に壊れちゃうことがあるんだとか。おじさんたちの武器がどのぐらい質がいいのかわからないけど、安全をとってここは離れていて貰おう。ええと、角が立たないような言い方は、っと……。
「いつ反撃してくるかわからないし、アタシが遠距離でトドメを刺します!」
「……僕も、やる」
「えっ!?」
まさかお兄さんも水晶を構えて参加してくるって思っていなくて、アタシは頓狂な声をあげてしまう。
「動かない的に当てるぐらい、僕にも出来る! やってやる!」
「わ、わかりましたっ!」
何だか躍起になってない!? ま、まぁともかく力を貸してくれるのは有り難く思わなくっちゃ!
「えっと、じゃあアタシ炎の魔法、いきます!」
「わかった!」
お兄さんの了解も得たところで、アタシは直ぐに詠唱に取り掛かる。
「――炎の精霊たちよ、眠りから目覚め、我が呼び声に応えよ。今ここに奇跡を起こし、敵を焼き尽くす力を得ん。《インフェルノ・イグニス》!」
詠唱を唱え終えると同時に杖の先から業火が現れて、ウォーターリーパーに向かって放たれる。
「キシャアアアアッ!?」
その業火を浴び焼きガエルになったウォーターリーパーはのたうち回り、橋の上から飛んで川へ逃げようとして……。
「《エオロス・ティラノス》!」
お兄さんの風魔法の直撃を受けて、豆粒に見えるぐらい遥か遠く、空の彼方まで吹っ飛んでいった!
「僕だって、これぐらい出来るんだ!」
川から突如として現れたコウモリの羽が生えた大型のヒキガエルのモンスター《ウォーターリーパー》が、耳をつんざく甲高い雄叫びをあげながら乗合馬車に向かって迫ってくる!
すかさず御者が護身用の槍を振り回して追い払おうとするけど、ウォーターリーパーは執拗にアタシたちを狙って上空でうろうろしている。
「おいっ! 早く馬車を出せ、スピードをあげろっ!」
「むむ、無理ですっ! 馬が怯えてしまって!」
お馬さんは繊細な動物だからウォーターリーパーに怯えて動けなくなっちゃっていた。
ウォーターリーパーって本来はもっと上流に生息しているモンスターだから、見慣れていないのもあるんだろうな。川の上流、プルハール大陸の北に位置するほどマナが濃くなって、ダンジョンの深層と同じくそれに比例してモンスターも強くなる。つまりウォーターリーパーは普段ならこんなところに現れない強めの中級モンスターなのに、どうして遭遇しちゃったかなぁっ!?
「よしお前、正念場だぞ」
カイルはそう言ってローブのお兄さんを指差した。
「無茶言うな! ぼ、ぼ、僕が研究しているのは《マナ災害》の対処であってモンスターの退治術じゃ断じてないっ!」
「そうなのか? だが中級の魔法が扱えるなら何かしら手立てがあるんじゃないのか? よく知らんが」
「大雑把すぎるぞ君ぃっ!」
お兄さんの叫びは尤もだと思う。攻撃に活かす魔法と生活に活かす魔法って別物だものね。
応用すれば攻撃できるかもだけど、ぶっつけ本番でやるのはアタシもやだなぁ。
「おい、騒いでねぇで目眩しでも何でもいいから手伝ってくれ! あいつすばしっこくて捕まえられん!」
おじさんも腰に下げていた剣を振り回して、御者と一緒にウォーターリーパーを追い払おうとしている。でも空を飛べるウォーターリーパーはこっちから簡単に距離を離せるものだから、全然届いてない。
こうやって獲物の体力を消耗させてからガブッとしてくるんだろうなぁ。ううう、想像するだけで気持ち悪い……。
「カイル、川があるならアタシの手伝いがなくてもどうにか出来るでしょっ!? アタシが魔法を撃つから、時間を稼いでっ!」
「ちょっと待ってろ、マーシャ」
アタシが杖を構えて立ち上がったのに、カイルは座ったまんま。緊急事態に何を悠長にしているのって怒鳴りたくなったけど、彼は真剣な眼差しでローブのお兄さんを見ているものだから、その気迫に押されて口を出せなくなっちゃった。
「お前、このままだと死ぬぞ。仮にここで生き延びたとしても、近いうちに。それも諸共に」
「故郷のことを言っているのか!? 状況が違いすぎるだろう!」
「モンスターに襲われるのも干ばつに見舞われるのも同じことだ。一息に死ぬか、じわじわ死ぬか……。それが嫌なら、さっさと逃げた方が賢明じゃないか?」
そうカイルに煽られたお兄さんはガタンと大きな音を立てて立ち上がって、
「誰が逃げるか!! 故郷も幼馴染も、僕は見捨てるもんか!」
そう宣言した。するとカイルは満足そうにふっと笑う。
「じゃあ、足掻かないとな。必死に、全力で」
その直後、川の水面がうねって膨らんで、ザパァッて大きな波を立てて、橋ごとウォーターリーパーを飲み込んじゃった!
幸い馬車とアタシたちはびしょ濡れになっただけで大した被害はなかったけど、波によって空から橋に叩き落とされたウォーターリーパーは結構なダメージが入ったみたいで、陸に打ち上げられた魚みたいにビチビチ跳ねている。
「おお! 隙が出来たぞ!」
「よ、よし! トドメを刺しましょう!!」
「あ、ちょっと待って!」
アタシは慌てて槍と剣を構えてウォーターリーパーに駆け寄ろうとした御者さんとおじさんを止める。
ウォーターリーパーは中級モンスターだから、攻撃だけじゃなくって防御面も優れてるって剣士のロイに教わったことがある。
生半可な武器じゃ外皮を貫けず、逆に壊れちゃうことがあるんだとか。おじさんたちの武器がどのぐらい質がいいのかわからないけど、安全をとってここは離れていて貰おう。ええと、角が立たないような言い方は、っと……。
「いつ反撃してくるかわからないし、アタシが遠距離でトドメを刺します!」
「……僕も、やる」
「えっ!?」
まさかお兄さんも水晶を構えて参加してくるって思っていなくて、アタシは頓狂な声をあげてしまう。
「動かない的に当てるぐらい、僕にも出来る! やってやる!」
「わ、わかりましたっ!」
何だか躍起になってない!? ま、まぁともかく力を貸してくれるのは有り難く思わなくっちゃ!
「えっと、じゃあアタシ炎の魔法、いきます!」
「わかった!」
お兄さんの了解も得たところで、アタシは直ぐに詠唱に取り掛かる。
「――炎の精霊たちよ、眠りから目覚め、我が呼び声に応えよ。今ここに奇跡を起こし、敵を焼き尽くす力を得ん。《インフェルノ・イグニス》!」
詠唱を唱え終えると同時に杖の先から業火が現れて、ウォーターリーパーに向かって放たれる。
「キシャアアアアッ!?」
その業火を浴び焼きガエルになったウォーターリーパーはのたうち回り、橋の上から飛んで川へ逃げようとして……。
「《エオロス・ティラノス》!」
お兄さんの風魔法の直撃を受けて、豆粒に見えるぐらい遥か遠く、空の彼方まで吹っ飛んでいった!
「僕だって、これぐらい出来るんだ!」
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