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水の踊り子と探し物
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「カイル、本当に大丈夫なの!? お姉さん期待してたよ!?」
「大丈夫だ。……多分」
「不安すぎるっ!」
魔石《ドラゴンの涙》を探しているお姉さんの前で「見付けられる」なんて大口を叩いたカイルと一緒に、アタシたちは町を出て《ドラゴンの涙》を最後に見たっていうダンジョンへ向かっていた。
ダンジョン。各地に点在するモンスターの巣窟。中は地下に潜っていく構造になっていて、奥に行くほど大気中の魔力が濃くなる。それに比例して出現するモンスターも強くなるらしいんだけど、上層しか入ったことがないからアタシも詳しくは知らない。貴重なアイテムが眠っている話も聞くけど命には代えられないからね。護衛や退治依頼を中心に受けていたアタシのパーティだと、ダンジョン深層はあんまり縁がなかった。
「これがダンジョンか。初めて見るが、洞窟にしか見えないな」
辿り着いたダンジョンの入り口は崖に空いた大きな穴で、確かにカイルの言う通り洞窟にしか見えない。
でも魔力の濃度が濃くて、先が見渡せない暗闇が続いていて、奥には多分下層に続く通路がある。暗くて危なっかしい上に何が出てくるかわからない、未開の地。
そんなダンジョンにカイルは迷わず入ろうとしたもんだから、アタシは慌てて彼の服を掴んで止めた。
「ちょ、ちょっと! 探している《ドラゴンの涙》はダンジョンから出てきたモンスターを追っ払った時に使ったて話なんだから、中に入る必要ないでしょ!?」
「いや、この辺には見えないから奥じゃないか?」
「見えない!? そもそもアタシたち《ドラゴンの涙》見たことないよ!?」
「《ドラゴンの涙》じゃなくて、魔力だよ」
カイルはあっけらかんと言う。
「魔力に色が見えるってやつ? 確かに《ドラゴンの涙》は魔石って言っていたけど、どっちにしろ見たことないんだからわからないんじゃ?」
「魔石はあの客が指輪として身に付けてたって言ってただろう? つまり客の魔力が染み付いているはずだ。それにあの客はなかなか強い魔法使いなのか、色がはっきり見えた。なら魔石もはっきり見えるんじゃないかと思ってな」
「ううう、それでも不確定要素が多い」
魔力濃度が高いしモンスターが蠢いているしなダンジョンじゃ、魔力の色が混ざってわからなくなったりしないのかな?
カイルの視点だとどんな景色になっているのかわからないけど、まだまだ不安。
「にしても暗いな。マーシャ、灯りないか?」
「もう、準備しないで入るから……」
まぁ灯りぐらいつけてあげるけどさ。アタシも危ないし、とアタシは魔法で火の玉をいくつか作って周囲に浮かばせた。これで大分視界が良くなる。
「あんまり奥に行くのはなしだからね!? ヒーラーもいないんだし、かすり傷でもできちゃったら破傷風で倒れちゃうんだから!」
「心配性だな。なら心配ついでに魔力探知? とやらをお願いできないか? モンスターを把握できる便利な技なんだろう?」
「もーっ! 注文が多いっ!」
魔力探知ならカイルも使えそうな気がするけど、何でアタシに頼むかなぁ。でも予めモンスターの位置とか種類とか把握できていた方が安全だし、仕方ないから使ってあげる!
「――闇夜に佇む蒼穹の眼、深遠なる星辰の啓示に導かれ、我は魔力の脈動を捉えんとする。魔力の在り処を呼応させんと、星の叡智を紡ぎ、軌跡を探求せんと欲する。魔力探知!」
詠唱を唱え終えると同時に、アタシの目に魔力が注がれて周囲の景色が一変する。透明だった大気に色がついて、濃淡もわかるようになる。
隅の岩陰で寝こけているゴブリンの魔力の塊、頭上の岩肌に同化するようにへばり付いているコウモリに似た姿をしたロックバットの群れの魔力の塊、それから更に、奥に鎮座するようにいるのは小さな鳥型モンスター……。ええとこの魔力は、レッドレイヴン!?
「カイル! 奥にレッドレイヴンがいるよ!? もう出よう!?」
「レッドレイブン……って、何だ?」
「凶暴性の高いモンスター! 小さいけどすばしっこくて鋭い嘴を持っていて、獲物の喉を引き裂いて真っ赤な血を浴びるのが好きなの! だからレッドなんて名前ついているの!」
「名前の由来が物騒だな」
本当ならもっと下層にいるようなモンスターが何でこんな浅いところに!? 獲物を求めて外に出てくることはあっても、ダンジョンに戻る時は寝ぐらにしている階層まで潜るはずなのに、地上階で落ち着いているだなんて意味がわかんないっ!
「けど客の探し物はあそこにあるみたいだぞ」
カイルはレッドレイブンが鎮座しているダンジョンの奥を指差す。
「モンスターと重なっていて見えにくいが、間違いない。下敷きにしているみたいだな」
「えええ! でも危ないよ! ダンジョンのモンスターは夜行性の種類が多いから、今なら寝ている間に逃げられるよ! お姉さんには場所だけ伝えれば」
「クェエエエエエ!!」
甲高いモンスターの鳴き声が、レッドレイブンの声がダンジョン内部に響き渡る。
目を覚ましたレッドレイブンは火の玉を浮かべて突っ立ているアタシたちに狙いを定めたんだろう、羽音がすごい速さで近づいてくるのが聞こえてきた!
「カイルがもたもたしているからぁっ!!」
「大声出して騒いだのはそっちじゃ? ま、起こしちまったんなら仕方ない。マーシャ、水を出せ、水っ!」
「ちょっと、アタシは蛇口でも井戸でもないんだからね!?」
給水器扱いなのに納得いかないけど、攻撃魔法を使うのは時間がかかるから仕方なくアタシはカイルご所望の水を出す為に杖を構える。
「――水の精霊たちよ、眠りから目覚め、我が呼び声に応えよ。今ここに奇跡を起こし、無垢なる水の結晶を生み出さん。《アクア・リプルス》!」
詠唱を唱え終えると同時に杖先から水の塊が現れる。カイルはその水を鷲掴みにすると、自分好みに形を変えていった。
形状はやっぱり、レイピア。
「クェエッ! クェエエエエ!!」
眠りを妨げられて苛立っているのか、レッドレイブンは大声で喚くように鳴きながら迫ってくる。
寝起きでも動きは素早い! カイルはさりげなくアタシを背に隠して狙いが自分一人に向くように誘導しているけど、大丈夫かな!?
「……、はぁっ!」
カイルは狙いを定めてレイピア状の水の剣を突き出して……外した。
範囲の広い攻撃ならまだしも、一点狙いのレイピアじゃやっぱり当てるの至難の技だよね!?
「カイル、アタシが魔法使うから後ろに、っ!?」
「いいから、そこから動くな!」
でもカイルの攻撃は終わってないみたいで、前に出ようとするアタシを片手でぐいぐい後ろに追いやってくる。
突き出した水の剣の先端は伸び続けていて、蛇のようにレッドレイブンを追いかけていっている。アタシたちに近づこうとしても水に捉えられそうになるから、迂闊に近付けないみたい。
「躱されるのは想定内だ。寧ろどんどん躱してもらっていい」
蛇のように宙を這う水は段々と速さを増していって、最初は余裕で飛んでいたレッドレイブンも徐々に追い詰められていって、
「水は流れれば流れた分、勢いがついて、威力があがるからな」
最後には追い越されて水の切先は正面から、固い嘴ごとレッドレイブンを貫いた。
そしてどちゃりと、ダンジョンの地面に絶命したレッドレイブンが落ちる。
「よし、回収するか。《ドラゴンの涙》」
「大丈夫だ。……多分」
「不安すぎるっ!」
魔石《ドラゴンの涙》を探しているお姉さんの前で「見付けられる」なんて大口を叩いたカイルと一緒に、アタシたちは町を出て《ドラゴンの涙》を最後に見たっていうダンジョンへ向かっていた。
ダンジョン。各地に点在するモンスターの巣窟。中は地下に潜っていく構造になっていて、奥に行くほど大気中の魔力が濃くなる。それに比例して出現するモンスターも強くなるらしいんだけど、上層しか入ったことがないからアタシも詳しくは知らない。貴重なアイテムが眠っている話も聞くけど命には代えられないからね。護衛や退治依頼を中心に受けていたアタシのパーティだと、ダンジョン深層はあんまり縁がなかった。
「これがダンジョンか。初めて見るが、洞窟にしか見えないな」
辿り着いたダンジョンの入り口は崖に空いた大きな穴で、確かにカイルの言う通り洞窟にしか見えない。
でも魔力の濃度が濃くて、先が見渡せない暗闇が続いていて、奥には多分下層に続く通路がある。暗くて危なっかしい上に何が出てくるかわからない、未開の地。
そんなダンジョンにカイルは迷わず入ろうとしたもんだから、アタシは慌てて彼の服を掴んで止めた。
「ちょ、ちょっと! 探している《ドラゴンの涙》はダンジョンから出てきたモンスターを追っ払った時に使ったて話なんだから、中に入る必要ないでしょ!?」
「いや、この辺には見えないから奥じゃないか?」
「見えない!? そもそもアタシたち《ドラゴンの涙》見たことないよ!?」
「《ドラゴンの涙》じゃなくて、魔力だよ」
カイルはあっけらかんと言う。
「魔力に色が見えるってやつ? 確かに《ドラゴンの涙》は魔石って言っていたけど、どっちにしろ見たことないんだからわからないんじゃ?」
「魔石はあの客が指輪として身に付けてたって言ってただろう? つまり客の魔力が染み付いているはずだ。それにあの客はなかなか強い魔法使いなのか、色がはっきり見えた。なら魔石もはっきり見えるんじゃないかと思ってな」
「ううう、それでも不確定要素が多い」
魔力濃度が高いしモンスターが蠢いているしなダンジョンじゃ、魔力の色が混ざってわからなくなったりしないのかな?
カイルの視点だとどんな景色になっているのかわからないけど、まだまだ不安。
「にしても暗いな。マーシャ、灯りないか?」
「もう、準備しないで入るから……」
まぁ灯りぐらいつけてあげるけどさ。アタシも危ないし、とアタシは魔法で火の玉をいくつか作って周囲に浮かばせた。これで大分視界が良くなる。
「あんまり奥に行くのはなしだからね!? ヒーラーもいないんだし、かすり傷でもできちゃったら破傷風で倒れちゃうんだから!」
「心配性だな。なら心配ついでに魔力探知? とやらをお願いできないか? モンスターを把握できる便利な技なんだろう?」
「もーっ! 注文が多いっ!」
魔力探知ならカイルも使えそうな気がするけど、何でアタシに頼むかなぁ。でも予めモンスターの位置とか種類とか把握できていた方が安全だし、仕方ないから使ってあげる!
「――闇夜に佇む蒼穹の眼、深遠なる星辰の啓示に導かれ、我は魔力の脈動を捉えんとする。魔力の在り処を呼応させんと、星の叡智を紡ぎ、軌跡を探求せんと欲する。魔力探知!」
詠唱を唱え終えると同時に、アタシの目に魔力が注がれて周囲の景色が一変する。透明だった大気に色がついて、濃淡もわかるようになる。
隅の岩陰で寝こけているゴブリンの魔力の塊、頭上の岩肌に同化するようにへばり付いているコウモリに似た姿をしたロックバットの群れの魔力の塊、それから更に、奥に鎮座するようにいるのは小さな鳥型モンスター……。ええとこの魔力は、レッドレイヴン!?
「カイル! 奥にレッドレイヴンがいるよ!? もう出よう!?」
「レッドレイブン……って、何だ?」
「凶暴性の高いモンスター! 小さいけどすばしっこくて鋭い嘴を持っていて、獲物の喉を引き裂いて真っ赤な血を浴びるのが好きなの! だからレッドなんて名前ついているの!」
「名前の由来が物騒だな」
本当ならもっと下層にいるようなモンスターが何でこんな浅いところに!? 獲物を求めて外に出てくることはあっても、ダンジョンに戻る時は寝ぐらにしている階層まで潜るはずなのに、地上階で落ち着いているだなんて意味がわかんないっ!
「けど客の探し物はあそこにあるみたいだぞ」
カイルはレッドレイブンが鎮座しているダンジョンの奥を指差す。
「モンスターと重なっていて見えにくいが、間違いない。下敷きにしているみたいだな」
「えええ! でも危ないよ! ダンジョンのモンスターは夜行性の種類が多いから、今なら寝ている間に逃げられるよ! お姉さんには場所だけ伝えれば」
「クェエエエエエ!!」
甲高いモンスターの鳴き声が、レッドレイブンの声がダンジョン内部に響き渡る。
目を覚ましたレッドレイブンは火の玉を浮かべて突っ立ているアタシたちに狙いを定めたんだろう、羽音がすごい速さで近づいてくるのが聞こえてきた!
「カイルがもたもたしているからぁっ!!」
「大声出して騒いだのはそっちじゃ? ま、起こしちまったんなら仕方ない。マーシャ、水を出せ、水っ!」
「ちょっと、アタシは蛇口でも井戸でもないんだからね!?」
給水器扱いなのに納得いかないけど、攻撃魔法を使うのは時間がかかるから仕方なくアタシはカイルご所望の水を出す為に杖を構える。
「――水の精霊たちよ、眠りから目覚め、我が呼び声に応えよ。今ここに奇跡を起こし、無垢なる水の結晶を生み出さん。《アクア・リプルス》!」
詠唱を唱え終えると同時に杖先から水の塊が現れる。カイルはその水を鷲掴みにすると、自分好みに形を変えていった。
形状はやっぱり、レイピア。
「クェエッ! クェエエエエ!!」
眠りを妨げられて苛立っているのか、レッドレイブンは大声で喚くように鳴きながら迫ってくる。
寝起きでも動きは素早い! カイルはさりげなくアタシを背に隠して狙いが自分一人に向くように誘導しているけど、大丈夫かな!?
「……、はぁっ!」
カイルは狙いを定めてレイピア状の水の剣を突き出して……外した。
範囲の広い攻撃ならまだしも、一点狙いのレイピアじゃやっぱり当てるの至難の技だよね!?
「カイル、アタシが魔法使うから後ろに、っ!?」
「いいから、そこから動くな!」
でもカイルの攻撃は終わってないみたいで、前に出ようとするアタシを片手でぐいぐい後ろに追いやってくる。
突き出した水の剣の先端は伸び続けていて、蛇のようにレッドレイブンを追いかけていっている。アタシたちに近づこうとしても水に捉えられそうになるから、迂闊に近付けないみたい。
「躱されるのは想定内だ。寧ろどんどん躱してもらっていい」
蛇のように宙を這う水は段々と速さを増していって、最初は余裕で飛んでいたレッドレイブンも徐々に追い詰められていって、
「水は流れれば流れた分、勢いがついて、威力があがるからな」
最後には追い越されて水の切先は正面から、固い嘴ごとレッドレイブンを貫いた。
そしてどちゃりと、ダンジョンの地面に絶命したレッドレイブンが落ちる。
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