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第十二章 日本旅行編
第235話 《燐(P)》
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「モーズは、日本の夏の行事を、知っているか……?」
「いいえ。恥ずかしながらアジアの事は詳しくなく、文字も言葉も文化も浅薄です。事前にマナーは学びはしましたが、ご迷惑をおかけしないよう気を付けます」
「真面目、だな。小生が話したかった事は……供養の、行事だ」
死者を弔う供養。どの文化圏に属するかでその形態は変わるものの、多くの場合、年に一度は国全体で死者を祀る行事が存在する。
そして日本の場合、その行事は夏に行うのだと、青洲はモーズに教えてくれた。
「欧州では春または秋に行う供養の行事だが、日本では、夏に行う。正確にはもう少し……時期が遅いのだが、比較的、近い時期に帰省ができた……」
「供養……。名前は聞いた事があります、『オボン』という行事ですね。イースターやハロウィンのようなものだと。しまった、そこまで調べが付いていない……」
「気にする事は、ない。先も言った通り、正確にはもう少し、時期が遅い……。だから此度はただ、妻に故郷で眠って貰う……。それだけだ。正式な作法は、踏まない。そしてこの時期は、供養にまつわる縁日……祭りがある。それに、ウミヘビを参加させる、予定だ」
「祭りに。地元の民間人が沢山参加する行事に、ウミヘビも参加させるのですか」
「あぁ……。だから彼らの監視を、怠らないように……」
「了解しました」
青洲は寡黙な人ではあるが、必要な事はちゃんと話してくれる。
これならば滞在先でもスムーズにやり取りができそうだ。モーズがそう安堵した時、ガタリと、ニコチンが唐突に席を立ち上がった。
「おい、アトロピン。確か搭乗者はヒドラジンも含めて7人だったよな?」
「はい、そうですが。如何なさいましたか」
ニコチンは厳しい目付きをして天井を見上げている。
次いで彼は荒い足取りで通路を歩き、コックピット近くまで行くと、扉を開けた。ただしコックピットの扉ではない。その直ぐ近くに設置されている、上に続く階段が隠された小部屋の扉。
「そこに隠れてんのはどいつだ」
ニコチンは苛立った様子でその階段を登っていき――十中八九ウミヘビだろう、白髪の美男子を容赦なく下層に落としてきた。
「アッ! まさかもう見付かっちまうとは!」
赤い左目に黄色い右目というオッドアイが特徴的な白髪の美男子は、階段から落とされたというのに危なげなく着地をし、彼に続いて降りてきたニコチンに手を合わせ何やら懇願し始めている。
「見逃してくれよニコの旦那っ! アッシは悪さなんざしやしないよ! 漬物石みてぇに静かに大人しく居させて貰うからさ! さぁさぁ! 席に戻った戻った!」
「無断で搭乗しといてなに勝手なこと抜かしやがる! おいヒドラジン、ヒドラジン! 反転しな! 一旦ラボに戻れ! そんでこいつ捨ててくぞ!」
「そんな冷てぇこと言わないでくれ旦那! 悪さなんざしねぇって言ってるだろ! アッシはただ一目ニッポンを見てみたい、っていうささやかな【願い】一つ背負ってるだけさァ!」
「お前ぇの【願い】なんざ知るかよ」
そこで騒ぎを聞き付けたヒドラジンがコックピットの扉を開け、乗客席の方へ姿を現す。操縦は自動運転に切り替えたのだろう。
そして白髪の美男子の姿を見て目を丸くしていた。
「ん? は? どうなってるワケ? なんで君ここにいるの。いつ入り込んだの。離陸前のメンテナンスの時は居なかったよね?」
「こいつクルーレストに隠れてたぞ」
「あ、あぁ~。それは盲点だったよ。滅多に使わないから」
飛行機のパイロットやキャビンアテンダントが休憩する際に使う寝室、クルーレスト。
しかし操縦を一人で請け負い、なおかつ睡眠も人間ほど必要がないヒドラジンにとってクルーレストはほぼ飾りで、掃除する時くらいしか中に入らない。なので搭乗前の最終確認のチェックに漏れてしまっていた。
「それはともかく、さっさとこいつ捨てに行くぞ」
「いきなり言われても気流的に無理だって。飛行機は突然曲がれないよ」
「そう! 前進あるのみさ!」
「よしドアから捨てるか。おいヒドラジン開けろ」
「いや危ないから許可できるワケないよ?」
コックピットの前でああだこうだ言い合う3人。
その間にも席から立ったアトロピンが青洲の前まで移動をして、深刻な顔で頭を下げていた。
「まさか彼が秘密裏に乗り込んでいたとは。確認不足でした。申し訳ありません、青洲先生」
「いや……。小生も、気付かなかった……」
想定外である、8人目の搭乗者。青洲も狐面の下で唖然としているようだ。
座席の向き上、コックピットに背を向ける形で座っていたモーズは、座席から立ち上がってウミヘビの姿をまじまじと観察する。今まで話した事もなければ、見た事もない、完全に初見のウミヘビだ。
「すみません、あのウミヘビは一体」
「おっ! アッシの事が気になるのかいぴかぴかの新米よ! 耳かっぽじってよぉく聞きなァッ!」
モーズが自分に関心を抱いたと見るや否や、ウミヘビは赤と黄色のオッドアイにモーズを映して真っ直ぐ歩いてくる。
そして自身の胸に手を当てて高らかに名乗った。
「アッシの名は《燐(P)》ってんだ! この機に仲良くしてくんなァッ!」
燐(リン)。非金属の毒素。自然発火しやすく、プラズマや狐火の正体という説もあるぐらいだ。神経ガスの原料にもなれば火薬の原料になるという、毒性、爆発性どちらも危険な代物。
しかし性格に難があればそもそもネグラから出れないので、港に赴きあらかじめ飛行機に隠れるなんて芸当はできない。よってウミヘビの中ではまともな精神性を持っていると予想できるが……まともな精神性があるならば密航の決行などしないはずで、判断に迷うところである。
「ここの所、クスシは臨床試験に伴う手続きで忙殺されていた……。その隙を狙って、飛行機に潜んでいたか……」
「如何いたしますか、青洲先生。まだアバトンから然程離れておりません。一度、帰還致しましょうか」
「……いや、戻らなくて、いい」
「はぁっ!?」
青洲のまさかの決断に、ニコチンが驚愕の声をあげる。
「戻れば時間と、燃料の……浪費をする。燐は、ネグラの外を出歩ける程には、信頼されている。日本でも、おかしな事はしないだろう……」
「その信頼されている奴が乗り込んでたんだぞ!? 今までの積み重ねなんざ地に落ちただろ!」
「【願い】を鑑みれば、仕方がない……。ウミヘビにとって、抗えぬ欲求……」
「お許し頂き嬉しいねぇ!」
「ただし」
両手をあげて喜ぶ燐を制するように、語気を強める青洲。
「有事の際は、その場で廃棄処分をくだす。……以上。到着まで、大人しくしているように……」
「ガッテンだ! 脳味噌に刻み込んでおくさぁ、青洲の旦那っ!」
だが燐は承知の上だったらしく、すんなりと受けて入れていた。
そして正式に同行が許された事で上機嫌になり、鼻歌を歌いながら近場の座席に堂々と座ったのだった。
クスシが許可を出した以上、ウミヘビがとやかく口出ししても意味をなさない。納得しない思いが顔に出ているが、ニコチンも渋々といった様子でアセトアルデヒドの隣の席に戻り、それに伴いヒドラジンもコックピットの中へ戻っていった。
「まさか同行者が増えるとは……」
「モーズ……。この件でラボに連絡を、入れてくれないか……?」
「あ、はい。わかりました。そういえば、離陸時に電源を切ったままだったな」
西暦2320年現在でも、いや電子化が非常に進んだ現在だから尚のこと、飛行機の離着陸の際は電波障害防止の為に、持ち込んだ電子機器は機内モードまたは電源を落とす必要性がある。
なのでモーズは搭乗してからずっと切っていた携帯端末の電源を入れ直した。
(……。着信の履歴がとんでもない事になっている……)
そして怒涛の勢いでラボから連絡が来ていた事を知った。
▼△▼
補足
燐(P)
リン。
日本では別表第一の毒物に指定されると同時に、第2類(可燃性固体)の危険物にも指定されている危ないやつ。でも人体必須元素の一つだったり。
同素体が複数あり、黄燐、赤燐、黒燐、紫燐、白燐などがある。中でも毒性が強いのは白燐とされる。
常温では白色または淡黄色のロウ状個体。
燃霧を吸入すれば粘膜に炎症を起こし、個体に触れれば骨まで届く火傷をする。乾燥状態だと自然発火しやすい毒素なので取り扱いには注意が必要。保存する時は水の中に入れよう。
用途としては花火、殺虫剤、殺鼠剤、農薬、化学兵器と多種多様。
人魂の正体は自然発火した燐では? という説もあり(燐は燃えると淡青色になる)、人の営みに密接な毒素である。
見た目について
毒性が最も強いとされる白燐を表す白い髪に、同素体の色をした瞳を持つ。
環境や感情によって髪が変色する事もあるかもしれない……。
「いいえ。恥ずかしながらアジアの事は詳しくなく、文字も言葉も文化も浅薄です。事前にマナーは学びはしましたが、ご迷惑をおかけしないよう気を付けます」
「真面目、だな。小生が話したかった事は……供養の、行事だ」
死者を弔う供養。どの文化圏に属するかでその形態は変わるものの、多くの場合、年に一度は国全体で死者を祀る行事が存在する。
そして日本の場合、その行事は夏に行うのだと、青洲はモーズに教えてくれた。
「欧州では春または秋に行う供養の行事だが、日本では、夏に行う。正確にはもう少し……時期が遅いのだが、比較的、近い時期に帰省ができた……」
「供養……。名前は聞いた事があります、『オボン』という行事ですね。イースターやハロウィンのようなものだと。しまった、そこまで調べが付いていない……」
「気にする事は、ない。先も言った通り、正確にはもう少し、時期が遅い……。だから此度はただ、妻に故郷で眠って貰う……。それだけだ。正式な作法は、踏まない。そしてこの時期は、供養にまつわる縁日……祭りがある。それに、ウミヘビを参加させる、予定だ」
「祭りに。地元の民間人が沢山参加する行事に、ウミヘビも参加させるのですか」
「あぁ……。だから彼らの監視を、怠らないように……」
「了解しました」
青洲は寡黙な人ではあるが、必要な事はちゃんと話してくれる。
これならば滞在先でもスムーズにやり取りができそうだ。モーズがそう安堵した時、ガタリと、ニコチンが唐突に席を立ち上がった。
「おい、アトロピン。確か搭乗者はヒドラジンも含めて7人だったよな?」
「はい、そうですが。如何なさいましたか」
ニコチンは厳しい目付きをして天井を見上げている。
次いで彼は荒い足取りで通路を歩き、コックピット近くまで行くと、扉を開けた。ただしコックピットの扉ではない。その直ぐ近くに設置されている、上に続く階段が隠された小部屋の扉。
「そこに隠れてんのはどいつだ」
ニコチンは苛立った様子でその階段を登っていき――十中八九ウミヘビだろう、白髪の美男子を容赦なく下層に落としてきた。
「アッ! まさかもう見付かっちまうとは!」
赤い左目に黄色い右目というオッドアイが特徴的な白髪の美男子は、階段から落とされたというのに危なげなく着地をし、彼に続いて降りてきたニコチンに手を合わせ何やら懇願し始めている。
「見逃してくれよニコの旦那っ! アッシは悪さなんざしやしないよ! 漬物石みてぇに静かに大人しく居させて貰うからさ! さぁさぁ! 席に戻った戻った!」
「無断で搭乗しといてなに勝手なこと抜かしやがる! おいヒドラジン、ヒドラジン! 反転しな! 一旦ラボに戻れ! そんでこいつ捨ててくぞ!」
「そんな冷てぇこと言わないでくれ旦那! 悪さなんざしねぇって言ってるだろ! アッシはただ一目ニッポンを見てみたい、っていうささやかな【願い】一つ背負ってるだけさァ!」
「お前ぇの【願い】なんざ知るかよ」
そこで騒ぎを聞き付けたヒドラジンがコックピットの扉を開け、乗客席の方へ姿を現す。操縦は自動運転に切り替えたのだろう。
そして白髪の美男子の姿を見て目を丸くしていた。
「ん? は? どうなってるワケ? なんで君ここにいるの。いつ入り込んだの。離陸前のメンテナンスの時は居なかったよね?」
「こいつクルーレストに隠れてたぞ」
「あ、あぁ~。それは盲点だったよ。滅多に使わないから」
飛行機のパイロットやキャビンアテンダントが休憩する際に使う寝室、クルーレスト。
しかし操縦を一人で請け負い、なおかつ睡眠も人間ほど必要がないヒドラジンにとってクルーレストはほぼ飾りで、掃除する時くらいしか中に入らない。なので搭乗前の最終確認のチェックに漏れてしまっていた。
「それはともかく、さっさとこいつ捨てに行くぞ」
「いきなり言われても気流的に無理だって。飛行機は突然曲がれないよ」
「そう! 前進あるのみさ!」
「よしドアから捨てるか。おいヒドラジン開けろ」
「いや危ないから許可できるワケないよ?」
コックピットの前でああだこうだ言い合う3人。
その間にも席から立ったアトロピンが青洲の前まで移動をして、深刻な顔で頭を下げていた。
「まさか彼が秘密裏に乗り込んでいたとは。確認不足でした。申し訳ありません、青洲先生」
「いや……。小生も、気付かなかった……」
想定外である、8人目の搭乗者。青洲も狐面の下で唖然としているようだ。
座席の向き上、コックピットに背を向ける形で座っていたモーズは、座席から立ち上がってウミヘビの姿をまじまじと観察する。今まで話した事もなければ、見た事もない、完全に初見のウミヘビだ。
「すみません、あのウミヘビは一体」
「おっ! アッシの事が気になるのかいぴかぴかの新米よ! 耳かっぽじってよぉく聞きなァッ!」
モーズが自分に関心を抱いたと見るや否や、ウミヘビは赤と黄色のオッドアイにモーズを映して真っ直ぐ歩いてくる。
そして自身の胸に手を当てて高らかに名乗った。
「アッシの名は《燐(P)》ってんだ! この機に仲良くしてくんなァッ!」
燐(リン)。非金属の毒素。自然発火しやすく、プラズマや狐火の正体という説もあるぐらいだ。神経ガスの原料にもなれば火薬の原料になるという、毒性、爆発性どちらも危険な代物。
しかし性格に難があればそもそもネグラから出れないので、港に赴きあらかじめ飛行機に隠れるなんて芸当はできない。よってウミヘビの中ではまともな精神性を持っていると予想できるが……まともな精神性があるならば密航の決行などしないはずで、判断に迷うところである。
「ここの所、クスシは臨床試験に伴う手続きで忙殺されていた……。その隙を狙って、飛行機に潜んでいたか……」
「如何いたしますか、青洲先生。まだアバトンから然程離れておりません。一度、帰還致しましょうか」
「……いや、戻らなくて、いい」
「はぁっ!?」
青洲のまさかの決断に、ニコチンが驚愕の声をあげる。
「戻れば時間と、燃料の……浪費をする。燐は、ネグラの外を出歩ける程には、信頼されている。日本でも、おかしな事はしないだろう……」
「その信頼されている奴が乗り込んでたんだぞ!? 今までの積み重ねなんざ地に落ちただろ!」
「【願い】を鑑みれば、仕方がない……。ウミヘビにとって、抗えぬ欲求……」
「お許し頂き嬉しいねぇ!」
「ただし」
両手をあげて喜ぶ燐を制するように、語気を強める青洲。
「有事の際は、その場で廃棄処分をくだす。……以上。到着まで、大人しくしているように……」
「ガッテンだ! 脳味噌に刻み込んでおくさぁ、青洲の旦那っ!」
だが燐は承知の上だったらしく、すんなりと受けて入れていた。
そして正式に同行が許された事で上機嫌になり、鼻歌を歌いながら近場の座席に堂々と座ったのだった。
クスシが許可を出した以上、ウミヘビがとやかく口出ししても意味をなさない。納得しない思いが顔に出ているが、ニコチンも渋々といった様子でアセトアルデヒドの隣の席に戻り、それに伴いヒドラジンもコックピットの中へ戻っていった。
「まさか同行者が増えるとは……」
「モーズ……。この件でラボに連絡を、入れてくれないか……?」
「あ、はい。わかりました。そういえば、離陸時に電源を切ったままだったな」
西暦2320年現在でも、いや電子化が非常に進んだ現在だから尚のこと、飛行機の離着陸の際は電波障害防止の為に、持ち込んだ電子機器は機内モードまたは電源を落とす必要性がある。
なのでモーズは搭乗してからずっと切っていた携帯端末の電源を入れ直した。
(……。着信の履歴がとんでもない事になっている……)
そして怒涛の勢いでラボから連絡が来ていた事を知った。
▼△▼
補足
燐(P)
リン。
日本では別表第一の毒物に指定されると同時に、第2類(可燃性固体)の危険物にも指定されている危ないやつ。でも人体必須元素の一つだったり。
同素体が複数あり、黄燐、赤燐、黒燐、紫燐、白燐などがある。中でも毒性が強いのは白燐とされる。
常温では白色または淡黄色のロウ状個体。
燃霧を吸入すれば粘膜に炎症を起こし、個体に触れれば骨まで届く火傷をする。乾燥状態だと自然発火しやすい毒素なので取り扱いには注意が必要。保存する時は水の中に入れよう。
用途としては花火、殺虫剤、殺鼠剤、農薬、化学兵器と多種多様。
人魂の正体は自然発火した燐では? という説もあり(燐は燃えると淡青色になる)、人の営みに密接な毒素である。
見た目について
毒性が最も強いとされる白燐を表す白い髪に、同素体の色をした瞳を持つ。
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