191 / 355
第十章 イギリス出張編
第188話 【檻】
しおりを挟む
「もういいや! ほら2人とも手を出して! 出さなかったらクスシ命令で強制労働っ!」
「あ゙ぁ゙?」
「ちょっと! ボクに命令しな……」
「はぁ~い! じゃ~んけ~ん、……ほいっ!」
最終的に、カールはニコチンと水銀にじゃんけんをさせる。問答無用で掛け声をかけ、反応が早かったニコチンはパーを、反応が遅れた水銀は握っていたままだった右手をグー判定とされ、勝ったのはニコチンとなった。
「へっ。御愁傷様」
「ふざけるんじゃないわよ!!」
鼻で笑うニコチンに怒り狂う水銀。
なおカールは諸手をあげて狂喜乱舞している。
「銀ちゃん確保やった~っ! これで【檻】もイギリス出張も安心安全っ!」
「待ちなさい。イギリスって何よ、イギリスって。ボクはアンタの命令なんて聞く気ないのだけれど」
「お願いでも駄目? 駄目?」
「駄目ね」
「く……っ! 銀ちゃんいるとすっごく助かるんだけど……! 駄目だって言うのなら! かくなる上は!」
クスシの権限を立場のある水銀に使う気なのだろうか。とモーズはアセトから頂戴したジンジャーエールをストローで飲みながら、カールの動向を観察する。
するとカールは何を思ったのか、石畳が敷き詰められた広場の上に大の字になって――長い手足をバタつかせて駄々を捏ね始めた。挙動が完全に未就学児である。
「やだやだぁっ! 銀ちゃん来てくれなきゃ俺ちゃんい~や~だ~っ!」
「ちょっと!? いい年して何をしているのよ! やめなさいな、みっともないっ!」
「銀ちゃんがうんって言ってくれるまで、俺ちゃんここ動かないかんね~っ!」
そうやってカールが喧しく騒ぎ立てるものだから、広場から離れて遠巻きに様子を見ていたウミヘビ達も気になったようで、何だ何だと野次馬として顔を出し始めている。
つまり悪目立ちをしている。水銀の名を叫ぶカールという男によって。
「わかった、わかったからもうよしなさいな! 特別に、付き合ってあげる……っ!」
「いよっしゃあ!」
羞恥心で折れた水銀からの承諾を得たと同時にカールは腹筋を駆使して上体を起き上がらせ、次いで飛び上がるかのようにぴょんと立ち上がる。
「ではいっつぁ【檻】へ! ごーごごーっ!」
「本当、疲れるわこいつ……」
(あの水銀さんが振り回されている……)
◇
広場で会ったばかりなのに既に疲労困憊な水銀を連れ、ニコチンとアセトと別れた後、一行はネグラの地下施設、【檻】へと向かった。
一見なんの変哲もない住居に入って、その住居の奥の部屋、書斎に地下へ続く隠し扉があるのだ。まるで秘密基地。
モーズは少々、少年心を刺激されながらカールの後を追って地下へ続く階段を降りる。
「ここが、【檻】……っ!」
地上階から二階層分、降った先にある【檻】。
そこは目に優しい柔らかな乳白色をしたライトに照らされ、パステルカラーをしたブロックソファが四角を作るように並んでいたり、その中にはゴムボールや積み木や絵本が散乱している。
小ぶりなテントやジャングルジム、滑り台なんて物も並んでいて、卵型機器も時折り設置してあるものの、側から見ると幼い子供を預ける託児所そのものである。
「……。ここは、託児所か……?」
「だから言ったじゃない。【檻】なんて仰々しい名前をつけているけれど、実際はキッズルームよ、キッズルーム」
モーズの隣で歩く水銀が、両腕を組んで呆れるように言った。
一般的な託児所やキッズルームと異なるのは、その遊具が置いてあるスペースの前に、透明なガラスが壁として立ち塞がっている事だろうか。これによってモーズ達は見る事はできても、近寄る事も触れる事もできない。
水族館の展示室のように、廊下の横、部屋の片側に配置されたガラスと中の隔離部屋が、突き当たりが見えないほど奥まで延々と続いている。
「だぁれに頼もっかな~。ここにいるウミヘビの毒素なら誰でもモーズちゃんを守ってくれるだろうけどぉ」
カールはスキップ気味に【檻】の廊下を歩き、隔離部屋を見渡してめぼしいウミヘビを探す。
ガラスの向こう側にいるウミヘビ達は基本、眠っていた。ハンモックに身を預けたり、テントの中で身体を丸めたり、並んだブロックソファの上で横たわったりと、各々好きに眠っている。
ウミヘビは人間よりも睡眠時間を必要としないと聞くが、ここにいるウミヘビ達は例外らしい。
「カールはこんな所に何しに来たのかしら?」
「私のアイギスに強い毒素をストックしようという事になってな。その対象をここに求めているのかと……」
「はぁ? まさかウミヘビの血をそのまま触手に溜める気? そんな事をしたら宿主にも影響が出るでしょうに」
「ハブクラゲ型ならば大丈夫と聞いたが、やはり危険が伴うか。ここは諦めて貰った方が……」
「えっ。貴方のアイギス、ハブクラゲ型なの? 心配して損したわ」
「今、退路が絶たれたな?」
扱い切れるか怪しい猛毒のストックを避けたかったモーズだったが、水銀にも「問題ない」判定を受けてしまい肩を落とす。
そんな会話をしている最中、カールは奥へ奥へと進んでいき、ベッドの上で身体を丸めて眠る黄色い髪をしたウミヘビ――パラチオンへ声をかけた。
「パ、ラ、チ、オ、ン、ちゃぁ~んっ! ご機嫌いっかが~?」
ガラス越しに声をかけられたパラチオンは、ゆっくりと瞼を開けて紅い瞳を晒すと、気怠げに話し始める。
「俺様の安眠を乱す奴は、誰だ」
「カールでっす! お昼寝中にごめんねぇ~」
「……珍獣が何の用だ」
【檻】でのパラチオンはシミュレーターで複数人のウミヘビ相手に大暴れしていた時と異なり、随分とダウナーだ。
彼が『戦闘をしたい』という欲求を抱いていない時は、淡々とした性格をしているらしい。
「モルちゃんかホスちゃんを探しているんだけどぉ、知らない~?」
モーズが知らないウミヘビの名を出しつつ、カールはガラスに手の平をつける。
「……クスシから姿が見えないという事は卵型機器の中だろう。どの卵型機器の中かは、知らん」
「そう言わずに~っ! 探すの手伝ってくんない~? ガラスの中に入るのって手続き多くて面倒なんだよねっ!!」
「俺様に面倒を押し付けるな」
そう話すパラチオンはベッドから起きあがろうともしない。しかもカールの後ろに水銀の姿がある事に気付いて、彼は「チッ」と短く舌打ちをした。
「最強詐称者まで連れ歩いて、俺様の機嫌を損ねに来たのか?」
声に苛立ちを孕み、ますます非積極的な態度を取るパラチオン。そのまま彼は水銀の隣に立つモーズにも視線を向けた。
「……ん? そこのクスシ、初めて見るマスクを付けているな。新人か」
彼は、モーズを知らなかった。
(そうか。私は試合を観戦する形で彼の姿は見てはいたが、仮想空間にいたパラチオンは現実を見ていなかった。これが初対面じゃないか)
その事をすっかり失念していたモーズは、改めてパラチオンへ挨拶をする。
「初めまして。私の名はモーズという。1月前に入所した新人だ」
「脆そうな人間だな」
モーズを一目見たパラチオンの手厳しい評価が下る。
「この脆ぉい新人ちゃんにぃ、最強の毒素を持たせてあげたくってねぇ」
「……最強の?」
「このままじゃ風が吹けば倒れちゃうくらい弱弱だからね! だからモルちゃんやホスちゃんに是非是非、協力して貰いたくって!」
そのカールの発言に、パラチオンは眠たげにしていた真紅の瞳を見開き、ベッドから起き上がった。
「そこに、なぜ俺の選択肢が、ないっ!」
「あ゙ぁ゙?」
「ちょっと! ボクに命令しな……」
「はぁ~い! じゃ~んけ~ん、……ほいっ!」
最終的に、カールはニコチンと水銀にじゃんけんをさせる。問答無用で掛け声をかけ、反応が早かったニコチンはパーを、反応が遅れた水銀は握っていたままだった右手をグー判定とされ、勝ったのはニコチンとなった。
「へっ。御愁傷様」
「ふざけるんじゃないわよ!!」
鼻で笑うニコチンに怒り狂う水銀。
なおカールは諸手をあげて狂喜乱舞している。
「銀ちゃん確保やった~っ! これで【檻】もイギリス出張も安心安全っ!」
「待ちなさい。イギリスって何よ、イギリスって。ボクはアンタの命令なんて聞く気ないのだけれど」
「お願いでも駄目? 駄目?」
「駄目ね」
「く……っ! 銀ちゃんいるとすっごく助かるんだけど……! 駄目だって言うのなら! かくなる上は!」
クスシの権限を立場のある水銀に使う気なのだろうか。とモーズはアセトから頂戴したジンジャーエールをストローで飲みながら、カールの動向を観察する。
するとカールは何を思ったのか、石畳が敷き詰められた広場の上に大の字になって――長い手足をバタつかせて駄々を捏ね始めた。挙動が完全に未就学児である。
「やだやだぁっ! 銀ちゃん来てくれなきゃ俺ちゃんい~や~だ~っ!」
「ちょっと!? いい年して何をしているのよ! やめなさいな、みっともないっ!」
「銀ちゃんがうんって言ってくれるまで、俺ちゃんここ動かないかんね~っ!」
そうやってカールが喧しく騒ぎ立てるものだから、広場から離れて遠巻きに様子を見ていたウミヘビ達も気になったようで、何だ何だと野次馬として顔を出し始めている。
つまり悪目立ちをしている。水銀の名を叫ぶカールという男によって。
「わかった、わかったからもうよしなさいな! 特別に、付き合ってあげる……っ!」
「いよっしゃあ!」
羞恥心で折れた水銀からの承諾を得たと同時にカールは腹筋を駆使して上体を起き上がらせ、次いで飛び上がるかのようにぴょんと立ち上がる。
「ではいっつぁ【檻】へ! ごーごごーっ!」
「本当、疲れるわこいつ……」
(あの水銀さんが振り回されている……)
◇
広場で会ったばかりなのに既に疲労困憊な水銀を連れ、ニコチンとアセトと別れた後、一行はネグラの地下施設、【檻】へと向かった。
一見なんの変哲もない住居に入って、その住居の奥の部屋、書斎に地下へ続く隠し扉があるのだ。まるで秘密基地。
モーズは少々、少年心を刺激されながらカールの後を追って地下へ続く階段を降りる。
「ここが、【檻】……っ!」
地上階から二階層分、降った先にある【檻】。
そこは目に優しい柔らかな乳白色をしたライトに照らされ、パステルカラーをしたブロックソファが四角を作るように並んでいたり、その中にはゴムボールや積み木や絵本が散乱している。
小ぶりなテントやジャングルジム、滑り台なんて物も並んでいて、卵型機器も時折り設置してあるものの、側から見ると幼い子供を預ける託児所そのものである。
「……。ここは、託児所か……?」
「だから言ったじゃない。【檻】なんて仰々しい名前をつけているけれど、実際はキッズルームよ、キッズルーム」
モーズの隣で歩く水銀が、両腕を組んで呆れるように言った。
一般的な託児所やキッズルームと異なるのは、その遊具が置いてあるスペースの前に、透明なガラスが壁として立ち塞がっている事だろうか。これによってモーズ達は見る事はできても、近寄る事も触れる事もできない。
水族館の展示室のように、廊下の横、部屋の片側に配置されたガラスと中の隔離部屋が、突き当たりが見えないほど奥まで延々と続いている。
「だぁれに頼もっかな~。ここにいるウミヘビの毒素なら誰でもモーズちゃんを守ってくれるだろうけどぉ」
カールはスキップ気味に【檻】の廊下を歩き、隔離部屋を見渡してめぼしいウミヘビを探す。
ガラスの向こう側にいるウミヘビ達は基本、眠っていた。ハンモックに身を預けたり、テントの中で身体を丸めたり、並んだブロックソファの上で横たわったりと、各々好きに眠っている。
ウミヘビは人間よりも睡眠時間を必要としないと聞くが、ここにいるウミヘビ達は例外らしい。
「カールはこんな所に何しに来たのかしら?」
「私のアイギスに強い毒素をストックしようという事になってな。その対象をここに求めているのかと……」
「はぁ? まさかウミヘビの血をそのまま触手に溜める気? そんな事をしたら宿主にも影響が出るでしょうに」
「ハブクラゲ型ならば大丈夫と聞いたが、やはり危険が伴うか。ここは諦めて貰った方が……」
「えっ。貴方のアイギス、ハブクラゲ型なの? 心配して損したわ」
「今、退路が絶たれたな?」
扱い切れるか怪しい猛毒のストックを避けたかったモーズだったが、水銀にも「問題ない」判定を受けてしまい肩を落とす。
そんな会話をしている最中、カールは奥へ奥へと進んでいき、ベッドの上で身体を丸めて眠る黄色い髪をしたウミヘビ――パラチオンへ声をかけた。
「パ、ラ、チ、オ、ン、ちゃぁ~んっ! ご機嫌いっかが~?」
ガラス越しに声をかけられたパラチオンは、ゆっくりと瞼を開けて紅い瞳を晒すと、気怠げに話し始める。
「俺様の安眠を乱す奴は、誰だ」
「カールでっす! お昼寝中にごめんねぇ~」
「……珍獣が何の用だ」
【檻】でのパラチオンはシミュレーターで複数人のウミヘビ相手に大暴れしていた時と異なり、随分とダウナーだ。
彼が『戦闘をしたい』という欲求を抱いていない時は、淡々とした性格をしているらしい。
「モルちゃんかホスちゃんを探しているんだけどぉ、知らない~?」
モーズが知らないウミヘビの名を出しつつ、カールはガラスに手の平をつける。
「……クスシから姿が見えないという事は卵型機器の中だろう。どの卵型機器の中かは、知らん」
「そう言わずに~っ! 探すの手伝ってくんない~? ガラスの中に入るのって手続き多くて面倒なんだよねっ!!」
「俺様に面倒を押し付けるな」
そう話すパラチオンはベッドから起きあがろうともしない。しかもカールの後ろに水銀の姿がある事に気付いて、彼は「チッ」と短く舌打ちをした。
「最強詐称者まで連れ歩いて、俺様の機嫌を損ねに来たのか?」
声に苛立ちを孕み、ますます非積極的な態度を取るパラチオン。そのまま彼は水銀の隣に立つモーズにも視線を向けた。
「……ん? そこのクスシ、初めて見るマスクを付けているな。新人か」
彼は、モーズを知らなかった。
(そうか。私は試合を観戦する形で彼の姿は見てはいたが、仮想空間にいたパラチオンは現実を見ていなかった。これが初対面じゃないか)
その事をすっかり失念していたモーズは、改めてパラチオンへ挨拶をする。
「初めまして。私の名はモーズという。1月前に入所した新人だ」
「脆そうな人間だな」
モーズを一目見たパラチオンの手厳しい評価が下る。
「この脆ぉい新人ちゃんにぃ、最強の毒素を持たせてあげたくってねぇ」
「……最強の?」
「このままじゃ風が吹けば倒れちゃうくらい弱弱だからね! だからモルちゃんやホスちゃんに是非是非、協力して貰いたくって!」
そのカールの発言に、パラチオンは眠たげにしていた真紅の瞳を見開き、ベッドから起き上がった。
「そこに、なぜ俺の選択肢が、ないっ!」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『星屑の狭間で』(チャレンジ・ミッション編)
トーマス・ライカー
SF
政・官・財・民・公・軍に拠って構成された複合巨大組織『運営推進委員会』が、超大規模なバーチャル体感サバイバル仮想空間・艦対戦ゲーム大会『サバイバル・スペースバトルシップ』を企画・企図(きと)し、準備して開催(かいさい)に及んだ。
そのゲーム大会の1部を『運営推進委員会』にて一席を占める、ネット配信メディア・カンパニー『トゥーウェイ・データ・ネット・ストリーム・ステーション』社が、配信リアル・ライヴ・バラエティー・ショウ『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』として、順次(じゅんじ)に公開している。
アドル・エルクを含む20人は艦長役として選ばれ、それぞれがスタッフ・クルーを男女の芸能人の中から選抜して、軽巡宙艦に搭乗(とうじょう)して操り、ゲーム大会で奮闘する模様を撮影されて、配信リアル・ライヴ・バラエティー・ショウ『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』の中で出演者のコメント付きで紹介されている。
『運営推進本部』は、1ヶ月に1〜2回の頻度(ひんど)でチャレンジ・ミッションを発表し、それへの参加を強く推奨(すいしょう)している。
【『ディファイアント』共闘同盟】は基本方針として、総てのチャレンジ・ミッションには参加すると定めている。
本作はチャレンジ・ミッションに参加し、ミッションクリアを目指して奮闘(ふんとう)する彼らを描く…スピンオフ・オムニバス・シリーズです。
『特別解説…1…』
この物語は三人称一元視点で綴られます。一元視点は主人公アドル・エルクのものであるが、主人公のいない場面に於いては、それぞれの場面に登場する人物の視点に遷移(せんい)します。
まず主人公アドル・エルクは一般人のサラリーマンであるが、本人も自覚しない優れた先見性・強い洞察(どうさつ)力・強い先読みの力・素晴らしい集中力・暖かい包容力を持ち、それによって確信した事案に於ける行動は早く・速く、的確で適切です。本人にも聴こえているあだ名は『先読みのアドル・エルク』と言う。
追記
以下に列挙しますものらの基本原則動作原理に付きましては『ゲーム内一般技術基本原則動作原理設定』と言う事で、ブラックボックスとさせて頂きます。
ご了承下さい。
インパルス・パワードライブ
パッシブセンサー
アクティブセンサー
光学迷彩
アンチ・センサージェル
ミラージュ・コロイド
ディフレクター・シールド
フォース・フィールド
では、これより物語は始まります。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる