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第八章 特殊学会編
第139話 酒浸り
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ざざん……。ざざん……。
共同研究室を追い出されたモーズは人工島アバトンの西に面する海辺、そこに置かれたベンチに座ってぼんやりと波の音を聞いていた。
「脅威を正しく伝えるには……。被害を抑えるには……。犠牲者を1人でも減らす為には……」
しかしリラックスをしろと言われたのにも関わらず、口は無意識に動いて研究発表についてばかりぶつぶつと喋ってしまう。頭を休められていない。
けれど学会当日まで時間もなく、追い込められている現状で頭の中を空っぽにするなど、不器用なモーズにはできなかった。
「な~にサボってんだよ新人」
そんな休んでいるようで全く休めていないモーズの元に、パウルがやって来て背後から鬱陶しげに声をかけてきた。
モーズは突然、現れたパウルに驚きつつ、上体を捻って彼の立つ後ろを向く。
「指導係のフリッツに休めと命じられてしまって……。パウルさんこそ此処で何を?」
「お前に教えてやる義理はないっ!」
振り向いたモーズと視線を合わせないようにか、パウルはそっぽを向いた状態で吐き捨てるようにそう言った。
「1人でぶつぶつ不気味に喋ってないで、酒でも飲んでぜぇ~んぶ忘れちゃったらどう? どうせ僕を含めて、誰もお前に期待なんかしていないんだ。どこで何をしていようが見向きもしないだろうさ!」
そのままパウルは八つ当たりでもするかのように、砂浜に転がっていた小石を蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた小石はてんてんと何度か砂浜を跳ね転がった後、波にさらわれて海の中へと消えていった。
「国連が研修も終わっていないような新人を指名してきたのは、きっとラボに失態を晒させるのが目的だろうね。英雄って肩書きを利用して前に立たせて、そこから失墜させてラボの権限を弱らせようって魂胆が見え見えだよ。ふん! そんなつまらない策略、僕が覆してみせるけどね!」
自分なりの考察をモーズに一方的に話したかと思えば、パウルは砂浜に足跡を残しながらすたすたと立ち去って行く。
砂浜に付けられた足跡はモーズがベンチまで歩いてきた道筋と、パウルが往復した道筋しかなく、パウルは他に用があったように見えないというか、ただただモーズに小言を言いに来ただけに見える。
モーズは不思議に思いながらも、風と波にかき消されつつある足跡をぼんやりと眺めた。
「酒……。酒か……」
そしてパウルに言われた言葉を復唱したモーズは、白衣のポケットから携帯端末を取り出し、アプリを経由して通話を始めた。
「あぁ、セレン。出てくれて感謝する。その、本日、時間の都合はつくだろうか? あと可能ならば、ニコチンも……」
◇
「満足のゆく研究の成果とは数年、時には数十年の歳月が必要になるというのに、国連が新人の私を学会に指名してきたのか意味がわからない……。無茶振りが過ぎる……。いや、ラボは国連を始め多方面から資金提供を受けている組織なんだ、一般的な研究所よりも早い成果を求められるのはわかる……。わかるのだが、それと無茶降りをしてくるのは違うだろう……。パウルさんの予想では私に失態を晒させたいという話だが、国連管理下組織を貶めてどうするというのだ……? 力関係は国連の方が上の筈なのに……? キッカケがなければ干渉ができないのだろうか……? どんな魂胆にせよ、内情を全く把握できていない私を巻き込むのは勘弁願いたい……。単純に疲れる……。私は世間で形作られつつある偶像のような、出来た人間でも強い人間でも決してないというのに……」
ネグラの敷地内にある商店街的区域、そこに建てられた服屋の地下にあるバーにて。
シックな内装が施された、上品で高級感のある落ち着く雰囲気のこぢんまりとしたバー。そこを貸し切りにして貰ったモーズは――テーブルに空の酒瓶を大量に並べながら延々と愚痴を溢していた。
また周りには感染の心配がないウミヘビしかいないのをいいことに、フェイスマスクも外し、ジョッキを片手に黙々と飲酒をしている。そして管を巻いている。
そんな完全に出来上がっているモーズの隣の席に座るセレンは、モーズの持つジョッキの中身を適度に水にすり替えつつ彼を慰めていた。
「よしよし、モーズ先生は頑張っていますよ。変に持ち上げる世間が悪いのです。先生の凄さを認めない世間はもっと悪いですが」
「わぁ~。綺麗な矛盾だねぇ」
屋台バーと同じように、地下バーを切り盛りしているアセトアルデヒドがけたけた笑いながら、追加の酒瓶をモーズのテーブルへ運んでくる。ついでに空のグラスを片付ける。
しかしアセトの片付けが追いつかない早さでみるみる増えてゆく空瓶と空のグラスを、モーズとセレンの向かいの席に座るニコチンは呆然と眺めていた。
「何で俺は呑んだくれに付き合わされてんだ……?」
「あっははは。新人さんに信頼されているんだよぉ、ニコ」
「何でだよ……。いや本当に何でだ……?」
ニコチンは自分の意思でアセトのバーに来たのではなく、モーズの命で酒の席に座らされている。
何せここは有毒人種ウミヘビが跋扈するネグラ。モーズが挨拶をすませていないウミヘビはまだまだ沢山居て、「隙を見せるのは危険だ」とフリッツら先輩達には散々言い聞かされている。
なので信頼しているセレンに酒飲みに付き合って貰ったのだが、ついでというか保険というか、ウミヘビの中でも腕利きとわかるニコチンも呼んだのだ。彼ならば他のウミヘビが良からぬことをしようとしても、必ず阻止してくれる。それだけの信頼があった。
だがモーズに腕も人柄も信頼されているという認識が全くないニコチンは、手に持つタバコに火を付けるのも忘れてひたすら頭上に疑問符を浮かべていた。
「ホルムアルデヒドさんは難しい性格のウミヘビですから、先生に限らず誰でも手を焼きますよ。そう落ち込まないでください」
「しかしまともに会話さえさせて貰えず、取り付く島もないんだ……。落ち込みもする……」
「そうですかぁ。ではモーズ先生が資料室を使用する間、私が押さえ付けておきましょうか? 私の方が彼より腕力ありますからね」
「気遣い、感謝する……。しかし力尽くでは今後、信頼を築けなくなるから、遠慮しておく……」
「酔っていても冷静でお優しいですねぇ、先生」
セレンは劇物のホルムアルデヒドよりも毒性の強い《毒物》。それに比例してか単純な腕力も上なようで、その気になれば力に任せて押さえ込めてしまうらしい。
しかし資料室は学会が終わった後もお世話になるだろう場所。ここでホルムアルデヒドとの関係を壊したくない。
だからモーズは彼に、クスシとして無理矢理に命令を下す事もしたくなかった。
「なかなか面白い話をしているねぇ」
ホルムアルデヒドの名前を聞いたアセトが興味を持ったらしく、ニコチンの隣の席へ腰をおろしてきた。
彼が酒の席につく姿は初めて見る。モーズはセレンに渡された水を飲み少し酔いを冷まし、物珍しげに見詰めた。
「ホルムかぁ。彼をどうにかしたい、って話だよねぇ?」
「あ、あぁ。掻い摘むとそうなるな」
「それじゃあ新人さん、ちょっと僕の兄ちゃんに会ってみるぅ?」
共同研究室を追い出されたモーズは人工島アバトンの西に面する海辺、そこに置かれたベンチに座ってぼんやりと波の音を聞いていた。
「脅威を正しく伝えるには……。被害を抑えるには……。犠牲者を1人でも減らす為には……」
しかしリラックスをしろと言われたのにも関わらず、口は無意識に動いて研究発表についてばかりぶつぶつと喋ってしまう。頭を休められていない。
けれど学会当日まで時間もなく、追い込められている現状で頭の中を空っぽにするなど、不器用なモーズにはできなかった。
「な~にサボってんだよ新人」
そんな休んでいるようで全く休めていないモーズの元に、パウルがやって来て背後から鬱陶しげに声をかけてきた。
モーズは突然、現れたパウルに驚きつつ、上体を捻って彼の立つ後ろを向く。
「指導係のフリッツに休めと命じられてしまって……。パウルさんこそ此処で何を?」
「お前に教えてやる義理はないっ!」
振り向いたモーズと視線を合わせないようにか、パウルはそっぽを向いた状態で吐き捨てるようにそう言った。
「1人でぶつぶつ不気味に喋ってないで、酒でも飲んでぜぇ~んぶ忘れちゃったらどう? どうせ僕を含めて、誰もお前に期待なんかしていないんだ。どこで何をしていようが見向きもしないだろうさ!」
そのままパウルは八つ当たりでもするかのように、砂浜に転がっていた小石を蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた小石はてんてんと何度か砂浜を跳ね転がった後、波にさらわれて海の中へと消えていった。
「国連が研修も終わっていないような新人を指名してきたのは、きっとラボに失態を晒させるのが目的だろうね。英雄って肩書きを利用して前に立たせて、そこから失墜させてラボの権限を弱らせようって魂胆が見え見えだよ。ふん! そんなつまらない策略、僕が覆してみせるけどね!」
自分なりの考察をモーズに一方的に話したかと思えば、パウルは砂浜に足跡を残しながらすたすたと立ち去って行く。
砂浜に付けられた足跡はモーズがベンチまで歩いてきた道筋と、パウルが往復した道筋しかなく、パウルは他に用があったように見えないというか、ただただモーズに小言を言いに来ただけに見える。
モーズは不思議に思いながらも、風と波にかき消されつつある足跡をぼんやりと眺めた。
「酒……。酒か……」
そしてパウルに言われた言葉を復唱したモーズは、白衣のポケットから携帯端末を取り出し、アプリを経由して通話を始めた。
「あぁ、セレン。出てくれて感謝する。その、本日、時間の都合はつくだろうか? あと可能ならば、ニコチンも……」
◇
「満足のゆく研究の成果とは数年、時には数十年の歳月が必要になるというのに、国連が新人の私を学会に指名してきたのか意味がわからない……。無茶振りが過ぎる……。いや、ラボは国連を始め多方面から資金提供を受けている組織なんだ、一般的な研究所よりも早い成果を求められるのはわかる……。わかるのだが、それと無茶降りをしてくるのは違うだろう……。パウルさんの予想では私に失態を晒させたいという話だが、国連管理下組織を貶めてどうするというのだ……? 力関係は国連の方が上の筈なのに……? キッカケがなければ干渉ができないのだろうか……? どんな魂胆にせよ、内情を全く把握できていない私を巻き込むのは勘弁願いたい……。単純に疲れる……。私は世間で形作られつつある偶像のような、出来た人間でも強い人間でも決してないというのに……」
ネグラの敷地内にある商店街的区域、そこに建てられた服屋の地下にあるバーにて。
シックな内装が施された、上品で高級感のある落ち着く雰囲気のこぢんまりとしたバー。そこを貸し切りにして貰ったモーズは――テーブルに空の酒瓶を大量に並べながら延々と愚痴を溢していた。
また周りには感染の心配がないウミヘビしかいないのをいいことに、フェイスマスクも外し、ジョッキを片手に黙々と飲酒をしている。そして管を巻いている。
そんな完全に出来上がっているモーズの隣の席に座るセレンは、モーズの持つジョッキの中身を適度に水にすり替えつつ彼を慰めていた。
「よしよし、モーズ先生は頑張っていますよ。変に持ち上げる世間が悪いのです。先生の凄さを認めない世間はもっと悪いですが」
「わぁ~。綺麗な矛盾だねぇ」
屋台バーと同じように、地下バーを切り盛りしているアセトアルデヒドがけたけた笑いながら、追加の酒瓶をモーズのテーブルへ運んでくる。ついでに空のグラスを片付ける。
しかしアセトの片付けが追いつかない早さでみるみる増えてゆく空瓶と空のグラスを、モーズとセレンの向かいの席に座るニコチンは呆然と眺めていた。
「何で俺は呑んだくれに付き合わされてんだ……?」
「あっははは。新人さんに信頼されているんだよぉ、ニコ」
「何でだよ……。いや本当に何でだ……?」
ニコチンは自分の意思でアセトのバーに来たのではなく、モーズの命で酒の席に座らされている。
何せここは有毒人種ウミヘビが跋扈するネグラ。モーズが挨拶をすませていないウミヘビはまだまだ沢山居て、「隙を見せるのは危険だ」とフリッツら先輩達には散々言い聞かされている。
なので信頼しているセレンに酒飲みに付き合って貰ったのだが、ついでというか保険というか、ウミヘビの中でも腕利きとわかるニコチンも呼んだのだ。彼ならば他のウミヘビが良からぬことをしようとしても、必ず阻止してくれる。それだけの信頼があった。
だがモーズに腕も人柄も信頼されているという認識が全くないニコチンは、手に持つタバコに火を付けるのも忘れてひたすら頭上に疑問符を浮かべていた。
「ホルムアルデヒドさんは難しい性格のウミヘビですから、先生に限らず誰でも手を焼きますよ。そう落ち込まないでください」
「しかしまともに会話さえさせて貰えず、取り付く島もないんだ……。落ち込みもする……」
「そうですかぁ。ではモーズ先生が資料室を使用する間、私が押さえ付けておきましょうか? 私の方が彼より腕力ありますからね」
「気遣い、感謝する……。しかし力尽くでは今後、信頼を築けなくなるから、遠慮しておく……」
「酔っていても冷静でお優しいですねぇ、先生」
セレンは劇物のホルムアルデヒドよりも毒性の強い《毒物》。それに比例してか単純な腕力も上なようで、その気になれば力に任せて押さえ込めてしまうらしい。
しかし資料室は学会が終わった後もお世話になるだろう場所。ここでホルムアルデヒドとの関係を壊したくない。
だからモーズは彼に、クスシとして無理矢理に命令を下す事もしたくなかった。
「なかなか面白い話をしているねぇ」
ホルムアルデヒドの名前を聞いたアセトが興味を持ったらしく、ニコチンの隣の席へ腰をおろしてきた。
彼が酒の席につく姿は初めて見る。モーズはセレンに渡された水を飲み少し酔いを冷まし、物珍しげに見詰めた。
「ホルムかぁ。彼をどうにかしたい、って話だよねぇ?」
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