125 / 236
第七章 死に損ないのフリードリヒ
第124話 目覚め
しおりを挟む
ピッ……。ピッ……。ピッ……。
規則的に聞こえる電子音を目覚ましに、フリードリヒの意識が浮上する。
(……ここは、何処だろう)
目の前には見慣れない白い天井。横になっているのは柵のついたベッド。人工呼吸器含む装置が沢山付けられた身体。周囲は白いカーテンで覆われ、その向こう側は見えない。
(初めて見る、天井だけれど……。病院、だよね?)
シャッ
その時、軽快な音と共にカーテンが開け放たれ、ユストゥスが姿を現した。
「フリードリヒ?」
彼はフリードリヒの瞼が開いている事に気付き、飛び付くようにベッドの柵を掴んで距離を詰める。
「目が覚めたか!? ああ、よかった……! 私の声は聞こえるか? 喋れるか?」
フリードリヒはユストゥスの問いかけに答えようとして、身体がほとんど動かせない事に気付いた。手足の感覚が怪しい。力が入らず起き上がる事も出来ない。
精々ゆっくりと頷く事しか出来ない。しかしそれでもユストゥスは震えるほど歓喜していた。
「よかっ、た。君だけでも、助かっくれて……!」
「きょ、じゅ。みんな、は……」
今度はマスク状の呼吸器が付けられたフリードリヒが、か細い声で問いかける。
それに対してユストゥスの返答はなかった。それだけで友人達がどうなったのかわかってしまって、フリードリヒは目を伏せる。
「葬儀は、火葬で済ませた。動けるようになったら、共に墓参りに行こう」
「……シャルル」
フリードリヒはほとんど力の入らない肺を精一杯膨らませて、意識を失う間際、身体が崩れていく様を見たシャルルの名を口に出す。
「きょ、じゅ。僕、は、シャルルを……殺して、しまったのですか?」
「……フリードリヒ、彼は既に人ではなかった。君はシャルルを寄生菌から解放してあげたんだ。しかも君自身は珊瑚症に罹らずに。これは、素晴らしい事だぞ」
やはり、あのままシャルルは亡くなったのだ。新薬を用いた、フリードリヒの手によって。
目を閉じれば瞼の裏に焼き付く、もがき苦しむシャルルの姿が見える。耳をすませば、彼の悲痛な断末魔が頭に直接叩き込むように聞こえてくる。
現在、珊瑚症のステージ4の状態は人の意識がある、という説の方が強い。そしてシャルルはステージ4だった。少なくとも直前の診断では。散布されていた鎮静剤も少しずつだが効いていた。ステージ5にはなっていなかったと思われる。
ならば自分は、
――人の意識があるまま、殺してしまったのでは?
途端、罪悪感に蝕まれ、自責の念に苛まれ、フリードリヒの呼吸が乱れる。
バイタルセンサーが異常値を指し示し、ピーーと甲高い警告音を発した。
「フリードリヒ! 優しい面も君の利点だが、今は自分が回復する事だけを考えろ! 悩むのは、後からでも出来る……!」
「……は、い」
ユストゥスがフリードリヒの容態を落ち着けようと、必死に声をかける。それでもバイタルはまだ乱れたまま。当分は正常値にならなそうにない。
尤もそれ以前に、フリードリヒが健常者に戻れるか怪しい事を、ユストゥスは知っていた。
(未だに四肢に麻痺が強く残っている。このまま寝たきりになるか、よくて車椅子。人工呼吸器も外せるかどうか)
フリードリヒは今、自力で呼吸が出来ていない。容態が悪化すれば心臓も動かせなくなるかもしれない。
加えてウミヘビの血を元にした新薬の影響か、珊瑚症に罹患こそしなかったもののフリードリヒは免疫が極端に弱っていて、合併症を引き起こしやすい状態。
それが原因で命を落とす可能性も十分ある。
(自力での回復は厳しい。しかし現在の医術ではこれ以上の治療は……!)
ユストゥスは必死に思考を巡らせた。10日もの間、生死を彷徨ったうえで奇跡的に助かったフリードリヒの命。
だが依然として風前の灯火。その灯火をこのまま、なす術なく消してしまう事は絶対に回避したかった。
そこでユストゥスの脳裏に浮かんだのは、先日の菌床処分の際にもう1人のフリードリヒが扱っていた、寄生生命体《アイギス》。
もう1人のフリードリヒにしつこく《アイギス》の生態を訊いた所、彼はぶっきらぼうに毒を蓄える生物濃縮がある事と、宿主を守る防衛機能と治癒機能について、話してくれた。
その治療機能がどれ程の効果をもたらすのか、はっきりとした事は把握していないが……。
試す価値は、ある。
(アイギスを、手に入れたい)
ユストゥスはベッドの柵が軋むほど強く握り締め、手段を選ばない意思を固めた。
◇
「おぉ~。おっきな病院やねぇ。荘厳やなぁ」
ドイツで一番と言っていい程に巨大な、大学附属の総合病院。
そこの立体駐車場の屋上に停めた空陸両用車から、棒飴を咥えた青髪の青年、シアンが感心しながら降り立つ。
「先生、先生! 目的地着きましたで? 先生~!」
そして自分の次に下車する筈の同行者かつ自身の管理者、クスシへ呼び掛ける。
が、全く反応がない。聞こえてくるのは規則的な寝息のみ。
「アカン、爆睡しとる。昨日は興奮しとって寝とらへんかったからねぇ」
滅多にない『任務』を前に、遠足前の幼児のようにはしゃいで徹夜をしてしまったこのクスシは、今になって疲れが出て深い眠りについてしまっていた。
シアンが開いた扉から腕を伸ばして耳を引っ張っても頬をぺちぺち叩いても、肩を揺すっても大声で呼び掛けても手をパンと叩いて大きな音を立てても、死んでいるかのように寝こけている。これは天地がひっくり返っても起きそうにない。
シアンは肩をすくめた。
「しゃあない。自分が代理務めましょ」
「え、クスシ置いて行くの?」
運転席の窓を開けてそう言ったのは、赤毛のテトラミックスだ。ウミヘビがクスシの監視なしに出歩くなど、余程の許可がなければ禁止されている。ここはクスシが起きるまで待つべきではなかろうか、と。
しかしそこはオフィウクス・ラボ古参のシアン。水銀に続くなかなかの立場を持つ彼は、「例外処置で済ませられる」と手をひらひら振って言った。
「起きへんものはしゃあないでっしゃろ。それに今回は戦闘あらへんし、毒素の管理は必要ない。抽射器もここに置いときますわ。そんで耳にはインカム付けときますんで、堪忍な」
武器は全て車に置いて無防備になり、加えていつでも連絡が取れるようインカムを付けてシアンは駐車場を歩き始める。
目指す先はフリードリヒが入院している、目の前の総合病院だ。
「ほな。先生が起きたら連絡よろしゅう、ミックスの坊ちゃん」
規則的に聞こえる電子音を目覚ましに、フリードリヒの意識が浮上する。
(……ここは、何処だろう)
目の前には見慣れない白い天井。横になっているのは柵のついたベッド。人工呼吸器含む装置が沢山付けられた身体。周囲は白いカーテンで覆われ、その向こう側は見えない。
(初めて見る、天井だけれど……。病院、だよね?)
シャッ
その時、軽快な音と共にカーテンが開け放たれ、ユストゥスが姿を現した。
「フリードリヒ?」
彼はフリードリヒの瞼が開いている事に気付き、飛び付くようにベッドの柵を掴んで距離を詰める。
「目が覚めたか!? ああ、よかった……! 私の声は聞こえるか? 喋れるか?」
フリードリヒはユストゥスの問いかけに答えようとして、身体がほとんど動かせない事に気付いた。手足の感覚が怪しい。力が入らず起き上がる事も出来ない。
精々ゆっくりと頷く事しか出来ない。しかしそれでもユストゥスは震えるほど歓喜していた。
「よかっ、た。君だけでも、助かっくれて……!」
「きょ、じゅ。みんな、は……」
今度はマスク状の呼吸器が付けられたフリードリヒが、か細い声で問いかける。
それに対してユストゥスの返答はなかった。それだけで友人達がどうなったのかわかってしまって、フリードリヒは目を伏せる。
「葬儀は、火葬で済ませた。動けるようになったら、共に墓参りに行こう」
「……シャルル」
フリードリヒはほとんど力の入らない肺を精一杯膨らませて、意識を失う間際、身体が崩れていく様を見たシャルルの名を口に出す。
「きょ、じゅ。僕、は、シャルルを……殺して、しまったのですか?」
「……フリードリヒ、彼は既に人ではなかった。君はシャルルを寄生菌から解放してあげたんだ。しかも君自身は珊瑚症に罹らずに。これは、素晴らしい事だぞ」
やはり、あのままシャルルは亡くなったのだ。新薬を用いた、フリードリヒの手によって。
目を閉じれば瞼の裏に焼き付く、もがき苦しむシャルルの姿が見える。耳をすませば、彼の悲痛な断末魔が頭に直接叩き込むように聞こえてくる。
現在、珊瑚症のステージ4の状態は人の意識がある、という説の方が強い。そしてシャルルはステージ4だった。少なくとも直前の診断では。散布されていた鎮静剤も少しずつだが効いていた。ステージ5にはなっていなかったと思われる。
ならば自分は、
――人の意識があるまま、殺してしまったのでは?
途端、罪悪感に蝕まれ、自責の念に苛まれ、フリードリヒの呼吸が乱れる。
バイタルセンサーが異常値を指し示し、ピーーと甲高い警告音を発した。
「フリードリヒ! 優しい面も君の利点だが、今は自分が回復する事だけを考えろ! 悩むのは、後からでも出来る……!」
「……は、い」
ユストゥスがフリードリヒの容態を落ち着けようと、必死に声をかける。それでもバイタルはまだ乱れたまま。当分は正常値にならなそうにない。
尤もそれ以前に、フリードリヒが健常者に戻れるか怪しい事を、ユストゥスは知っていた。
(未だに四肢に麻痺が強く残っている。このまま寝たきりになるか、よくて車椅子。人工呼吸器も外せるかどうか)
フリードリヒは今、自力で呼吸が出来ていない。容態が悪化すれば心臓も動かせなくなるかもしれない。
加えてウミヘビの血を元にした新薬の影響か、珊瑚症に罹患こそしなかったもののフリードリヒは免疫が極端に弱っていて、合併症を引き起こしやすい状態。
それが原因で命を落とす可能性も十分ある。
(自力での回復は厳しい。しかし現在の医術ではこれ以上の治療は……!)
ユストゥスは必死に思考を巡らせた。10日もの間、生死を彷徨ったうえで奇跡的に助かったフリードリヒの命。
だが依然として風前の灯火。その灯火をこのまま、なす術なく消してしまう事は絶対に回避したかった。
そこでユストゥスの脳裏に浮かんだのは、先日の菌床処分の際にもう1人のフリードリヒが扱っていた、寄生生命体《アイギス》。
もう1人のフリードリヒにしつこく《アイギス》の生態を訊いた所、彼はぶっきらぼうに毒を蓄える生物濃縮がある事と、宿主を守る防衛機能と治癒機能について、話してくれた。
その治療機能がどれ程の効果をもたらすのか、はっきりとした事は把握していないが……。
試す価値は、ある。
(アイギスを、手に入れたい)
ユストゥスはベッドの柵が軋むほど強く握り締め、手段を選ばない意思を固めた。
◇
「おぉ~。おっきな病院やねぇ。荘厳やなぁ」
ドイツで一番と言っていい程に巨大な、大学附属の総合病院。
そこの立体駐車場の屋上に停めた空陸両用車から、棒飴を咥えた青髪の青年、シアンが感心しながら降り立つ。
「先生、先生! 目的地着きましたで? 先生~!」
そして自分の次に下車する筈の同行者かつ自身の管理者、クスシへ呼び掛ける。
が、全く反応がない。聞こえてくるのは規則的な寝息のみ。
「アカン、爆睡しとる。昨日は興奮しとって寝とらへんかったからねぇ」
滅多にない『任務』を前に、遠足前の幼児のようにはしゃいで徹夜をしてしまったこのクスシは、今になって疲れが出て深い眠りについてしまっていた。
シアンが開いた扉から腕を伸ばして耳を引っ張っても頬をぺちぺち叩いても、肩を揺すっても大声で呼び掛けても手をパンと叩いて大きな音を立てても、死んでいるかのように寝こけている。これは天地がひっくり返っても起きそうにない。
シアンは肩をすくめた。
「しゃあない。自分が代理務めましょ」
「え、クスシ置いて行くの?」
運転席の窓を開けてそう言ったのは、赤毛のテトラミックスだ。ウミヘビがクスシの監視なしに出歩くなど、余程の許可がなければ禁止されている。ここはクスシが起きるまで待つべきではなかろうか、と。
しかしそこはオフィウクス・ラボ古参のシアン。水銀に続くなかなかの立場を持つ彼は、「例外処置で済ませられる」と手をひらひら振って言った。
「起きへんものはしゃあないでっしゃろ。それに今回は戦闘あらへんし、毒素の管理は必要ない。抽射器もここに置いときますわ。そんで耳にはインカム付けときますんで、堪忍な」
武器は全て車に置いて無防備になり、加えていつでも連絡が取れるようインカムを付けてシアンは駐車場を歩き始める。
目指す先はフリードリヒが入院している、目の前の総合病院だ。
「ほな。先生が起きたら連絡よろしゅう、ミックスの坊ちゃん」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
未来世界に戦争する為に召喚されました
あさぼらけex
SF
西暦9980年、人類は地球を飛び出し宇宙に勢力圏を広めていた。
人類は三つの陣営に別れて、何かにつけて争っていた。
死人が出ない戦争が可能となったためである。
しかし、そのシステムを使う事が出来るのは、魂の波長が合った者だけだった。
その者はこの時代には存在しなかったため、過去の時代から召喚する事になった。
…なんでこんなシステム作ったんだろ?
な疑問はさておいて、この時代に召喚されて、こなす任務の数々。
そして騒動に巻き込まれていく。
何故主人公はこの時代に召喚されたのか?
その謎は最後に明らかになるかも?
第一章 宇宙召喚編
未来世界に魂を召喚された主人公が、宇宙空間を戦闘機で飛び回るお話です。
掲げられた目標に対して、提示される課題をクリアして、
最終的には答え合わせのように目標をクリアします。
ストレスの無い予定調和は、暇潰しに最適デス!
(´・ω・)
第二章 惑星ファンタジー迷走編 40話から
とある惑星での任務。
行方不明の仲間を探して、ファンタジーなジャンルに迷走してまいます。
千年の時を超えたミステリーに、全俺が涙する!
(´・ω・)
第三章 異次元からの侵略者 80話から
また舞台を宇宙に戻して、未知なる侵略者と戦うお話し。
そのつもりが、停戦状態の戦線の調査だけで、終わりました。
前章のファンタジー路線を、若干引きずりました。
(´・ω・)
第四章 地球へ 167話くらいから
さて、この時代の地球は、どうなっているのでしょう?
この物語の中心になる基地は、月と同じ大きさの宇宙ステーションです。
その先10億光年は何もない、そんな場所に位置してます。
つまり、銀河団を遠く離れてます。
なぜ、その様な場所に基地を構えたのか?
地球には何があるのか?
ついにその謎が解き明かされる!
はるかな時空を超えた感動を、見逃すな!
(´・ω・)
主人公が作者の思い通りに動いてくれないので、三章の途中から、好き勝手させてみました。
作者本人も、書いてみなければ分からない、そんな作品に仕上がりました。
ヽ(´▽`)/
【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>
BBやっこ
SF
会社に、VRゲーム休があってゲームをしていた私。
自身の店でエンチャント付き魔道具の売れ行きもなかなか好調で。なかなか充実しているゲームライフ。
招待イベで魔術士として、冒険者の仕事を受けていた。『ミッションは王族を守れ』
同僚も招待され、大規模なイベントとなっていた。ランダムで配置された場所で敵を倒すお仕事だったのだが?
電脳神、カプセル。精神を異世界へ送るって映画の話ですか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる