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第六章 恋⬛︎⬛︎乙女荵ウ縺ョ謌螟ァ――改め、アメリカ遠征編
第108話 乙女⬛︎奮闘ヲ劇
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うぅ、いたたた……。
あ、いけない! 任務中に意識を飛ばしてしまいました! 大失敗です……!
ひとまずマイク上官に無事を報告しなければ! こちらクリス! こちらクリス! 意識回復しました! 状況を報告します!
……と言いましても、ここ何処でしたっけ?
私は確かネフェリン上官と秘密任務につく事になって、街のシンボルの超高層ビルに潜入した事までは覚えているのですが、その後の記憶が飛んでいます。
でも高層階でステージ5の感染者が現れ、生物災害が起きた事は朧げながら覚えています! なので避難誘導が私のお役目になるのですが、ここに人はもう居なさそう……と言いますか、目の前に真っ赤な壁が!
これは『珊瑚』の菌糸では!? それが束となり壁となり、私の前に立ち塞がっています。では後ろから回って移動を……あっ、後ろにも壁があります! 閉じ込められてしまいました……!
『珊瑚』はとても固く、銃でも簡単には穴が空きません。私の今の装備では壊せない。でもここは確かビルの上層の43階。床の下は42階です。
なら床を壊して下層に降りれば脱出できるのでは!? そうとなれば銃、私の銃……。あれ? 何処でしょうか? ホルダーから消えてしまっています!
感染者と遭遇した場合に使う小型火炎放射器もない!
こ、困りました。救助が来るまで待機するしかないでしょうか? 本来は私が救助する側なのに、情けないです。
通信を使ったのでいずれ誰かいらっしゃるとは思いますが、それまで孤立状態ですね。その間、菌糸が襲って来ない事を祈るしかありません。
(……こ、怖いなぁ)
駄目駄目! 弱気になってしまっては! 私は警察官! それも国際連盟秘密警察所属のエリートなのです!
この程度の事で、怖気付いていては……。
「……お母さん、お父さん……」
それでもどうしても心細くって、私は膝を抱えてうずくまってしまいます。
通信からも応答なし。きっと災害の対処に追われていて、私に対応する暇がないのでしょう。
あとどのぐらい、この真っ赤な世界にいないといけないでしょうか?
「……さん!」
あれ? 声が聞こえます。
「クリスさん! 聞こえますか!?」
知っている声です! 彼はそう、先週お会いしたパラスの英雄! モーズさんです!
「え、英雄という肩書きは一旦、忘れて頂けないだろうか……!?」
あっ、そうでした! モーズさんごめんなさいっ!
「ええと、ともかくそこに居るのだな? どうか動かないで、じっとしていて欲しい」
はい、わかりました!
――パチン。ドカンッ!
きゃああああ!
赤い壁の向こうから爆発の音が聞こえました! 仮想空間で沢山聞いて軽く怖い思いをしたあの音です! という事は、カリウムがいらっしゃる!?
「固ってぇ⬛︎⬛︎ねぇか。凹むぐ⬛︎⬛︎⬛︎出来てねぇ」
「下~手、下~手。こう言⬛︎⬛︎⬛︎は一点集中⬛︎て壊すんだよ高血圧」
「ああん!? そのぐ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎とるわ! その上で固⬛︎⬛︎⬛︎てん⬛︎低血圧!」
あら? 途切れ途切れにカリウムっぽいお声は聴こえます。それから、同じ声がする方がもう1人?
しかし粗野なお声で、タリウムさんのお声ではなさそうです。別の方?
「騒がしくてすまない。今、カリウムとナトリウムに菌糸を破壊して貰っている。巻き込まれないよう、どうか気持ちを落ち着けて……」
「うわ⬛︎っ!? 動⬛︎⬛︎たぁっ!?」
「げっ!? 抵抗⬛︎き⬛︎⬛︎た!」
モーズさんのお声ははっきりクリアに聴こえるのですが、カリウムと、ナトリウム? ……お塩? の方の声はノイズが走っていて断片的にしか聞こえません。
けど、集中すれば何とか聞き取れます!
「クリスさん! 私の声は確かに聴こえるだろうか!?」
「あっ、はいモーズさん! 聞こえます! 聞き取れます!」
「ではその場から動かず、身体を小さく出来ないだろうか!? 爆発に巻き込まれないように!」
「えっと、小さく、小さく……」
あれ?
言われずとも私は今、膝を抱えて小さくなっていますよね?
「クリスさん! どうか……!」
「モ⬛︎ズさ⬛︎! 下が⬛︎⬛︎く⬛︎⬛︎⬛︎ス!」
……あ。
今、タリウムさんのお声が聞こえました。間違いありません。他に同じ声がする方がいても、わかります。
仮想空間でパラチオンの手から私を助けてくださったように、ここでも私を助けてくださると言う事でしょうか?
どうしてでしょう? 警察官として、情けないと思わないといけないのに、
凄く、嬉しい。
ドカッ! バキィッ!
鈍い音が壁の外から聞こえます。きっと壁を壊そうと、奮闘してくださっているのでしょう。
私も早く、壁の外へ行きたいです。
「⬛︎い! おいカ⬛︎⬛︎⬛︎!?」
「⬛︎⬛︎、ボディ、入⬛︎⬛︎」
「出し惜し⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎る場⬛︎⬛︎⬛︎いっス⬛︎! 2人⬛︎⬛︎、全力⬛︎道⬛︎作って欲⬛︎⬛︎っス!」
あ、やった! 少し壁に穴が空いて外の景色が見えるようになりました! 壁の外側も……真っ赤です。『珊瑚』に侵されて菌床となってしまっています。どこの企業か忘れてしまいましたが、広々としたオフィスがホラーゲームの背景のように変わり果ててしまっています。
それから、皆さんのお声がどんどん聞き取れなくなってきています。鼓膜が破れてしまったのでしょうか? でもモーズさんのお声ははっきり聴こえるのですよね。不思議です。
ドカンッ! ドカンッ! ドカンッ!!
何度も何度も、爆発音が響きます。
その度に私の身体は揺れて、痛みが走ります。何故でしょうか? 揺れによって何かがぶつかっているのでしょうか? ここ狭いですしね。
でも穴から外へ出るにはまだ小さいですね。もう少し大きく広げないと。ううう、穴に手を添えて引っ張ってみますがびくともしません。私、非力ですねぇ……。
せめて外の状況を把握しておきましょう! カリウムと、ナトリウムという方が爆発するダーツの矢で壁を攻撃していて、彼らの前に立つタリウムさんが、迫り来る針のように尖った菌糸を斬り落としています! かっこいい!
もっと近くで、見たいな。
「クリスさん! 動かないでください、クリスさん!」
モーズさんの私を止める声が聞こえますが、どうしても、タリウムさんの側に行きたくって。
私は一歩、踏み出してしまったのです。
あ、いけない! 任務中に意識を飛ばしてしまいました! 大失敗です……!
ひとまずマイク上官に無事を報告しなければ! こちらクリス! こちらクリス! 意識回復しました! 状況を報告します!
……と言いましても、ここ何処でしたっけ?
私は確かネフェリン上官と秘密任務につく事になって、街のシンボルの超高層ビルに潜入した事までは覚えているのですが、その後の記憶が飛んでいます。
でも高層階でステージ5の感染者が現れ、生物災害が起きた事は朧げながら覚えています! なので避難誘導が私のお役目になるのですが、ここに人はもう居なさそう……と言いますか、目の前に真っ赤な壁が!
これは『珊瑚』の菌糸では!? それが束となり壁となり、私の前に立ち塞がっています。では後ろから回って移動を……あっ、後ろにも壁があります! 閉じ込められてしまいました……!
『珊瑚』はとても固く、銃でも簡単には穴が空きません。私の今の装備では壊せない。でもここは確かビルの上層の43階。床の下は42階です。
なら床を壊して下層に降りれば脱出できるのでは!? そうとなれば銃、私の銃……。あれ? 何処でしょうか? ホルダーから消えてしまっています!
感染者と遭遇した場合に使う小型火炎放射器もない!
こ、困りました。救助が来るまで待機するしかないでしょうか? 本来は私が救助する側なのに、情けないです。
通信を使ったのでいずれ誰かいらっしゃるとは思いますが、それまで孤立状態ですね。その間、菌糸が襲って来ない事を祈るしかありません。
(……こ、怖いなぁ)
駄目駄目! 弱気になってしまっては! 私は警察官! それも国際連盟秘密警察所属のエリートなのです!
この程度の事で、怖気付いていては……。
「……お母さん、お父さん……」
それでもどうしても心細くって、私は膝を抱えてうずくまってしまいます。
通信からも応答なし。きっと災害の対処に追われていて、私に対応する暇がないのでしょう。
あとどのぐらい、この真っ赤な世界にいないといけないでしょうか?
「……さん!」
あれ? 声が聞こえます。
「クリスさん! 聞こえますか!?」
知っている声です! 彼はそう、先週お会いしたパラスの英雄! モーズさんです!
「え、英雄という肩書きは一旦、忘れて頂けないだろうか……!?」
あっ、そうでした! モーズさんごめんなさいっ!
「ええと、ともかくそこに居るのだな? どうか動かないで、じっとしていて欲しい」
はい、わかりました!
――パチン。ドカンッ!
きゃああああ!
赤い壁の向こうから爆発の音が聞こえました! 仮想空間で沢山聞いて軽く怖い思いをしたあの音です! という事は、カリウムがいらっしゃる!?
「固ってぇ⬛︎⬛︎ねぇか。凹むぐ⬛︎⬛︎⬛︎出来てねぇ」
「下~手、下~手。こう言⬛︎⬛︎⬛︎は一点集中⬛︎て壊すんだよ高血圧」
「ああん!? そのぐ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎とるわ! その上で固⬛︎⬛︎⬛︎てん⬛︎低血圧!」
あら? 途切れ途切れにカリウムっぽいお声は聴こえます。それから、同じ声がする方がもう1人?
しかし粗野なお声で、タリウムさんのお声ではなさそうです。別の方?
「騒がしくてすまない。今、カリウムとナトリウムに菌糸を破壊して貰っている。巻き込まれないよう、どうか気持ちを落ち着けて……」
「うわ⬛︎っ!? 動⬛︎⬛︎たぁっ!?」
「げっ!? 抵抗⬛︎き⬛︎⬛︎た!」
モーズさんのお声ははっきりクリアに聴こえるのですが、カリウムと、ナトリウム? ……お塩? の方の声はノイズが走っていて断片的にしか聞こえません。
けど、集中すれば何とか聞き取れます!
「クリスさん! 私の声は確かに聴こえるだろうか!?」
「あっ、はいモーズさん! 聞こえます! 聞き取れます!」
「ではその場から動かず、身体を小さく出来ないだろうか!? 爆発に巻き込まれないように!」
「えっと、小さく、小さく……」
あれ?
言われずとも私は今、膝を抱えて小さくなっていますよね?
「クリスさん! どうか……!」
「モ⬛︎ズさ⬛︎! 下が⬛︎⬛︎く⬛︎⬛︎⬛︎ス!」
……あ。
今、タリウムさんのお声が聞こえました。間違いありません。他に同じ声がする方がいても、わかります。
仮想空間でパラチオンの手から私を助けてくださったように、ここでも私を助けてくださると言う事でしょうか?
どうしてでしょう? 警察官として、情けないと思わないといけないのに、
凄く、嬉しい。
ドカッ! バキィッ!
鈍い音が壁の外から聞こえます。きっと壁を壊そうと、奮闘してくださっているのでしょう。
私も早く、壁の外へ行きたいです。
「⬛︎い! おいカ⬛︎⬛︎⬛︎!?」
「⬛︎⬛︎、ボディ、入⬛︎⬛︎」
「出し惜し⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎る場⬛︎⬛︎⬛︎いっス⬛︎! 2人⬛︎⬛︎、全力⬛︎道⬛︎作って欲⬛︎⬛︎っス!」
あ、やった! 少し壁に穴が空いて外の景色が見えるようになりました! 壁の外側も……真っ赤です。『珊瑚』に侵されて菌床となってしまっています。どこの企業か忘れてしまいましたが、広々としたオフィスがホラーゲームの背景のように変わり果ててしまっています。
それから、皆さんのお声がどんどん聞き取れなくなってきています。鼓膜が破れてしまったのでしょうか? でもモーズさんのお声ははっきり聴こえるのですよね。不思議です。
ドカンッ! ドカンッ! ドカンッ!!
何度も何度も、爆発音が響きます。
その度に私の身体は揺れて、痛みが走ります。何故でしょうか? 揺れによって何かがぶつかっているのでしょうか? ここ狭いですしね。
でも穴から外へ出るにはまだ小さいですね。もう少し大きく広げないと。ううう、穴に手を添えて引っ張ってみますがびくともしません。私、非力ですねぇ……。
せめて外の状況を把握しておきましょう! カリウムと、ナトリウムという方が爆発するダーツの矢で壁を攻撃していて、彼らの前に立つタリウムさんが、迫り来る針のように尖った菌糸を斬り落としています! かっこいい!
もっと近くで、見たいな。
「クリスさん! 動かないでください、クリスさん!」
モーズさんの私を止める声が聞こえますが、どうしても、タリウムさんの側に行きたくって。
私は一歩、踏み出してしまったのです。
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