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命の雨音
馬車旅と盗賊
しおりを挟むユリウスと同じ、茶色の髪。
濃い青色の瞳が優しく揺れる。
怖くはない。
これは、夢だ。
『―――この国を、頼んだぞ。リッド=ウインツ』
最期の優しい声が、再び彼の唇から零れて、今度は困惑にとらわれた。
「俺なんかじゃ、無理です。ユリウスの方がずっと頭が良いし、人望だって・・・」
咄嗟に訴えてみてから、静かに見つめられているのに、気付く。
『・・・他国をその目で見て来い。人脈を見出せ。一人でやろうとするのは、無理だ。味方を沢山作っておけば、自然と国はまわるものだ』
何も、言えない。
ポンと頭を撫でられていた。
「どうして―――」
問いかけた自分の声が、いきなり音になって、唐突に目が醒めた。
目の前に誰かの掌があって、ぽかんとする。
「・・・あれ?」
「おはよう、気分はどう? リッド=ウインツ」
透明な優しい声が降ってきて、掌の向こうに銀色の聖女が覗き込んでいるのに、気付く。
それでようやく、自分が聖女の仕事の邪魔をしてしまったことを思い出した。
「・・・すみません、俺、邪魔を・・・」
「大丈夫、おかげで助かったわ。起きられそう?」
頷いて起き上がる。
聖堂の長椅子に寝せられていたらしい。
あまり長く気絶していた訳ではなさそうだ。
黒い魔術師も、聖女のうしろに控えている。
「あのっ・・・ギルバート総議長は・・・」
「納棺の儀式みたいなものだったのよ。今は普通に棺の中。驚かせてごめんなさいね」
「そ・・・そう、ですか・・・」
見回してみえる範囲に、棺はない。
どこかへ納めたのだろう。
「グランスにも伝言しておいたと思うけど、ユリウスは処刑される事はないわ。まぁ、基本的に放っておいても大丈夫。あれは頭の良い子だから、自分で何とか出来るわよ」
あっさりした言葉に、なんだか安心する。
確かに、死なない限り、自力でなんとかしそうな気がする。
静かに長椅子からおりて、深く頭を下げた。
「ユリウスの事、教えて頂いてありがとうございました。・・・もうひとつ、教えて下さい。―――この世界を統べるといわれている魔女は、実在するんでしょうか」
聖女は、檀上の天使像に目をむける。
「確かに、罪の擦り合いを避ける時の引き合いに出されたり、犯罪者が魔女を騙ったりする事が多いと、そう感じる事もあるわよね。・・・私も、そう思って探りを入れたことがある。現在に、実在するかしないかって言ったら、確実に、実在しているわ」
「じゃあ、誰もみつけることが出来ないのは、一体・・・」
「殺されているから」
さらりと聖女の口から出た言葉に、びり、と緊張した。
「みつけた魔女探しは大抵、死んでいるか、精神的に再起不能な状態になっているようね。最近の話だと、シェリース王国の王女が魔女に連れ去られたとか。どうにか魔女探しを集めて救出しようと呼びかけているようだけど、これは全滅するわ」
すらすらと語る内容に、呆然とする。
『蒼き展望の聖女』の展望は、そこまで遠い所まで見通すのか。
こういう情報を、世界中にちらばっている魔女探し達は、皆知っておくべきじゃないのか。
「・・・だったら、止めないと」
ぽつりと溢した言葉に、聖女は小首を傾げた。
「全滅するとわかっているなら、止めないと。シェリース王国ですよね。だったら、俺、止めに行きます。犠牲が出るって知っていて、放っておくことは出来ません」
言い切ってしまってから、自分は一体何をしようとしているのか、と思う。
せいぜい中級程度の戦闘訓練を受けてきただけの貴族に、何が出来るというのだろうか。
「―――こういうと何だけど、よその国の、いわばまるっきり他人事よ?」
聖女の言葉は、もっともだ。
だけど、同時に胸中からあたたかい激励の声が蘇ってくる。
「そうですね、他人事です。・・・でも、俺はもっと多くの他人と会って、この国の事も、世界の事も知らなきゃいけないんです。だから、魔女探し達を助けに、行きます」
黙って聞いていた魔術師が小さく笑いだす。
「魔女探しの誓願を立てに教会に来る人はめずらしくはないけど、助けに行くって言ったのは、君がはじめてじゃないですか?」
さっきまでは泣いていたのに、なんだか調子が狂う人だ。
「そ、そうですか・・・」
「茶化さないの。・・・本当に行くのね? では、誓願を」
檀上の天使像の隣に立った聖女が、檀下を指し示す。
誘導されるままに、そこに膝をついた。
『中央教会、蒼き展望の聖女の名に於いて、その門出を認める。その道、その路に、世に幸わい、人に幸わうものあることを誓うか否か』
「―――誓います」
『あなたの旅に、自然なるものの 祝福を―――。』
深々と頭を下げて駆け出していったリッドの背中を見送って、聖女は聖堂を閉ざした。
もともと、彼が来ることを見越して開けていたものだ。
これ以上の来客は、困る。
「―――彼の額に、いたずらしたわね、グランス」
「ただのお守りだよ。でも、早速役に立って良かった。あんな魔物みたいな部分が出てくるなんて、姉さんの展望でもわからなかったね」
「そうね、・・・散ったは良いけど、消えていないのが、ちょっと気がかりだわ」
そう溜息をついて、聖女は目頭を押さえる。
水滴が、ぱたりと一滴胸元におちた。
「・・・もう、今日は休んだ方が良い」
「―――うん」
小枝を折りながら、斜面を滑り落ちていく。
必死に枝を掴んでみるが、千切れて駄目だ。
『水よ 我が意に従え!』
キンと硬い氷の棒を作って、おもいきり斜面に突き立てる。
ずるずると土を削りながらも、ようやく落下が止まった。
心臓がバクバク鳴る。
あがった息をしずかに落ち着けて、ゆっくり息を吐いた。
暗さに慣れてきた目をこらして足元を見ると、意外とすぐそこに、終点の地面がある。
断崖絶壁が待ち構えていなくて、良かった。
それにしても、途中で止まらないまま落ちていれば、足首ぐらい、やられていたかもしれない。
ずるずると無事に地面に降りたは良いものの、完全に膝が笑っていた。
へたり込むように、尻をつく。
「・・・すっげぇ、格好悪ぃ・・・」
大見得を切って飛び出してきて、これだ。
シェリース王国の治安情勢ぐらい、知っておくべきだった。
「なんだ、人間でしたか」
いきなり気配もなく声が降って来た。
どこかぼうっとした頭で目をあげると、旅装の青年が、ガッカリした声とは裏腹に、面白いものを見つけたような笑顔で近づいてきていた。
さっきの盗賊のような人間ではない様子に、すこしだけホッとする。
「まっすぐ迫ってきたから、猪かと思いましたよ。いやぁ、間違って射掛けなくて良かったですねぇ。全体的にボロボロなようだけど、大きな怪我はありませんか?」
やわらかな低音が、すぐ間近で響いたと思ったら、ひょいと抱え上げられた。
「あの、ちょっ・・・?!」
「近くに野営していたので。とりあえず火の傍で治療して差し上げますよ。ここじゃ暗くてやりづらいですから」
さら、と夜の暗さの中に、長髪の白色が流れる。聖女の銀髪に近い、珍しい色だ。
シェリース王国は黒か金色の髪をもつ人が多い筈だし、彼の旅装からして、結構遠くから旅してきたのだろうか。
本当に少しだけ歩いた所で、小さな焚火がパチパチと揺れていた。
服はボロボロ。打ち身と擦り傷は、この白髪の青年の治癒魔法できれいに消えた。
問題は、奪われた荷物だ。
流石に金目のものは肌身離さず携帯していたから無事だったが、馬もないとなると、王都に辿り着くのが、遅くなってしまう。
「・・・君は、フェルトリア連邦の人ですよね」
ゆっくりした切り出し方に、妙に緊張した。
優し気な笑顔を浮かべているけれど、こういう顔はユリウスがうまく人をやりこめようとする時の雰囲気と似ている。
「そうです。あなたも、シェリース王国の方ではないように見えますが・・・」
「よく分かりましたね。僕の国はずっと遠く。もう随分と長く、旅をしているんです。僕はゼロファ。・・・ゼロファ=アーカイル。君の名前も、教えて貰えませんか?」
遠国から来た割には、名前の響きにも喋り方にも、近隣地域との差が見当たらない。
「俺はリッド=ウインツです。助けて頂いて、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げたつもりが、深々と頭がさがった。
あのまま地面にへたり込んだままだったら、相当心が折れていたと思う。
ふいに、あたたかい大きな掌が、ポンと頭を撫でてくる。
どこかで似たような感覚があった気がして、目をひらいた。
「馬車に乗っていたら、襲われもしますよ。最近この国を馬車で移動する人なんていませんから、目立って当然です。でも、命があっただけ、良かったじゃないですか」
「・・・でも、俺、早く王都に行かないと。せめて馬だけでも取り戻して―――」
「丸腰で盗賊の所に行くつもりですか?」
冷静な正論に、言葉が出てこなくなる。
だが、そう言いながらゼロファが渡してきたのは、一揃いの弓矢装備だった。
「あの・・・?」
「丸腰じゃ無理でしょう。大体、彼らの寝床がどこにあるのか分かるんですか? 僕は結構旅経験が長いから、こういう事には慣れているんです」
そういうことをニコニコしながら言うのだから、実力には自信がるのだろうと思った心の声を聞いたかのように、言葉を継いだ。
「ちなみに僕が得意なのは逃げ足の速さだけなので、あまりアテにしないで下さいね」
「マジで汚ねぇ! こりゃ、荷物は全部ゴミですぜ、お頭~」
「馬車本体は上等じゃないか。布類以外は処分だよな」
大男が馬車の中からひっくり返すように外に広げた荷物を見た優男が、奪ってきた馬をみている首領に声をかけた。
盗賊の首領は優しく馬を撫でて、その轡を外す。
「ずいぶん疲れてるね。こんな可愛い馬をいじめるなんて、馬車の中身だけじゃなくて、あの持ち主も、ゴミなんじゃないかな」
「お頭~、捨てていいですか~?」
「いいよ。あ、でもちゃんと埋めておいてね」
そういって部下に笑顔を見せた盗賊団の首領の名前を、セト=リンクスという。
かつては、北方の国の狭間で豪邸を襲って金品を稼いできた。
だが、度重なる盗賊活動に、とうとう王国軍本体が重い腰を上げて討伐活動に出るという情報を掴んだので、さっさと撤退してきたのだ。
リュディア王国のすぐ南西が、シェリース王国だった。
フェルトリア連邦に入っても良かったのだが、連邦国は今までいた帝国とは警備組織の系統が違っていて、やりにくい気がして、一旦見送った。
シェリース王国で稼ぎつつ、隣のフェルトリア連邦の情報もあつめて、転々とするつもりだ。
それにしても、シェリース王国にはあまり資源も豪邸もない。
どうしてか稔りも多くないし、強奪する対象に乏しい。
結局フェルトリア連邦の国章をつけた貴族の馬車を奪ってみたものの、二十人強の人数の生活を回転させるには心許ない状況だ。
ゴミを担いで姿を消したジルを見送って、いくつかの品を手にしたイアンが嬉しそうな顔で駆け寄る。
「食糧が少しありました。フェルトリアの保存食ですかね。結構旨そうですよ、ほら」
北方の干し肉とバキバキに硬いパンには比較にならない。
ほんのり茶色に焼き色のついた棒状の硬いパンに、色鮮やかな香辛料が片面ぎっしり貼り付いている。
それと、硬く燻製にしたチーズと腸詰まで揃っていた。
それを見ると、早めにフェルトリア連邦に移動した方が良い気がしてくる。
「全員で頂くのは無理だね。パンだけ君達に残して、あとは皆で競技の景品にしよう。待ってるだろうから、先に持っていってくれるかい?」
「お頭は、いいんですか?」
「僕はこの馬に会えただけで十分だよ。皆の方が動くし、遠慮しないで」
そういうセトの方針を、イアンも心得ている。
はい、と嬉しそうに笑って、食糧を持って茂みの中に入っていった。
森の奥の洞窟に、まだ沢山の仲間が待機している。
今回の獲物は馬車ひとつだったから、大人数で殺到する必要はなかった。
彼らは、選抜して出掛けた者の成果を待ちわびているだろう。
ジルが戻ってくるのを待つ間、今後の方針を固めないといけない。
シェリース王国は治安が無きに等しいから動きやすいけれど、得物になりそうなものも乏しい。
座り込んで思案してると、サワサワとそよいでいた風の中に、セトはふと違和感を感じた。
「―――誰かいるのか」
まわりを見回しかけたセトの外套を、ドンと矢が地面に縫いとめた。
ざっと木陰から飛び出したリッドは、素早く駆け寄りながら魔法を繰り出す。
『水よ 我が意に従い 封じよ』
水の塊が、セトーーー盗賊の頭を包む。
驚いている盗賊の横をすりぬけて、リッドは自分の馬を叩き起こす。
だが、馬具が外されていて、咄嗟にうまく扱えない。
水滴がはじける。
魔法の集中力が切れて、あっさりと破られていた。
「そんなに、この子をいじめたいわけ?」
仲間を呼ぶのでもなく、魔法を撃ってくるのでもない。
冷えた低い声でしずかに声をかけられて、一瞬、身体がこわばった。
破った魔力の水で茶色の長髪を濡らした青年が、きり、と睨み付けてきている。
それだけのことに、何故か、きつく胸が痛んだ。
自分の方が悪者のような気がしてくる。
「急いでいるんだ。いじめている訳じゃない。とにかくこれだけでも、返して貰う」
馬具を拾い集めて馬を動かそうとする。
が、立ったものの、その場を動こうとしない馬に焦っているうちに、いきなり背後からガッチリと捕まった。
「おいおい、俺達のお頭に、何してくれたんだ、ガキが」
しまったと身をよじってみるが、当然、相手にならない。
さっき一目みて戦闘になるのを避けた大柄の男が、鼻で息を鳴らす。
「ジル、それもゴミだから。捨ててきてくれる?」
と、お頭と呼ばれた青年が、硬い声でさらりと怖いことを言う。
「それは良いですが。こいつお頭に矢まで放ちやがって。イアンがみたら、全員で袋叩きだって言いますぜ。まぁ俺は、ひとりで八つ裂きにしてきますがね」
「えぇ? 殺しちゃダメだよ。四肢を潰す位にして。馬をいじめたことを反省して貰わないとね」
無害そうな顔で残酷なことを言い放った盗賊の首領は、外套を地面に縫いとめていた矢を引き抜くと、手の中でくるりと回して、ピタ、と鏃を頬に当ててきた。
「大体、この馬車一式、君だって誰かから盗ってきたんじゃないかい? フェルトリアの貴族の馬車が、こんな所を護衛も連れずに少年ひとり乗せて走ってるなんて、ありえない」
鏃の冷たさに、背筋が冷える。
ここまで連れてきてくれたゼロファを頼る訳にはいかない。
力技で逃げ出せない限り、口先で何とかするしかない。
「・・・俺の家の馬車だよ。確かに俺個人のじゃねーけど。でも、盗ってきたんじゃない」
声をおとして、盗賊二人の感情に火をつけないようにする。
「ふぅん。本当に貴族の子なら、身代金で稼がせて貰おうかなぁ」
その一言で、一気に焦燥がたちのぼってくる。
そんな事をされたら、格好悪いどころの話ではない。
「いや、待て、腰を据えてまっとうに稼げばいいだろ?! 結束力があるなら、工業系も農耕系も、いくらでも稼ぎ口があるはずだ。いや、シェリース王国の事情は知らないけど。フェルトリア連邦になら、どんな職種だってある。こんな危ねぇ事しないで、働けよっ」
言い切ってしまってから、慌てて口をつぐむ。
盗賊相手にそんな当然の事を言っても仕方ないし、火に油を注ぐようなものでしかないだろう。
実際、後ろ手に固定された腕が、ギリ、と締め上げられて、小さく悲鳴をあげた。
「くそガキが。何も知らねぇくせに」
どこか悲壮感をにじませた男の声が、頭のうしろから降った。
「・・・僕達は、魔女探し達に村を焼かれた。だから奴らが大嫌いだし、それを応援する普通の人達との価値観も相容れない。どこに行ってもそうだ。かならず、争い事になる。だいいち大量の魔女探し達を消してきたんだ。今更普通になんて、戻れないよ」
思いがけず目の前の首領が溢した言葉に、間違ってでも自分が魔女探しですと言わなくて良かったと、ほっとした。
だが、それとは別の焦燥が募る。
「魔女探しを消したって―――」
「この国の事は知らないよ。大勢集まってきてるみたいだけど、興味ない。ジル、縛り上げてそのへんに置いといて。身代金にするにしても、色々考えておかないとね」
「わかりました。じゃあ吊るしときますね。逆さでいいですか」
「それじゃ、死んじゃうよ」
荒っぽくない代わりに淡々と恐ろしいところのある首領だ。
後ろ手にきつく縛り上げられると、体力を持っていかれる前に、気力が急激に減っていく。
あっという間に見事な手さばきで木に吊り下げられる途中で、ぼうっとどこか麻痺した意識が、首領の容姿をとらえる。
盗賊の首領なのに、きれいな女顔をしている、と思った。
「・・・普通の仕事が駄目なら・・・俺が・・・君達まるごと、雇う・・・」
ぽつりと溢した言葉に、首領は一瞬だけ、目をあげた。
だが、すぐに暗く破顔する。
「他人の下につくのは、嫌いだね」
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