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転移は森から
第六話 大失敗
しおりを挟む「ぐぅぁぁわぁぁ!くそぉ!
ミスったぁぁぁああーーーーー!!!」
静かな森の中で俺は声を絞しだして叫ぶ、自分が大きな失敗をしていたことを悔やむように…
==叫んでいる10分ほど前==
「今のスキルでは正面戦闘は向いてない。なので、少しせこいが『隠密』を使いヒットアンドアウェイ作戦で行く!」
ヒットアンドアウェイ作戦、作戦名通りの当てては逃げるチキンな作戦。
あれだけ「生きる為に戦う!」とか言っていたのにこんな作戦しか思いつかない、情けない自分に泣きそうになる。
「チキンだが仕方ないだろ!行くぜ!」
俺は半分ヤケクソ気味に1匹のフォレストウルフに角で攻撃した…がその時!
「ブスッ!グゥゥゥッ!」
「………えっ?」
俺は驚愕した。相手の評価を間違っていたかもしれない。
Lv:4だからと言って、魔物だからと言って生き物は生き物だった。
脳天を刺せば呆気なく魂を抜かれたようにこの場に崩れ落ちた。
「ガァルル!」
「ガァウ!」
他の2匹が倒れた仲間を見て威嚇をしてきた、そいつらもステータスは今倒した奴と一緒なので俺は作戦を変更した。
ヒットアンドヒット作戦である。
そして、すぐに
「グゥ!」
「キャン!」
残りの2匹も呆気なく死んでいった。
そしてすぐさま3匹を回収した。
悪い意味でなんとも言えない達成感が出てきた。完全に不完全燃焼だった。しかし、自然と体に力が湧いてくる気がする。
俺は反射的にステータスを開いた。
####
《ステータス》
名前:アキ ナツメ
職業:-
種族:亜人族
Lv:5
状態:健康
HP:46/60
MP:46/60
PA:50
PD:50
WA:50
WD:50
C:50
S:50
【ユニークスキル】
・スキルクリエーター
・アイテムボックス
・ワールドマップ
・ノースリープ
・ノーペイン
【マジックスキル】
【ノーマルスキル】
・鑑定 Lv:3
・隠密 Lv:3
・超再生 Lv:1
・危険察知 Lv:3
・ 自動HP回復 Lv:2
・自動MP回復 Lv:2
・取得経験値増加 Lv:3
・精神強化 Lv:2
・恐怖耐性 Lv:2
称号
『創造主の加護』
『神と対話した者』
####
「レベルが上がったら全回復って訳では無いんだな、でもステータスの上がりがイマイチだな………あっ!あのスキル忘れてた!!」
ここで文頭に戻る
「ぐぅぁぁわぁぁ!くそぉ!
ミスったぁぁぁああーーーーー!!!」
フォレストウルフを殲滅し回収した静かな森の中で俺は声を絞り出して叫ぶ、自分があのスキルを作り忘れると言う大きな失敗を悔やむように…
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