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変化の兆候-3
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俺は盾だ。仲間を守り、魔物からの注意を引くことで仲間の動きをサポートする。花形とは言えないが、それでも盾を持つ人間は大体大柄で、筋力が高く、脳筋と呼ばれる様な人間が担う役職。頭の良さは求められず、ただ力強い精神力が求められ、どんな状況でも臆せずに前に出る事で仲間の士気を向上させる。
優れた盾持ちはただそこに存在するだけで、仲間を安心させるのだ。
俺は盾を生業としているがそんなことはできない。体格や筋力も標準の域を出なければ、力強い存在感を持っている訳でもない。それに加え俺は心が弱かったと自分でも思う。こんな人間をどこのパーティも欲しがらないのは、仕方のないことだと言えた。
以前は、確かにそうだった。しかし、今の俺は一つだけ手に入れたものがある。それが強い精神力であると、俺は確信しているのだ。
「何だ、お前。どかねーのか」
「……」
目の前に立つこの男は、腰に差している長剣から見るに前衛職の主力の攻撃手だろう。パーティの中でも攻撃の要。魔物に止めを指す存在。この手の冒険者は確かに強い。そして多くの場合、傲慢だ。
「どかねぇーなら潰すって言ったよなぁ。最近のガキは随分と能天気だ。自分は手を出されないとでも思っていやがる」
腰から取り出したボトル。蓋を開けるとその中身を大胆に口の中へと流し込む。距離はあっても香るアルコールの匂いに思わず顔を顰めた。度数がかなり高い物を呑んでいるのかもしれない。馬鹿になっているのは間違いなくこの男の方だというのに、俺を見下す視線は相変わらず変わらない。
不愉快な視線を向けられながら、俺は男を見ていた。
この男は、怖くない。
今の状況とダンジョンでの状況を比較して、俺は何とかできるという予感があった。この程度なら、武器がなくても何とかできると。
そう思うと、言葉というのは自然と口から流れ出てくるもので。
「おっさんこそ、さっさと自分の家にでも帰れよ。あぁ、帰る家、もしかしてないのか? その歳でこんな小さな女の子狙ってる変態みたいだし。女と遊んだことないだろ」
向けた視線に、憐れみを込めた。相手の心に届く様な、憐れみを。
同情する様に、だけど馬鹿にしたような目で。俺を見たその下に見たその侮蔑、今度は俺が下から煽り上げた。
判断力のない人間は獣と一緒だ。少し小突いてやれば、後は勝手に突っ込んでくる。
「お前、死にてぇみたいだな」
「怪我する前に帰れ。見逃してやるよ」
怖くないと思った瞬間から勝手に出てくる言葉の羅列。煽り慣れていないこんな不慣れな物でも、酒に酔った男の癪には随分と刺さったらしい。
「ぶっ殺すぞこのクソガキッ‼」
「あんたの言葉は陳腐だな」
剣が抜かれた。相手が武器なしでも遠慮なく自分は使うという判断をするこの男の理性は完全に死んでいるのだろう。
(これじゃ大した判断材料にならないな)
「ッッ‼」
大振りの振り下ろし。何も考えていない、ただ武器を振っているだけのそれに当たる訳もない。
左腕を前に出し、相手の手首に添えて、流す。
例え体格差があろうと、コツさえ掴んでいれば関係がない。重要なのは、タイミングだ。体の軸と足を動かして誘導する。下がらずに、飛び込むのだ。そうすればそこは一番安全な場所になる。前に出る度胸さえもっていれば、このスキルは容易に身に付ける事ができる。
「うおぉッ‼」
自分の勢いが突然ズレれば、当然体幹は崩れる。後はそこに一つ手を加えればいい。何も持っていない右手を男のあばらにそっと当て、押す。男は前のめりになりながら頭から転げていき、ゴミ溜めに頭から突っ込んだ。
ゴミが舞い、金属が高い音を鳴す。
男は動かない。死んではいないだろうが、今の感じだとしばらくは起き上がってはこないだろう。
できれば酔いが冷めている状態で戦ってはみたかった。酔っぱらいをあしらっても、何の自慢にもならないのだ。
少し度胸が以前よりも付いている様な気はした。分かった事と言えばそれぐらいで、後は何も判明しない。確かめるのはまた別の機会になりそうだと、倒れた男を見ながら考える。後ろにいた少女が俺のすぐ近くにいた事に気が付くのが遅れたのはそのせいだ。
「あ、あのっ。ありがとうございます!」
白い髪が垂れさがる。俺の黒髪とは反対した色がやはり綺麗だった。
「いえ、偶々なので」
一言二言、短い会話で切ろうと思ったが、自分が抱いた後悔を思い出す。そうだ、俺は会話ができる様にならないといけないんだ。これから目標とする自分に近づく為に、本当に久しぶりに自分から話を続けようと言葉を選ぶ。
「……面倒な人に捕まりましたね」
「あ、あはは。ちょっと買い物の途中で声を掛けられてしまって。まさかここまで追いかけてくるとは思いませんでした」
「ああいう人も、少なくはないですから。人が少ない場所に来るより、人通りのある方に行った方が、まだ安全ですよ」
「そうですね。けど他の人に迷惑を掛けるのも申し訳なくて。ただ、それで貴方に迷惑
を掛けてしまっているので世話ないんですけど」
顔を見てみると、本当に申し訳なさそうな表情を少女は浮かべていた。
「あ、私、マリって言います。えっと……」
伺うような目。言葉の続きは彼女からは出てこない。少し間が空いてから、これは俺も名乗る流れなのだと気が付いた。
「ハイドです」
「ハイドさん、ですか。お強いんですね。びっくりしました。……あの、ハイドさんは冒険者の方、なんですか……?」
好奇心がその言葉の端々から見え隠れしていた。どうやら冒険者に興味を抱いているらしい。もしかして冒険者になりたいのだろうか。見た感じ戦えるといった風貌には見えないが、俺がそれで否定してはいけないだろうと言葉を呑み込む。
「そうですね。三年目ぐらいになります」
なるべく格好付けずに言いたかったが、どうしても気取っている様に見えてしまっているのではないかと羞恥が込み上げる。やはり女性との会話は慣れず、ぎこちなさが抜けていないのは自分でも分かっていた。
だが、そんな俺の挙動不振さをどうやら彼女はまったく気にしていない様に見えた。
「そうなんですね! 見た時から戦ってる人だなって思ってたんですけど、当たっていたみたいで嬉しいです。私の目も随分鍛えられてきたという事でしょう!」
勢いよく、先程までとは一気に変わって雰囲気。体が近き、顔を寄せられる。下から見上げてくる金色の瞳は輝いていて、まるで子供が知らない物を教えて欲しいと強請る時の様な表情と勢いに、俺は胸をはる彼女を眺める事しかできない。
「は、はぁ」
「あ、いえ、あの、すみません! ちょっと嬉しくなっちゃって! 私鍛冶屋で働いてて、最近冒険者の方を当てるゲームをしてるといいますか。目利きの練習をしていて、丁度十連続で当たったのではしゃいでしまって……」
顔を赤くし恥じらうマリさん。そういう事かという納得し、そして鍛冶屋という言葉に反応した。
「鍛冶屋さん、なんですか」
「はい! 私は売り子なんですけど。小さいお店で【レビィ―ルの鍛冶屋】というお店で働かせていただいていて。うちの店御存じですか?」
「……いえ」
「そうですよね。まだまだこれからのお店なんです! ハイドさんももし武器とか、防具とか新しくしようとかって思った時、ぜひ寄ってください! 今日のお礼もしたいですし、お安くしておきますよ」
こんな都合の良い話があるだろうか。滅多にしない人助けだったが、自分の決断を褒める以外思い浮かばない。
「本当ですか? 丁度装備を変えようと思っていた所だったので、俺としても凄く有難いです」
「え! それはよかったです! 今日はお店が休みなんですけど、明日はお昼から開けているのでぜひ! 場所は……」
言葉を交わし、約束をして俺達は分かれる。目途が立っていなかった装備もこれで揃える事ができるかもしれない。俺は自分にあった装備を考えながら、彼女とは反対の道を歩き始めた。
優れた盾持ちはただそこに存在するだけで、仲間を安心させるのだ。
俺は盾を生業としているがそんなことはできない。体格や筋力も標準の域を出なければ、力強い存在感を持っている訳でもない。それに加え俺は心が弱かったと自分でも思う。こんな人間をどこのパーティも欲しがらないのは、仕方のないことだと言えた。
以前は、確かにそうだった。しかし、今の俺は一つだけ手に入れたものがある。それが強い精神力であると、俺は確信しているのだ。
「何だ、お前。どかねーのか」
「……」
目の前に立つこの男は、腰に差している長剣から見るに前衛職の主力の攻撃手だろう。パーティの中でも攻撃の要。魔物に止めを指す存在。この手の冒険者は確かに強い。そして多くの場合、傲慢だ。
「どかねぇーなら潰すって言ったよなぁ。最近のガキは随分と能天気だ。自分は手を出されないとでも思っていやがる」
腰から取り出したボトル。蓋を開けるとその中身を大胆に口の中へと流し込む。距離はあっても香るアルコールの匂いに思わず顔を顰めた。度数がかなり高い物を呑んでいるのかもしれない。馬鹿になっているのは間違いなくこの男の方だというのに、俺を見下す視線は相変わらず変わらない。
不愉快な視線を向けられながら、俺は男を見ていた。
この男は、怖くない。
今の状況とダンジョンでの状況を比較して、俺は何とかできるという予感があった。この程度なら、武器がなくても何とかできると。
そう思うと、言葉というのは自然と口から流れ出てくるもので。
「おっさんこそ、さっさと自分の家にでも帰れよ。あぁ、帰る家、もしかしてないのか? その歳でこんな小さな女の子狙ってる変態みたいだし。女と遊んだことないだろ」
向けた視線に、憐れみを込めた。相手の心に届く様な、憐れみを。
同情する様に、だけど馬鹿にしたような目で。俺を見たその下に見たその侮蔑、今度は俺が下から煽り上げた。
判断力のない人間は獣と一緒だ。少し小突いてやれば、後は勝手に突っ込んでくる。
「お前、死にてぇみたいだな」
「怪我する前に帰れ。見逃してやるよ」
怖くないと思った瞬間から勝手に出てくる言葉の羅列。煽り慣れていないこんな不慣れな物でも、酒に酔った男の癪には随分と刺さったらしい。
「ぶっ殺すぞこのクソガキッ‼」
「あんたの言葉は陳腐だな」
剣が抜かれた。相手が武器なしでも遠慮なく自分は使うという判断をするこの男の理性は完全に死んでいるのだろう。
(これじゃ大した判断材料にならないな)
「ッッ‼」
大振りの振り下ろし。何も考えていない、ただ武器を振っているだけのそれに当たる訳もない。
左腕を前に出し、相手の手首に添えて、流す。
例え体格差があろうと、コツさえ掴んでいれば関係がない。重要なのは、タイミングだ。体の軸と足を動かして誘導する。下がらずに、飛び込むのだ。そうすればそこは一番安全な場所になる。前に出る度胸さえもっていれば、このスキルは容易に身に付ける事ができる。
「うおぉッ‼」
自分の勢いが突然ズレれば、当然体幹は崩れる。後はそこに一つ手を加えればいい。何も持っていない右手を男のあばらにそっと当て、押す。男は前のめりになりながら頭から転げていき、ゴミ溜めに頭から突っ込んだ。
ゴミが舞い、金属が高い音を鳴す。
男は動かない。死んではいないだろうが、今の感じだとしばらくは起き上がってはこないだろう。
できれば酔いが冷めている状態で戦ってはみたかった。酔っぱらいをあしらっても、何の自慢にもならないのだ。
少し度胸が以前よりも付いている様な気はした。分かった事と言えばそれぐらいで、後は何も判明しない。確かめるのはまた別の機会になりそうだと、倒れた男を見ながら考える。後ろにいた少女が俺のすぐ近くにいた事に気が付くのが遅れたのはそのせいだ。
「あ、あのっ。ありがとうございます!」
白い髪が垂れさがる。俺の黒髪とは反対した色がやはり綺麗だった。
「いえ、偶々なので」
一言二言、短い会話で切ろうと思ったが、自分が抱いた後悔を思い出す。そうだ、俺は会話ができる様にならないといけないんだ。これから目標とする自分に近づく為に、本当に久しぶりに自分から話を続けようと言葉を選ぶ。
「……面倒な人に捕まりましたね」
「あ、あはは。ちょっと買い物の途中で声を掛けられてしまって。まさかここまで追いかけてくるとは思いませんでした」
「ああいう人も、少なくはないですから。人が少ない場所に来るより、人通りのある方に行った方が、まだ安全ですよ」
「そうですね。けど他の人に迷惑を掛けるのも申し訳なくて。ただ、それで貴方に迷惑
を掛けてしまっているので世話ないんですけど」
顔を見てみると、本当に申し訳なさそうな表情を少女は浮かべていた。
「あ、私、マリって言います。えっと……」
伺うような目。言葉の続きは彼女からは出てこない。少し間が空いてから、これは俺も名乗る流れなのだと気が付いた。
「ハイドです」
「ハイドさん、ですか。お強いんですね。びっくりしました。……あの、ハイドさんは冒険者の方、なんですか……?」
好奇心がその言葉の端々から見え隠れしていた。どうやら冒険者に興味を抱いているらしい。もしかして冒険者になりたいのだろうか。見た感じ戦えるといった風貌には見えないが、俺がそれで否定してはいけないだろうと言葉を呑み込む。
「そうですね。三年目ぐらいになります」
なるべく格好付けずに言いたかったが、どうしても気取っている様に見えてしまっているのではないかと羞恥が込み上げる。やはり女性との会話は慣れず、ぎこちなさが抜けていないのは自分でも分かっていた。
だが、そんな俺の挙動不振さをどうやら彼女はまったく気にしていない様に見えた。
「そうなんですね! 見た時から戦ってる人だなって思ってたんですけど、当たっていたみたいで嬉しいです。私の目も随分鍛えられてきたという事でしょう!」
勢いよく、先程までとは一気に変わって雰囲気。体が近き、顔を寄せられる。下から見上げてくる金色の瞳は輝いていて、まるで子供が知らない物を教えて欲しいと強請る時の様な表情と勢いに、俺は胸をはる彼女を眺める事しかできない。
「は、はぁ」
「あ、いえ、あの、すみません! ちょっと嬉しくなっちゃって! 私鍛冶屋で働いてて、最近冒険者の方を当てるゲームをしてるといいますか。目利きの練習をしていて、丁度十連続で当たったのではしゃいでしまって……」
顔を赤くし恥じらうマリさん。そういう事かという納得し、そして鍛冶屋という言葉に反応した。
「鍛冶屋さん、なんですか」
「はい! 私は売り子なんですけど。小さいお店で【レビィ―ルの鍛冶屋】というお店で働かせていただいていて。うちの店御存じですか?」
「……いえ」
「そうですよね。まだまだこれからのお店なんです! ハイドさんももし武器とか、防具とか新しくしようとかって思った時、ぜひ寄ってください! 今日のお礼もしたいですし、お安くしておきますよ」
こんな都合の良い話があるだろうか。滅多にしない人助けだったが、自分の決断を褒める以外思い浮かばない。
「本当ですか? 丁度装備を変えようと思っていた所だったので、俺としても凄く有難いです」
「え! それはよかったです! 今日はお店が休みなんですけど、明日はお昼から開けているのでぜひ! 場所は……」
言葉を交わし、約束をして俺達は分かれる。目途が立っていなかった装備もこれで揃える事ができるかもしれない。俺は自分にあった装備を考えながら、彼女とは反対の道を歩き始めた。
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