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己を賭した先にあるもの-2
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静かな夜がこの世界を作っていた。
空気は冷たく、俺の体に重みを乗せる。これまでの冒険者としての活動では味わったことのない、肌が割けてしまいそうな程のプレッシャーが俺を圧迫していた。精神に干渉するそれは、俺の肉体にまで負荷をかける。
(……重たい)
言葉にすればただそれだけの現象。そしてそれは、ダンジョンに踏み入れた者の命を刈り取るまでの時間を、極端に短くする。
歩兵が動き出していた。体を倒し、前傾姿勢になりながら足を大きく前に出している。その動きを俺の目は捉えていた。目の前で行われている歩兵の攻撃体勢を前に、俺の体は動かない。いや、動かせない。
意識はある。だけどそれに体が追い付いていないのだ。体に力を込めなければいけないのに、力の籠め方をまるで忘れてしまったかのような感覚。まるで、初めて魔物と向き合った駆け出しだったあの頃の様に、俺の動きは鈍っていた。
体の感覚が、いつもと違う。
魔物の動きも、俺の知っているものではない。速い。明らかに速い。俺が知っている奴らよりも明らかに。スピードに能力を振っている歩兵よりもその動きは機敏で、記憶にある奴等の動きとのギャップに俺の動きが遅れていた。
そこまで分析ができた時には、すでに歩兵は俺の目の前で大きな拳を振り上げていた。
思考はいつも以上に動いている。だというのにそれに追いついてこない体に、俺は理解した。
(これが、ソロ)
戦う瞬間になり知る事になる。パーティで挑むダンジョンと、ソロで挑むダンジョンとのその大きな違いを。
この状況でなお、俺は笑うことが出来るのか。今の自分がどんな表情をしているのか、そんなことを気にしている余裕はなかった。思考の隙間で、今生きる為の最前の選択を。そう本能で体を動かす。
理屈や理性等で体を動かしている余裕は、全くもって存在しなかった。
構えていた盾に拳が触れる。そこから波の様に響く衝撃が俺の全身を走り抜け、俺は後ろに飛ばされた。
「──ッ」
容易に俺の足は地面から離れ、俺の重量なんてものは端から存在しないかの様に、ボールを蹴り飛ばした時の勢いで俺は後ろへと流される。
空中で体勢を整えようとするも、それも上手くいかない。体が地面に転がり口から変な声が漏れた。盾職であるというのにまったく耐える事ができなかった歩兵の攻撃力の高さに、驚きと痛み、たった一瞬の出来事で俺は多くの感情を膨らませていた。
地面に転がりその勢いで転がりながら、その勢いのままもう一度体を起き上がらせる。たった一撃でかなりのダメージが入ってしまった。間に盾があったからまだマシではあるが、まともに喰らえば次は骨が折れる。
(これが、この時間の魔物の力か……)
歩兵は青い瞳を揺らしながらゆっくりとした動作で俺を見ていた。首を何度も傾げ、俺が立っている事を不思議に思っているかの様な仕草に、舌打ちが漏れた。
体内にある空気を吐き出し、もう一度取り込む。相手が追撃してこないこの時間を利用して、俺は自分の体の調子を合わせる。
指の感覚、呼吸の回数、瞬きの速度。一つ一つ、いつもと違うと感じる点を見つけては修正していく。自分に深く集中する。自分だけに意識を向ける。こんな事をするのは初めてだ。
パーティで動くとき特に意識しなければならないのは仲間の動き。特に俺は自分がどう合わせるかばかり気にしていた。
きっとそこにも、俺が上手くいかなかった理由がある。
仲間がいない事で体は強張っていた。人生初の挑戦に心は高鳴っている。調子を擦り合わせ、体を動かし、盾をもう一度構えた。
俺の事を待ってくれていたのか、俺の呟くが聞こえたからか、それを合図に歩兵は大通りに転がっていた瓦礫を握ると、それを勢いよく投擲した。
知性を感じさせるその投擲という行動パターンは、通常の時間帯でなら見られない行動だ。下級の魔物である歩兵の知能はそこまで高くなく、基本的に肉体的なスペックを活かした肉弾戦しか行わない。調子を合わせたばかりだと言うのに、それを壊すような俺の知識にない行動。
嫌がらせもいいところだと思いながら、俺が瓦礫を盾で防ぐのではなく、体を捻って躱した。意識が一瞬それたその瞬間を狙っていたのか、まるで時間が飛んだかの様に歩兵の拳が視界の端に写り込む。
尋常ではない速さ。大きい個体は基本的には力はあるが速度はないという冒険者の常識を無視した動きに、何とか盾が間に合う。
音が鳴ると共に体を捻って衝撃を受け流す。前衛職の冒険者が覚える相手の攻撃を受け流すこのスキルは、俺が盾職になった時から使っている一番熟練度が高いスキルだ。冒険者としての才能がない俺が唯一自信を持っている技。今までこれだけで勝負してきたと言ってもいい。
慣れ親しんだ体の動き。衝撃の瞬間に力を込めるのではなく、抜く。
完全に受け流す事ができればここから攻撃に繋げる事ができるが、反応の遅れがそのまま技の切れに直結する。不格好で不細工な盾捌きに思わず苦笑いが漏れた。
スキルを使って、俺はある程度のダメージを逃れた。だが歩兵はすぐ傍で次の攻撃を備えている。先程の感触とはまた違ったからか首を傾げているが、今度は止まるつもりはないらしい。溜めていた拳が俺の胴を目掛けて放たれ、俺はまた盾を滑りこませた。
(ギリギリッ)
最初の遅れが痛かった。一度でも体勢を崩せばそこから立て直すのは至難の技だ。特に一撃一撃が通常よりも重い今の魔物相手にスキルの発動をしくじれば、次の瞬間に待っているのは、確実な死。
反応を繰り返し、盾を構え続ける。足の位置を常に入れ替え、身体能力ではなく技で常に勝負を繰り返す。魔物に身体能力で劣る人類が編み出したスキルと呼ぶ技の結晶。俺のスキルは未だ完成しておらず未熟もいいところだ。だがそんな未熟な技だけしか今の俺には使えるものがない。
自分の経験だけが、覚悟だけが、次の一瞬に繋がる。
自分よりも大きな相手に対し怯むのは仕方がない。だが、受けてばかりでは何も変わらないのは事実だ。パーティにいた頃のように俺が時間稼ぎをしている間、仲間が首を取ってくれるわけではない。
俺がやらなければ、俺に明日は訪れない。
自覚しろ。甘えるな。孤独に適応して証明しろ。
体に寒さはもうなかった。
命がいつ潰えてもおかしくないこの瞬間が、俺の力を昇華してくれているのを感じる。
下がっていた足の動きが変わる。力んでいた体から余計な力を抜けていくのを感じた。歩兵の動きに体が順応しているのか。ギリギリ追い付いていた反応が一段上がった。
自分の中にある大きな歯車が、音を立てて咬み合う。
(──いける)
それは直感的なものだった。自分の中にある何かが組み合わさった瞬間、俺の知識にある技ができるとそう思った。
思ったのなら、試すしかない。失敗の可能性の方が高い。普通ならできない事なのかもしれない。それでも俺は賭けてみたかった。俺なら殺れるというこの直感に、自分の命を賭けて前に出る。
魔物の瞳が近かった。それは夜空に見える星の様な灯。
「──ありがとう」
自然と、それを繰り出す前に言葉が出た。今日という日は本当に、有り得ない事の連続だ。
魔物が振るう拳が盾に当たる。俺はその衝撃を受けながら、回った。
右手で握っていた片手斧を、その首筋に添える様に軌道に乗せる。感触もなく、俺の視界は青い軌道を一瞬写し、そして止まった。
静寂の中、背後で倒れる音がする。
肺が膨らみ、汗がゆっくりと地面に落ちた。
遅れてやってくる実感と体の震え。吐き出す様に出た言葉が、俺の脳を揺さぶった。
「──勝った」
誰も見ていないその場所で、誰も知らないその瞬間、俺は確かなものを掴み取った。
誰のおかけでもない自分一人で得た勝利は、これまで得た何よりも、心地よいものだった。
空気は冷たく、俺の体に重みを乗せる。これまでの冒険者としての活動では味わったことのない、肌が割けてしまいそうな程のプレッシャーが俺を圧迫していた。精神に干渉するそれは、俺の肉体にまで負荷をかける。
(……重たい)
言葉にすればただそれだけの現象。そしてそれは、ダンジョンに踏み入れた者の命を刈り取るまでの時間を、極端に短くする。
歩兵が動き出していた。体を倒し、前傾姿勢になりながら足を大きく前に出している。その動きを俺の目は捉えていた。目の前で行われている歩兵の攻撃体勢を前に、俺の体は動かない。いや、動かせない。
意識はある。だけどそれに体が追い付いていないのだ。体に力を込めなければいけないのに、力の籠め方をまるで忘れてしまったかのような感覚。まるで、初めて魔物と向き合った駆け出しだったあの頃の様に、俺の動きは鈍っていた。
体の感覚が、いつもと違う。
魔物の動きも、俺の知っているものではない。速い。明らかに速い。俺が知っている奴らよりも明らかに。スピードに能力を振っている歩兵よりもその動きは機敏で、記憶にある奴等の動きとのギャップに俺の動きが遅れていた。
そこまで分析ができた時には、すでに歩兵は俺の目の前で大きな拳を振り上げていた。
思考はいつも以上に動いている。だというのにそれに追いついてこない体に、俺は理解した。
(これが、ソロ)
戦う瞬間になり知る事になる。パーティで挑むダンジョンと、ソロで挑むダンジョンとのその大きな違いを。
この状況でなお、俺は笑うことが出来るのか。今の自分がどんな表情をしているのか、そんなことを気にしている余裕はなかった。思考の隙間で、今生きる為の最前の選択を。そう本能で体を動かす。
理屈や理性等で体を動かしている余裕は、全くもって存在しなかった。
構えていた盾に拳が触れる。そこから波の様に響く衝撃が俺の全身を走り抜け、俺は後ろに飛ばされた。
「──ッ」
容易に俺の足は地面から離れ、俺の重量なんてものは端から存在しないかの様に、ボールを蹴り飛ばした時の勢いで俺は後ろへと流される。
空中で体勢を整えようとするも、それも上手くいかない。体が地面に転がり口から変な声が漏れた。盾職であるというのにまったく耐える事ができなかった歩兵の攻撃力の高さに、驚きと痛み、たった一瞬の出来事で俺は多くの感情を膨らませていた。
地面に転がりその勢いで転がりながら、その勢いのままもう一度体を起き上がらせる。たった一撃でかなりのダメージが入ってしまった。間に盾があったからまだマシではあるが、まともに喰らえば次は骨が折れる。
(これが、この時間の魔物の力か……)
歩兵は青い瞳を揺らしながらゆっくりとした動作で俺を見ていた。首を何度も傾げ、俺が立っている事を不思議に思っているかの様な仕草に、舌打ちが漏れた。
体内にある空気を吐き出し、もう一度取り込む。相手が追撃してこないこの時間を利用して、俺は自分の体の調子を合わせる。
指の感覚、呼吸の回数、瞬きの速度。一つ一つ、いつもと違うと感じる点を見つけては修正していく。自分に深く集中する。自分だけに意識を向ける。こんな事をするのは初めてだ。
パーティで動くとき特に意識しなければならないのは仲間の動き。特に俺は自分がどう合わせるかばかり気にしていた。
きっとそこにも、俺が上手くいかなかった理由がある。
仲間がいない事で体は強張っていた。人生初の挑戦に心は高鳴っている。調子を擦り合わせ、体を動かし、盾をもう一度構えた。
俺の事を待ってくれていたのか、俺の呟くが聞こえたからか、それを合図に歩兵は大通りに転がっていた瓦礫を握ると、それを勢いよく投擲した。
知性を感じさせるその投擲という行動パターンは、通常の時間帯でなら見られない行動だ。下級の魔物である歩兵の知能はそこまで高くなく、基本的に肉体的なスペックを活かした肉弾戦しか行わない。調子を合わせたばかりだと言うのに、それを壊すような俺の知識にない行動。
嫌がらせもいいところだと思いながら、俺が瓦礫を盾で防ぐのではなく、体を捻って躱した。意識が一瞬それたその瞬間を狙っていたのか、まるで時間が飛んだかの様に歩兵の拳が視界の端に写り込む。
尋常ではない速さ。大きい個体は基本的には力はあるが速度はないという冒険者の常識を無視した動きに、何とか盾が間に合う。
音が鳴ると共に体を捻って衝撃を受け流す。前衛職の冒険者が覚える相手の攻撃を受け流すこのスキルは、俺が盾職になった時から使っている一番熟練度が高いスキルだ。冒険者としての才能がない俺が唯一自信を持っている技。今までこれだけで勝負してきたと言ってもいい。
慣れ親しんだ体の動き。衝撃の瞬間に力を込めるのではなく、抜く。
完全に受け流す事ができればここから攻撃に繋げる事ができるが、反応の遅れがそのまま技の切れに直結する。不格好で不細工な盾捌きに思わず苦笑いが漏れた。
スキルを使って、俺はある程度のダメージを逃れた。だが歩兵はすぐ傍で次の攻撃を備えている。先程の感触とはまた違ったからか首を傾げているが、今度は止まるつもりはないらしい。溜めていた拳が俺の胴を目掛けて放たれ、俺はまた盾を滑りこませた。
(ギリギリッ)
最初の遅れが痛かった。一度でも体勢を崩せばそこから立て直すのは至難の技だ。特に一撃一撃が通常よりも重い今の魔物相手にスキルの発動をしくじれば、次の瞬間に待っているのは、確実な死。
反応を繰り返し、盾を構え続ける。足の位置を常に入れ替え、身体能力ではなく技で常に勝負を繰り返す。魔物に身体能力で劣る人類が編み出したスキルと呼ぶ技の結晶。俺のスキルは未だ完成しておらず未熟もいいところだ。だがそんな未熟な技だけしか今の俺には使えるものがない。
自分の経験だけが、覚悟だけが、次の一瞬に繋がる。
自分よりも大きな相手に対し怯むのは仕方がない。だが、受けてばかりでは何も変わらないのは事実だ。パーティにいた頃のように俺が時間稼ぎをしている間、仲間が首を取ってくれるわけではない。
俺がやらなければ、俺に明日は訪れない。
自覚しろ。甘えるな。孤独に適応して証明しろ。
体に寒さはもうなかった。
命がいつ潰えてもおかしくないこの瞬間が、俺の力を昇華してくれているのを感じる。
下がっていた足の動きが変わる。力んでいた体から余計な力を抜けていくのを感じた。歩兵の動きに体が順応しているのか。ギリギリ追い付いていた反応が一段上がった。
自分の中にある大きな歯車が、音を立てて咬み合う。
(──いける)
それは直感的なものだった。自分の中にある何かが組み合わさった瞬間、俺の知識にある技ができるとそう思った。
思ったのなら、試すしかない。失敗の可能性の方が高い。普通ならできない事なのかもしれない。それでも俺は賭けてみたかった。俺なら殺れるというこの直感に、自分の命を賭けて前に出る。
魔物の瞳が近かった。それは夜空に見える星の様な灯。
「──ありがとう」
自然と、それを繰り出す前に言葉が出た。今日という日は本当に、有り得ない事の連続だ。
魔物が振るう拳が盾に当たる。俺はその衝撃を受けながら、回った。
右手で握っていた片手斧を、その首筋に添える様に軌道に乗せる。感触もなく、俺の視界は青い軌道を一瞬写し、そして止まった。
静寂の中、背後で倒れる音がする。
肺が膨らみ、汗がゆっくりと地面に落ちた。
遅れてやってくる実感と体の震え。吐き出す様に出た言葉が、俺の脳を揺さぶった。
「──勝った」
誰も見ていないその場所で、誰も知らないその瞬間、俺は確かなものを掴み取った。
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