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ちょ、電気消してきて
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「遅いよ」
いきなり怒られてしまった。これでも全速力で来たのだが。ただ、どうやら無事のようなので、先ずは安心した。
「ごめん。つーか、大丈夫だったか?」
「大変だったよ。あんたを待つ時間が無駄すぎて」
その一言で、もうどうでもいいやー、と思ったが、そういうわけにもいかない。
「そういうことじゃなくてよー……。放送聞いたろ?」
「あー、大丈夫だと思うよ。父さん、大げさなんだから」
そう、葉月先生は七瀬の親父さんだ。俺が葉月先生の校内放送を聞いて七瀬のことを思い出したのは、そういう理由がある。
その七瀬は、状況を分かった上で動じる気配もない。それどころか、妙に落ち着いてやがる。神経というものを東京に置いてきた可能性もある。
「大丈夫じゃねーよ。おまえだけじゃなくて、近藤もやられたんだぞ。野球部の近藤。危ないから、とっとと着替えて、早く校舎戻るぞ」
ジャージが入った袋とロッカーの鍵を押し付けて、七瀬の着替えを待つために部室の外へ出た。七瀬はなぜか不満そうだった。一体、何が不満なのだ?
七瀬はもっと幼い頃は、もうちょっと可愛げがあった。友達も普通にいた。七瀬は、こっちに帰ってきてから変わってしまった。小六の時に東京へ転校して、中三で再びこの町へ戻ってきた。無愛想で、人と距離を置き、当然友達もできない。かつての友達も背を向けた。
ただ、七瀬が孤立してるのは、そういった七瀬自身の問題もあるけど、それだけではない、と俺は思っている。七瀬が、この田舎の高校にあって、場違いに垢抜けているからだ。正直、小学生の頃から七瀬は可愛かった。男子から人気もあれば、女子から嫉妬されてもいた。でも、やはり田舎生まれ田舎育ちなので、根本的には、他の女子と、そう変わりはしなかった。
だが、帰ってきた七瀬は、もう昔の七瀬ではなかった。制服はもちろんみんなと同じだ。髪型だって、取り立てて奇抜じゃないし、メイクなんかもしていない。でも、何かが違うのだ。同じものを着ていても、着る人が違うとこうも違うのか、と思った。校内カーストの上位にいる女子たちは、自分たちがしょせん田舎の高校生でしかないことを思い知らされたに違いない。そんなんだから、女子はますます嫉妬し、男子すらも、おいそれとは近づけない。七瀬はますます一人になる。
日が暮れて、すっかり暗くなってしまった。手持ち無沙汰で、見るともなく湖面を見ていた。真っ黒だ。まるで墨汁だ。暗い、黒い水は中に何か潜んでいるようで、なんとなく怖い。ヌッと何かわけのわからんものが出てきそうでもある。葉月先生の話では危険生物がこの辺りにいるという。
どんな生物なのだろうか。近藤が川で襲われたことを思うと、やはり水棲生物なのだろうか。だとすると、やはり校内放送で言われていた通り、サメの可能性は捨てきれないのだろうか。せめてカメであって欲しかった。カ行からサ行に移行するだけでこれだけ危険度が上がるというのは、何か理不尽なものを感じて仕方がない。カメならワニガメだろうがカミツキガメだろうがダッシュでブッちぎれる自信はある。まぁ、もしサメだとしたら陸上までは攻めてこないだろうが。しかし、シャチだとすると可能性はある。昔テレビでシャチが浜辺まで攻めてきてオタリアを狩る場面を見たことがある。めちゃ怖い。
いや待て、近藤は空中に浮かんでいたではないか。しかも地上五メートルくらいの高さに。あれだけ長い間空中に静止していたことを考えると、これは生物由来の事件ではないのではないか? むしろ怪人二十面相的な人災なのではないか? 何かの手法で対象を五メートルの高度にまで上げ、足を切り刻む。非常に猟奇的である。最終的に人間の敵は人間であった、という非常にドッペルゲンガー的な事件に、今我々は直面しているのではないか。
「太一ぃー」
そんなことをつらつら考えていたら、呼ばれた。着替えが終わったようだ。部室に戻ると、上は高校指定のジャージ、下は制服のミニスカートの七瀬がいた。なんか、珍妙な出で立ちだ。しかし、その抜けた感じが逆に妙に……、ぶっちゃけた話、可愛かった。
俺はシャツを返してもらった。肌寒かったので助かった。それに、なんか、温もりが……それはいいや。
「じゃ、行こうぜ」
「楽しそうにやってるみたいじゃない」
部室を出ようとした時、ふいに七瀬が声をかけてきた。
「え?」
「あの男子、誠の従兄弟だよね? 楽しそうだったじゃない」
流介のことか。
「なんだよ、見てたのかよ……。おまえの方こそ、こんなところで何やってたんだよ?」
「誠の代わり?」
七瀬は俺の質問には答えず、逆に質問で返しやがった。しかも聞き捨てならない。
「……あ? そんなんじゃねぇよ」
「誠のこと、忘れちゃった?」
「忘れたように見えるか?」
「まぁね」
「おめぇはどうなんだよ?」
「どう見える?」
「ぶっちゃけて言うと、今の七瀬は、俺よくわかんねぇ」
返事を待ったが、七瀬は何も言わない。
「もう、行くぞ」
色々言いたいことはあるが、とりあえず早く校舎に戻ろう。その方がいいような気がする。そういえば、地震で割れたガラスはどうなったろうか。
「あ、ちょ、電気消してきて」
七瀬はものすごくめんどくさそうな溜め息を一発ついた。おまえ、もうちょっとそういうとこ、なんとかした方がいいぞ。そう思ったが、口に出すとめんどうなことになりそうなのでやめておいた。ドアを開けると、外はさっきよりも暗さの度合いを一層深めたように見えた。
「誠は死んでないよ」
七瀬は電気を消す時、そう言った。
「え?」
更に闇が濃くなった。
その黒い世界の中、湖の岸辺の方に白っぽいものが浮かび上がった。
あんなものはなかったはずだ。よく確認しようと目を凝らした。しかし、すぐに煙のように消えてしまい、辺りは元の黒に戻った。何だあれは?
「七瀬ごめん、もう一回電気点けて」
「えぇー……。何でよ……」
文句を言いつつも電気を点けてくれた。周囲が再び蛍光灯の平べったい光に照らされる。
「おおおぉぉ!」
俺は急いで部室に戻った。勢い余って入り口にいた七瀬を突き飛ばしてしまった。
「ちょっ! 何なの!」
「シッ! 何かいる何かいる何かいる何かいる」
早口でまくし立てた。あまりの大きさ、異様さに総毛立った。
俺が見たのは、黒っぽい、巨大な背中だった。バショウカジキのような大きな背びれがある。身の丈は五メートルはあろうか。
「何が?」
七瀬は大胆にも俺が閉めたドアを開けて外を見る。
「バカ! やめろ!」
「なんにもいないじゃない」
「え?」
恐る恐るドアから顔だけ突き出すと、何もいない。部屋の明かりに岸辺が照らされているだけだ。
「あれ? っかしーな……」
「何なの、もー……。教室戻るんじゃないの?」
「あぁ、うん……」
俺は立ち上がり、七瀬が電気を消すと、再び暗闇が訪れた。そして、最初に見た白いものも現れた。今度はハッキリわかった。あの白いものは、今俺が見た巨大な背中だ。バショウカジキのような背びれもある。ただ、さっき見た時は黒かったのだが……。
「おおおぉぉ!」
「だから、何?」
「見たろ?」
「何を?」
「あれだよ!」
しかし、俺が指差したのは、ただ暗いだけの闇だった。
「あれー……?」
「戻るの? 戻らないの?」
七瀬は呆れたように、そして妙に勝ち誇ったように言った。
「あ、あぁ……。戻るよ。戻ろう……」
一刻も早く教室に戻りたかった、というよりは、湖のそばを離れたかったので、ほとんど走るように急ぎ足で岸辺の道を通り過ぎた。「早い」とか「転ぶ」とか七瀬はブーブー文句を言ったが、そんなもの構ってられない。思わず「文句言うな」と言ったら、更に罵倒されてしまった。
もう一旦大丈夫か、と思うところまで来て、最後に一度湖面を振り返った。V字型の波ができていた。その波は、長く軌跡を残して、俺たちから遠ざかるように伸びていった。
いきなり怒られてしまった。これでも全速力で来たのだが。ただ、どうやら無事のようなので、先ずは安心した。
「ごめん。つーか、大丈夫だったか?」
「大変だったよ。あんたを待つ時間が無駄すぎて」
その一言で、もうどうでもいいやー、と思ったが、そういうわけにもいかない。
「そういうことじゃなくてよー……。放送聞いたろ?」
「あー、大丈夫だと思うよ。父さん、大げさなんだから」
そう、葉月先生は七瀬の親父さんだ。俺が葉月先生の校内放送を聞いて七瀬のことを思い出したのは、そういう理由がある。
その七瀬は、状況を分かった上で動じる気配もない。それどころか、妙に落ち着いてやがる。神経というものを東京に置いてきた可能性もある。
「大丈夫じゃねーよ。おまえだけじゃなくて、近藤もやられたんだぞ。野球部の近藤。危ないから、とっとと着替えて、早く校舎戻るぞ」
ジャージが入った袋とロッカーの鍵を押し付けて、七瀬の着替えを待つために部室の外へ出た。七瀬はなぜか不満そうだった。一体、何が不満なのだ?
七瀬はもっと幼い頃は、もうちょっと可愛げがあった。友達も普通にいた。七瀬は、こっちに帰ってきてから変わってしまった。小六の時に東京へ転校して、中三で再びこの町へ戻ってきた。無愛想で、人と距離を置き、当然友達もできない。かつての友達も背を向けた。
ただ、七瀬が孤立してるのは、そういった七瀬自身の問題もあるけど、それだけではない、と俺は思っている。七瀬が、この田舎の高校にあって、場違いに垢抜けているからだ。正直、小学生の頃から七瀬は可愛かった。男子から人気もあれば、女子から嫉妬されてもいた。でも、やはり田舎生まれ田舎育ちなので、根本的には、他の女子と、そう変わりはしなかった。
だが、帰ってきた七瀬は、もう昔の七瀬ではなかった。制服はもちろんみんなと同じだ。髪型だって、取り立てて奇抜じゃないし、メイクなんかもしていない。でも、何かが違うのだ。同じものを着ていても、着る人が違うとこうも違うのか、と思った。校内カーストの上位にいる女子たちは、自分たちがしょせん田舎の高校生でしかないことを思い知らされたに違いない。そんなんだから、女子はますます嫉妬し、男子すらも、おいそれとは近づけない。七瀬はますます一人になる。
日が暮れて、すっかり暗くなってしまった。手持ち無沙汰で、見るともなく湖面を見ていた。真っ黒だ。まるで墨汁だ。暗い、黒い水は中に何か潜んでいるようで、なんとなく怖い。ヌッと何かわけのわからんものが出てきそうでもある。葉月先生の話では危険生物がこの辺りにいるという。
どんな生物なのだろうか。近藤が川で襲われたことを思うと、やはり水棲生物なのだろうか。だとすると、やはり校内放送で言われていた通り、サメの可能性は捨てきれないのだろうか。せめてカメであって欲しかった。カ行からサ行に移行するだけでこれだけ危険度が上がるというのは、何か理不尽なものを感じて仕方がない。カメならワニガメだろうがカミツキガメだろうがダッシュでブッちぎれる自信はある。まぁ、もしサメだとしたら陸上までは攻めてこないだろうが。しかし、シャチだとすると可能性はある。昔テレビでシャチが浜辺まで攻めてきてオタリアを狩る場面を見たことがある。めちゃ怖い。
いや待て、近藤は空中に浮かんでいたではないか。しかも地上五メートルくらいの高さに。あれだけ長い間空中に静止していたことを考えると、これは生物由来の事件ではないのではないか? むしろ怪人二十面相的な人災なのではないか? 何かの手法で対象を五メートルの高度にまで上げ、足を切り刻む。非常に猟奇的である。最終的に人間の敵は人間であった、という非常にドッペルゲンガー的な事件に、今我々は直面しているのではないか。
「太一ぃー」
そんなことをつらつら考えていたら、呼ばれた。着替えが終わったようだ。部室に戻ると、上は高校指定のジャージ、下は制服のミニスカートの七瀬がいた。なんか、珍妙な出で立ちだ。しかし、その抜けた感じが逆に妙に……、ぶっちゃけた話、可愛かった。
俺はシャツを返してもらった。肌寒かったので助かった。それに、なんか、温もりが……それはいいや。
「じゃ、行こうぜ」
「楽しそうにやってるみたいじゃない」
部室を出ようとした時、ふいに七瀬が声をかけてきた。
「え?」
「あの男子、誠の従兄弟だよね? 楽しそうだったじゃない」
流介のことか。
「なんだよ、見てたのかよ……。おまえの方こそ、こんなところで何やってたんだよ?」
「誠の代わり?」
七瀬は俺の質問には答えず、逆に質問で返しやがった。しかも聞き捨てならない。
「……あ? そんなんじゃねぇよ」
「誠のこと、忘れちゃった?」
「忘れたように見えるか?」
「まぁね」
「おめぇはどうなんだよ?」
「どう見える?」
「ぶっちゃけて言うと、今の七瀬は、俺よくわかんねぇ」
返事を待ったが、七瀬は何も言わない。
「もう、行くぞ」
色々言いたいことはあるが、とりあえず早く校舎に戻ろう。その方がいいような気がする。そういえば、地震で割れたガラスはどうなったろうか。
「あ、ちょ、電気消してきて」
七瀬はものすごくめんどくさそうな溜め息を一発ついた。おまえ、もうちょっとそういうとこ、なんとかした方がいいぞ。そう思ったが、口に出すとめんどうなことになりそうなのでやめておいた。ドアを開けると、外はさっきよりも暗さの度合いを一層深めたように見えた。
「誠は死んでないよ」
七瀬は電気を消す時、そう言った。
「え?」
更に闇が濃くなった。
その黒い世界の中、湖の岸辺の方に白っぽいものが浮かび上がった。
あんなものはなかったはずだ。よく確認しようと目を凝らした。しかし、すぐに煙のように消えてしまい、辺りは元の黒に戻った。何だあれは?
「七瀬ごめん、もう一回電気点けて」
「えぇー……。何でよ……」
文句を言いつつも電気を点けてくれた。周囲が再び蛍光灯の平べったい光に照らされる。
「おおおぉぉ!」
俺は急いで部室に戻った。勢い余って入り口にいた七瀬を突き飛ばしてしまった。
「ちょっ! 何なの!」
「シッ! 何かいる何かいる何かいる何かいる」
早口でまくし立てた。あまりの大きさ、異様さに総毛立った。
俺が見たのは、黒っぽい、巨大な背中だった。バショウカジキのような大きな背びれがある。身の丈は五メートルはあろうか。
「何が?」
七瀬は大胆にも俺が閉めたドアを開けて外を見る。
「バカ! やめろ!」
「なんにもいないじゃない」
「え?」
恐る恐るドアから顔だけ突き出すと、何もいない。部屋の明かりに岸辺が照らされているだけだ。
「あれ? っかしーな……」
「何なの、もー……。教室戻るんじゃないの?」
「あぁ、うん……」
俺は立ち上がり、七瀬が電気を消すと、再び暗闇が訪れた。そして、最初に見た白いものも現れた。今度はハッキリわかった。あの白いものは、今俺が見た巨大な背中だ。バショウカジキのような背びれもある。ただ、さっき見た時は黒かったのだが……。
「おおおぉぉ!」
「だから、何?」
「見たろ?」
「何を?」
「あれだよ!」
しかし、俺が指差したのは、ただ暗いだけの闇だった。
「あれー……?」
「戻るの? 戻らないの?」
七瀬は呆れたように、そして妙に勝ち誇ったように言った。
「あ、あぁ……。戻るよ。戻ろう……」
一刻も早く教室に戻りたかった、というよりは、湖のそばを離れたかったので、ほとんど走るように急ぎ足で岸辺の道を通り過ぎた。「早い」とか「転ぶ」とか七瀬はブーブー文句を言ったが、そんなもの構ってられない。思わず「文句言うな」と言ったら、更に罵倒されてしまった。
もう一旦大丈夫か、と思うところまで来て、最後に一度湖面を振り返った。V字型の波ができていた。その波は、長く軌跡を残して、俺たちから遠ざかるように伸びていった。
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