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倒錯感
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というところで小説は終わっている。途中、頼んだキャベツのペペロンチーノが来たので、それを食いながら読んだ。食い終わる頃に丁度読み終わった。俺はノートを流介に返した。
「どうかなあ?」
「ダメだろ」
そう即答し、一度席を立ってコーヒーを淹れてきた。俺は食事の後、お茶やコーヒーを飲まないと、なんだか食い終わった気になれないのだ。席に戻り、アメリカンコーヒーにスティックの砂糖を三本入れた。
「ダメかなあ?」
「ダメダメ。お話になんない。なんだよ?これよォ。意味わかんねぇよ。全然パッとしねぇし、超つまんねぇ」
「うーん……、でも他に作品ある?」
「ねぇけどさー、これはダメだろ。だいたいよォー、これラスト書いてねぇじゃん。めちゃめちゃ中途半端に終わってんじゃん。これ、結局どうなったの? この子、フランス行ったの?」
「フランスには行ったよ」
「なんでてめぇがわかんだよ。聞いてねーよ。それから、この教師、親父だったの?」
「どうだろうねぇ?」
「なんで自分の父親だってわかったの? 写真が似てる、って他人の空似かもしんないじゃん。なんでこの子はそんな確信めいて、父親だ、って言い切っちゃってるわけ?」
「まぁ、そうなんだけど……」
「それにこの子、最後『探していました』とか書いてっけど探してねーじゃん。有名になって名乗り出るの待ってるんだろ? 釣りじゃん、それ。当たりが来るの待ってるだけじゃん。それを称して『探していました』とは言わねーよ普通。『釣ろうとしてました』なら話わかるけどさ」
「手厳しいな」
「で、この後どうなったの? 書いてねーじゃん。結末は読者に委ねる、とかそういう系なの?これ。俺さー、こういうさー、余韻残すとか、そういう曖昧なまま終わる話って超大ッ嫌れぇ」
「ラストは……俺が作るよ」
「どんな風にすんだよ?」
「そりゃ決まってるよ。最後、この女の子が親父ブン殴ってジ・エンドだよ」
「まぁ、そうなるか」
「そりゃそうだよ。こんなクソ親父、娘にボコボコにされて当然だよ」
「んー……」
俺は改めてノートをめくった。俺がのパクリ脚本を書いたノートを思い出した。偶然にも同じメーカーのノートだ。偶然というか、シェアナンバーワン(多分)だから、当然と言えば当然かもしれないが、俺はそこはかとなく運命的な縁を感じなくもないような気がした感じがした。
「じゃあー……、他に作品もないし……、これでいくかぁ?」
ふと、俺は当然もっと前の段階で気づかなくてはいけない懸念事項を思いついた。
「でもさぁ、これ主人公女の子だよなあ?」
「そうだよ」
「でも氷堂が主役やるんだろ?」
「そこがポイントなんじゃないか」
「え?」
「その倒錯感がいいんだよ」
「トーサク感……。ふーん、まぁよくわかんねぇけど、言われてみれば、あいつ女みたいな顔してるし、案外問題ねぇかもな」
「うん、まぁそう思ってくれていればいいよ」
「なんかハナにつく言い方だなぁ」
「気にし過ぎだよ」
やっぱりハナにつく。
「まぁ、氷堂はいいとして、この女の子役、声はお前があてるんだよな」
「そうだよ」
「そうか……」
「え、なんで?」
「いや……、なんでもない」
正直こいつが女の子の声を出すところを想像すると気持ち悪い以外ないが、仕方がない。そして俺は最後にもう一度、最大の疑問点を聞いてみた。
「で、そのノート、誰のだよ?」
「うん、大丈夫だよ」
絶対に怪しい。俺はコーヒーをすすった。なぜか苦く感じる。砂糖は足りてるはずだ。
◇ ◇ ◇
それから流介は氷堂にも会ってあのノートを見せた。氷堂は意外にもすんなり了承したらしい。おそらく、代わりとなる脚本もなく、時間もないので、背に腹は変えられないと思ったのだろう。ちなみに女性役をやることに関しては意欲的だそうだ。さすがにここらへんは表現者だなぁ、と素直に関心した。
そんな感じで、かなり眉つばモノではあるが、一応原作は決まったので、二学期が始まるまでの残りの夏休み、流介はその怪しげなノートを一人芝居用の脚本に書き直すために費やした。
そして、八月の最終週には早くも秋の気配が漂い、すっかり肌寒くなった九月、二学期が始まった。
◇ ◇ ◇
長い休みの後の早起きはおっくうで、いつもより遅めに登校した。一月半ぶりに教室に入ると、そこはいつもとは違う雰囲気に包まれていた。しかしその雰囲気は、新学期特有、というのとも違っていた。何というか、どこか不穏な雰囲気なのだ。
聞けば、夏休みの間に校長室に泥棒が入ったらしく、そのニュースで持ちきりとなっていたのだ。
盗まれたのは金庫の中身で、他の物には手はつけられていなかったという。ちなみに何が盗まれたかは公表されていない。
大抵の生徒は部活に入っているので、夏休み中には多くの生徒は既にこのニュースを知っていたらしい。俺は部活はやっていない上、クラスに友達と呼べるのは流介だけなので、全く知らなかった。
校長室盗難事件が発覚したのは夏休みが終わる一週間前のことだったという。その日は校長が遅めの夏期休暇明け(基本、教師に夏休みはなく、この時期に有給が使われることが多い。それを称して夏期休暇と呼ばれているらしい)の最初に登校した日だったそうである。校長は何やら異変に気付き、部屋の隅々をチェックしたところ、金庫が破られていたそうである。
戦々恐々とした、それでいてどこか浮ついた雰囲気が学校を覆っているように感じた。なんだか非日常な感じがして、正直な話、楽しくないと言ったら嘘になる。
ちなみに、当然のことながら校内のセキュリティは厳重で、アリ一匹は無理としても猫の子一匹であれば確実に入ることはできないはずだ。しかもよりによってあの熊校長の、しかも金庫がこじ開けられたのである。これはもうルパンや怪人二十面相クラスのビッグネームの所業と考えるべきだろう。
あと疑うとしたら、校内の人間である。関係者であれば比較的楽にセキュリティを突破できるかもしれない。
というわけで、ホームルームの途中、早速俺と流介は校長室に呼ばれた。校内の者で校長室に頻繁に出入りしてたのは俺と流介だ。特に流介は百日間毎日校長室に入っていたわけだから、話を聞かれるのは当然だ。氷堂は?と一瞬思ったが、彼は特待生だから疑われることはないのである。クラスの連中のあからさまな好奇の目に晒されながら、俺らは教室を後にした。
「どうかなあ?」
「ダメだろ」
そう即答し、一度席を立ってコーヒーを淹れてきた。俺は食事の後、お茶やコーヒーを飲まないと、なんだか食い終わった気になれないのだ。席に戻り、アメリカンコーヒーにスティックの砂糖を三本入れた。
「ダメかなあ?」
「ダメダメ。お話になんない。なんだよ?これよォ。意味わかんねぇよ。全然パッとしねぇし、超つまんねぇ」
「うーん……、でも他に作品ある?」
「ねぇけどさー、これはダメだろ。だいたいよォー、これラスト書いてねぇじゃん。めちゃめちゃ中途半端に終わってんじゃん。これ、結局どうなったの? この子、フランス行ったの?」
「フランスには行ったよ」
「なんでてめぇがわかんだよ。聞いてねーよ。それから、この教師、親父だったの?」
「どうだろうねぇ?」
「なんで自分の父親だってわかったの? 写真が似てる、って他人の空似かもしんないじゃん。なんでこの子はそんな確信めいて、父親だ、って言い切っちゃってるわけ?」
「まぁ、そうなんだけど……」
「それにこの子、最後『探していました』とか書いてっけど探してねーじゃん。有名になって名乗り出るの待ってるんだろ? 釣りじゃん、それ。当たりが来るの待ってるだけじゃん。それを称して『探していました』とは言わねーよ普通。『釣ろうとしてました』なら話わかるけどさ」
「手厳しいな」
「で、この後どうなったの? 書いてねーじゃん。結末は読者に委ねる、とかそういう系なの?これ。俺さー、こういうさー、余韻残すとか、そういう曖昧なまま終わる話って超大ッ嫌れぇ」
「ラストは……俺が作るよ」
「どんな風にすんだよ?」
「そりゃ決まってるよ。最後、この女の子が親父ブン殴ってジ・エンドだよ」
「まぁ、そうなるか」
「そりゃそうだよ。こんなクソ親父、娘にボコボコにされて当然だよ」
「んー……」
俺は改めてノートをめくった。俺がのパクリ脚本を書いたノートを思い出した。偶然にも同じメーカーのノートだ。偶然というか、シェアナンバーワン(多分)だから、当然と言えば当然かもしれないが、俺はそこはかとなく運命的な縁を感じなくもないような気がした感じがした。
「じゃあー……、他に作品もないし……、これでいくかぁ?」
ふと、俺は当然もっと前の段階で気づかなくてはいけない懸念事項を思いついた。
「でもさぁ、これ主人公女の子だよなあ?」
「そうだよ」
「でも氷堂が主役やるんだろ?」
「そこがポイントなんじゃないか」
「え?」
「その倒錯感がいいんだよ」
「トーサク感……。ふーん、まぁよくわかんねぇけど、言われてみれば、あいつ女みたいな顔してるし、案外問題ねぇかもな」
「うん、まぁそう思ってくれていればいいよ」
「なんかハナにつく言い方だなぁ」
「気にし過ぎだよ」
やっぱりハナにつく。
「まぁ、氷堂はいいとして、この女の子役、声はお前があてるんだよな」
「そうだよ」
「そうか……」
「え、なんで?」
「いや……、なんでもない」
正直こいつが女の子の声を出すところを想像すると気持ち悪い以外ないが、仕方がない。そして俺は最後にもう一度、最大の疑問点を聞いてみた。
「で、そのノート、誰のだよ?」
「うん、大丈夫だよ」
絶対に怪しい。俺はコーヒーをすすった。なぜか苦く感じる。砂糖は足りてるはずだ。
◇ ◇ ◇
それから流介は氷堂にも会ってあのノートを見せた。氷堂は意外にもすんなり了承したらしい。おそらく、代わりとなる脚本もなく、時間もないので、背に腹は変えられないと思ったのだろう。ちなみに女性役をやることに関しては意欲的だそうだ。さすがにここらへんは表現者だなぁ、と素直に関心した。
そんな感じで、かなり眉つばモノではあるが、一応原作は決まったので、二学期が始まるまでの残りの夏休み、流介はその怪しげなノートを一人芝居用の脚本に書き直すために費やした。
そして、八月の最終週には早くも秋の気配が漂い、すっかり肌寒くなった九月、二学期が始まった。
◇ ◇ ◇
長い休みの後の早起きはおっくうで、いつもより遅めに登校した。一月半ぶりに教室に入ると、そこはいつもとは違う雰囲気に包まれていた。しかしその雰囲気は、新学期特有、というのとも違っていた。何というか、どこか不穏な雰囲気なのだ。
聞けば、夏休みの間に校長室に泥棒が入ったらしく、そのニュースで持ちきりとなっていたのだ。
盗まれたのは金庫の中身で、他の物には手はつけられていなかったという。ちなみに何が盗まれたかは公表されていない。
大抵の生徒は部活に入っているので、夏休み中には多くの生徒は既にこのニュースを知っていたらしい。俺は部活はやっていない上、クラスに友達と呼べるのは流介だけなので、全く知らなかった。
校長室盗難事件が発覚したのは夏休みが終わる一週間前のことだったという。その日は校長が遅めの夏期休暇明け(基本、教師に夏休みはなく、この時期に有給が使われることが多い。それを称して夏期休暇と呼ばれているらしい)の最初に登校した日だったそうである。校長は何やら異変に気付き、部屋の隅々をチェックしたところ、金庫が破られていたそうである。
戦々恐々とした、それでいてどこか浮ついた雰囲気が学校を覆っているように感じた。なんだか非日常な感じがして、正直な話、楽しくないと言ったら嘘になる。
ちなみに、当然のことながら校内のセキュリティは厳重で、アリ一匹は無理としても猫の子一匹であれば確実に入ることはできないはずだ。しかもよりによってあの熊校長の、しかも金庫がこじ開けられたのである。これはもうルパンや怪人二十面相クラスのビッグネームの所業と考えるべきだろう。
あと疑うとしたら、校内の人間である。関係者であれば比較的楽にセキュリティを突破できるかもしれない。
というわけで、ホームルームの途中、早速俺と流介は校長室に呼ばれた。校内の者で校長室に頻繁に出入りしてたのは俺と流介だ。特に流介は百日間毎日校長室に入っていたわけだから、話を聞かれるのは当然だ。氷堂は?と一瞬思ったが、彼は特待生だから疑われることはないのである。クラスの連中のあからさまな好奇の目に晒されながら、俺らは教室を後にした。
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