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Ⅱ話…五人目
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『レイン』
と名付けられてから一月ほどが経った。
ベッドから起き上がると視線を感じ、扉に視線を送ると閉められていたはずの扉が少し開いている。
これももう何度目だろうか?
扉を開け、廊下を伺い見ても誰もいない。
最初はフィーアさんが様子を見に来てくれているのかとも思った。
しかし、名前を貰ったあの日から彼とは会っていないし、彼の視線とは違うような気がした。
車輪の音が聞こえ、振り向けばアイスさんがこちらに向かってきていた。
「どうされました? 何かありました?」
「いえ、なんでもないと思います」
「要領を得ない答えです。…お腹の傷も大分癒えたと思いますので今日から事務仕事を手伝って頂けたらと」
「分かりました。僕にできる事であれば」
「では、こちらに」
レインはしっかりと扉を閉めると、アイスについて行く。
連れてこられたのは屋敷の一室であった。
どこか他の場所に連れていかれるのかと思っていたが、見当が外れた。
「そこの椅子を持って、わたしの横に来て頂けますか」
「はい」
急いで、手近の椅子を手に取り横に立つ。
「座って」
言葉に従い座る。
アイスは、いくつかのノートや資料を取り出す。
「それにしても、あなたに回復魔法が効かないのには驚きました」
「…僕もです」
傷を早く治療しようとアインツが回復魔法を使える呪術師を呼び集め、治癒効果の高い回復魔法をかけてもらった。
しかし、一向に傷口が治らずお腹に開いた穴は風通しがよいままだった。
呪術師の魔力が尽きるまで回復魔法をかけられたが、傷口は一ミリも閉じず、偽の呪術師だったのではないかと激昂したアインツが呪術師を手にかけようとした時、抵抗した呪術師の一人が放った雷魔法をアインツを庇ったレインをすり抜け隣にいたドライに魔法がかかったのだ。
その事がきっかけで、レインに魔法が効かない事が分かった。
そのせいで、お腹が落ち着くまでに大分時間がかかってしまった。
「それにしてもあの時のドライの表情と言ったら」
アイスはおかしそうに笑う。
「ドライさん、僕のせいでとばっちりに」
「避けない方が悪いんですもの。あれくらい平気よ」
「でも、僕のせいで呪術師の皆さんが殺されなくて良かったです」
「本当にそう思う? 少なくとも一人はわたし達のリーダーを殺そうとしたのよ。とばっちりで三男坊は雷の魔法を受けた。生きているはずがないじゃない。全員」
「えっ?」
「ここは、そういう所よ。アインツさんを筆頭にその五兄弟が取り仕切る闇組織。表向きは『ナンバーズ』っていう貿易商をやっているけど、その実闇取引や奴隷商などで生計を立ててる。次男坊と四男坊、それに五男坊は暗殺専門ね。三人ともそっちの方が好きだし。まともなのはドライくらいね」
「ちょっと、待って下さい」
「?」
先程から出てくる『五人兄弟』というワードに戸惑う。
「アインツさん達って五人兄弟なんですか?」
「あー、そっか。フンフにはまだ会ってなかったわね。フィーアの下にあと一人いるのよ」
「…」
「わたしは情報精査専門のドライの片腕ですから。あなたがいつ誰と出会って何をしているのかも耳に入っているのよ」
アイスは不敵に笑む。
アイス、急に立ち上がると本棚の上の方から何かを取ろうとする。
レイン、慌てて立ち上がり代わりに取ろうとするが、背伸びをしても手が届かない。
アイス、笑い出す。
「気持ちは嬉しいけど、あなたの背じゃ届かないわよ。足の腱が切られているから歩けないけれど、慣れちゃえばこれ位は自分で出来るから。でも、ありがとうね」
アイスに優しく微笑まれ照れてしまう。
「ここに記入例を書いておいたからこの通りにこれをこっちに書き換えておいてもらえるかしら。終わったら自室に戻っていいから。よろしくね」
アイスはそのまま車いすで出て行ってしまう。
一人になったのが少し寂しい気もしたが、今自分にできる事をと思い言われた作業をこなしていく。
三時間程経っただろうか、言われた作業を一通りこなし終える。
ふっとノートから視線をあげると、机に肘をついてレインをガン見しているメイドと目が合った。
「!」
あまりにもびっくりして、椅子から立ち上がり、後退りする。
すると、ひっくり返った椅子に足が取られ後ろにひっくり返りそうになる。
慌てて目を瞑ると、優しく後ろから抱き留めれた感触に戸惑いつつ目を開ける。
すると、先程のメイドがいつの間にか後ろでレインを支えていた。
「す、すみません。ありがとうございます」
「いえ、わたくしも軽率でした。しかし、すさまじい集中力をお持ちなのですね。仕事を始めてからはほっぺたを突っついても無反応でした」
「えっ?」
慌てて自分の頬を触る。
「冗談です」
目の前の無表情のメイドは悪びれもなくこたえる。
「申し遅れました。わたくし、アインツ様付きメイドのエリシュと申します。先日はアインツ様を助けて頂きありがとうございました」
エリシュは深々とお辞儀をする。
レイン慌てて首を振る。
「僕は、別に。それに助けようとして逆にドライさんに被害が…」
「聞いております。とても滑稽だったと。その場にいなかった事が悔やまれます」
エリシュは、レインが広げていたノートや資料を綺麗に整えていく。
「わたくしのご主人様を助けようとして頂いた事への感謝の念を込めたクッキーをお部屋に置いておきましたので召し上がって下さい。こちらは、わたくしが責任を持ちましてアイスさんに渡して置きますので。さあ、さあ」
エリシュは廊下に向けて、レインを押し出す。
「ちょ、エリシュさん」
レインが振り返ると、そこにエリシュの姿も先程まで勤しんでいた書き物も姿を消していた。
仕方がないので自室に戻ると、しっかりと閉めておいたはずの扉が少し開いていた。
扉を開けると何かの影がベッドの下に潜り込むのが見えた。
ゆっくりと部屋に入る。
ベッドの下を覗こうと一歩前に進む。
視界が真っ赤に染まらない。
という事は、大丈夫なはず。
意を決して、ベッドの下を覗くとにんまりと笑った顔と目があった。
その者の左頬にはⅤの刺青。
そして、フィーアと似ている顔。
「フンフさん?」
「よくわかったね」
フンフは楽しそうにケラケラ笑いながらベッドから出てくる。
しかし、フンフの服を見て絶句してしまう。
服には誰かの血がびっしり染み込んでいる。
「君って、目が早いよね。僕が覗いてるとだいたい気が付いてこっち見てたもんね。…? ん? あー、これ? ごめんね、汚いよね。僕ってどうやってもフィーア兄さんみたいに綺麗にできなくて。見苦しくてごめんよー」
フンフは人懐っこい笑顔で笑って見せる。
「僕ね、フィーア兄さんが兄さんの中で一番大好きなんだ。普段はあんまりかまってもらえないけど。…フィーア兄さんが君を匿ったって聞いたから。だからね、君とお友達になりたくて。ダメかな?」
「いえ、ダメじゃないです」
フンフ、レインに抱きつく。
「よかった。ありがとう! ねぇ、エリシュ、僕にはじめて友達ができたよ」
「それは、ようございました。ですが、仕事後すぐのあなたが抱きしめるのはやめた方がよろしいかと」
「なんで?」
フンフ、レインから離れる。
フンフの洋服に出来ていた染みがレインの洋服に移っている。
その事は抱きつかれた瞬間に想像が出来た。
しかし、いつこのメイドは入ってきたのだろうか?
視線を向けると、エリシュは手に持っていた紅茶セットを机に置く。
「ノックはしましたよ」
全く気が付かなかった。
「それにしても、目の前の事に集中しすぎると他が疎かになるのはいけませんね」
エリシュ、レインの後ろに立つと見覚えのあるナイフを首元にあてがわれる。
一瞬空気が凍ったように感じる。
「冗談です」
エリシュ、直ぐにナイフをレインのポケットに戻す。
冗談なのは分かっていた。
なぜなら、視界が真っ赤に染まらなかったから。
それでも、一瞬の出来事とはいえ、迫力があり冷や汗が出てしまう。
死なないと分かっていても実際に起こる怖い出来事は怖い。慣れはしない。
「大丈夫? エリシュ、僕の友達をいじめないでよ」
「いじめてはおりません。これはちょっとした警告です。この屋敷は外と変わらず危険にあふれてますので、少しでも長く生きて頂く為には心得ておいていただかなくては。それよりも、先程のわたくしの注意覚えていないのですか?」
フンフ、レインを強く抱きしめている。
強く抱きしめられ、塞がってきている傷口が痛み、顔の血の気が引けてくる。
エリシュがフンフを諫めようとした時には、傷口が再び開くような痛みで意識が宙を飛んだ。
死ぬような出来事ではないと自覚していても痛いものはものすごく痛いのだ。
と名付けられてから一月ほどが経った。
ベッドから起き上がると視線を感じ、扉に視線を送ると閉められていたはずの扉が少し開いている。
これももう何度目だろうか?
扉を開け、廊下を伺い見ても誰もいない。
最初はフィーアさんが様子を見に来てくれているのかとも思った。
しかし、名前を貰ったあの日から彼とは会っていないし、彼の視線とは違うような気がした。
車輪の音が聞こえ、振り向けばアイスさんがこちらに向かってきていた。
「どうされました? 何かありました?」
「いえ、なんでもないと思います」
「要領を得ない答えです。…お腹の傷も大分癒えたと思いますので今日から事務仕事を手伝って頂けたらと」
「分かりました。僕にできる事であれば」
「では、こちらに」
レインはしっかりと扉を閉めると、アイスについて行く。
連れてこられたのは屋敷の一室であった。
どこか他の場所に連れていかれるのかと思っていたが、見当が外れた。
「そこの椅子を持って、わたしの横に来て頂けますか」
「はい」
急いで、手近の椅子を手に取り横に立つ。
「座って」
言葉に従い座る。
アイスは、いくつかのノートや資料を取り出す。
「それにしても、あなたに回復魔法が効かないのには驚きました」
「…僕もです」
傷を早く治療しようとアインツが回復魔法を使える呪術師を呼び集め、治癒効果の高い回復魔法をかけてもらった。
しかし、一向に傷口が治らずお腹に開いた穴は風通しがよいままだった。
呪術師の魔力が尽きるまで回復魔法をかけられたが、傷口は一ミリも閉じず、偽の呪術師だったのではないかと激昂したアインツが呪術師を手にかけようとした時、抵抗した呪術師の一人が放った雷魔法をアインツを庇ったレインをすり抜け隣にいたドライに魔法がかかったのだ。
その事がきっかけで、レインに魔法が効かない事が分かった。
そのせいで、お腹が落ち着くまでに大分時間がかかってしまった。
「それにしてもあの時のドライの表情と言ったら」
アイスはおかしそうに笑う。
「ドライさん、僕のせいでとばっちりに」
「避けない方が悪いんですもの。あれくらい平気よ」
「でも、僕のせいで呪術師の皆さんが殺されなくて良かったです」
「本当にそう思う? 少なくとも一人はわたし達のリーダーを殺そうとしたのよ。とばっちりで三男坊は雷の魔法を受けた。生きているはずがないじゃない。全員」
「えっ?」
「ここは、そういう所よ。アインツさんを筆頭にその五兄弟が取り仕切る闇組織。表向きは『ナンバーズ』っていう貿易商をやっているけど、その実闇取引や奴隷商などで生計を立ててる。次男坊と四男坊、それに五男坊は暗殺専門ね。三人ともそっちの方が好きだし。まともなのはドライくらいね」
「ちょっと、待って下さい」
「?」
先程から出てくる『五人兄弟』というワードに戸惑う。
「アインツさん達って五人兄弟なんですか?」
「あー、そっか。フンフにはまだ会ってなかったわね。フィーアの下にあと一人いるのよ」
「…」
「わたしは情報精査専門のドライの片腕ですから。あなたがいつ誰と出会って何をしているのかも耳に入っているのよ」
アイスは不敵に笑む。
アイス、急に立ち上がると本棚の上の方から何かを取ろうとする。
レイン、慌てて立ち上がり代わりに取ろうとするが、背伸びをしても手が届かない。
アイス、笑い出す。
「気持ちは嬉しいけど、あなたの背じゃ届かないわよ。足の腱が切られているから歩けないけれど、慣れちゃえばこれ位は自分で出来るから。でも、ありがとうね」
アイスに優しく微笑まれ照れてしまう。
「ここに記入例を書いておいたからこの通りにこれをこっちに書き換えておいてもらえるかしら。終わったら自室に戻っていいから。よろしくね」
アイスはそのまま車いすで出て行ってしまう。
一人になったのが少し寂しい気もしたが、今自分にできる事をと思い言われた作業をこなしていく。
三時間程経っただろうか、言われた作業を一通りこなし終える。
ふっとノートから視線をあげると、机に肘をついてレインをガン見しているメイドと目が合った。
「!」
あまりにもびっくりして、椅子から立ち上がり、後退りする。
すると、ひっくり返った椅子に足が取られ後ろにひっくり返りそうになる。
慌てて目を瞑ると、優しく後ろから抱き留めれた感触に戸惑いつつ目を開ける。
すると、先程のメイドがいつの間にか後ろでレインを支えていた。
「す、すみません。ありがとうございます」
「いえ、わたくしも軽率でした。しかし、すさまじい集中力をお持ちなのですね。仕事を始めてからはほっぺたを突っついても無反応でした」
「えっ?」
慌てて自分の頬を触る。
「冗談です」
目の前の無表情のメイドは悪びれもなくこたえる。
「申し遅れました。わたくし、アインツ様付きメイドのエリシュと申します。先日はアインツ様を助けて頂きありがとうございました」
エリシュは深々とお辞儀をする。
レイン慌てて首を振る。
「僕は、別に。それに助けようとして逆にドライさんに被害が…」
「聞いております。とても滑稽だったと。その場にいなかった事が悔やまれます」
エリシュは、レインが広げていたノートや資料を綺麗に整えていく。
「わたくしのご主人様を助けようとして頂いた事への感謝の念を込めたクッキーをお部屋に置いておきましたので召し上がって下さい。こちらは、わたくしが責任を持ちましてアイスさんに渡して置きますので。さあ、さあ」
エリシュは廊下に向けて、レインを押し出す。
「ちょ、エリシュさん」
レインが振り返ると、そこにエリシュの姿も先程まで勤しんでいた書き物も姿を消していた。
仕方がないので自室に戻ると、しっかりと閉めておいたはずの扉が少し開いていた。
扉を開けると何かの影がベッドの下に潜り込むのが見えた。
ゆっくりと部屋に入る。
ベッドの下を覗こうと一歩前に進む。
視界が真っ赤に染まらない。
という事は、大丈夫なはず。
意を決して、ベッドの下を覗くとにんまりと笑った顔と目があった。
その者の左頬にはⅤの刺青。
そして、フィーアと似ている顔。
「フンフさん?」
「よくわかったね」
フンフは楽しそうにケラケラ笑いながらベッドから出てくる。
しかし、フンフの服を見て絶句してしまう。
服には誰かの血がびっしり染み込んでいる。
「君って、目が早いよね。僕が覗いてるとだいたい気が付いてこっち見てたもんね。…? ん? あー、これ? ごめんね、汚いよね。僕ってどうやってもフィーア兄さんみたいに綺麗にできなくて。見苦しくてごめんよー」
フンフは人懐っこい笑顔で笑って見せる。
「僕ね、フィーア兄さんが兄さんの中で一番大好きなんだ。普段はあんまりかまってもらえないけど。…フィーア兄さんが君を匿ったって聞いたから。だからね、君とお友達になりたくて。ダメかな?」
「いえ、ダメじゃないです」
フンフ、レインに抱きつく。
「よかった。ありがとう! ねぇ、エリシュ、僕にはじめて友達ができたよ」
「それは、ようございました。ですが、仕事後すぐのあなたが抱きしめるのはやめた方がよろしいかと」
「なんで?」
フンフ、レインから離れる。
フンフの洋服に出来ていた染みがレインの洋服に移っている。
その事は抱きつかれた瞬間に想像が出来た。
しかし、いつこのメイドは入ってきたのだろうか?
視線を向けると、エリシュは手に持っていた紅茶セットを机に置く。
「ノックはしましたよ」
全く気が付かなかった。
「それにしても、目の前の事に集中しすぎると他が疎かになるのはいけませんね」
エリシュ、レインの後ろに立つと見覚えのあるナイフを首元にあてがわれる。
一瞬空気が凍ったように感じる。
「冗談です」
エリシュ、直ぐにナイフをレインのポケットに戻す。
冗談なのは分かっていた。
なぜなら、視界が真っ赤に染まらなかったから。
それでも、一瞬の出来事とはいえ、迫力があり冷や汗が出てしまう。
死なないと分かっていても実際に起こる怖い出来事は怖い。慣れはしない。
「大丈夫? エリシュ、僕の友達をいじめないでよ」
「いじめてはおりません。これはちょっとした警告です。この屋敷は外と変わらず危険にあふれてますので、少しでも長く生きて頂く為には心得ておいていただかなくては。それよりも、先程のわたくしの注意覚えていないのですか?」
フンフ、レインを強く抱きしめている。
強く抱きしめられ、塞がってきている傷口が痛み、顔の血の気が引けてくる。
エリシュがフンフを諫めようとした時には、傷口が再び開くような痛みで意識が宙を飛んだ。
死ぬような出来事ではないと自覚していても痛いものはものすごく痛いのだ。
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