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第三章 邪神ギリオン討伐編

第34話 戦闘準備

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正樹達はシルバーレイクの冒険者ギルドの前に着いた。
中に入ると正樹達の専属受付嬢のメイが正樹達に聞くのであった。

「あら。いらっしゃい。マサキちゃんとアキナちゃん。他の三人は誰かな?」

「私はみどりと言います。」

「私は明日香よ。」

「私はクラリスと申す。」

「「「正樹の妻です。」」」

「えええええええええええ!」
メイが大きな悲鳴を出してしまった。

「まあ....一応こう言うことになりました。」

「まさか..バカ夫婦からバカコント夫婦になったのねえ...。」

「「「「「だからバカコント夫婦じゃないわ!」」」」」
5人は揃って言うのであった。

「まあいいわ。それよりメイさん。あのおかしな夫婦は何処にいる。」

「あのねえ.....おかしな夫婦だけど、一応ギルド支店長と副支店長だからね。」
メイがそう答えると後ろから一人の男が出て来た。

「おい。メイ....。キツイ言い方をするんじゃない!」

「おったわ。おい変態リチャード。話がある。」

「お前なあ...まあいいわ。支店長室に来い。」

「分かった。みんな行くよ。」

「「「「はあい。」」」」

正樹達はリチャードの案内で支店長室に入って各自ソファに座ったのだった。

「まさか...マサキがアキナ以外の嫁さんを更に三人連れて来るとは...。」

「それより。変態女王との通信をしたい。用意してくれ。」

「お前なあ.....。分かったよ.....少し待ってくれ。」
リチャードは机の上に通信魔道具を用意して魔力を込めるのであった。
すると城の女王の部屋が映しだされ一人の女性が座って居た。ビクトリア女王である。...しかも..スケスケの服装で...。

「あらあ。マサキちゃんじゃないの? それとクラリスちゃんとアキナちゃん。お久~。それと隣の二人は聖女様と剣士様だったけ?」
ビクトリア女王の姿を見て明菜が女王に言うのであった。

「あのう..女王様....服を着替えてくれない? 正樹の眼の毒になる..。」

「いいじゃないの。アキナちゃん。私のナイスバディを見せているのだから。」

それを見たみどりと明日香が正樹に呟いた。
『正樹君.....この人がロマリア王国の女王様?』

『まあ...そうなる...。』

『正樹。その女王様の恰好.....ナイトハイムによく見る娼婦と同じだわ....。』

『それを言うな....明日香。後が怖いから....。』

「おい。変態女王。変なの見せるな!」

「プンプンプン...。しゃあないわ。着替えるとするわ。」
ビクトリア女王はその場で着替えるのであった。

「「「「見たら腐る!」」」」
四人の嫁達の手が正樹の両目を塞いで事なきを得るのであった。
嫁達は変態女王の着替えを見せると正樹が嫁達に強要されると思っていたからなのである。
だから必死に目を塞いでいたのであった。
そして、ビクトリア女王の着替えが終わると正樹が本題に入るのであった。

「変態女王。本題に入るが、ナイトハイム王国の状況を教えてくれないか?」

「マサキちゃんが作った鳥型追跡魔道具(ドローンの事)で確認したところ、マサキちゃんの予想通りにナイトハイムの王都と4大都市の内グリンデル以外は全て壊滅されたわ。それであっちは魔物軍を率いて此処を攻めようと計画している見たい。」
ビクトリア女王の説明によると、ナイトハイム王国全国民約1200万人の内、邪神ギリオンが魔族を使ってハイトハイム国内の貴族と騎士団他、戦闘職を持った国民たちがが死亡して残りの低職である国民約5万人がグランデルの隣に設置している施設に監禁されていたのが判明した。
ギリオン側には側近と呼ばれる魔神が三体いてその魔神を隊長とする部隊にギリオンが生み出した魔物が合計約1000万匹が分割しれ配置をしていたのである。その中の1部隊がグリンデルに滞在して残りの3部隊はロマリア王国のシルバーレイクから近い都市だったメルンに集合しているのである。

「一部隊約400万の魔物が2分隊を今メルンにて終結しているわ。その数約800万ですわよ。」
ビクトリア女王が言った内容を聞いて嫁達は驚きを隠せないでいた。

「魔物達が約800万だって...。どういう事になっているのよ!」
と明菜。
「マジなの?」
と明日香。
「本当に脅威だわ。」
とみどり。
「まさに魔物大行進であるな。」
とクラリス。
「それで変態女王。こちらの戦力はどうなっている?」

「あのねえ...変態じゃないわよ。せめて妖艶と言いなさい! もう....。ロマリアの兵力は騎士団で約1万とCランク以上の冒険者2000ってとこね。」
それを聞いた明菜は戦力の差を実感するのであった。

「1200万と1万2千って0.1パーセントの差って.....。これって勝てるの?」
明菜が次の戦いに不安を感じているとビクトリア女王がエロい声で

「アキナちゃん。其処は大丈夫だよ。マサキちゃんの作戦で行けると思うから。」

「なんで......エロさ満載に言うの? それより....あなた大丈夫なの?」

「ああ。問題ない。それを説明する。」
正樹は此処にいる全員にそギリオン軍との戦う作戦を説明した。
正樹が女王の依頼で防衛する為に作った『ある物』を試作して女王がそれを見て大量生産をする許可を取ったのであった。ロマリア王国内の生産職の職人総出で約200台を量産したのであった。
『ある物』とは.....正樹がいた『日本』で自衛隊にあった「戦車」をモデルとした魔導装甲車であった。
車体はミスリルと鉄の合金で覆われ動力は魔石をベースに作った魔道具を内部に取り付け、前後と左右に火の上級魔法陣を刻み込んだ円型の合金を取り付け、魔力が高い魔導士を4人配置して中央には指揮をする人物をその車体の中に配置する。
つまり魔導士が砲撃手となり、魔法陣から火魔法を放つ事が出来る砲台のように。
それと約50名を入れる特別装甲車50台を量産してその装甲車で街の中に突入する出来る様にしていた。
その特別装甲車には騎士団とBランク以上の冒険者達に分配して行く。
それを聞いた明菜は呆れた顔で
「あんた。いつの間にそういう事していたの?」

「ああ。移動手段として考えたけど、ギリオンが復活したらちょっとキツイと思ってね。それと俺達は俺が作った最新魔道装甲車で行くからな? それは6人乗りでちょっとした『奥の手』があるからな?」

「へえ......そうなんだ。何だか嫌な予感がするなあ。」
と明菜。

「それ。私も同感。」
と明日香。

「同じく.....。」
とクラリス。
止めはみどりが
「正樹君.....それって....。オタク要素満載?」

「さあそうかな.....それでより変態女王。その魔物軍団がいつシルバーレイクに着くのだ?」

「あのねえ.....まあ良いわ。魔物軍団が来るのがおよそ一週間よ。」

「分かった。それでこちらの総隊長は誰なのだ?」

「それは....内緒...いやん。でもマサキちゃんなら知っている人よ...。」

「まさかな.....。」
女王が言っていた人物を正樹は誰だと判り、ブルブルと震えるのであった...。
女王は続け様に言うのであった。
 
「戦闘開始は一週間後で場所はシルバーレイクとメルンとの国境にあるビルト平原になるわよ?」

「まあ....其処しかないよなあ....。」
正樹はビルト平原の戦いにあるとある程度予想していたのであった。
一週間後、ビルト平原にてロマリア軍とギリオン軍の戦いが始まろうとしていた。
これは後に「ビルト戦役」と呼ばれるようになる。



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