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36.宮廷内③
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夜、寝支度が整ったタイミングで誰かが私のもとを訪ねてきた。
何となく彼女が来るかもしれないと思って起きて待っていた私は、アンに急いで扉を開けさせる。
「お姉様……今日は一緒に寝てもいいですか?」
キャロラインが自分の侍女と手を繋ぎながら、部屋に入ってくる。
侍女は困り果てたように「リーリア様、申し訳ありません……」と謝っていた。
「ええ、良いわ。せっかくなら寝る前に少しお話でもしましょうか」
花のように可愛らしい笑顔を咲かせたキャロライン。
「それじゃあ、2人になりたいから貴女とアンも出て行ってくれる?」
私が言うと、アンは「わかりました」と言って先に退出して行った。
だが、キャロラインの侍女は私と皇女が2人きりは心配なのか「ですが……」と言って動こうとしない。
「ねぇ、お願い!お姉様は今日しかここに泊まらないのよ」
「夜更かししないようにしますから、ね?大丈夫でしょう?」
キャロラインと私から交互にお願いをすると、彼女はようやく折れたようで「はい……それではお休みなさいませ……」と言って退出して行った。
「カノンは悪い人じゃないんだけど、融通が利かないの。許してね、ベネットお姉様」
7歳にしてはやけに艶っぽい溜息を吐きながら、キャロラインが謝ってきた。
カノンというのは、多分さっきの侍女のことだろう。
「いいのよ……私と2人きりでは彼女も心配だったのでしょう。それより、どうして私がベネットだって分かったの?」
晩餐の席から疑問に思っていたことを口にすると、キャロラインが笑った。
「実はね……私、魂の色が見えるのよ」
キャロラインは更に小さな声で「家族の誰にも話したことないのよ」と秘密を口にした。
「魂の色?」
私が聞き返すと神妙な面持ちで頷いた。
「そうなの……お姉様はね、海のように深い青で水面が太陽に反射してキラキラしたような綺麗な魂の色よ」
「それは、ベネットの時と今とで変わらないということ?」
更に頷いたキャロラインはこちらを見て言った。
「お姉様のような綺麗な魂の色は、他にはないわ。だからすぐにお姉様がリーリアでは無いって気が付いたの」
(入れ替えられた魂に気付けるということは、もしリーリアがジェシカの中に入ったのなら、キャロラインに見てもらえたら分かるかもしれないわね――でも、それでは駄目ね)
キャロラインの秘密を知り、そんなことを考えたがすぐに否定した。
キャロラインがリーリアのことが大嫌いなのは、リーリアの名前を出した瞬間の彼女の表情をよく見ていれば分かった。
そんなに嫌なのに彼女に頼ることはできない。
なにより、7歳の彼女の能力を利用しようと考える自分を恥じた。
「色々と話してくれてありがとう……でも、私がベネットだということは、他の人には黙っておいてくれない?」
キャロラインは目を瞬いて頷いた。
「それは良いけど……婚約者であるクリスお兄様にも秘密?」
「ええ。実は私がベネットだと知っているのは、リーリアの弟のリチャードと私の幼馴染みのジャックと貴女の3人だけよ。これ以上の人間に打ち明けるつもりは、今のところ無いわ」
(それに、皇太子には話すと大変なことになる気がするのよね……)
ベネットの時から、こういった勘は良く当たる。
美緒の時には無かったこの勘のお陰で、ベネットの人生では数え切れないほど助かってきた。
「ベネットお姉様はずっとクリスお兄様のこと苦手だったものね……でも、最近のお兄様は魂の色が濁ってるし、性格もちょっと変わったから、お兄様に教えないのは正解かもしれないわ」
クリスに教えないことを咎められるかと思ったが、どうやらキャロラインにも思うところがあるらしく、賛成された。
「……ところでさっき名前が出てきたジャック様って、ベネットの王子様のジャックフリート様のことでしょう?」
「え、えぇ。そうね。彼は確かにアエーマ王国の王太子だから王子様で間違いないけど……」
(私の王子様って言った?)
まさかと思い、濁して話すとキャロラインはくすくすと笑った。
「隠さなくても、お姉様がジャックフリート様のことを好きなのは知ってるわ。私も何度か会ったことがあるけど、確かに格好良いから好きになる気持ちはわかるもの」
(や、やっぱり気付かれてたのね……)
恥ずかしくて顔から火が噴きそうなくらい熱い。
「いつもお姉様と会う時には絶対に彼の名前が出るし、お兄様が居る時には控えていたみたいだけどそれでもお姉様が好きなのは、ジャックフリート様のほうだってわかっていたわ」
追い打ちをかけるように更に畳み掛けられ、私は降参した。
「……確かに私はジャックのことが好きよ。でも、周りには気づかれなかったから油断してたわ。まさかキャロラインにはバレていたなんて……さぁ、もう寝ましょう」
キャロラインに布団を被せ、そのままベッドに倒すと「えぇ~!もっとお姉様と恋バナしたかったのに……」と拗ねたように言われた。
何か逸らせる話題はないかと考えたが、思いつかなかったので寝かしつけようとしただけだったのだが、それでもキャロラインは文句は言いつつも私にされるがままだ。
「……ねぇ、お姉様」
「なぁに?」
右手でキャロラインの体を一定のリズムで軽くぽんぽんとやっていると、彼女は眠そうにしながらも聞いてきた。
「私はね、お姉様の幸せのためならクリスお兄様と婚約破棄してもいいと思うの……でも、そうなったら私はもう"お姉様"って呼んだらいけないのかなぁ?」
眠くなっているせいか、話し方もさっきに比べると年相応のものになっていた。
「……もし、クリストファー様と婚約破棄するようなことがあっても、貴女が嫌じゃないなら変わらず姉と呼んでくれると嬉しいわ」
私の言葉にキャロラインが目を閉じたままふにゃりと笑った。
「ほんとう?……ありがとう、おねぇさま……」
安心して眠りについたキャロラインを眺め、私は少し悲しい気持ちになった。
(これからの流れとして、必ず皇太子から婚約破棄を言い渡されるわ。でも――そうなってもキャロラインから"お姉様"って呼ばれ続けたい。これは私の我儘なのかもしれないわね)
クリスとの婚約破棄は私が望むものであるけれど、それにより彼女と関わる回数が減るだろうことがとても悲しかった。
きっと彼と婚約破棄をするデメリットはこれくらいだろう。
私もキャロラインの隣で横になり、目を閉じた。
学園生活はまだ始まったばかりだというのに、死が近づいてくるような、そんな焦りがあった。
でも――リチャードに出会って、ジェニットと仲良くなって、またジャックと話せるようになった。
きっと、ゲームでリーリアが迎える結末よりはマシな筈だ。
気がつけば、私も深い眠りへと落ちていた。
何となく彼女が来るかもしれないと思って起きて待っていた私は、アンに急いで扉を開けさせる。
「お姉様……今日は一緒に寝てもいいですか?」
キャロラインが自分の侍女と手を繋ぎながら、部屋に入ってくる。
侍女は困り果てたように「リーリア様、申し訳ありません……」と謝っていた。
「ええ、良いわ。せっかくなら寝る前に少しお話でもしましょうか」
花のように可愛らしい笑顔を咲かせたキャロライン。
「それじゃあ、2人になりたいから貴女とアンも出て行ってくれる?」
私が言うと、アンは「わかりました」と言って先に退出して行った。
だが、キャロラインの侍女は私と皇女が2人きりは心配なのか「ですが……」と言って動こうとしない。
「ねぇ、お願い!お姉様は今日しかここに泊まらないのよ」
「夜更かししないようにしますから、ね?大丈夫でしょう?」
キャロラインと私から交互にお願いをすると、彼女はようやく折れたようで「はい……それではお休みなさいませ……」と言って退出して行った。
「カノンは悪い人じゃないんだけど、融通が利かないの。許してね、ベネットお姉様」
7歳にしてはやけに艶っぽい溜息を吐きながら、キャロラインが謝ってきた。
カノンというのは、多分さっきの侍女のことだろう。
「いいのよ……私と2人きりでは彼女も心配だったのでしょう。それより、どうして私がベネットだって分かったの?」
晩餐の席から疑問に思っていたことを口にすると、キャロラインが笑った。
「実はね……私、魂の色が見えるのよ」
キャロラインは更に小さな声で「家族の誰にも話したことないのよ」と秘密を口にした。
「魂の色?」
私が聞き返すと神妙な面持ちで頷いた。
「そうなの……お姉様はね、海のように深い青で水面が太陽に反射してキラキラしたような綺麗な魂の色よ」
「それは、ベネットの時と今とで変わらないということ?」
更に頷いたキャロラインはこちらを見て言った。
「お姉様のような綺麗な魂の色は、他にはないわ。だからすぐにお姉様がリーリアでは無いって気が付いたの」
(入れ替えられた魂に気付けるということは、もしリーリアがジェシカの中に入ったのなら、キャロラインに見てもらえたら分かるかもしれないわね――でも、それでは駄目ね)
キャロラインの秘密を知り、そんなことを考えたがすぐに否定した。
キャロラインがリーリアのことが大嫌いなのは、リーリアの名前を出した瞬間の彼女の表情をよく見ていれば分かった。
そんなに嫌なのに彼女に頼ることはできない。
なにより、7歳の彼女の能力を利用しようと考える自分を恥じた。
「色々と話してくれてありがとう……でも、私がベネットだということは、他の人には黙っておいてくれない?」
キャロラインは目を瞬いて頷いた。
「それは良いけど……婚約者であるクリスお兄様にも秘密?」
「ええ。実は私がベネットだと知っているのは、リーリアの弟のリチャードと私の幼馴染みのジャックと貴女の3人だけよ。これ以上の人間に打ち明けるつもりは、今のところ無いわ」
(それに、皇太子には話すと大変なことになる気がするのよね……)
ベネットの時から、こういった勘は良く当たる。
美緒の時には無かったこの勘のお陰で、ベネットの人生では数え切れないほど助かってきた。
「ベネットお姉様はずっとクリスお兄様のこと苦手だったものね……でも、最近のお兄様は魂の色が濁ってるし、性格もちょっと変わったから、お兄様に教えないのは正解かもしれないわ」
クリスに教えないことを咎められるかと思ったが、どうやらキャロラインにも思うところがあるらしく、賛成された。
「……ところでさっき名前が出てきたジャック様って、ベネットの王子様のジャックフリート様のことでしょう?」
「え、えぇ。そうね。彼は確かにアエーマ王国の王太子だから王子様で間違いないけど……」
(私の王子様って言った?)
まさかと思い、濁して話すとキャロラインはくすくすと笑った。
「隠さなくても、お姉様がジャックフリート様のことを好きなのは知ってるわ。私も何度か会ったことがあるけど、確かに格好良いから好きになる気持ちはわかるもの」
(や、やっぱり気付かれてたのね……)
恥ずかしくて顔から火が噴きそうなくらい熱い。
「いつもお姉様と会う時には絶対に彼の名前が出るし、お兄様が居る時には控えていたみたいだけどそれでもお姉様が好きなのは、ジャックフリート様のほうだってわかっていたわ」
追い打ちをかけるように更に畳み掛けられ、私は降参した。
「……確かに私はジャックのことが好きよ。でも、周りには気づかれなかったから油断してたわ。まさかキャロラインにはバレていたなんて……さぁ、もう寝ましょう」
キャロラインに布団を被せ、そのままベッドに倒すと「えぇ~!もっとお姉様と恋バナしたかったのに……」と拗ねたように言われた。
何か逸らせる話題はないかと考えたが、思いつかなかったので寝かしつけようとしただけだったのだが、それでもキャロラインは文句は言いつつも私にされるがままだ。
「……ねぇ、お姉様」
「なぁに?」
右手でキャロラインの体を一定のリズムで軽くぽんぽんとやっていると、彼女は眠そうにしながらも聞いてきた。
「私はね、お姉様の幸せのためならクリスお兄様と婚約破棄してもいいと思うの……でも、そうなったら私はもう"お姉様"って呼んだらいけないのかなぁ?」
眠くなっているせいか、話し方もさっきに比べると年相応のものになっていた。
「……もし、クリストファー様と婚約破棄するようなことがあっても、貴女が嫌じゃないなら変わらず姉と呼んでくれると嬉しいわ」
私の言葉にキャロラインが目を閉じたままふにゃりと笑った。
「ほんとう?……ありがとう、おねぇさま……」
安心して眠りについたキャロラインを眺め、私は少し悲しい気持ちになった。
(これからの流れとして、必ず皇太子から婚約破棄を言い渡されるわ。でも――そうなってもキャロラインから"お姉様"って呼ばれ続けたい。これは私の我儘なのかもしれないわね)
クリスとの婚約破棄は私が望むものであるけれど、それにより彼女と関わる回数が減るだろうことがとても悲しかった。
きっと彼と婚約破棄をするデメリットはこれくらいだろう。
私もキャロラインの隣で横になり、目を閉じた。
学園生活はまだ始まったばかりだというのに、死が近づいてくるような、そんな焦りがあった。
でも――リチャードに出会って、ジェニットと仲良くなって、またジャックと話せるようになった。
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