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123. 王太子side 叶わぬ復縁
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レイラを捨ててから数ヶ月、建国記念式中に久しく目にしていなかった元婚約者を見つけて、ようやく話が出来ると思って胸を躍らせた。
会ったら何を話すかはもう決まっている。
彼女に再び僕の婚約者になるように伝えることに。
断られる心配は無いだろう。一度捨てられても、あれだけ僕に尽くしてくれていた彼女が僕を諦められるはずがないから。
国王である父が貴族達に向けて話をしている時に彼女を見ていたら、一瞬目があったがすぐに目を逸らされてしまった。
恥ずかしくて逸らしてしまったのだろう。
そう思った時、ふと良く無い想像が浮かんでしまった。
フィーナに話しかけても恥ずかしがられて断れてしまうかもしれないと……。
それからしばらくフィーナの様子を見ていると、視線は全く合わなかったがチラチラとこちらの様子を伺っているのは分かった。
どうやら僕のことが気になっているようだ。
その様子が可愛らしくて今すぐにでも抱きしめたい衝動に駆られたが、今は式典中なのでなんとか耐えることにした。
そして式が終わり宴会へと移ると、フィーナは彼女の友人達と会話に花を咲かせていた。
途中で邪魔しては悪いと思い、次に彼女が話をしそうな令嬢の近くで待ち構えることに決めた。
だが、令嬢の方が僕よりも上手で会話が途切れる前からフィーナの近くにいたせいで叶わなかった。
同性の方が話の流れが分かるのは当たり前かもしれないが、少しは空気を読んで欲しいものだ。
そんなことを思ったが、直接文句を言うつもりはないので、彼女達の話が終わるまで待つことにした。
そして、フィーナと話していた公爵令嬢2人が離れた隙に彼女に近付いて声をかけた。
「フィーナ、久しぶりだね」
「殿下、どうかされましたか?」
こちらに振り向いて、驚いたような様子を見せながら聴き馴染みのある声で問いかけてくるフィーナ。
嬉しそうな表情が見れると期待していたのだが、後ろから声をかけたせいで驚きの方が勝ってしまったようだ。
「久しぶりに僕と話せて嬉しいかい?」
「いいえ……」
笑顔を浮かべながら問いかけたのにも関わらず、無表情でそう口にするフィーナ。
恥ずかしいからって無表情で返されると少し傷付く。
「そうだよね、嬉しくて当然だよね」
「全くそんなこと思っていませんわよ?」
「えっ、なんで?」
普段よりも低い声で言われて、思わずそう返してしまった。
すると、彼女は笑みを浮かべ始めた。
どうやらさっきの言葉は冗談のようだ。照れていると思うと嬉しいが、やっぱりフィーナには笑顔でいて欲しい。
恥ずかしがる表情も可愛いかったから、後で自室に連れ込んで色々してみるのも良さそうだ。
「そっか、嬉しすぎて照れてるんだね」
色々なことを想像していると、そんな言葉を口にしていた。
「いいえ、嬉しいだなんて欠片も思っていませんわ。
友人が戻ってきたので私はこれで失礼します」
「待ってくれ。本題がまただなんだよ」
恥ずかしいからって逃げられたら機会を逃してしまうーー。だから、肩を掴んで逃げられないようにした。
「言いたいことがあるのなら早く言ってください」
「分かった、単刀直入に言うよ。僕と婚約し直してもらえないかな?」
僕がそう問いかけると、フィーナはしばらくの間固まっていた。
復縁出来るとは思っていなかったのだろう。混乱しているようだ。
そう思っていたのだが、フィーナは予想外の言葉を口にした。
「私を裏切っておいて、何が復縁ですか? 大体、私がいつ裏切るか分からない殿方の側にいようとするわけないじゃないですか。謝罪の言葉も無しに、酷すぎませんか?」
「それは悪かったと思ってるよ」
フィーナが怒っている。そう分かり謝罪の言葉を口にする。
「私は貴方の都合のいい駒ではないのですよ? もう一度よく考えてから行動することをおすすめしますわ。では、私はこれで失礼しますね」
そう言ってどこかに行こうとするフィーナ。
王族である僕が態々謝罪したのにも関わらず、まだ不満なようだ。
「身勝手な理由で婚約破棄したことは申し訳なかった。簡単に許してもらえるとは思っていないが、フィーナが負った傷の分はしっかりと償う。だから許して欲しい。
どうか、僕のそばにいてくれないか?」
「今更謝っても、もう遅いですよ?」
頭を下げてまで謝ったが、彼女はそう口にして踵を返した。
咄嗟に肩に手を伸ばしたが、魔法で弾かれてしまい、引き止めることは出来なかった。
彼女が本気で怒っていることを見たことはないが、婚約者同士の関係だった時でさえ彼女が怒れば止めることは出来なかった。
だから、その時以上に怒っている彼女を再び婚約者にすることは叶わないだろう。
最後の希望を断たれ、僕はしばらくの間項垂れることしか出来なかった。
それからなんとか宴会を終え、夜になって高熱を出して寝込むことになってしまった。
会ったら何を話すかはもう決まっている。
彼女に再び僕の婚約者になるように伝えることに。
断られる心配は無いだろう。一度捨てられても、あれだけ僕に尽くしてくれていた彼女が僕を諦められるはずがないから。
国王である父が貴族達に向けて話をしている時に彼女を見ていたら、一瞬目があったがすぐに目を逸らされてしまった。
恥ずかしくて逸らしてしまったのだろう。
そう思った時、ふと良く無い想像が浮かんでしまった。
フィーナに話しかけても恥ずかしがられて断れてしまうかもしれないと……。
それからしばらくフィーナの様子を見ていると、視線は全く合わなかったがチラチラとこちらの様子を伺っているのは分かった。
どうやら僕のことが気になっているようだ。
その様子が可愛らしくて今すぐにでも抱きしめたい衝動に駆られたが、今は式典中なのでなんとか耐えることにした。
そして式が終わり宴会へと移ると、フィーナは彼女の友人達と会話に花を咲かせていた。
途中で邪魔しては悪いと思い、次に彼女が話をしそうな令嬢の近くで待ち構えることに決めた。
だが、令嬢の方が僕よりも上手で会話が途切れる前からフィーナの近くにいたせいで叶わなかった。
同性の方が話の流れが分かるのは当たり前かもしれないが、少しは空気を読んで欲しいものだ。
そんなことを思ったが、直接文句を言うつもりはないので、彼女達の話が終わるまで待つことにした。
そして、フィーナと話していた公爵令嬢2人が離れた隙に彼女に近付いて声をかけた。
「フィーナ、久しぶりだね」
「殿下、どうかされましたか?」
こちらに振り向いて、驚いたような様子を見せながら聴き馴染みのある声で問いかけてくるフィーナ。
嬉しそうな表情が見れると期待していたのだが、後ろから声をかけたせいで驚きの方が勝ってしまったようだ。
「久しぶりに僕と話せて嬉しいかい?」
「いいえ……」
笑顔を浮かべながら問いかけたのにも関わらず、無表情でそう口にするフィーナ。
恥ずかしいからって無表情で返されると少し傷付く。
「そうだよね、嬉しくて当然だよね」
「全くそんなこと思っていませんわよ?」
「えっ、なんで?」
普段よりも低い声で言われて、思わずそう返してしまった。
すると、彼女は笑みを浮かべ始めた。
どうやらさっきの言葉は冗談のようだ。照れていると思うと嬉しいが、やっぱりフィーナには笑顔でいて欲しい。
恥ずかしがる表情も可愛いかったから、後で自室に連れ込んで色々してみるのも良さそうだ。
「そっか、嬉しすぎて照れてるんだね」
色々なことを想像していると、そんな言葉を口にしていた。
「いいえ、嬉しいだなんて欠片も思っていませんわ。
友人が戻ってきたので私はこれで失礼します」
「待ってくれ。本題がまただなんだよ」
恥ずかしいからって逃げられたら機会を逃してしまうーー。だから、肩を掴んで逃げられないようにした。
「言いたいことがあるのなら早く言ってください」
「分かった、単刀直入に言うよ。僕と婚約し直してもらえないかな?」
僕がそう問いかけると、フィーナはしばらくの間固まっていた。
復縁出来るとは思っていなかったのだろう。混乱しているようだ。
そう思っていたのだが、フィーナは予想外の言葉を口にした。
「私を裏切っておいて、何が復縁ですか? 大体、私がいつ裏切るか分からない殿方の側にいようとするわけないじゃないですか。謝罪の言葉も無しに、酷すぎませんか?」
「それは悪かったと思ってるよ」
フィーナが怒っている。そう分かり謝罪の言葉を口にする。
「私は貴方の都合のいい駒ではないのですよ? もう一度よく考えてから行動することをおすすめしますわ。では、私はこれで失礼しますね」
そう言ってどこかに行こうとするフィーナ。
王族である僕が態々謝罪したのにも関わらず、まだ不満なようだ。
「身勝手な理由で婚約破棄したことは申し訳なかった。簡単に許してもらえるとは思っていないが、フィーナが負った傷の分はしっかりと償う。だから許して欲しい。
どうか、僕のそばにいてくれないか?」
「今更謝っても、もう遅いですよ?」
頭を下げてまで謝ったが、彼女はそう口にして踵を返した。
咄嗟に肩に手を伸ばしたが、魔法で弾かれてしまい、引き止めることは出来なかった。
彼女が本気で怒っていることを見たことはないが、婚約者同士の関係だった時でさえ彼女が怒れば止めることは出来なかった。
だから、その時以上に怒っている彼女を再び婚約者にすることは叶わないだろう。
最後の希望を断たれ、僕はしばらくの間項垂れることしか出来なかった。
それからなんとか宴会を終え、夜になって高熱を出して寝込むことになってしまった。
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