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64. 届いた知らせ
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「「お帰りなさいませ!」」
辺境伯領のお屋敷に無事に到着し、使用人さん達に出迎えられる私達。
ちなみに、ジーク様は今日からここで過ごすらしく、私もここで寝泊りさせてもらうことになっている。
いつの間にかジーク様の修行が終わっていたことを聞かされた時は驚いたけど、「信頼出来る女性とお付き合いしていることが終わる条件だった」と聞かされて納得した。
修行中はお屋敷に戻れないはずなのに、どうやって関係を築くのか気になって質問してみたら、普通は婚約が決まってる状態で修行が始まると教えてくれた。
ジーク様、イケメンなのにモテなかったのかな……?
……そんなわけないよね。
私が馬車の中での会話を思い出していると、侍女さんが近付いてきてこう口にした。
「フィーナ様、ご家族から急ぎのお手紙が届いております。早めにご確認ください」
「分かったわ。ペーパーナイフ貸してもらえないかしら?」
「こちらにご用意しております」
侍女さんから受け取ったペーパーナイフで封を開けて中身を読む私。
すぐに衝撃的な内容が目に入り、思わず声を漏らしてしまった。
「お母様が……? どうして……⁉︎」
「何かあったのか?」
「お母様が襲撃されて大怪我を負ってしまったみたいです……」
私がそう説明すると、ジーク様はこう質問してきた。
「命に関わるような怪我なのか?」
「そういうわけでは無さそうです」
「そうか、それは良かった。襲撃される理由に心当たりはあるか?」
「いえ、最近は無いです」
普段の襲撃は、お父様に悪行を暴かれた人が腹いせに襲ってくることがほとんどだった。
そのほとんどは弱くて護衛さんが余裕で対処していた。
私は護衛さんと離れた時に襲われたことがあるけど、護身用の簡単な攻撃魔法で撃退出来る程度だった。
今回の襲撃はいつもと何かが違うから、嫌な予感がするわ……。
「フィーナは襲撃されたことあるか?」
「何回かありますけど、全部相手は弱かったです」
「今回の襲撃者は相当フィーナの家族を恨んでいると思う。念のため、外に出る時は護衛を付けて行動してくれ。
屋敷から出ないのが一番だが、それは嫌だろう?」
申し訳なさそうにそう口にするジーク様。
私を閉じ込めるのは嫌なのかな……?
「ずっとお屋敷に籠るのは少し辛いですけど、出来る限り外出しないようにしますね。
なんとなくですけど、嫌な予感がするので……」
「そうしてもらえると助かる。国が違うから可能性は低いと思うが、ゼロではないからな」
この後、私が使わせてもらう部屋に案内してもらい、急いで手紙の返事を書いた。
それからお屋敷を案内してもらっていたら、いつの間にか日が暮れていた。
辺境伯領のお屋敷に無事に到着し、使用人さん達に出迎えられる私達。
ちなみに、ジーク様は今日からここで過ごすらしく、私もここで寝泊りさせてもらうことになっている。
いつの間にかジーク様の修行が終わっていたことを聞かされた時は驚いたけど、「信頼出来る女性とお付き合いしていることが終わる条件だった」と聞かされて納得した。
修行中はお屋敷に戻れないはずなのに、どうやって関係を築くのか気になって質問してみたら、普通は婚約が決まってる状態で修行が始まると教えてくれた。
ジーク様、イケメンなのにモテなかったのかな……?
……そんなわけないよね。
私が馬車の中での会話を思い出していると、侍女さんが近付いてきてこう口にした。
「フィーナ様、ご家族から急ぎのお手紙が届いております。早めにご確認ください」
「分かったわ。ペーパーナイフ貸してもらえないかしら?」
「こちらにご用意しております」
侍女さんから受け取ったペーパーナイフで封を開けて中身を読む私。
すぐに衝撃的な内容が目に入り、思わず声を漏らしてしまった。
「お母様が……? どうして……⁉︎」
「何かあったのか?」
「お母様が襲撃されて大怪我を負ってしまったみたいです……」
私がそう説明すると、ジーク様はこう質問してきた。
「命に関わるような怪我なのか?」
「そういうわけでは無さそうです」
「そうか、それは良かった。襲撃される理由に心当たりはあるか?」
「いえ、最近は無いです」
普段の襲撃は、お父様に悪行を暴かれた人が腹いせに襲ってくることがほとんどだった。
そのほとんどは弱くて護衛さんが余裕で対処していた。
私は護衛さんと離れた時に襲われたことがあるけど、護身用の簡単な攻撃魔法で撃退出来る程度だった。
今回の襲撃はいつもと何かが違うから、嫌な予感がするわ……。
「フィーナは襲撃されたことあるか?」
「何回かありますけど、全部相手は弱かったです」
「今回の襲撃者は相当フィーナの家族を恨んでいると思う。念のため、外に出る時は護衛を付けて行動してくれ。
屋敷から出ないのが一番だが、それは嫌だろう?」
申し訳なさそうにそう口にするジーク様。
私を閉じ込めるのは嫌なのかな……?
「ずっとお屋敷に籠るのは少し辛いですけど、出来る限り外出しないようにしますね。
なんとなくですけど、嫌な予感がするので……」
「そうしてもらえると助かる。国が違うから可能性は低いと思うが、ゼロではないからな」
この後、私が使わせてもらう部屋に案内してもらい、急いで手紙の返事を書いた。
それからお屋敷を案内してもらっていたら、いつの間にか日が暮れていた。
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