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37. スキルの可能性
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テントの中に入り、早速ステータスを開いてみる。
──────────────
イトウ ハルト(18・男) Lv.23
HP:72/74
魔力:22
筋力:73 (+10)
体力:71 (+10)
物防:53
魔防:55 (+10)
クラス(19)
剣士 Lv.3
スキル(11)
睡眠 Lv.9 錬金術Lv.2 奇襲Lv.4 移動Lv.3 自動回復Lv.3 チャットLv.1 片手剣 Lv.3 神剣 Lv.1 状態異常耐性Lv.1
──────────────
レベルが23になってステータスが上がっている。
スキルのレベルは殆ど上がっていないが、睡眠スキルのレベルだけは2も上がっている。
他にはHPが2だけ削れているが、これはさっきテーブルの下に潜った時に頭をぶつけたからだろう。
あ、今1回復した。
それはさておき、次は睡眠スキルがどれだけ強化されたか見てみよう。
睡眠の文字を長押しすると、上に新しい板が出てきた。
そこにはこう書かれていた。
『使用者や手から一定範囲のものを眠らせられるスキル。使用者の意思により効果時間や効果範囲が変わる。同様の効果を持つ気弾を発射することが可能。使用者と仲間には効かないように変更可能。使用者や仲間に使用すると疲労回復効果が付与される。Lv.上昇により性能が強化される』
うん、長い。そして読みづらい。
変化したのは『同様の効果を持つ気弾を発射することが可能』という文言が追加されたことだろう。
どんなものか気になるが、検証は明日にしよう。
次、習得可能スキルとクラスの一覧だ。
これもあまり変化はしていなかった。
──────────────
習得可能スキル一覧
短刀(2)鑑定(5) 精神苦痛耐性(5) 消費軽減(5) 鑑定妨害(5)
取得可能クラス一覧
襲撃者(15)錬金術師(15) 魔術師(15)
──────────────
新たに増えたのは『鑑定妨害』のスキルだ。
鑑定の効果が分からなかったが、これで人に対しても使えると分かった。
手の内を隠すためには必要だろうが、それほど重要ではないだろう。
今あるスキルポイントは11だから、スキルは2つ習得出来る。
うーん、迷うな……。
選択肢に対してスキルポイントが少なすぎる。
ここは独断ではなく、相談してみよう。
周りに聞こえないように、スマホのメモアプリに一覧を打ち込む。
すろと、レナさんの方からスキル一覧を見せられた。
「何を取るべきかな……?」
「これとこれは確定だな」
レナさんが見せてくれた習得可能スキルの一覧は『短刀・武器作成・回復』だけだった。
もちろん取るべきは回復だ。
隠密で隠れながら回復出来たら最強な気がする。
ワンパンされたら無意味だが……。
「残りはどうする……?」
「温存で」
「了解~」
軽い感じで返事をするレナさん。こういう時はゲームの時と同じノリだ。
「俺も相談していいか? 一覧これなんだけど」
「うーん、これとこれかな」
レナさんが選んだのは、精神苦痛耐性と鑑定妨害だった。
まさかの必要なさそうなスキルに、俺はレナさんの顔をガン見してしまった。
「理由は?」
「あの変態みたいに操るスキルがあったら困るよね? でも、このスキルで妨害できるかもしれないから。出来なくても、そういうスキルが出てくるかもしれないから……」
「なるほど、確かにそれはアリだな。状態異常耐性もあるし、行けそうだな。
対人戦でも躊躇わずに殺せるようになるかもな」
「確かに……結構大事かもしれないね」
「まあ、俺が人殺しになる可能性が上がるわけだけどな」
ひそひそと話しているが、誰かに聞かれたら締め出されそうな会話だ。
聞かれたら俺が反乱を起こすと思われかねない。切実に防音スキルが欲しい。
「モンスターを使えば問題ないと思うよ……?」
レナさん、可愛い見た目なのに考えてることエグいな……。
スキルを決めているだけなのだが、軽く戦慄する羽目になってしまった。
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イトウ ハルト(18・男) Lv.23
HP:72/74
魔力:22
筋力:73 (+10)
体力:71 (+10)
物防:53
魔防:55 (+10)
クラス(19)
剣士 Lv.3
スキル(11)
睡眠 Lv.9 錬金術Lv.2 奇襲Lv.4 移動Lv.3 自動回復Lv.3 チャットLv.1 片手剣 Lv.3 神剣 Lv.1 状態異常耐性Lv.1
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レベルが23になってステータスが上がっている。
スキルのレベルは殆ど上がっていないが、睡眠スキルのレベルだけは2も上がっている。
他にはHPが2だけ削れているが、これはさっきテーブルの下に潜った時に頭をぶつけたからだろう。
あ、今1回復した。
それはさておき、次は睡眠スキルがどれだけ強化されたか見てみよう。
睡眠の文字を長押しすると、上に新しい板が出てきた。
そこにはこう書かれていた。
『使用者や手から一定範囲のものを眠らせられるスキル。使用者の意思により効果時間や効果範囲が変わる。同様の効果を持つ気弾を発射することが可能。使用者と仲間には効かないように変更可能。使用者や仲間に使用すると疲労回復効果が付与される。Lv.上昇により性能が強化される』
うん、長い。そして読みづらい。
変化したのは『同様の効果を持つ気弾を発射することが可能』という文言が追加されたことだろう。
どんなものか気になるが、検証は明日にしよう。
次、習得可能スキルとクラスの一覧だ。
これもあまり変化はしていなかった。
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習得可能スキル一覧
短刀(2)鑑定(5) 精神苦痛耐性(5) 消費軽減(5) 鑑定妨害(5)
取得可能クラス一覧
襲撃者(15)錬金術師(15) 魔術師(15)
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新たに増えたのは『鑑定妨害』のスキルだ。
鑑定の効果が分からなかったが、これで人に対しても使えると分かった。
手の内を隠すためには必要だろうが、それほど重要ではないだろう。
今あるスキルポイントは11だから、スキルは2つ習得出来る。
うーん、迷うな……。
選択肢に対してスキルポイントが少なすぎる。
ここは独断ではなく、相談してみよう。
周りに聞こえないように、スマホのメモアプリに一覧を打ち込む。
すろと、レナさんの方からスキル一覧を見せられた。
「何を取るべきかな……?」
「これとこれは確定だな」
レナさんが見せてくれた習得可能スキルの一覧は『短刀・武器作成・回復』だけだった。
もちろん取るべきは回復だ。
隠密で隠れながら回復出来たら最強な気がする。
ワンパンされたら無意味だが……。
「残りはどうする……?」
「温存で」
「了解~」
軽い感じで返事をするレナさん。こういう時はゲームの時と同じノリだ。
「俺も相談していいか? 一覧これなんだけど」
「うーん、これとこれかな」
レナさんが選んだのは、精神苦痛耐性と鑑定妨害だった。
まさかの必要なさそうなスキルに、俺はレナさんの顔をガン見してしまった。
「理由は?」
「あの変態みたいに操るスキルがあったら困るよね? でも、このスキルで妨害できるかもしれないから。出来なくても、そういうスキルが出てくるかもしれないから……」
「なるほど、確かにそれはアリだな。状態異常耐性もあるし、行けそうだな。
対人戦でも躊躇わずに殺せるようになるかもな」
「確かに……結構大事かもしれないね」
「まあ、俺が人殺しになる可能性が上がるわけだけどな」
ひそひそと話しているが、誰かに聞かれたら締め出されそうな会話だ。
聞かれたら俺が反乱を起こすと思われかねない。切実に防音スキルが欲しい。
「モンスターを使えば問題ないと思うよ……?」
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スキルを決めているだけなのだが、軽く戦慄する羽目になってしまった。
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