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8. アイテムボックス
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うわー、嫌な奴に会っちゃったよ。
そう思いながら足を止める。
目の前で立ち塞がっているのは三下で、俺の高校時代の同級生だった奴だ。
三下ではない。
「どいてもらえないか?」
「俺達の仲間になるなら入れてやるよ」
ちなみにこいつ、言っちゃえば不良で遊びまくっていた奴だ。
女の尻を追いかけ続けた挙句、大学受験に失敗。その後はどうなったのか分からなかったが、どうやら生きていたらしい。
球技が下手くそだった俺を除け者にしてくれた三下のことは嫌いだ。
だが、戦力を補うには致し方ないだろう。
そう判断し、俺は頷いた。
コイツが俺のこと覚えているかは怪しいが。
「よし分かった。それなら入れてやる。
伊藤は運動音痴だから、支援系のスキルを取れ。そのスキルが欲しいって願えば取れるからな」
「分かった」
困った。もうスキルポイントは余ってないし、そもそも支援系のスキルも無い。
どうしたものか……。
「聞き忘れてたけど、お前のレベルはいくつだ? 俺はもう6になったぞ」
「え?」
低っ!
こんなに偉そうにしててまだレベル6? 危なく声を上げて驚いてしまうところだった。
ちなみにレナさんは俺に任せると言った様子で黙っている。
「ああ、その子のレベルも教えろよ」
「俺も彼女も3だ」
三下はプライドが無駄に高いから、機嫌を取るために低く伝えた。
すると彼は満足そうな表情を浮かべて、こう口にした。
「ここからは俺の指示に従ってもらう。中を案内するからついてこい」
頷いて後を追う俺達。
この中には一般人もいるらしく、見知らぬ中年のサラリーマンらしき人もいた。
どうやら三下よりもレベルが低い者しかいないらしく、途中で「新入りが来たから集合しろ」なんて声をかけていた。
確かにゴブリンはレベル1でも倒せるが、オークはレベル10の俺達が2人がかりでやっとだった。
この先大丈夫なのか不安だ。人数差でどうにかなるのかな?
そんな俺の不安を他所に、ショッピングモールにあるスーパーの事務室らしき場所に辿り着いた。
「新入りを紹介する。高校の時に俺と同じクラスだった伊藤とその女友達だ。レベルは2人とも3だ」
「「よろしくお願いします」」
軽く頭を下げる俺達。レベルは大分低く伝えてあるが、まあ問題ないだろう。
盛って伝えると大変なことになりやすいけど。
「2人とも立派な剣を持っているが、後衛になってもらう予定だ。というわけで……その剣は俺に渡せ」
は……?
前衛が武器を持つのは考えなくても分かるが、前置きも無しに要求するものか?
レナさんも「何コイツ」みたいな目で見てる。
武器は錬金術でいくらでも出せるけど、おそらく魔力を使っているから使い過ぎたら不味いだろう。
力が抜けるような感覚がその証拠だ。
「何かあったら俺達も戦うことになると思うから、一本だけにしてもらえないか?」
「お前は後衛だろ? なら必要ないだろ」
交渉は無理なようだ。
そのまま俺達は剣を奪われてしまった。
仕方ない、後でこっそり作ろう。
「よし、顔合わせは終わりだ。昼飯を済ませたらレベルを上げに行くから、1時までに集合するように」
「分かりました」
「昼飯はさっき言った通り、一人ニ品までだ。では解散」
三下はそう口にすると、他の元同級生と談笑しながら立ち去った。
するとレナさんが俺の耳元でこんなことを囁いた。
「あと四時間もありますね」
「今は十二時だぞ?」
「え? アイテムボックスに入れてたら時間が止まるの……?」
レナさんのスマホの時計がズレてしまったようだ。
いや待て待て。アイテムボックスに時間停止機能って、もうチートじゃん。
ここにある食料品を全部入れたら一年は持ちそうじゃん。
「レナさん、生鮮食品を全部入れよう」
「でも、そんなことしたら……」
「スキルの存在を明かさなければ大丈夫だ。バレないうちにやろう」
どういうわけか分からないが、ここの冷蔵庫は電気がついている。照明は消えているのに、だ。
おそらく誰かが発電機を持ち込んでいるか、スキルで動かしているのだろう。
「じゃあ、とりあえず近いところから集めましょう」
そんなわけで、俺達はまず肉売り場に向かった。
予想通り、生物は全て手付かず。早朝に出されたであろう商品が並んでいて、全てしっかり冷蔵されていた。
周りには誰もいない。やるなら今しかないだろう。
そう思ってレナさんに声をかけようとしたら、既にアイテムボックスに入れる作業を始めていた。
邪魔しないように、監視に徹する俺。
レナさんに掴まれた商品が突然跡形もなく消えるのは不思議な光景だが、気にしないようにした。
「この辺は終わりました」
「次は野菜だな」
そんな感じで、三十分ほどで肉類や野菜、さらには冷凍食品までアイテムボックスに入れることが出来た。
誰にも見つかることなく。
そしてそのまま弁当売り場に行くと、談笑している三下達に遭遇した。
話し声はうるさすぎて聞こえてたけどね?
ちなみに俺達が出た時にはいなかった。
「あと三十分だぞ? 早く食えよ」
「武器を探してたんだよ」
適当に返して、少し離れた場所で俺達は弁当を食べ始めた。
親切にフードコートにあるテーブルと椅子が置いてあったから、それを借りて。
「上手くいきましたね」
「ああ。腐ってなくて助かった」
それから十分ほどで食べ終え、俺達はパン売り場に移動した。
こっちも全てアイテムボックスに入れていく。
その間に俺は剣を三本作って、これもアイテムボックスに入れてもらった。
「あとは飲み物だな」
というわけで今度はペットボトル飲料売り場へ。
そこにある2Lペットボトル六本入りの箱をレナさんは軽々と持ち上げて少し残してアイテムボックスに入れていった。
500mLの方も同様だ。
全部入るなんてすごいなアイテムボックス。完全にチートじゃん。
「よし、これで一年は持ちそうだな」
「そうですね」
「あと五分だし、そろそろ行こう」
声をかけて事務室へと向かう俺達。
アイテムボックスの容量の多さには驚いたが、
辿り着くと、騒ぎになっているのが分かったが、俺は不思議そうな顔をして入った。
「食料を全て奪われた!?」
「弁当とお菓子は残ってますけど、食材は全滅です」
「あれはバーベキュー用に取っといたんだが、仕方ないな。弁当を取られるわけにはいかないから、3班はすぐに監視に行け」
「「はい」」
「伊藤達は何か知らないか?」
うん、やっぱりそうなりますよね。
そう思いながら足を止める。
目の前で立ち塞がっているのは三下で、俺の高校時代の同級生だった奴だ。
三下ではない。
「どいてもらえないか?」
「俺達の仲間になるなら入れてやるよ」
ちなみにこいつ、言っちゃえば不良で遊びまくっていた奴だ。
女の尻を追いかけ続けた挙句、大学受験に失敗。その後はどうなったのか分からなかったが、どうやら生きていたらしい。
球技が下手くそだった俺を除け者にしてくれた三下のことは嫌いだ。
だが、戦力を補うには致し方ないだろう。
そう判断し、俺は頷いた。
コイツが俺のこと覚えているかは怪しいが。
「よし分かった。それなら入れてやる。
伊藤は運動音痴だから、支援系のスキルを取れ。そのスキルが欲しいって願えば取れるからな」
「分かった」
困った。もうスキルポイントは余ってないし、そもそも支援系のスキルも無い。
どうしたものか……。
「聞き忘れてたけど、お前のレベルはいくつだ? 俺はもう6になったぞ」
「え?」
低っ!
こんなに偉そうにしててまだレベル6? 危なく声を上げて驚いてしまうところだった。
ちなみにレナさんは俺に任せると言った様子で黙っている。
「ああ、その子のレベルも教えろよ」
「俺も彼女も3だ」
三下はプライドが無駄に高いから、機嫌を取るために低く伝えた。
すると彼は満足そうな表情を浮かべて、こう口にした。
「ここからは俺の指示に従ってもらう。中を案内するからついてこい」
頷いて後を追う俺達。
この中には一般人もいるらしく、見知らぬ中年のサラリーマンらしき人もいた。
どうやら三下よりもレベルが低い者しかいないらしく、途中で「新入りが来たから集合しろ」なんて声をかけていた。
確かにゴブリンはレベル1でも倒せるが、オークはレベル10の俺達が2人がかりでやっとだった。
この先大丈夫なのか不安だ。人数差でどうにかなるのかな?
そんな俺の不安を他所に、ショッピングモールにあるスーパーの事務室らしき場所に辿り着いた。
「新入りを紹介する。高校の時に俺と同じクラスだった伊藤とその女友達だ。レベルは2人とも3だ」
「「よろしくお願いします」」
軽く頭を下げる俺達。レベルは大分低く伝えてあるが、まあ問題ないだろう。
盛って伝えると大変なことになりやすいけど。
「2人とも立派な剣を持っているが、後衛になってもらう予定だ。というわけで……その剣は俺に渡せ」
は……?
前衛が武器を持つのは考えなくても分かるが、前置きも無しに要求するものか?
レナさんも「何コイツ」みたいな目で見てる。
武器は錬金術でいくらでも出せるけど、おそらく魔力を使っているから使い過ぎたら不味いだろう。
力が抜けるような感覚がその証拠だ。
「何かあったら俺達も戦うことになると思うから、一本だけにしてもらえないか?」
「お前は後衛だろ? なら必要ないだろ」
交渉は無理なようだ。
そのまま俺達は剣を奪われてしまった。
仕方ない、後でこっそり作ろう。
「よし、顔合わせは終わりだ。昼飯を済ませたらレベルを上げに行くから、1時までに集合するように」
「分かりました」
「昼飯はさっき言った通り、一人ニ品までだ。では解散」
三下はそう口にすると、他の元同級生と談笑しながら立ち去った。
するとレナさんが俺の耳元でこんなことを囁いた。
「あと四時間もありますね」
「今は十二時だぞ?」
「え? アイテムボックスに入れてたら時間が止まるの……?」
レナさんのスマホの時計がズレてしまったようだ。
いや待て待て。アイテムボックスに時間停止機能って、もうチートじゃん。
ここにある食料品を全部入れたら一年は持ちそうじゃん。
「レナさん、生鮮食品を全部入れよう」
「でも、そんなことしたら……」
「スキルの存在を明かさなければ大丈夫だ。バレないうちにやろう」
どういうわけか分からないが、ここの冷蔵庫は電気がついている。照明は消えているのに、だ。
おそらく誰かが発電機を持ち込んでいるか、スキルで動かしているのだろう。
「じゃあ、とりあえず近いところから集めましょう」
そんなわけで、俺達はまず肉売り場に向かった。
予想通り、生物は全て手付かず。早朝に出されたであろう商品が並んでいて、全てしっかり冷蔵されていた。
周りには誰もいない。やるなら今しかないだろう。
そう思ってレナさんに声をかけようとしたら、既にアイテムボックスに入れる作業を始めていた。
邪魔しないように、監視に徹する俺。
レナさんに掴まれた商品が突然跡形もなく消えるのは不思議な光景だが、気にしないようにした。
「この辺は終わりました」
「次は野菜だな」
そんな感じで、三十分ほどで肉類や野菜、さらには冷凍食品までアイテムボックスに入れることが出来た。
誰にも見つかることなく。
そしてそのまま弁当売り場に行くと、談笑している三下達に遭遇した。
話し声はうるさすぎて聞こえてたけどね?
ちなみに俺達が出た時にはいなかった。
「あと三十分だぞ? 早く食えよ」
「武器を探してたんだよ」
適当に返して、少し離れた場所で俺達は弁当を食べ始めた。
親切にフードコートにあるテーブルと椅子が置いてあったから、それを借りて。
「上手くいきましたね」
「ああ。腐ってなくて助かった」
それから十分ほどで食べ終え、俺達はパン売り場に移動した。
こっちも全てアイテムボックスに入れていく。
その間に俺は剣を三本作って、これもアイテムボックスに入れてもらった。
「あとは飲み物だな」
というわけで今度はペットボトル飲料売り場へ。
そこにある2Lペットボトル六本入りの箱をレナさんは軽々と持ち上げて少し残してアイテムボックスに入れていった。
500mLの方も同様だ。
全部入るなんてすごいなアイテムボックス。完全にチートじゃん。
「よし、これで一年は持ちそうだな」
「そうですね」
「あと五分だし、そろそろ行こう」
声をかけて事務室へと向かう俺達。
アイテムボックスの容量の多さには驚いたが、
辿り着くと、騒ぎになっているのが分かったが、俺は不思議そうな顔をして入った。
「食料を全て奪われた!?」
「弁当とお菓子は残ってますけど、食材は全滅です」
「あれはバーベキュー用に取っといたんだが、仕方ないな。弁当を取られるわけにはいかないから、3班はすぐに監視に行け」
「「はい」」
「伊藤達は何か知らないか?」
うん、やっぱりそうなりますよね。
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