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最終章 カナリア・ブルスタットはいかがでしょうか
37 初夜ではない初夜
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シリウス様と長く唇を合わせて、そして彼のが離れた。
名残りおしかったが、幸せな時間はこれからも続いていく。
シリウスが私へ手を差し伸べてくれた。
「一緒に歩こう」
私はその手を取った。
「はい」
私の歩幅に合わせて歩いてくれた。
一緒に離宮を出てから、エマが用意してくれた馬車に乗り込む。
私は先に座席に座ると、シリウスがエマへ話しかけていた。
「エマ、今日はカナリアの横を譲ってもらっていいかな」
「ぜひお隣にお座りください!」
シリウスはいつもの向かい側の席ではなく、私の隣に座った。
座ってても手を握るので、ずっとドキドキしっぱなしだ。
他愛の無い話をするだけでも何故だか楽しく感じられた。
家に帰りつき、一度着替えてから食卓へ向かう。
──何だか騒がしいわね。
何だか慌てた様子で侍従たちが動き回る。
エマもずっとにこやかで、護衛騎士のメルクはこちらへ視線を合わせようとしない。
「そういえば今日はカナリアの国の料理が完成したから出してくれるそうだ」
「本当ですか!」
ここの料理も慣れたら食べやすくて好きになっていたが、やはりたまには故郷の味を楽しみたい。
出された肉や魚のソテーやパスタ等は食べれなくなってからその良さに気付く。
お腹いっぱいになって、私はとても満足した。
「美味しかったです。シェフにお礼を伝えてくださいませ。エマも後で食べてくださいね。貴女もずっと帝国料理は食べてなかったでしょ?」
「えっ!? あっ、えっと、はい、必ず食べます!」
エマの様子が何だかおかしい。
何か隠し事でもあるのだろうか。
「シリウスもご配慮くださりありがとう存じます」
「これくらいどうってことない。そういえば今日は何か予定があるか?」
「もうすでに薬の発送も終えたので特にございません」
「そうか、なら後で俺の寝室に来てくれ」
「分かりました」
──ん?
思わず返事をしたが私の聞き間違いだろうか。
おそらく執務室の部屋と間違えたのだろう。
そうに違いない。
「今日は何か執務があるのですか?」
「いいや、今日はもう切り上げている。どれも明日以降に回せる案件だからな」
「そう、なのですね……」
執務が無いのなら、やはり先ほどのは聞き間違いではないのではないか。
何だか急に暑くなってきた気がする。
彼の顔を見ると、私の反応を楽しんでいるように見えた。
コソッと耳打ちされる。
「今からでもいいけど」
「あ、後で行きます!」
私はたまらず席を立った。
入浴を済ませ、私は自分の服装や匂いが変ではないかとエマに確認した。
「何かおかしくないですか? 香水をもっと付けた方が……」
「カナリア様には不要ですよ。急がないとシリウス様が眠ってしまわれますわよ」
いくら準備をしたと思っていても、やはりもっと万全にするべきではないかと思ってしまう。
だがエマから背中を押されたので、彼女の言葉を信じて部屋を出た。
「もう昔のように感じますね」
「何がですか?」
「最初にこちらへ来られた時のことです」
そういえば前に一度、彼に呼ばれて寝室へ向かった。
あの時は自分のことで頭がいっぱいで、彼とここまで親しくなるとは思っていなかった。
「またメルクが姿を現しませんよね?」
シリウスに私を呼んだ記憶が無かったせいで、ここを偶然通りかかったメルクと遭遇したのだ。
薄着だったが、廊下も薄暗い場所だったのでおそらくは汚点にはならないはずだ。
「もう心配しすぎですよ。今日は全員分かっていますから」
騒々しかった理由がやっと分かった。
全員にバレていると思うと恥ずかしくなってくる。
これまで色々なことがあった。
あれほど蛮国と下に見ていたのに、今ではこの国のことが少しずつ好きになっていっている。
それはシリウスや友達のヴィヴィ、そして良くしてくれるみんなのおかげだろう。
だが一人だけ私は気掛かりだった。
「ねえ、エマ……」
「はい?」
「貴女は帝国へ帰りたい?」
彼女は私の巻き添えでこの国に来てしまった。
私が不安な時もずっと支えてくれる家族のような存在だ。
もし彼女が戻りたいなら、アルフレッドに頼んで帰らせてあげたい。
「いいえ。私はカナリア様のお側で働けてとても幸せです」
ホッとしている自分がいた。
彼女が残ってくれる事がとても嬉しかった。
「ありがとうね、エマ。何かあればいいなさい。私が必ず守るから」
「はい!」
彼女と出会えたのは本当に最高神の導きだったのかもしれない。
私はシリウスの部屋の前にたどり着いた。
「ではカナリア様、近くにおりますので何かあったらお呼びください」
「ええ。今日は大丈夫よ」
前は震えながら逃げ帰ったのだ。
だけどもうそんなことはしない。
私は少しの不安はあったが、彼の元へ行きたい気持ちの方が強かった。
ノックをすると彼の声が聞こえてきた。
「お待たせしました」
中へ入ると彼は本を机の上に置いてこちらへ歩いてきた。
「読書の邪魔をしてしまいましたか?」
「いいや、気持ちを落ち着かせようとな。だが全く頭に入らん」
「あら」
声を押し殺して笑ってしまった。
そして私も彼に近付き、抱擁をする。
彼も優しく抱き締めてくれた。
さらに彼は腰を屈めてキスをしてくれる。
「可愛いよカナリア。もっと見せてくれ」
そう言って彼は私を抱き抱えてベッドまで連れて行く。
ゆっくりとベッドに降ろされた私にまたキスをしてくれる。
「震えてるのか?」
急に前に失敗したことが蘇ってきた。
ここまできて失敗はできないと考えてしまったのだ。
だけど彼は優しく微笑んで、いつものように添い寝した。
「夜は長いから焦らなくていい」
「はい……」
「いつも綺麗だよ、カナリア」
彼の引き締まった体に触れるだけどんどん気持ちが昂っていく。
甘い言葉も何度も囁いてくれて、私のことをずっと気遣ってくれている。
私もずっと彼に甘えているわけにはいけない。
「シリウス……」
「ん?」
彼の大きな手が私の頭を撫でてくれる。
それがすごく気持ちを落ち着かせてくれた。
「抱いて……ください」
彼は愛おしそうな目で、ゆっくりと私の服を脱がしていく。
ずっと望んでいた欲望が表に出てきた。
彼は綺麗だとずっと言ってくれる。
不慣れで緊張している私を解してくれて、彼の存在を感じるたびに、私は溶けていきそうだった。
名残りおしかったが、幸せな時間はこれからも続いていく。
シリウスが私へ手を差し伸べてくれた。
「一緒に歩こう」
私はその手を取った。
「はい」
私の歩幅に合わせて歩いてくれた。
一緒に離宮を出てから、エマが用意してくれた馬車に乗り込む。
私は先に座席に座ると、シリウスがエマへ話しかけていた。
「エマ、今日はカナリアの横を譲ってもらっていいかな」
「ぜひお隣にお座りください!」
シリウスはいつもの向かい側の席ではなく、私の隣に座った。
座ってても手を握るので、ずっとドキドキしっぱなしだ。
他愛の無い話をするだけでも何故だか楽しく感じられた。
家に帰りつき、一度着替えてから食卓へ向かう。
──何だか騒がしいわね。
何だか慌てた様子で侍従たちが動き回る。
エマもずっとにこやかで、護衛騎士のメルクはこちらへ視線を合わせようとしない。
「そういえば今日はカナリアの国の料理が完成したから出してくれるそうだ」
「本当ですか!」
ここの料理も慣れたら食べやすくて好きになっていたが、やはりたまには故郷の味を楽しみたい。
出された肉や魚のソテーやパスタ等は食べれなくなってからその良さに気付く。
お腹いっぱいになって、私はとても満足した。
「美味しかったです。シェフにお礼を伝えてくださいませ。エマも後で食べてくださいね。貴女もずっと帝国料理は食べてなかったでしょ?」
「えっ!? あっ、えっと、はい、必ず食べます!」
エマの様子が何だかおかしい。
何か隠し事でもあるのだろうか。
「シリウスもご配慮くださりありがとう存じます」
「これくらいどうってことない。そういえば今日は何か予定があるか?」
「もうすでに薬の発送も終えたので特にございません」
「そうか、なら後で俺の寝室に来てくれ」
「分かりました」
──ん?
思わず返事をしたが私の聞き間違いだろうか。
おそらく執務室の部屋と間違えたのだろう。
そうに違いない。
「今日は何か執務があるのですか?」
「いいや、今日はもう切り上げている。どれも明日以降に回せる案件だからな」
「そう、なのですね……」
執務が無いのなら、やはり先ほどのは聞き間違いではないのではないか。
何だか急に暑くなってきた気がする。
彼の顔を見ると、私の反応を楽しんでいるように見えた。
コソッと耳打ちされる。
「今からでもいいけど」
「あ、後で行きます!」
私はたまらず席を立った。
入浴を済ませ、私は自分の服装や匂いが変ではないかとエマに確認した。
「何かおかしくないですか? 香水をもっと付けた方が……」
「カナリア様には不要ですよ。急がないとシリウス様が眠ってしまわれますわよ」
いくら準備をしたと思っていても、やはりもっと万全にするべきではないかと思ってしまう。
だがエマから背中を押されたので、彼女の言葉を信じて部屋を出た。
「もう昔のように感じますね」
「何がですか?」
「最初にこちらへ来られた時のことです」
そういえば前に一度、彼に呼ばれて寝室へ向かった。
あの時は自分のことで頭がいっぱいで、彼とここまで親しくなるとは思っていなかった。
「またメルクが姿を現しませんよね?」
シリウスに私を呼んだ記憶が無かったせいで、ここを偶然通りかかったメルクと遭遇したのだ。
薄着だったが、廊下も薄暗い場所だったのでおそらくは汚点にはならないはずだ。
「もう心配しすぎですよ。今日は全員分かっていますから」
騒々しかった理由がやっと分かった。
全員にバレていると思うと恥ずかしくなってくる。
これまで色々なことがあった。
あれほど蛮国と下に見ていたのに、今ではこの国のことが少しずつ好きになっていっている。
それはシリウスや友達のヴィヴィ、そして良くしてくれるみんなのおかげだろう。
だが一人だけ私は気掛かりだった。
「ねえ、エマ……」
「はい?」
「貴女は帝国へ帰りたい?」
彼女は私の巻き添えでこの国に来てしまった。
私が不安な時もずっと支えてくれる家族のような存在だ。
もし彼女が戻りたいなら、アルフレッドに頼んで帰らせてあげたい。
「いいえ。私はカナリア様のお側で働けてとても幸せです」
ホッとしている自分がいた。
彼女が残ってくれる事がとても嬉しかった。
「ありがとうね、エマ。何かあればいいなさい。私が必ず守るから」
「はい!」
彼女と出会えたのは本当に最高神の導きだったのかもしれない。
私はシリウスの部屋の前にたどり着いた。
「ではカナリア様、近くにおりますので何かあったらお呼びください」
「ええ。今日は大丈夫よ」
前は震えながら逃げ帰ったのだ。
だけどもうそんなことはしない。
私は少しの不安はあったが、彼の元へ行きたい気持ちの方が強かった。
ノックをすると彼の声が聞こえてきた。
「お待たせしました」
中へ入ると彼は本を机の上に置いてこちらへ歩いてきた。
「読書の邪魔をしてしまいましたか?」
「いいや、気持ちを落ち着かせようとな。だが全く頭に入らん」
「あら」
声を押し殺して笑ってしまった。
そして私も彼に近付き、抱擁をする。
彼も優しく抱き締めてくれた。
さらに彼は腰を屈めてキスをしてくれる。
「可愛いよカナリア。もっと見せてくれ」
そう言って彼は私を抱き抱えてベッドまで連れて行く。
ゆっくりとベッドに降ろされた私にまたキスをしてくれる。
「震えてるのか?」
急に前に失敗したことが蘇ってきた。
ここまできて失敗はできないと考えてしまったのだ。
だけど彼は優しく微笑んで、いつものように添い寝した。
「夜は長いから焦らなくていい」
「はい……」
「いつも綺麗だよ、カナリア」
彼の引き締まった体に触れるだけどんどん気持ちが昂っていく。
甘い言葉も何度も囁いてくれて、私のことをずっと気遣ってくれている。
私もずっと彼に甘えているわけにはいけない。
「シリウス……」
「ん?」
彼の大きな手が私の頭を撫でてくれる。
それがすごく気持ちを落ち着かせてくれた。
「抱いて……ください」
彼は愛おしそうな目で、ゆっくりと私の服を脱がしていく。
ずっと望んでいた欲望が表に出てきた。
彼は綺麗だとずっと言ってくれる。
不慣れで緊張している私を解してくれて、彼の存在を感じるたびに、私は溶けていきそうだった。
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