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第三章 芸術祭といえば秋、なら実りと収穫でしょ!
魔物の殲滅
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次の日になり、連れてきた百人の学生たちを班で分けた。
数多くの魔物が出現しているので、各個撃破するためだ。
慣れない飛行が続いたので、疲れが完全に取れていないようだ。
わたしは事前にメルオープに指示を出しておく。
「メルオープ、貴方に前線の指揮を任せます。ただ疲れが抜けていない者も多いので、無理をせず生き残ることを最優先で考えてください」
「かしこまりました。普通の魔物ならマンネルハイムで鍛えた我らが圧勝するでしょう。ただグレイルさまが相打つような魔物が湖にいるとのことでしたが、一体どなたが相手するのですか?」
生半可な実力では命を無駄に散らすだけだ。
「ステラ、ヴェルダンディ、ルキノが連携を取って攻めてもらいます」
今ある戦力ではこの三人が一番の実力者だ。
経験の浅いヴェルダンディとルキノだが、それを補って余るほどの魔力の高さがあるので、彼らの代わりになる者がいないのだ。
「ぼくも付いていきます」
「わたしもお連れください!」
下僕とアリアが名乗りをあげた。
下僕は騎士の訓練を積んでいるので許可できるが、アリアに関しては少しばかり危険すぎる。
「アリア、貴女はここでお待ちなさい」
「どうかわたしもお側に置いてください! マリアお姉さまを守ってみせます!」
頑なに言うのでどうしたものか。
「分かりました。ですが前に出ることだけはやめてください。わたくしの側を離れないように」
「はい!」
元気に返事をするアリア。
一体彼女は何に狙われているのか。
だがここで考えても分からない。
「ではマリアさま、全員の士気を上げるため、一言お願いします」
「わかりました」
学生たちとパラストカーティの騎士たちが立ち並び、わたしが足を進めるごとにざわめきが減っていく。
メルオープと共に中央の最前列まで向かった。
トライードを手に持って普通の長さに変えた。
剣を空へと掲げた。
「戦士たちよ。これよりわたくしたちの土地を脅かすものを討ち滅ぼします。二つの約束を胸に刻んでください。一つは勝利を我が手に、もう一つは必ず生きて帰ってきてください 」
「勇者たちよ、マリアさまから御言葉を賜った。マリア・ジョセフィーヌの指揮する戦いに敗北はならない! 我らが主人を伝説へと導け! 剣を掲げろ!」
全員が一斉に剣を上にあげた。
魔力を集めて神々へ魔力を奉納した。
「出撃!」
メルオープの声が響き渡り、一斉に騎獣を出現させて空を駆けていく。
土地を守るための戦いが今始まった。
わたしは今回だけはマリアーマーに乗って前線へと向かう。
「姫さま、護衛騎士の手が届く範囲に必ずいてください」
ステラが後ろを振り返り、わたしに注意してきた。
当たり前のことを言われるとなんだかムッとしてきた。
「分かっています。今日はリムミントたちが作戦に従います。わたくしは時が来るのをじっくり待っておけばいいのですよね。簡単ではないですか」
わたしの発言にヴェルダンディと下僕が息を吹き出した。
「じっくり待ってくれないからこうやって釘を刺しているんですよ」
「今日はアリアさまもいらっしゃいますので、マリアさまも無理はされないと思っています」
二人からもわたしは信用がないようだ。
アリアは黒色の竜に跨ってわたしの隣にきた。
「マリア姉さまは側近たちと本当に仲がよろしいのですね」
アリアのキラキラした顔でそう言われると、ここで反論するのは大人気なく見えるかもしれない。
わたしもキラキラした笑顔で肯定した。
パラストカーティの領主が住む場所が特に魔力量が豊富のため、魔物もそこに集まっていく。
ヴェルダンディの傷を完全に癒した水の神の涙がある湖も心配だが、人が多く住むところのほうが大事だ。
ステラが止まったので、わたしも魔力を調整して減速した。
前方を見るともうすでに学生たちが亜魔導アーマーの力を思う存分振るっていた。
「始まりましたね」
地上では数百を超える魔物が森から出てきている。
一体どこにこんなにいたのかと思うほどだ。
三つの首を持つ狼や人間並みに大きな蝙蝠など多種多様な魔物が多い。
大人の騎士たちが隊列を組んで迎撃しており、援護として学生たちが一匹ずつ確実に魔物を殺していく。
それを見ていた、大人の騎士たちは感嘆した。
身体能力だけだが上級騎士並みの魔力になっているので、経験が違くてもそれを補って余るものがある。
「騎士を援護しろ! ここは乗り越えろ!」
メルオープが先頭で突っ走る。
三又の槍を出して、数匹まとめて串刺しにした。
さすがは領主候補生だ。
魔力の量が多いのにさらに鎧で強くなっている。
だがそれでも魔物が多くなかなか数が減らせられないようだ。
遠方より、触媒をふんだんに使って魔法を唱える隊がいた。
数人の魔力を合わせることで何倍もの威力を生み出すのだ。
人間の数倍大きな水の刃が何枚も現れて魔物を両断していく。
「わたしも協力します」
アリアが黒竜から降りて、自身のバックから五個の試験管を取り出した。
彼女は魔法を唱えるつもりだ。
数多くの魔物が出現しているので、各個撃破するためだ。
慣れない飛行が続いたので、疲れが完全に取れていないようだ。
わたしは事前にメルオープに指示を出しておく。
「メルオープ、貴方に前線の指揮を任せます。ただ疲れが抜けていない者も多いので、無理をせず生き残ることを最優先で考えてください」
「かしこまりました。普通の魔物ならマンネルハイムで鍛えた我らが圧勝するでしょう。ただグレイルさまが相打つような魔物が湖にいるとのことでしたが、一体どなたが相手するのですか?」
生半可な実力では命を無駄に散らすだけだ。
「ステラ、ヴェルダンディ、ルキノが連携を取って攻めてもらいます」
今ある戦力ではこの三人が一番の実力者だ。
経験の浅いヴェルダンディとルキノだが、それを補って余るほどの魔力の高さがあるので、彼らの代わりになる者がいないのだ。
「ぼくも付いていきます」
「わたしもお連れください!」
下僕とアリアが名乗りをあげた。
下僕は騎士の訓練を積んでいるので許可できるが、アリアに関しては少しばかり危険すぎる。
「アリア、貴女はここでお待ちなさい」
「どうかわたしもお側に置いてください! マリアお姉さまを守ってみせます!」
頑なに言うのでどうしたものか。
「分かりました。ですが前に出ることだけはやめてください。わたくしの側を離れないように」
「はい!」
元気に返事をするアリア。
一体彼女は何に狙われているのか。
だがここで考えても分からない。
「ではマリアさま、全員の士気を上げるため、一言お願いします」
「わかりました」
学生たちとパラストカーティの騎士たちが立ち並び、わたしが足を進めるごとにざわめきが減っていく。
メルオープと共に中央の最前列まで向かった。
トライードを手に持って普通の長さに変えた。
剣を空へと掲げた。
「戦士たちよ。これよりわたくしたちの土地を脅かすものを討ち滅ぼします。二つの約束を胸に刻んでください。一つは勝利を我が手に、もう一つは必ず生きて帰ってきてください 」
「勇者たちよ、マリアさまから御言葉を賜った。マリア・ジョセフィーヌの指揮する戦いに敗北はならない! 我らが主人を伝説へと導け! 剣を掲げろ!」
全員が一斉に剣を上にあげた。
魔力を集めて神々へ魔力を奉納した。
「出撃!」
メルオープの声が響き渡り、一斉に騎獣を出現させて空を駆けていく。
土地を守るための戦いが今始まった。
わたしは今回だけはマリアーマーに乗って前線へと向かう。
「姫さま、護衛騎士の手が届く範囲に必ずいてください」
ステラが後ろを振り返り、わたしに注意してきた。
当たり前のことを言われるとなんだかムッとしてきた。
「分かっています。今日はリムミントたちが作戦に従います。わたくしは時が来るのをじっくり待っておけばいいのですよね。簡単ではないですか」
わたしの発言にヴェルダンディと下僕が息を吹き出した。
「じっくり待ってくれないからこうやって釘を刺しているんですよ」
「今日はアリアさまもいらっしゃいますので、マリアさまも無理はされないと思っています」
二人からもわたしは信用がないようだ。
アリアは黒色の竜に跨ってわたしの隣にきた。
「マリア姉さまは側近たちと本当に仲がよろしいのですね」
アリアのキラキラした顔でそう言われると、ここで反論するのは大人気なく見えるかもしれない。
わたしもキラキラした笑顔で肯定した。
パラストカーティの領主が住む場所が特に魔力量が豊富のため、魔物もそこに集まっていく。
ヴェルダンディの傷を完全に癒した水の神の涙がある湖も心配だが、人が多く住むところのほうが大事だ。
ステラが止まったので、わたしも魔力を調整して減速した。
前方を見るともうすでに学生たちが亜魔導アーマーの力を思う存分振るっていた。
「始まりましたね」
地上では数百を超える魔物が森から出てきている。
一体どこにこんなにいたのかと思うほどだ。
三つの首を持つ狼や人間並みに大きな蝙蝠など多種多様な魔物が多い。
大人の騎士たちが隊列を組んで迎撃しており、援護として学生たちが一匹ずつ確実に魔物を殺していく。
それを見ていた、大人の騎士たちは感嘆した。
身体能力だけだが上級騎士並みの魔力になっているので、経験が違くてもそれを補って余るものがある。
「騎士を援護しろ! ここは乗り越えろ!」
メルオープが先頭で突っ走る。
三又の槍を出して、数匹まとめて串刺しにした。
さすがは領主候補生だ。
魔力の量が多いのにさらに鎧で強くなっている。
だがそれでも魔物が多くなかなか数が減らせられないようだ。
遠方より、触媒をふんだんに使って魔法を唱える隊がいた。
数人の魔力を合わせることで何倍もの威力を生み出すのだ。
人間の数倍大きな水の刃が何枚も現れて魔物を両断していく。
「わたしも協力します」
アリアが黒竜から降りて、自身のバックから五個の試験管を取り出した。
彼女は魔法を唱えるつもりだ。
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