【R18】快楽の虜になった資産家

相楽　快

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9日目

刺身でも食べよう

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3時過ぎである。
そろそろ食事でもしようかと思っていると、テレビで刺身の特集が組まれていた。
沼津の魚はとても美味そうだ。
折角だし、温泉に浸かり、魚でも楽しもうではないか。

そうだ、あれをまだしていないではないか。

チョコや小枝を紹介してくれたコンシェルジュに電話し、店の予約とタクシーの手配をお願いする。

すぐにタクシーが来た。
クラウンの個人タクシーだ。
「お話は伺っております。お飲み物とつまみはどうしましょうか」

「そしたら、ビールと柿の種で」

畏まりました、と見たことのないビールと、まだ温かい柿の種が出てきた。

あのコンシェルジュは、いい仕事をしてくれる。

ビールと、ワインを飲み眠くなってくると、運転手からアイマスクを渡された。
素晴らしいおもてなしだ。

「お疲れ様でした」

目が覚めると、竹林に囲まれた旅館に来ていた。

「いらっしゃいませ」

少し年配の女将が出迎えてくれる。
私は手荷物がないのだが、タクシー運転手が鞄を女将に渡す。
おそらく、今夜のお金なのだろう。

部屋に案内され、一息つくと二人の若い女性が現れた。
浴衣姿も同じで、顔も瓜二つ。
一人は色が白く、一人はよく日焼けしている。

「いらっしゃいませ。本日担当させていただきます、蜜柑です。こちらは檸檬です。」
肌の白い方が言った。
二人して三つ指ついてのご挨拶だ。
白い皿と黒い皿のようだ。

「そしたら、蜜柑さんに食べさせてもらおうかな」

すると、檸檬が驚いた顔をした。
蜜柑に食べさせてもらうということは、檸檬が皿ということだ。
普段は逆なのだろう。
蜜柑は表情を変えずに、畏まりましたと返事した。

「マグロ、バフンウニ、いくら、鮑、かんぱち、石垣鯛など、様々取り揃えております。他にご要望はございますか？」

「デザートに、ヨーグルト、生クリームとチョコクリーム、フルーツソースをお願いしようかな」

檸檬は、ああ、なるほどといった顔をする。
クリームは黒に映える。

「それでは、一時間ほどお待ちください」
二人が三つ指ついて、挨拶したのち出ていった。

汗でも流しておくか。

お風呂へ行き、体中を丹念に洗う。
普段は小枝やプロに洗ってもらうことが多いので、自分で洗うのは久しぶりだ。

全身舐めてもらうだろうから、尻の穴も念入りに洗う。

湯に浸かる。
日が暮れてきた。
竹林がライトアップされている。
光に照らされた苔むした石が見える。
メロンソースも、貰っておくか。

部屋に着くと、大変立派な女体盛りが用意されていた。
檸檬の裸の上には色彩に溢れた刺身たち。
沢山の種類の日本酒が用意されている。
座椅子の横には、和服を丁寧に着た蜜柑が座っている。

「お食事のご用意ができました」

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