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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。
裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。⑧
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その言葉にドキッと胸が高鳴った・・。
実は、私は以前からその答えに気づいていたのだった。
「ええ・・。でも、何故それをレオが知っているの??」
その言葉に、レオが薄く笑った。
「シアなら、気づいているだろうと思ってね‥。その嗅覚が本物だと言うのなら。」
「そうね・・。だけど、それがどうして「ファーマシスト」に
なる為の絶対条件なのかが解らないわ。」
ゴクリと喉を鳴らして向き合った。
その時だった・・。
ノックの音と共に、出入口のドアが開いてユヴェールが戻って来た。
「シア・・。兄上と、カイルが来ている・・。到着後、対応が遅れていることに
どうなってるのかと・・。問い合わせが来ているんだ。」
辛そうな表情を浮かべて、私たちの方を見つめた。
レオの意味わからない妄言は放っといて、ユヴェールに呼ばれた私達は部屋のドアを開けた。
「ひぃっ・・。」
私はドアを開けてすぐに、声にならない悲鳴が出た。
並べられて置いてあった花瓶や壺は割られて粉々の状況で廊下のいたる部分には、大きなヒビが入りまくっていた・・。
ここ、大聖堂だよね?
みんな、心のブレーキと理性のコントロールがぶっ壊れたのね・・!?
手綱がないと人間こうまで破壊活動が止まらないのね。
「これは・・。どういう事なのかな??」
カイルが、花婿控室までやってきて廊下からの惨状に驚きを隠せない様子だった。
はい、見たまんまです!!
怪獣たち襲撃後か、自然災害後の状況と類似してますが・・。
多分ブランシュ家全員が犯人です!!
「結婚式どころの騒ぎじゃないようだね?誰か、この事実を僕にも
解るようにご説明願えるかな?」
マルダリア王国王太子のエヴァンが、翡翠色の瞳を細めた。
うっわー・・!!
王族トリオ・・。
主賓のお2人には、絶対に見せたくなかった惨事だったに違いない!!
アルスタイン侯爵家は、王家ともつながりが深いし・・。
うちのブランシュ伯爵家も騎士団長の父を始め、兄も王宮で地位のある身・・。
と、言うことで・・。
どんまい、みんな・・!!
「カイル・・。婚約者のクロードと、親友のジュリーが・・。そこで、さっきまで、その・・。ね、寝てたんです!!それを見たみんなが・・。抑えきれない衝動で、破壊活動が止まらなかったようですわ!!」
「嘘だろ!?けっ、結婚式の日に・・。新婦の親友と寝るか?普通!?」
まあ、普通そう思うわよね。
あの媚薬をすかさず拾っといて良かったわ・・!
カイルの声に、わっと泣き崩れるように顔を覆ってしゃがみ込んだ。
「なんと、下劣な。アルスタイン侯爵家のご子息ともあろう者が・・。」
鋭い言葉を投げたのは、マルダリア王国の王太子であるエヴァンだった。
品行方正なエヴァンには、クロードの行いが信じられない様子だった。
眉間に皺が入ったエヴァンの顔は、落ち着いた中にも冷えるような怖さがあった。
「どうなさるつもりなんですか?アルスタイン侯爵・・。」
ユヴェールは、埃だらけになったタキシード姿のシルバー色の髪を持つ初老の侯爵に向かって
質問を投げた。
厳しい表情で座り込んだままの侯爵は、毅然とした顔で喋り出した。
実は、私は以前からその答えに気づいていたのだった。
「ええ・・。でも、何故それをレオが知っているの??」
その言葉に、レオが薄く笑った。
「シアなら、気づいているだろうと思ってね‥。その嗅覚が本物だと言うのなら。」
「そうね・・。だけど、それがどうして「ファーマシスト」に
なる為の絶対条件なのかが解らないわ。」
ゴクリと喉を鳴らして向き合った。
その時だった・・。
ノックの音と共に、出入口のドアが開いてユヴェールが戻って来た。
「シア・・。兄上と、カイルが来ている・・。到着後、対応が遅れていることに
どうなってるのかと・・。問い合わせが来ているんだ。」
辛そうな表情を浮かべて、私たちの方を見つめた。
レオの意味わからない妄言は放っといて、ユヴェールに呼ばれた私達は部屋のドアを開けた。
「ひぃっ・・。」
私はドアを開けてすぐに、声にならない悲鳴が出た。
並べられて置いてあった花瓶や壺は割られて粉々の状況で廊下のいたる部分には、大きなヒビが入りまくっていた・・。
ここ、大聖堂だよね?
みんな、心のブレーキと理性のコントロールがぶっ壊れたのね・・!?
手綱がないと人間こうまで破壊活動が止まらないのね。
「これは・・。どういう事なのかな??」
カイルが、花婿控室までやってきて廊下からの惨状に驚きを隠せない様子だった。
はい、見たまんまです!!
怪獣たち襲撃後か、自然災害後の状況と類似してますが・・。
多分ブランシュ家全員が犯人です!!
「結婚式どころの騒ぎじゃないようだね?誰か、この事実を僕にも
解るようにご説明願えるかな?」
マルダリア王国王太子のエヴァンが、翡翠色の瞳を細めた。
うっわー・・!!
王族トリオ・・。
主賓のお2人には、絶対に見せたくなかった惨事だったに違いない!!
アルスタイン侯爵家は、王家ともつながりが深いし・・。
うちのブランシュ伯爵家も騎士団長の父を始め、兄も王宮で地位のある身・・。
と、言うことで・・。
どんまい、みんな・・!!
「カイル・・。婚約者のクロードと、親友のジュリーが・・。そこで、さっきまで、その・・。ね、寝てたんです!!それを見たみんなが・・。抑えきれない衝動で、破壊活動が止まらなかったようですわ!!」
「嘘だろ!?けっ、結婚式の日に・・。新婦の親友と寝るか?普通!?」
まあ、普通そう思うわよね。
あの媚薬をすかさず拾っといて良かったわ・・!
カイルの声に、わっと泣き崩れるように顔を覆ってしゃがみ込んだ。
「なんと、下劣な。アルスタイン侯爵家のご子息ともあろう者が・・。」
鋭い言葉を投げたのは、マルダリア王国の王太子であるエヴァンだった。
品行方正なエヴァンには、クロードの行いが信じられない様子だった。
眉間に皺が入ったエヴァンの顔は、落ち着いた中にも冷えるような怖さがあった。
「どうなさるつもりなんですか?アルスタイン侯爵・・。」
ユヴェールは、埃だらけになったタキシード姿のシルバー色の髪を持つ初老の侯爵に向かって
質問を投げた。
厳しい表情で座り込んだままの侯爵は、毅然とした顔で喋り出した。
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