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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。
裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。②
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「今・・。探している最中なんだ。
ブランシュ伯爵家でも、シアのことは隠している事案だからな。
こうして君たちには、早めに集まってもらったんだ。」
「本当に・・・。大丈夫なのかな??
前から、シアがマリッジブルーなのかなとは思っていたけど・・。」
レオの青い瞳に縋るような表情でクロードは、見上げた。
「昨日のパーティの途中から、シアの姿が見えなくなってるの・・。
私、心配で・・。夜も眠れなかったわ。」
ジュリーは、手元にあったお茶に口を付けて飲み干した。
「ああ・・。もう少し時間はかかるだろうが・・。シアは必ず見つけるよ。
ジュリー、君は高いヒールの靴を穿いているし。
ドレスや化粧も施しているだようだから、シアの捜索に当たるよりもクロードが不安にならないように、ここで励ましてやっていて欲しいんだ・・。」
レオは、青い瞳を細めて優しくジュリーに笑いかけた。
「勿論よ、レオ・・。私で良ければ、せめてお話相手くらいにはなれるわ・・。」
ジュリーは、茶色い目を大きく見開いて口角を上げて頷いた。
ピンク色のフリルのドレスは扇情的に肩が出された物だったことに、レオは思わず顔を顰めていた。
「すまないな・・。カイルやロナウン達も昨夜から捜索しているだろうから、俺も急いで現在の状況を確かめて戻るよ。
結婚式は、予定通り昼に執り行えるように間に合わせるからきっと、大丈夫だ・・。」
「すまないな・・。レオ。君がこんなに僕たちの為に心を砕いてくれるなんて!!流石、僕たちの親友だね・・!」
「ああ・・。生徒会仲間だからな!!
必ず、ここにシアを連れて戻ってくるよ。
まだ、3時間以上はあるからな!!クロードを頼んだぞ、ジュリー・・。」
「ええ、任せて・・。気をつけてね。」
爽やかな笑みを見せたレオは、そっとその部屋を後にした・・。
バタンと・・音を立てて閉じられた両開きのドアの中では静かな沈黙が流れていた。
切なそうに瞳を揺らしたジュリーと、花婿姿の正装を施したクロードが
ソファに腰を下ろしたままで静かに見つめ合った。
部屋の外に出たレオは、部屋の前に置かれた「花婿控室」の案内表示を、「立ち入り禁止」の札へとすり替えた。
「さて・・。後は、花嫁の到着まで待ちますか・・。全く、昨日から忙しいな。」
そう言って、口元をニヤけさせたレオは嬉しそうに青い瞳を揺らしていた。
もうすぐだ・・。
もうすぐ、アレクシアは俺の元へと落ちてくる・・。
蒼い瞳は、凪いだ海のごとく美しく輝いていた。
彼女が手に入るこの日を、ずっと待っていたんだ・・。
顔を上げると笑顔を浮かべて、青い絨毯の上を歩き出した。
ブランシュ伯爵家でも、シアのことは隠している事案だからな。
こうして君たちには、早めに集まってもらったんだ。」
「本当に・・・。大丈夫なのかな??
前から、シアがマリッジブルーなのかなとは思っていたけど・・。」
レオの青い瞳に縋るような表情でクロードは、見上げた。
「昨日のパーティの途中から、シアの姿が見えなくなってるの・・。
私、心配で・・。夜も眠れなかったわ。」
ジュリーは、手元にあったお茶に口を付けて飲み干した。
「ああ・・。もう少し時間はかかるだろうが・・。シアは必ず見つけるよ。
ジュリー、君は高いヒールの靴を穿いているし。
ドレスや化粧も施しているだようだから、シアの捜索に当たるよりもクロードが不安にならないように、ここで励ましてやっていて欲しいんだ・・。」
レオは、青い瞳を細めて優しくジュリーに笑いかけた。
「勿論よ、レオ・・。私で良ければ、せめてお話相手くらいにはなれるわ・・。」
ジュリーは、茶色い目を大きく見開いて口角を上げて頷いた。
ピンク色のフリルのドレスは扇情的に肩が出された物だったことに、レオは思わず顔を顰めていた。
「すまないな・・。カイルやロナウン達も昨夜から捜索しているだろうから、俺も急いで現在の状況を確かめて戻るよ。
結婚式は、予定通り昼に執り行えるように間に合わせるからきっと、大丈夫だ・・。」
「すまないな・・。レオ。君がこんなに僕たちの為に心を砕いてくれるなんて!!流石、僕たちの親友だね・・!」
「ああ・・。生徒会仲間だからな!!
必ず、ここにシアを連れて戻ってくるよ。
まだ、3時間以上はあるからな!!クロードを頼んだぞ、ジュリー・・。」
「ええ、任せて・・。気をつけてね。」
爽やかな笑みを見せたレオは、そっとその部屋を後にした・・。
バタンと・・音を立てて閉じられた両開きのドアの中では静かな沈黙が流れていた。
切なそうに瞳を揺らしたジュリーと、花婿姿の正装を施したクロードが
ソファに腰を下ろしたままで静かに見つめ合った。
部屋の外に出たレオは、部屋の前に置かれた「花婿控室」の案内表示を、「立ち入り禁止」の札へとすり替えた。
「さて・・。後は、花嫁の到着まで待ちますか・・。全く、昨日から忙しいな。」
そう言って、口元をニヤけさせたレオは嬉しそうに青い瞳を揺らしていた。
もうすぐだ・・。
もうすぐ、アレクシアは俺の元へと落ちてくる・・。
蒼い瞳は、凪いだ海のごとく美しく輝いていた。
彼女が手に入るこの日を、ずっと待っていたんだ・・。
顔を上げると笑顔を浮かべて、青い絨毯の上を歩き出した。
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