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横暴な共犯者。
横暴な共犯者。⑤
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生徒会室には、ユヴェールとクロードが各々の書類の計算や清書を必死で熟していた。
ユヴェールは、バサッと持っていた書類を机に置くと、
必死で再計算のし直しをしているクロードの方へと視線を向けた。
「休憩~・・。流石に、この枚数を今日中ってキツイね。クロードも少し休んだら?」
さっき、アレクシアが淹れてくれた美味しいアールグレイを飲みながら一息つく。
「なぁ・・。さっきの話だけど。」
クロードが、書類から顔を上げてユヴェールに真剣な眼差しを向けていた。
「どうした??さっきの話って何だっけ?」
「シアの話だよ・・。実はさ、この間、ウェディングドレスの試着の時に急にいなくなったんだ。」
ユヴェールはその言葉に、驚いてカップをソーサーに荒く戻した。
「えっ・・!?シアが??彼女が、そんな無責任な行動をしたの??」
緑色の瞳を大きく見開いて、クロードを見つめていた。
「だよな・・。僕も、信じられなかったよ。半日探し回ったんだ。」
「やっぱり、シアは、結婚が嫌なのかな・・。」
その言葉に、クロードはややぁっと考え込んだ。
「マリッジ・ブルーなんじゃないか・・??」
その言葉に、驚いたようにクロードは瞳を輝かせた。
「なるほど!!不安になってるんだな・・。マリッジブルーなら最近の変化も説明がつくよ。」
「変化って・・。さっき、彼女に変わったって言ったみたいな??」
「いや・・。実は・・。ここだけの話にしておいて欲しいんだけど。
この間、父親に訴えたみたいなんだ。結婚を辞めて、隣国のアルトハルトで学びたいんだって・・。」
初めて聞く話に、ユヴェールはわくわくした様子で身を乗り出して質問した。
「学びたいって、何を??」
「薬学を学びたいと訴えたそうなんだ。
知らないけど、「ファーマシスト」って奴になりたいって言ってるらしい・・。」
「ファーマシスト・・だって??」
その言葉に、ユヴェールは驚きを隠せなかった。
ユヴェールは、バサッと持っていた書類を机に置くと、
必死で再計算のし直しをしているクロードの方へと視線を向けた。
「休憩~・・。流石に、この枚数を今日中ってキツイね。クロードも少し休んだら?」
さっき、アレクシアが淹れてくれた美味しいアールグレイを飲みながら一息つく。
「なぁ・・。さっきの話だけど。」
クロードが、書類から顔を上げてユヴェールに真剣な眼差しを向けていた。
「どうした??さっきの話って何だっけ?」
「シアの話だよ・・。実はさ、この間、ウェディングドレスの試着の時に急にいなくなったんだ。」
ユヴェールはその言葉に、驚いてカップをソーサーに荒く戻した。
「えっ・・!?シアが??彼女が、そんな無責任な行動をしたの??」
緑色の瞳を大きく見開いて、クロードを見つめていた。
「だよな・・。僕も、信じられなかったよ。半日探し回ったんだ。」
「やっぱり、シアは、結婚が嫌なのかな・・。」
その言葉に、クロードはややぁっと考え込んだ。
「マリッジ・ブルーなんじゃないか・・??」
その言葉に、驚いたようにクロードは瞳を輝かせた。
「なるほど!!不安になってるんだな・・。マリッジブルーなら最近の変化も説明がつくよ。」
「変化って・・。さっき、彼女に変わったって言ったみたいな??」
「いや・・。実は・・。ここだけの話にしておいて欲しいんだけど。
この間、父親に訴えたみたいなんだ。結婚を辞めて、隣国のアルトハルトで学びたいんだって・・。」
初めて聞く話に、ユヴェールはわくわくした様子で身を乗り出して質問した。
「学びたいって、何を??」
「薬学を学びたいと訴えたそうなんだ。
知らないけど、「ファーマシスト」って奴になりたいって言ってるらしい・・。」
「ファーマシスト・・だって??」
その言葉に、ユヴェールは驚きを隠せなかった。
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