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目覚めたら、伯爵令嬢・・!?
目覚めたら、伯爵令嬢・・!?①
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思えば短い19歳の生涯だった・・。
「月岡 悠希」
享年19歳・・。
私は前世では薬学部に在籍して、将来は薬剤師を目指していた。
地方出身のわたしが、東京の大学の薬学部に合格したのは昨年の春だった。
お爺ちゃんも、お母さんも薬剤師の薬剤師一家に生まれた。
しかも、生まれながらに何の因果か絶対嗅覚と絶対記憶の発達特性を持っていた・・。
「お前は、上忍の祖先を持つ忍者界のエリートの血を継いでいるんじゃ。」
と、よく祖父は意味の解らない事を言っていたけど。
お陰様で、成績はオールパーフェクトだった。
そんな私が国立大学の薬学部に奨学生として合格して、母もお爺ちゃんもそりゃあみんな喜んだ。
親孝行だと言われて、意気揚々と勉学に励んでいた。
それなのに・・。
「うわっ!?何よこれ、口の中気持ち悪っ・・!!」
目が覚めた瞬間に甘い香りと、口を埋め尽くす違和感に全身がよだっていた。
ゴブッと、口の中から液体を吐き出した。
目が少し眩む・・。
私は、ナイトテーブルに掴まりながら立ち上がると水差しを見付けた。
水を口に含み、洗面台まで這っていって入念にうがいを繰り返す。
「・・はぁっ。何なのよ・・。」
ザァーッと、流れる蛇口をキュツと閉めた。
「この味、この匂い・・。カロライナジャスミン?」
思案しながら、顔を上げて鏡を見た。
一見、ハーブティに使われるようなジャスミン科の花と間違えられる毒を秘めた美しい
黄色い花が浮かぶ。
知らない顔の自分とバッチリ目が合った。
「・・・ん?」
「月岡 悠希」
享年19歳・・。
私は前世では薬学部に在籍して、将来は薬剤師を目指していた。
地方出身のわたしが、東京の大学の薬学部に合格したのは昨年の春だった。
お爺ちゃんも、お母さんも薬剤師の薬剤師一家に生まれた。
しかも、生まれながらに何の因果か絶対嗅覚と絶対記憶の発達特性を持っていた・・。
「お前は、上忍の祖先を持つ忍者界のエリートの血を継いでいるんじゃ。」
と、よく祖父は意味の解らない事を言っていたけど。
お陰様で、成績はオールパーフェクトだった。
そんな私が国立大学の薬学部に奨学生として合格して、母もお爺ちゃんもそりゃあみんな喜んだ。
親孝行だと言われて、意気揚々と勉学に励んでいた。
それなのに・・。
「うわっ!?何よこれ、口の中気持ち悪っ・・!!」
目が覚めた瞬間に甘い香りと、口を埋め尽くす違和感に全身がよだっていた。
ゴブッと、口の中から液体を吐き出した。
目が少し眩む・・。
私は、ナイトテーブルに掴まりながら立ち上がると水差しを見付けた。
水を口に含み、洗面台まで這っていって入念にうがいを繰り返す。
「・・はぁっ。何なのよ・・。」
ザァーッと、流れる蛇口をキュツと閉めた。
「この味、この匂い・・。カロライナジャスミン?」
思案しながら、顔を上げて鏡を見た。
一見、ハーブティに使われるようなジャスミン科の花と間違えられる毒を秘めた美しい
黄色い花が浮かぶ。
知らない顔の自分とバッチリ目が合った。
「・・・ん?」
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