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海上都市の復活。
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泣きつかれて、崩壊寸前の宮殿の外へ出ると魚たちが元気に泳いでいた。
先ほどまでの壮絶な戦闘など、気にも止めない魚達の呑気さに平和の訪れを感じ
私はホッと息をついた。
先ほど現れたばかりの3つ目のマシンガンを手にして、私はエレンの事を考えていた・。
どうして、こうなってしまうのだろう・・。
大切にしたい人、これから、今までのすれ違いを埋めて行こうと決意をした矢先の
エレンの死に・・。
私は痛切な憤りと、悲しみしかなかった。
・・・私がいることがこの世界を狂わせている。
そうオーガは言っていた。
どういう意味を持つ言葉なのだろう・・・。
「アウネーテ・・・。ここに居たの?」
クラウスが、私の前に来て、そっと頬を撫でた。
「ねぇ・・。アウネーテ、君のせいじゃないよ?
誰のせいでもない。
エレンは、君を庇ったのは、相手が君じゃなくてフェルディナン王でも庇ったんじゃないかな。
そんな・・優しい女性だったんじゃない?」
私の青い瞳に、優しい緑の瞳が映る。
その瞳は温かい色を称えていて、その色を見ていると涙がまたポロポロ零れた。
「君が言ってくれた言葉だよ。
僕は君のこの言葉で救われた・・。今の君には、まだ響かなくても。
でも、君の姉のエレンはやっぱり、君のお姉さんだったんだね・・。
最後まで優しい女性で在り続けたんだ。」
・・・エレン・・。
貴方の境遇に共通点を感じて、理解しあえそうな相手だと思った。
心から、幸せになるべきだと思えた女性。
「有難う・・・。エレンは最後までエレンだったわ。誰よりも優しく、
誰よりも尊い姉だったわ・・・。」
ぎゅっとクラウスに体当たりで抱き着く。
クラウスは少し笑って、海の上の月を見る。
静かに、私が泣き止むまでそうしていてくれた。
クラウスが泣き止んだ私をそっと撫で、「愛している。無事で良かった・・。」
そう呟いた。
きっと、父とオーガに向かってった事に気が付いたクラウスは気が気では
無かった筈だった。
信じて待っていてくれた・・。姉や民を導きながら・・。
顔を上げて、クラウスを見つめる。
「クラウス様・・・私、貴方と・・。」
サラリと長い髪が流れていた・・。
「・・・・・・ん?」
目の前のクラウスの後ろに、ゴホンと咳払いをして立っているアルテミスを
確認して、ズバッとクラウスから離れる。
「あ、アルテミス様!! いつも言いますが、あの・・登場の際には・・。」
「いや、うん。・・・いつもタイミングが悪いのかな?すまぬ。」
クラウスも私も気まずそうに、伏し目がちになってしまった。
「オーガを倒したな・・・。
大変な戦いだっただろう。アクエリアも原型を
留めておらぬ・・・。そこで、提案をしに来たのだ・・・。」
隠れていた父と姉もひょこっと顔を出して、出てくる。
そこにまず突っ込みを入れたいが、神の御前なので控えます・・。
「アクエリアを海上に戻すのは如何かな??
以前の海上都市のような、人間も出入りが出来る我が都、アクアトピアのような。」
フェルディナンは驚き、感嘆の声を上げた。
「アルテミス様・・・。そんな事が出来るのですか??!」
「ああ、神なので・・。苦労もなくすぐに可能だ。しかし、14年前に人間に呆れ、陸との
交流を捨て海へ隔離を選んだ、フェルディナン王がそれを望むのかが・・聞きたくてな。」
私とクラウスは、父を見つめる。
フェルディナンは試案している様子だった・・。
そうだ、ドルテ王妃のこともあり、人間の愚かさや欲に絶望していたのだった。
でも、今回・・。人魚にも同じ事が言えたのだった。
欲や、嫉妬、恨みの感情が膨れ上がり・・・最悪な結末を迎えてしまった。
これをフェルディナン王はどう考えるか、どんな未来を望むのか・・私は知りたかった。
「人間も、人魚も変わらぬのではありませぬか?」
ロシナンテが前に出て、王に説く。
「クラウス様は、人間ですが私たちの為に戦ってくれた。ラウラも人間だけど、私の命を助け、
必死で看病をしてくれました。憎しみや、恨み、排他の感情で見えなくなる物は多いです。
今回、私は学びました・・。自分の思い込みや、人への思いやりの無さが誰かを傷つけてきた事を・・。」
「そうね。
お父様、私は人間も人魚も同じように好きです。
人間だからじゃなく、クラウス様だから好きなの。
種族も関係ないわ。相手は自分と違うと思う決めつけを持って
引き籠っていた私達の方が傲慢なのではないでしょうか?」
私は、ロシナンテと視線を合わせ大きく頷いた。
切なそうな瞳で私を見る彼の気持ちに、気づいて慌てて下を向いてしまった。
クラウスがじーっとこちらを見ていたので、更に視線を逸らす。
アルテミスがニヤリと「何してんの?」みたいな目線を寄越すんで睨んどく。
フェルディナン王は、アルテミスに向き直り姿勢を正した。
「アルテミス様・・。どうかまた、我らを地上の地に・・。
確かに、私にも憎しみはあった。
人間だけのせいではなかったのに・・・。傲慢さがあったのだと気づかされました。
海上の楽園、アクアトピアの隣にアクエリアを・・・。
再び、人間と共存する国家を築いて行きたいと思います!!」
高らかに声を上げた。
「しかと聞き届けた!!それでは、浮上する。」
えっ?今?!
私は軽くパニックになった。
ゴゴゴゴゴォォォォォ!!!!
凄まじい地鳴りと大きな光で真っ白に視界が覆われ、体のバランスが取れずにしゃがみこむ。
大きな光がすごい速さで、地上を目指し浮上して行った。
月の下・・・。
美しい、珊瑚が連なる城壁、青い巻貝、エメラルドや真珠で縁取られた王宮と、巻貝が連なる町
が広い海上の上に現れた。
キラキラと煌びやかな輝きを見せるその王国は、まさに伝説の海上都市アクエリアそのままだった。
「美しい・・・。」
私はうっとりと、その都市の全景を見渡し、感動する。
一度見てみたかったこの町をリアルタイムで見れる喜びはひとしおだった。
エメラルドや真珠、サンゴの輝きは、他の陸の王国では成し得ない宝石で作られた王国だった。
「有難うございました!!アルテミス様・・・!!」
フェルディナン王も、私も、皆がアルテミスに感謝する。
ボロボロの崩壊寸前だった王国がより美しい姿で蘇った・・・。
足を捨てた、人魚たちに陸上では足が生える。
「すごい・・。不思議な感触だ!!」ロシナンテも大きな声を上げて喜んでいた。
「ロシナンテ・・。これでラウラに会いに行けるわね!!」
「そうですね・・。アウネーテ様、貴方を想う気持ちは変わりません。
でも、私は貴方の幸せを祈ります。
そして、ラウラに出会って変わった価値観を持って、彼女と会いたいとも・・思うのです・・。」
「うん!!上手く行くといいね。今朝会ったラウラは、素敵な女性だったものね・・・。」
ん?・・・朝?!
「あああっ!!私も城に戻らなきゃ・・。今朝から行方不明になってるわー・・・。」
あちゃーと顔を顰めると、斜め前からズンズンこちらに、ニコニコ笑って向かってきた
クラウスに引きずられるように城へと戻るのであった。
もう、意外とクラウスも・・嫉妬深いな!!
先ほどまでの壮絶な戦闘など、気にも止めない魚達の呑気さに平和の訪れを感じ
私はホッと息をついた。
先ほど現れたばかりの3つ目のマシンガンを手にして、私はエレンの事を考えていた・。
どうして、こうなってしまうのだろう・・。
大切にしたい人、これから、今までのすれ違いを埋めて行こうと決意をした矢先の
エレンの死に・・。
私は痛切な憤りと、悲しみしかなかった。
・・・私がいることがこの世界を狂わせている。
そうオーガは言っていた。
どういう意味を持つ言葉なのだろう・・・。
「アウネーテ・・・。ここに居たの?」
クラウスが、私の前に来て、そっと頬を撫でた。
「ねぇ・・。アウネーテ、君のせいじゃないよ?
誰のせいでもない。
エレンは、君を庇ったのは、相手が君じゃなくてフェルディナン王でも庇ったんじゃないかな。
そんな・・優しい女性だったんじゃない?」
私の青い瞳に、優しい緑の瞳が映る。
その瞳は温かい色を称えていて、その色を見ていると涙がまたポロポロ零れた。
「君が言ってくれた言葉だよ。
僕は君のこの言葉で救われた・・。今の君には、まだ響かなくても。
でも、君の姉のエレンはやっぱり、君のお姉さんだったんだね・・。
最後まで優しい女性で在り続けたんだ。」
・・・エレン・・。
貴方の境遇に共通点を感じて、理解しあえそうな相手だと思った。
心から、幸せになるべきだと思えた女性。
「有難う・・・。エレンは最後までエレンだったわ。誰よりも優しく、
誰よりも尊い姉だったわ・・・。」
ぎゅっとクラウスに体当たりで抱き着く。
クラウスは少し笑って、海の上の月を見る。
静かに、私が泣き止むまでそうしていてくれた。
クラウスが泣き止んだ私をそっと撫で、「愛している。無事で良かった・・。」
そう呟いた。
きっと、父とオーガに向かってった事に気が付いたクラウスは気が気では
無かった筈だった。
信じて待っていてくれた・・。姉や民を導きながら・・。
顔を上げて、クラウスを見つめる。
「クラウス様・・・私、貴方と・・。」
サラリと長い髪が流れていた・・。
「・・・・・・ん?」
目の前のクラウスの後ろに、ゴホンと咳払いをして立っているアルテミスを
確認して、ズバッとクラウスから離れる。
「あ、アルテミス様!! いつも言いますが、あの・・登場の際には・・。」
「いや、うん。・・・いつもタイミングが悪いのかな?すまぬ。」
クラウスも私も気まずそうに、伏し目がちになってしまった。
「オーガを倒したな・・・。
大変な戦いだっただろう。アクエリアも原型を
留めておらぬ・・・。そこで、提案をしに来たのだ・・・。」
隠れていた父と姉もひょこっと顔を出して、出てくる。
そこにまず突っ込みを入れたいが、神の御前なので控えます・・。
「アクエリアを海上に戻すのは如何かな??
以前の海上都市のような、人間も出入りが出来る我が都、アクアトピアのような。」
フェルディナンは驚き、感嘆の声を上げた。
「アルテミス様・・・。そんな事が出来るのですか??!」
「ああ、神なので・・。苦労もなくすぐに可能だ。しかし、14年前に人間に呆れ、陸との
交流を捨て海へ隔離を選んだ、フェルディナン王がそれを望むのかが・・聞きたくてな。」
私とクラウスは、父を見つめる。
フェルディナンは試案している様子だった・・。
そうだ、ドルテ王妃のこともあり、人間の愚かさや欲に絶望していたのだった。
でも、今回・・。人魚にも同じ事が言えたのだった。
欲や、嫉妬、恨みの感情が膨れ上がり・・・最悪な結末を迎えてしまった。
これをフェルディナン王はどう考えるか、どんな未来を望むのか・・私は知りたかった。
「人間も、人魚も変わらぬのではありませぬか?」
ロシナンテが前に出て、王に説く。
「クラウス様は、人間ですが私たちの為に戦ってくれた。ラウラも人間だけど、私の命を助け、
必死で看病をしてくれました。憎しみや、恨み、排他の感情で見えなくなる物は多いです。
今回、私は学びました・・。自分の思い込みや、人への思いやりの無さが誰かを傷つけてきた事を・・。」
「そうね。
お父様、私は人間も人魚も同じように好きです。
人間だからじゃなく、クラウス様だから好きなの。
種族も関係ないわ。相手は自分と違うと思う決めつけを持って
引き籠っていた私達の方が傲慢なのではないでしょうか?」
私は、ロシナンテと視線を合わせ大きく頷いた。
切なそうな瞳で私を見る彼の気持ちに、気づいて慌てて下を向いてしまった。
クラウスがじーっとこちらを見ていたので、更に視線を逸らす。
アルテミスがニヤリと「何してんの?」みたいな目線を寄越すんで睨んどく。
フェルディナン王は、アルテミスに向き直り姿勢を正した。
「アルテミス様・・。どうかまた、我らを地上の地に・・。
確かに、私にも憎しみはあった。
人間だけのせいではなかったのに・・・。傲慢さがあったのだと気づかされました。
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凄まじい地鳴りと大きな光で真っ白に視界が覆われ、体のバランスが取れずにしゃがみこむ。
大きな光がすごい速さで、地上を目指し浮上して行った。
月の下・・・。
美しい、珊瑚が連なる城壁、青い巻貝、エメラルドや真珠で縁取られた王宮と、巻貝が連なる町
が広い海上の上に現れた。
キラキラと煌びやかな輝きを見せるその王国は、まさに伝説の海上都市アクエリアそのままだった。
「美しい・・・。」
私はうっとりと、その都市の全景を見渡し、感動する。
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エメラルドや真珠、サンゴの輝きは、他の陸の王国では成し得ない宝石で作られた王国だった。
「有難うございました!!アルテミス様・・・!!」
フェルディナン王も、私も、皆がアルテミスに感謝する。
ボロボロの崩壊寸前だった王国がより美しい姿で蘇った・・・。
足を捨てた、人魚たちに陸上では足が生える。
「すごい・・。不思議な感触だ!!」ロシナンテも大きな声を上げて喜んでいた。
「ロシナンテ・・。これでラウラに会いに行けるわね!!」
「そうですね・・。アウネーテ様、貴方を想う気持ちは変わりません。
でも、私は貴方の幸せを祈ります。
そして、ラウラに出会って変わった価値観を持って、彼女と会いたいとも・・思うのです・・。」
「うん!!上手く行くといいね。今朝会ったラウラは、素敵な女性だったものね・・・。」
ん?・・・朝?!
「あああっ!!私も城に戻らなきゃ・・。今朝から行方不明になってるわー・・・。」
あちゃーと顔を顰めると、斜め前からズンズンこちらに、ニコニコ笑って向かってきた
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