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異世界転生って痛いんですね。

第6話  エデュラ王国の王都に入ります。

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「じゃあ、今から王都に行きましょう。」

ルンルンと歩くアルカの背中に向かって

「待ってくれ!僕は交通手形や身分証明書なんか持ってないぞ。入れるのか?」


「入れるわけないでしょ?」


やっぱり…。ならどうするんだよ。


「私が魔法で周囲の景色に溶け込むように操作するから検問なんて気にしなくていいわよ。」

「でもさ、この世界の住人も魔法が使えるならその対策とかも出来てるんじゃないか?」

そこなのだ。日本でも、人の目をさけて
行動しようとしたところで監視カメラがあるから思うように行動はできない。
人間の行動には、何かしらの対策が用意されるのが常だろう。


「大丈夫よ?私は神なのよ。人間ごときが私の魔法を探知できるわけないでしょ?」


…フラグか?フラグなのか?
とても心配になってくる。


「…フラグじゃないから安心しなさい。
根本的に、神が使う魔法と人間たちが使う魔法は異なるのよ。だから、対策なんて出来ようはずがないの。」


「そういうものなのか。」


てっきり、同じ魔法だと思っていたんだが…。やはり異世界。自分の知らないことばかりだ。


「とにかく、移動するわよ。下界に降りてからは、魔法を使うのに制限とかないから安心して!さぁ、じゃんじゃん使って、さっさとダンジョンまで行くわよ。」


神様の魔法か…。なんか楽しみだな。


静かに見ておこう。

ザァーー

風の音があたりを包む。


『ゴブじいのダンジョンへ!』


「えっ?」


魔法って、さっきまでの魔法みたいに名前を言わないの?と驚いていると
僕たちを白い光が包んでいく。

それに、さっきまでの話の流れだと歩いて王都まで行くと思っていたんだが…。
色々とアルカには驚かされるな。

眩しくて目が開けれないでいて、しばらくするとアルカから「もういいわよ。」
と声を掛けられる。


目を開けると、僕の周りは岩でゴツゴツとした所だった。
ここが、僕のこれから経営するダンジョン!
なんだか、ワクワクしてきたな!


「どう?しっかりしてるでしょ?
ここは、ゴブじいのダンジョンの最奥なの。ここがダンジョンの司令塔のようなものね。
さっきも言ったけど、ここは民家として成り立ってるから今のところ、この場所と1つ上の部屋で終わりよ。上の部屋は普通の民家と同じような作りになっているの。ゴブじいの生活スペースになっているわ。今いるここは、マスタールーム。まだダンジョンとしてのレベルが低いから、このゴツゴツとした茶色の岩で囲まれた部屋なの。レベルアップしていけば自由にカスタマイズできるから挑戦してみてね。
次に、ゴブじいと会ってみましょう。」


これから始まるダンジョン経営がようやく始まった気がする!
さぁ、頑張るぞ!


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