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番外編
花模様(3)
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リルは神隠しの森へと向かっていた。
幾何学大学の十樹と桂樹に会う為だ。
――きっと二人なら、カリムの編入を止めてくれるかも知れない。
リルの声も届かない場所へ、カリムに行って欲しくないのだ。
ずっと側にいて声を聞かせて欲しいのだ。
リルは、この感情を何ていうのか、未だ知らない。
☆
「十樹! 桂樹!」
神隠しの森の扉の向こう――幾何学大学へ着くと、リルは二人の名前を呼んだ。
「リルちゃんじゃないか、どうしたんだい? そんなに泣いて」
「え……?」
濡れた頬に触れ、初めて自分が涙を流していることに気付く。
まだ止まらない涙に、リル自身が戸惑っていた。
けれど、二人に訊きたい事がリルにはある。
「カリム、二人は何で!? 知ってたの……?」
「?」
只でさえ説明不足のリルが泣いていると、余計に分からない。
二人は首を傾げた。
☆
「カリムー! お客様よー」
玄関口で、母親が来訪者がいる事を告げる。
カリムは、二階の自分の部屋から出て、階段を下る。
来訪者は思いがけない人物だった。
「ゼロ……? ゼロじゃないか。どうしてオレの家に?」
「リルが来てないかと思って」
ゼロは、視線を反らしてカリムに訊いた。
リルの家に行ったが、まだ自宅には戻っていないらしく、誰もいなかったのだと言う。
「ここには来てない。どうかしたのか?」
「いなくなった。待ち合わせの場所に立ってる姿は、校舎から確認したんだ」
「そうか……でも、ここには来ていない。残念だったな。じゃ」
ゼロに素っ気無く言うと、玄関の扉を閉めようとした。
リルの事もあり、カリムにとって明らかに恋敵であり、今一番会いたくない人物だからだ。
「ちょっと待てよ!」
「――…っ!」
「――逃げるのか?」
「は?」
「お前、逃げるのかよ!? リルからもオレからも!」
想定外のゼロの言葉に、カリムは一瞬何の事か分からなかった。
「ちょっと待て、リルから逃げるのは大体分かるけど、何でオレがゼロから逃げなきゃいけないんだ?」
「うるさい! リルのいる場所、お前なら分かってるんだろう。教えろ!」
「教えてやってもいいけど……」
☆
「ここだ」
カリムはゼロを神隠しの森へ連れて来た。
二人の目の前には、幾何学大学に通じる巨木がある。
「お、お前、でたらめ言って、オレを亡き者にしようとしてるんじゃないだろうな」
ゼロは巨木の迫力に負けて、その責任をカリムのせいにしようとしていた。
カリムは「はあ?」と呆れ顔で言った。
「ゼロは聞いてなかったのか? オレ達、一度行方不明になったことがあったじゃないか」
「それが神隠しの森の中って、信じられる訳ないだろ」
ゼロは思う。
過去を思い返してみれば、確かに、カリム、リル、ゼンの三人は一時的にいなくなっていた。
その時、三人が神隠しの森から帰って来たという噂は、村中に衝撃を与えた。
当時、まだ幼かったゼロは、それを信じようとせず、ただ三人が身を隠しただけだと、ごく当たり前の事件として勝手に脳内で処理していた。
――その事件の原因である神隠しの森の扉を目の前にして、ゼロはごくり、と喉を鳴らした。
「入らないのか? リルを捜してたんだろ?」
「心の準備を――お、おい、中は安全なんだろうな」
もしかしたら、自分はこれで最後なのかも知れない恐怖に、ゼロは襲われた。
ゼロの心の中では、リルを奪った自分を、この扉の中へ追いやって、二度と村へ帰って来られないようにしてしまうのではないか、という想像さえしてしまうのだ。
「ゼロは、オレとリルが会うのは気にくわないんだろ? だからオレは帰るよ」
カリムはゼロを置いて、神隠しの森から出て行こうとした。
すると、ゼロはカリムを呼び止める。
「カリム……お前が中は安全だと言うのなら、その証拠を見せろ」
「は?」
つまり、カリムが先に入って安全確認をしろと言っているのだ。
カリムはため息をついた。
☆
幾何学大学の宇宙科学部では、十樹と桂樹が、ようやく泣き止んだリルを前にして話をしていた。
「何でカリムは、こっちの世界に来ることにしたのかな。今まで通り村に住んじゃ駄目なの?」
リルの手には、十樹が入れたホットミルクがある。
リルはそれを一口飲んだ。
「それは私達にも分からないが、カリムはもっと広い世界を見てみたいと思ったんじゃないかな」
「広い世界……それはリルにも見えるのかな」
ぽつりと呟いたリルに言葉に、桂樹は言った。
「カリムは、もう一年も前から、ここで必死に勉強していたことは、リルちゃんも知っていただろう?」
「それが、こっちの世界に来る為だってこと、リルは知らなかったよ」
何も聞かされないまま、その為に勉強しているカリムを見ていた。
リルが本当に悲しいと思っているのは、カリムから何も伝えられなかった事かも知れない。
「二人は、カリムがこっちの世界に来ること、賛成なの?」
「私達は、賛成も反対もしないよ……こっちに来るというのなら、カリムをサポートするだけだ」
「じゃ、カリムを止めてはくれないのね」
☆
カリムが神隠しの森の扉を開けると、中は白銀に輝いていた。
その中へ手を伸ばすと、すっと手が透けて消えたのを見て、ゼロは内心びくびくとしていた。
「ほら、何やってんだ。行くぞ」
カリムはそう言ってゼロの手を掴むと、ゼロは「ひぃぃ」と悲鳴にも似た声を発して頭を振った。
「仕方ないなぁ、もう。リルを連れて来るから、そこで待ってろ」
腰の抜けたらしいゼロを置いて、カリムは扉の中に入った。
――リル……
☆
いつもと同じ倉庫に出ると、カリムは三人の話している声を聞いた。
どうも自分の事を話している事に気付くと、つい気配を断つように足は忍び足になった。
宇宙科学部の研究室に入ると、リルの背中が見えた。
桂樹は、カリムが来た事に気付くと、指を一本立てて、静かにする様カリムに合図を送った。
(……何だ?)
「そう言えば、リルちゃん彼氏が出来たんだって?」
桂樹は、いきなりカリムにとって核心となる一言を口にした。
「うん、そう。ゼロって言うの。すごくいい人だよ。リルの事可愛いって言ってくれるの。……でも、今日は待ち合わせの約束から逃げちゃった」
「どうして?」
「分からない」
桂樹は、カリムに目配せをした。
「カリムの事はどう思ってるんだ?」
「……!」
カリムは、桂樹の事を昔から悪魔だと思っていたが、本人の目前でそんな事を聞くなんて、やはり悪魔だと思った。
桂樹は、そんなカリムを見て、にやりと笑った。
今にも逃げ出したいカリムの心とは裏腹に、リルは桂樹の問いに答えた。
「カリムは幼馴染で、将来、結婚する人だよ」
「へ?」
十樹と桂樹、そしてカリムも予想外の言葉に目が点になった。
「で、でもリルちゃん、ゼロ君の事は……」
「彼氏さんだよ?」
あっさりとリルは言った。
「だって、お母さんが言ってたの。付き合う人と結婚する人は別だって」
「それでその通りにしたのか……」
桂樹は、呆然とするカリムの前で「くっくっく」と笑いが止まらない様子だ。
「…………」
――リルらしいなぁ。
カリムは肩の力が抜けた。
先程まで、心が鉛の様に重かったのが、フワリと軽くなっていくのを感じる。
「カリム君、いらっしゃい」
十樹は、そう言ってカリムを招き入れた。
すると、リルが驚いて振り向く。
「カリム……来てたの?」
いざ、リルを前にすると言葉が喉につまる。
だが、言わなければならなかった。
一年前、研究者になると決意したあの時から、ずっと言いたかったことを――
「リル……オレは一生懸命勉強して、この幾何学大学の研究者になるから、必ず迎えに行くから、待っていて欲しいんだ」
突然のカリムの告白に、リルは目を丸くしていたが、泣きはらした目をそのままに、こくんと頷いた。
☆
幾何学大学から神隠しの森へ出ると、ゼロが待っていて、カリムはゼロに事情を説明すると、がっくりとした表情で森から出て行った。
そして、ゼロとリルが別れたという噂は、リルの口から瞬く間に広がり、三人は、元の三人に戻った。
――そして一週間後
再び森に来て、ゼン、リル、担当教師、カリムの両親が見守る中、カリムは幾何学大学付属高校へ旅立った。
扉を通って、カリムは白銀の光りに包まれながら、小さな頃を思い出した。
『リル、大きくなったら、カリムのお嫁さんになるの!』
『じゃあ、オレは立派な大人になって、リルを必ず幸せにするよ』
『うん!』
『それまで、リルは待ってて』
『待ってる。約束ね、カリム』
あの時も今も変わらないまま、時は流れてきたんだろう。
少しだけ見えてきた未来に、カリムは微笑んだ。
『ずっとね。ずっと約束――』
(終)
---------------------------------------------------------
これが最後の話になります。
読んで下さって、ありがとうございました!
また機会があったら、書くことがあるかも知れませんが、
その時は宜しくお願いします。
日彩
幾何学大学の十樹と桂樹に会う為だ。
――きっと二人なら、カリムの編入を止めてくれるかも知れない。
リルの声も届かない場所へ、カリムに行って欲しくないのだ。
ずっと側にいて声を聞かせて欲しいのだ。
リルは、この感情を何ていうのか、未だ知らない。
☆
「十樹! 桂樹!」
神隠しの森の扉の向こう――幾何学大学へ着くと、リルは二人の名前を呼んだ。
「リルちゃんじゃないか、どうしたんだい? そんなに泣いて」
「え……?」
濡れた頬に触れ、初めて自分が涙を流していることに気付く。
まだ止まらない涙に、リル自身が戸惑っていた。
けれど、二人に訊きたい事がリルにはある。
「カリム、二人は何で!? 知ってたの……?」
「?」
只でさえ説明不足のリルが泣いていると、余計に分からない。
二人は首を傾げた。
☆
「カリムー! お客様よー」
玄関口で、母親が来訪者がいる事を告げる。
カリムは、二階の自分の部屋から出て、階段を下る。
来訪者は思いがけない人物だった。
「ゼロ……? ゼロじゃないか。どうしてオレの家に?」
「リルが来てないかと思って」
ゼロは、視線を反らしてカリムに訊いた。
リルの家に行ったが、まだ自宅には戻っていないらしく、誰もいなかったのだと言う。
「ここには来てない。どうかしたのか?」
「いなくなった。待ち合わせの場所に立ってる姿は、校舎から確認したんだ」
「そうか……でも、ここには来ていない。残念だったな。じゃ」
ゼロに素っ気無く言うと、玄関の扉を閉めようとした。
リルの事もあり、カリムにとって明らかに恋敵であり、今一番会いたくない人物だからだ。
「ちょっと待てよ!」
「――…っ!」
「――逃げるのか?」
「は?」
「お前、逃げるのかよ!? リルからもオレからも!」
想定外のゼロの言葉に、カリムは一瞬何の事か分からなかった。
「ちょっと待て、リルから逃げるのは大体分かるけど、何でオレがゼロから逃げなきゃいけないんだ?」
「うるさい! リルのいる場所、お前なら分かってるんだろう。教えろ!」
「教えてやってもいいけど……」
☆
「ここだ」
カリムはゼロを神隠しの森へ連れて来た。
二人の目の前には、幾何学大学に通じる巨木がある。
「お、お前、でたらめ言って、オレを亡き者にしようとしてるんじゃないだろうな」
ゼロは巨木の迫力に負けて、その責任をカリムのせいにしようとしていた。
カリムは「はあ?」と呆れ顔で言った。
「ゼロは聞いてなかったのか? オレ達、一度行方不明になったことがあったじゃないか」
「それが神隠しの森の中って、信じられる訳ないだろ」
ゼロは思う。
過去を思い返してみれば、確かに、カリム、リル、ゼンの三人は一時的にいなくなっていた。
その時、三人が神隠しの森から帰って来たという噂は、村中に衝撃を与えた。
当時、まだ幼かったゼロは、それを信じようとせず、ただ三人が身を隠しただけだと、ごく当たり前の事件として勝手に脳内で処理していた。
――その事件の原因である神隠しの森の扉を目の前にして、ゼロはごくり、と喉を鳴らした。
「入らないのか? リルを捜してたんだろ?」
「心の準備を――お、おい、中は安全なんだろうな」
もしかしたら、自分はこれで最後なのかも知れない恐怖に、ゼロは襲われた。
ゼロの心の中では、リルを奪った自分を、この扉の中へ追いやって、二度と村へ帰って来られないようにしてしまうのではないか、という想像さえしてしまうのだ。
「ゼロは、オレとリルが会うのは気にくわないんだろ? だからオレは帰るよ」
カリムはゼロを置いて、神隠しの森から出て行こうとした。
すると、ゼロはカリムを呼び止める。
「カリム……お前が中は安全だと言うのなら、その証拠を見せろ」
「は?」
つまり、カリムが先に入って安全確認をしろと言っているのだ。
カリムはため息をついた。
☆
幾何学大学の宇宙科学部では、十樹と桂樹が、ようやく泣き止んだリルを前にして話をしていた。
「何でカリムは、こっちの世界に来ることにしたのかな。今まで通り村に住んじゃ駄目なの?」
リルの手には、十樹が入れたホットミルクがある。
リルはそれを一口飲んだ。
「それは私達にも分からないが、カリムはもっと広い世界を見てみたいと思ったんじゃないかな」
「広い世界……それはリルにも見えるのかな」
ぽつりと呟いたリルに言葉に、桂樹は言った。
「カリムは、もう一年も前から、ここで必死に勉強していたことは、リルちゃんも知っていただろう?」
「それが、こっちの世界に来る為だってこと、リルは知らなかったよ」
何も聞かされないまま、その為に勉強しているカリムを見ていた。
リルが本当に悲しいと思っているのは、カリムから何も伝えられなかった事かも知れない。
「二人は、カリムがこっちの世界に来ること、賛成なの?」
「私達は、賛成も反対もしないよ……こっちに来るというのなら、カリムをサポートするだけだ」
「じゃ、カリムを止めてはくれないのね」
☆
カリムが神隠しの森の扉を開けると、中は白銀に輝いていた。
その中へ手を伸ばすと、すっと手が透けて消えたのを見て、ゼロは内心びくびくとしていた。
「ほら、何やってんだ。行くぞ」
カリムはそう言ってゼロの手を掴むと、ゼロは「ひぃぃ」と悲鳴にも似た声を発して頭を振った。
「仕方ないなぁ、もう。リルを連れて来るから、そこで待ってろ」
腰の抜けたらしいゼロを置いて、カリムは扉の中に入った。
――リル……
☆
いつもと同じ倉庫に出ると、カリムは三人の話している声を聞いた。
どうも自分の事を話している事に気付くと、つい気配を断つように足は忍び足になった。
宇宙科学部の研究室に入ると、リルの背中が見えた。
桂樹は、カリムが来た事に気付くと、指を一本立てて、静かにする様カリムに合図を送った。
(……何だ?)
「そう言えば、リルちゃん彼氏が出来たんだって?」
桂樹は、いきなりカリムにとって核心となる一言を口にした。
「うん、そう。ゼロって言うの。すごくいい人だよ。リルの事可愛いって言ってくれるの。……でも、今日は待ち合わせの約束から逃げちゃった」
「どうして?」
「分からない」
桂樹は、カリムに目配せをした。
「カリムの事はどう思ってるんだ?」
「……!」
カリムは、桂樹の事を昔から悪魔だと思っていたが、本人の目前でそんな事を聞くなんて、やはり悪魔だと思った。
桂樹は、そんなカリムを見て、にやりと笑った。
今にも逃げ出したいカリムの心とは裏腹に、リルは桂樹の問いに答えた。
「カリムは幼馴染で、将来、結婚する人だよ」
「へ?」
十樹と桂樹、そしてカリムも予想外の言葉に目が点になった。
「で、でもリルちゃん、ゼロ君の事は……」
「彼氏さんだよ?」
あっさりとリルは言った。
「だって、お母さんが言ってたの。付き合う人と結婚する人は別だって」
「それでその通りにしたのか……」
桂樹は、呆然とするカリムの前で「くっくっく」と笑いが止まらない様子だ。
「…………」
――リルらしいなぁ。
カリムは肩の力が抜けた。
先程まで、心が鉛の様に重かったのが、フワリと軽くなっていくのを感じる。
「カリム君、いらっしゃい」
十樹は、そう言ってカリムを招き入れた。
すると、リルが驚いて振り向く。
「カリム……来てたの?」
いざ、リルを前にすると言葉が喉につまる。
だが、言わなければならなかった。
一年前、研究者になると決意したあの時から、ずっと言いたかったことを――
「リル……オレは一生懸命勉強して、この幾何学大学の研究者になるから、必ず迎えに行くから、待っていて欲しいんだ」
突然のカリムの告白に、リルは目を丸くしていたが、泣きはらした目をそのままに、こくんと頷いた。
☆
幾何学大学から神隠しの森へ出ると、ゼロが待っていて、カリムはゼロに事情を説明すると、がっくりとした表情で森から出て行った。
そして、ゼロとリルが別れたという噂は、リルの口から瞬く間に広がり、三人は、元の三人に戻った。
――そして一週間後
再び森に来て、ゼン、リル、担当教師、カリムの両親が見守る中、カリムは幾何学大学付属高校へ旅立った。
扉を通って、カリムは白銀の光りに包まれながら、小さな頃を思い出した。
『リル、大きくなったら、カリムのお嫁さんになるの!』
『じゃあ、オレは立派な大人になって、リルを必ず幸せにするよ』
『うん!』
『それまで、リルは待ってて』
『待ってる。約束ね、カリム』
あの時も今も変わらないまま、時は流れてきたんだろう。
少しだけ見えてきた未来に、カリムは微笑んだ。
『ずっとね。ずっと約束――』
(終)
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これが最後の話になります。
読んで下さって、ありがとうございました!
また機会があったら、書くことがあるかも知れませんが、
その時は宜しくお願いします。
日彩
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